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【PSPでも】高木順一朗part3【ティンときた!】 (1001レス)
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523: SS再掲/春香・1 [sage] 2009/06/07(日) 21:37:54 ID:LTbFyX3m0 765プロダクションの社長の高木だ。皆、元気にしているかな? 先日締め切りを迎えたアイドル候補生の募集だが、幸いなことに予想を越える多数の応募があった。 書類選考の末に、採用候補者を十数名にまで絞り込み、一人一人と面接を行う日々が続いている。 実際に会ってみると、書類選考時とは全く違った印象を受けることも少なくない。 もちろん、そうしたイメージギャップが吉と出ることもあるが、凶と出ることもある。凶と出た場合 には、アイドル候補生として採用することはできない。残念ではあるが、致し方ないことでもある。 限られた予算の中で候補生を採用し、アイドルデビューさせてゆかねばならない以上、少しでも素質の ある者を選ばなければいけない。落選通知を送るのは、決して憎いからではないのだよ。 おっと、また話が逸れてしまったようだな。いかんいかん……。 「社長、誰とお話ししているのですか?」 「お、音無くん! 驚かさないでくれたまえ……」 「いえ、その……。今日、面接予定の天海さんが来られましたよ。会議室にお通ししておきましたから」 「おお、すまないね。では、ちょっと行ってくるよ」 軽くノックをして、会議室のドアを開ける。 その途端、派手な物音がした。 「な、何事だね……?!」 慌ててドアを開けて室内に入ると、倒れた椅子と床に転がっている少女が目に入った。 「え〜っと、天海春香くんかな?」 「は、はい……」 「大丈夫かね? かなり派手に転んだようだが……」 「だだだ大丈夫です。あの、立ち上がって挨拶しなきゃと思ったら、椅子を後ろに引くのを忘れてて、 足がテーブルに引っ掛かって、それで勢い余っちゃって……」 どうやら、天海くんは随分とそそっかしい子のようだ。 暇そうにしてても、お茶汲みはさせない方がよさそうだ。が、そういう雑用を自分から進んでやり そうな気がするのは、何故だろう。 私がそんなことを考えている間に、スカートに付いた埃を払って立ち上がると、天海くんは私に向かって 丁寧に頭を下げた。 「はじめまして、天海春香です。よろしくお願いします」 「765プロダクションの社長の高木です。こちらこそ、よろしく」 「え、社長さん……!?」 「そうだが……?」 「うわーっ、私ってば、社長さんの前でなんてみっともないところを見せちゃったんだろう。……あのぉ、 今の無しにできませんか?」 「無茶を言わんでくれたまえ」 「で、でも……」 「まぁ、落ち着きたまえ。多少転んだくらいで、選考にマイナス評価を付けたりはしないから、安心しなさい」 「ほ、本当ですか?」 「本当だとも。では、そろそろ席について。面接を始めよう」 「はい」 「では、まずアイドル候補生に応募した動機を聞かせてもらえるかな」 「はい。……といっても、そんな大それた動機じゃないんですけど。私、小さい頃から歌うことが 好きで、それでずっと歌っていられたらいいなと思って、それでたまたま今回のアイドル候補生 オーディションの募集広告を見つけて、試しに受けてみようと思ったんです」 「ふむ。でも、ただ歌うだけなら、わざわざアイドルを目指さなくとも、カラオケで歌えばよいのでは ないのかね?」 「確かに、そうかもしれません。でも、カラオケだと自分が楽しいだけでしょう? あ、もちろん一緒に 行く友達もですけど。だけど、できることなら、もっと大勢の人に楽しんでもらいたいって思うんです。 大きなステージで歌って、大勢のお客さんに喜んでもらえたら、素敵だなって」 聞きようによっては、如何にも優等生的な答えにも取れる。 だが、決して取り繕って言っているのではなく、本心からそう思っているのだということが、彼女の 表情から伝わってきた。もし、これが演技だとしたら、相当な演技派だ。それはそれで優れた才能だろうが、 彼女の場合は違うと私の直感が告げていた。 http://tamae.5ch.net/test/read.cgi/gamechara/1234910310/523
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