[過去ログ] 日蓮って ver.30 (737レス)
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147(1): [age] 2014/10/23(木)12:36 ID:b7FhVH2d(1/2) AAS
>>146
>おっしゃるような「池に竜王を呼びだすための木片を投げこむ」というの
はうなづけます。ただそれが法華経であったかどうかやや疑問です。
最近、極楽寺にある池の調査が行われ、かわらけに、法華経の経文が書かれ
た物が発見された。忍性の時代の、かわらけだった。したがって、極楽寺良
観(忍性)は祈雨のとき、法華経を唱えながら、法華経の経文を書いた、か
わらけを池に投げていたと推察される。当時、どの宗派にとっても法華経は
大切な経であり、極楽寺良観が、法華経を唱えていても不思議ではない。
法華経以外は、祈祷であまり効果がない、と言ったのが日蓮だったが、極楽
寺良観が法華経を唱えて祈祷し、雨が降らなかったとすると、面倒なことに
省1
148: 山椒島 ◆AUtVVr2znk 2014/10/23(木)12:54 ID:oXSV7oc/(3/5) AAS
>>142 さん
取り去って抽出ですか、なるほど。
「釈尊の仏法は正像で終わり」と言い放ち、種脱相対を立てて日蓮本仏論に持っていくという、
六巻抄(これも依義判文抄でしたか)に関する記憶や印象から来る違和感が解けました(笑
ただ、日蓮の広宣流布観はやはり、天下万民一同に南無妙法蓮華経と唱える時、でしょうから、
日寛が遺文を引用した時点で、既にある程度のズレが生じているのかもしれませんね。
149(2): 山椒島 ◆AUtVVr2znk 2014/10/23(木)12:55 ID:oXSV7oc/(4/5) AAS
>>145->>146 さん
私の理解では、経典≒化法とは言っても良いかと思いますが、「教義的根拠」となると話が違ってきます。
「化儀」、「作法」まで広げると明らかにその範囲が異なります。話が敷衍したのは、その確認のためです。
忍性の祈祷についてですが、柿(こけら)経と呼ばれるそうで、教えて下さったのは>>129の御僧侶です。
とても信じられず、他の複数の宗派の方達にも確認しました。私の一連のレスは、言わばその集成です。
宗派を問わず行われ、鎌倉では旧・極楽寺境内地はもちろんですが、建長寺でも出土しているとのこと。
また、鎌倉仏教以前の宗派の寺院、神社や城址などからも出ており、やはり法華経が多いのだそうです。
柿経・極楽寺・仏法寺などを単・複で検索すれば、もっと詳しく、正確なソースも色々と出ると思います。
およそ日蓮が絡む話について、系統の教団の信徒さん達なら、関係するサイトは重宝するのでしょうけれど、
文書の扱いも理論構成も、基本的に個々の自派都合ですから、私のような者はあまり参考に出来ません。
省2
150(6): 山椒島 ◆AUtVVr2znk 2014/10/23(木)13:00 ID:oXSV7oc/(5/5) AAS
>>149の補足です。
私のレスはいつも長いので、以前から原則として「1人の相手の方に対して、1度に1レス(15行以内)」という
自主規制を設けていまして、特にほとんど徒労に終わった龍ノ口の議論以降はそのように心がけていたのですが、
これだけ付き合っていただいた上に、言い出しっぺが丸投げなのもどうかと思い、自分でも少し検索してきました。
鎌倉の廃寺を語る ?中世都市の栄枯盛衰? (2) 有鄰堂
外部リンク[html]:www.yurindo.co.jp
要旨ながら客観的で読みやすいものを。終盤で言及されています。内容から日蓮系の人はいないと思われます。
奈良市埋蔵文化財調査センター紀要 柿経の考察 一分類と編年について一 奈良市教育委員会
(pdfです。URLが長いので短縮したらエラー?で書き込めませんでした。上記コピペですぐに出てくると思います)
既に御存知かもしれませんが、柿経そのものについて詳しく解説されているようです。私はここまで知りませんでした。
省2
151(1): 2014/10/23(木)22:15 ID:yWz2Pz0x(5/9) AAS
>>138-141 続き
私の解釈 日蓮以降の本質的で致命的な誤謬−4
>>138 で日蓮正宗・創価学会での題目唱えの要領とは、要するに音楽的効能に
他ならないと言った。なのでスピードは速くするほど乗りやすくなる、と。
繰り返しの速度
= 本質は体の反響が利用されるのであり、その速度は
速いほど血流が良くなり乗るのでサルのナントヤラのようになる。
(例証)動画リンク[YouTube]
速度が速い創価学会
動画リンク[YouTube]
省13
152(1): 2014/10/23(木)22:19 ID:yWz2Pz0x(6/9) AAS
>>151 続き
私の解釈 日蓮以降の本質的で致命的な誤謬−5
読経でも普通に使われている。
日蓮宗大太鼓 【7】自我偈大太鼓
動画リンク[YouTube]
このように、太鼓はリズムを取るために使われているが、それには人間工学的な
意味が大きくあり、題目を唱えるときの効能に大いに関係している。
それは人間が太鼓として共鳴することを利用しているからであり、和太鼓の低音が
その共鳴に寄与するためである。その低音は横隔膜の振動数に共鳴しやすいから
である。それが体の血行を良くしてリンパの働きも活性化して、また音楽で弛緩
省3
153(1): 2014/10/23(木)22:23 ID:yWz2Pz0x(7/9) AAS
>>152 続き
私の解釈 日蓮以降の本質的で致命的な誤謬−6
リズムによる音楽として効果を狙っているのは、すでに元々真言宗で立派に
音楽としてまかり通っていた。
★ 和太鼓でお経を読む音楽読経パフォーマンス
法楽太鼓 5 「般若心経」+「九字」+「如意輪」 @増上寺
動画リンク[YouTube]
(この演奏は「向源」にてらしい。「向源」とは2011年9月
仏教と音楽を軸としたイベントとしてスタート 外部リンク:kohgen.org)
省8
154(1): 2014/10/23(木)22:49 ID:yWz2Pz0x(8/9) AAS
>>153 続き
私の解釈 日蓮以降の本質的で致命的な誤謬−7
★ 完全に西洋ドラムのソロ・パフォーマンス的な演奏
奉納太鼓 「妙音天」「光明」「如意輪」(真言宗豊山派 東谷寺)
動画リンク[YouTube]
動画リンク[YouTube]
動画リンク[YouTube]
★ 禅宗ですらも太鼓は使うお寺があったもよう
曹洞宗 祈祷太鼓 動画リンク[YouTube]
省12
155(1): 2014/10/23(木)23:10 ID:yWz2Pz0x(9/9) AAS
>>154 続き
私の解釈 日蓮以降の本質的で致命的な誤謬−8
さて、そこで>>142の件である。
その前に参考として、これをごらんください。
静岡県本山海長寺貫首 菅野日彰さんという方が「南無の会の〜さんという方が
”永平寺に行くと日蓮さんに会えるよ”と言った。云々」と言っておられますね。
仏力、法力、信力のお題目 その6
動画リンク[YouTube]
省10
156: [age] 2014/10/23(木)23:26 ID:b7FhVH2d(2/2) AAS
祈雨の種類について述べる。古代の農耕社会においては、雨を
降る降らないは、大問題であった。祈祷で雨を自在に降らせら
れれば、政府の重職に任ぜられるほどであった。
1.請雨行法(しょううぎょうほう)・・・大雲輪請雨経に基づく
2.水天供(すいてんく)・・・水天を本尊として行う。
3.孔雀経法(くじゃくぎょうほう)・・・龍を供養し喜ばせる
4.迦楼羅天法(かるらてんほう)・・・猛禽類を神格化した迦
楼羅(かるら)の力で龍を支配する。
また、雨を降らせるだけではだめで、雨を止めなくてはならな
い。降り続けば、逆に大雨による災害が発生するからだ。
省2
157(1): 2014/10/24(金)08:39 ID:VWD4e4Ae(1/3) AAS
>>147>>149>>150
149さん、山椒島さん、私の146は、断ってあるように「忍性が祈雨の祈祷に木片を池に投げ入れた」を所与の事実として私見を述べたものでした。
しかし改めてみなさんのレス内容を参考に関連事項を調べてみました結果、以下のように私見を改めます。
1.出土した木片は柿経であり、これに関する山椒島さんの149の2段目の記述はほぼ正しい。ただ忍性の祈祷とは無関係と思われる。
2.忍性の祈祷は真言の請雨経法によるものと考えられるが、これも他の祈祷と同じく用いた護符その他は破棄されるようである。竜王の勧請の
ためなら八大竜王の梵名か漢訳名を記した紙片を池に浮かべ真言を唱えるといった仕方が自然である。
3.出土した柿経は湿気の多い沼沢で700年持ったくらい耐久性のある木材(竹?)で、しかも竜王の名前だけでなく法華経の経文であり、
その数もかなり多く、おそらく元は法華経の全部もしくは相当な部分を写したものと想像され、祈祷には不自然である。
4.柿経は山椒島さんが149で言うように宗派を問わず、全国的に出土例が多く、法華経が多いというのも事実であるが、これらは追善供養や
罪障消滅を祈願する目的で、僧侶というより信徒が行ったようである。忍性の師である叡尊の立てた奈良の西大寺からも多く出土している。
省5
158(1): 2014/10/24(金)08:44 ID:VWD4e4Ae(2/3) AAS
157の補足
なお山椒島さんの136の「焼くのも投げるのも埋めるのも流すのも、『経典を粗末に扱っている』感が満載、違和感バリバリです。」ですが、
密教の請雨経法では上の2に書いたように、用いた護符その他はすべて祈祷が終わった後に破棄することになっていますが、これは孔雀明王や八大竜王に
祈願すると同時に「供養する」という意味合いがあるので、使いまわしや保存はされないです。再び祈祷するときは、また新しいものを用意します。
また法華経の経文の柿経を池などに沈めるのを特に奨励している宗派は見当たらないようですから、例えば池で入水した人や水難で亡くなった人を弔ったり、
あるいは、心ならずも殺人などの罪を犯した人々が罪障消滅を願った民間の習俗として広まったと思えば、むしろ自然な感じで納得できると思います。
なくなった方が法華経の経文に接して成仏するというのは、法華経の内容からしても、素朴で自然な回向の発想と思えます。
159(6): 山椒島 ◆AUtVVr2znk 2014/10/24(金)13:40 ID:woEVQHjD(1) AAS
>>157->>158 さん
昨夜、>>150で挙げたサイトを見ていたら、別の記事でも言及されていましたので御覧になってみて下さい。
出席者についても簡単に紹介されています。仏法寺出土の柿経につき、複数のサイトで「忍性の祈祷のもの」と
推定 or 断定されているようですが、その過程と理由の一端がお分かりになるかと思います。中盤以降です。
中世鎌倉の発掘 (1) 仏法寺跡と由比ヶ浜南遺跡をめぐって 有鄰堂
外部リンク[html]:www.yurindo.co.jp
(参考) 極楽寺境内絵図 有鄰堂 ※ それまでの発見例と併せ、「信徒供養説」の参考にされて下さい。
外部リンク[html]:www.yurindo.co.jp
あと、上記の対談記事の末尾や、>>150のpdfファイル(特に「X 編年」の項)の通り、柿経の発祥はあくまでも
寺院であり、そこから時代を経て民間にも広がっていったものだろうと思います。写経の歴史と同じ過程ですね。
160(3): 2014/10/24(金)21:51 ID:VWD4e4Ae(3/3) AAS
>>159
恐れ入ります。実は157-158を書く前に既に見たのですが、仏法寺出土の柿経が忍性の祈祷のものとされている箇所が私にはどうにも見当たりません。
全文をコピペすると長くなりますから、「○○〜中略〜○○」みたいな形で山椒島さんがそう読解される該当箇所をご教示願えませんでしょうか?
また150のPDFについても同様、157-158を書く前に既に読みました。「柿経の発祥はあくまでも寺院であり云々」という意味が私には曖昧に聞こえます。
出土された場所が寺院だということでしょうか。それは柿経は信徒が供養したものという考えと何ら齟齬はないと思います。
161: 2014/10/25(土)01:18 ID:/5LutV78(1) AAS
現代でも、いろんな宗派の祈祷行者がいる。しかし、その中でも最も多いの
が、日蓮宗の僧侶だ。ある日蓮宗の僧侶が言っている。「どんな立派な文章
を書いても、感銘はしても、それを読んでその教えを信奉していこう、とい
う人は少ない。御利益を与えないと。御利益ほど強い布教はない。」と。
このことから、日蓮の祈祷も、相当な御利益を信徒にあたえたものと思う。
そのために、あれだけの短期間で、信者を爆発的に増やしたのだろう。
祈祷力と並行して、予知能力にも優れていた。いわゆる超能力をもってい
たと思われる。しかし、この力を得るには、かなりの修行が必要である。
日蓮の修行が、どれほど過酷なものだったかは、御書からはわからない。
しかし、祈祷についての確信に満ちた言葉の数々は、それを裏打ちする厳し
省1
162(2): 2014/10/25(土)01:32 ID:LogMlDiH(1/4) AAS
>>155 続き 訂正失礼
>そこで>>142の件である → そこで>>141の件である
>解釈されただけで正解ではないだ → 解釈されただけで正解ではないが
私の解釈 日蓮以降の本質的で致命的な誤謬−9
そこで解答である。<ヒント1,2>を日蓮宗の管首氏の言に求めたので、<解答>
への入り口も日蓮宗自身の研究者から頂けるらしいことが判明したためそうしたい。
>>138-140で当方が述べたことの入り口は、次の研究論文を一通り読むと納得できる。
その具体的要領も「浄心行」や「深信行」と呼ばれるプロセスで「お題目唱え」の部分
を挟んで構成されるこの「行法」を、精神身体医学的療法の一つとして解説している
外部リンク[htm]:www.genshu.gr.jp
省14
163(1): 2014/10/25(土)01:33 ID:LogMlDiH(2/4) AAS
>>162 続き
私の解釈 日蓮以降の本質的で致命的な誤謬−10
さらに、日蓮が当時依拠した天台教説にもその根底がすでにあったことも記されている。
>『摩訶止観』、『天台小止観』で天台大師は、祈祷やマジナイによって「病など
が癒える効果(験)」を一種のプラシーボ効果であると考え、その救い(験)が
一時的な効果であって本質的なものではないと否定なされている
これは単に真言的呪術の否定だけではなく、日蓮的な<功徳>の不可思議奇跡解釈
をも実は否定していることになる。それは、第一に機械的で身体的な生理学的な
メカニズムに依存する、純粋に精神身体的効果による効能として受け取るべきこと
を現代の我々に訴えている。
省9
164(2): 2014/10/25(土)01:41 ID:LogMlDiH(3/4) AAS
>>163 続き
私の解釈 日蓮以降の本質的で致命的な誤謬−11
つまり、これは少なくとも日蓮の時代にはなかった行法だった。
現代的知性による探求の結果、上記の論文のような理解、認識に至って初めて
外部リンク[htm]:www.genshu.gr.jp
その本当の意味がようやく理解されるようになったと解さなけれならない。まだ日蓮宗
の人々にはそこまでの認識は普及してはいない。
これは、開祖の認識や理解や解釈にはなかった真実に、「啓蒙主義」の洗礼を受けた
近代以降の知性が初めて到達した「中世的迷妄」からの脱却であり、また本来的に
「仏教」と呼ばれるべきものへの再回帰に他ならない。
省5
165(1): 2014/10/25(土)01:50 ID:LogMlDiH(4/4) AAS
>>164 続き
私の解釈 日蓮以降の本質的で致命的な誤謬−12
「浄心行」や「深信行」と呼ばれるプロセスで「お題目唱え」の部分を挟んで構成
することで、当時の大僧正氏は何を<実現しないといけない>と考えたのだろうか。
(初心者の体験記)
浄心行(姿勢を正し呼吸を整え)正唱行(お題目唱え)深信行(静かに瞑目)
外部リンク[html]:syukubo.com
>姿勢が整ったら、次は合掌します。指先はぴたりと合わせ、呼吸を整えます。
ゆるく、深く、長く……。ゆっくりと息を吐き、同じように息を吸います
>にそのスピードがアップしてきます。15分ほどしてピークになってくると、
省15
166(2): 2014/10/25(土)02:36 ID:UTL06T24(1/3) AAS
横槍で話題も変わって申し訳ないんだがどうしても言いたい。
俺最近思ったんだけど、よく層化が法華経にこの経典が最高って
経典に書いてあるから最高なんだみたいなこというけど、あれ、
俺最近思うに、この経典って言ってある部分、法華経を示して
いるんではなくて、仏法そのものを言っていて、それを最勝と、
つまり仏教が一番いい教えなんだって言っているのではないかと
思うんだよね。
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