[過去ログ] 最近知ってびっくりしたこと283 (1002レス)
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(4): 2020/06/10(水)20:35 ID:9xn6MdUI(3/3) AAS
>>489
色の指し示す言葉と、実際の色調との組み合わせ、というのは、意外に簡単に変わるからね。

たとえば、褐色は、800年くらいまでは、今でいうと暗青色・紺色・藍色だし、500年くらい前まで、「葡萄色」は、今でいう茶色・褐色だ。
黄色はもとは「葱色」で、今でいうと青緑色、逆に、青の範疇は今の黄色まで含んでいて、奈良にかかる和歌の枕詞「あをによし」は「青丹芳し」で意味は
長安城を真似て造った都の御殿や寺の柱梁を真ッ黄色に塗っていたから「黄色が鮮やか」ということを表現したもの。或る意味、青と黄は入れ替わってる。
(奈良時代にも、「青」の範疇に、今の粟生や緑も含まれていた。赤以外彩度の高い色はなんでも「あを」)

ついでに、「茶」の元の字義は、椿の類のことだ。
日本では痕跡的に、サザンカの「山茶花」にしか残っていないけれど、チャイナでは現役。
唐椿は「茶花」、椿油を採る樹は「油茶」、20世紀に発見された鮮黄色の花の咲く椿は「金花茶」というように。

「茶」に似た字で「荼」のもあって、こっちは渋い苦いというような意味。
これと字と意味がごっちゃになったことがあったんではないかともいわれてる。
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