[過去ログ] 六月の花嫁を語ろう Part5 (770レス)
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710: 2014/10/13(月)18:39 ID:F4IkFDWY0(4/9) AAS
善は粟散王是なり「如師子身中虫」とは仏弟子の源空是なり諸悪比丘とは所化の衆是なり「説破仏法因縁破国因縁」とは上に挙る所の
選択集の語是なり「其王不別信聴此語」とは今の世の道俗邪義を弁えずして猥りに之を信ずるなり。
請い願わくば道俗法の邪正を分別して其の後正法に就て後生を願え今度人身を失い三悪道に堕して後に後悔すとも何ぞ及ばん。
第二に但法華経の題目計りを唱えて三悪道を離る可きことを明さば、法華経の第五に云く「文殊師利是の法華経は無量の国中に於て乃至名字をも聞
くことを得べからず」第八に云く「汝等但能く法華名を受持する者を擁護する福量る可らず」提婆品に云く「妙法華経の提婆品を聞いて浄心に信敬して疑惑を生
ぜざらん者は地獄餓鬼畜生に堕ちず」大般涅槃経名字功徳品に云く「若し善男子善女人有つて是の経の名を聞いて悪趣に生ずと云わば是の処有ること無けん」涅槃経は法華経の流通たるが故に引けるなり。
問うて云く但法華の題目を聞くと雖も解心無くば如何にして三悪趣を脱れんや、答えて云く法華経流布の国に生れて此の経の題名を聞き信を生ずるは宿善の深
711: 2014/10/13(月)18:40 ID:F4IkFDWY0(5/9) AAS
厚なるに依れり設い今生は悪人無智なりと雖も必ず過去の宿善有るが故に此の経の名を聞いて信を致す者なるが故に悪道に堕せず。
問うて云く過去の宿善とは如何、答えて云く法華経の第二に云く「若し此の経法を信受すること有らん者は是の人は已に曾て過去の仏を見たてまつり恭敬し供養し
亦此の法を聞けるなり」法師品に云く「又如来滅度の後若し人有つて妙法華経の乃至・一偈一句を聞いて一念も随喜せん者は、乃至・当に知るべし是の諸人等已
に曾て十万億の仏を供養せしなり」流通たる涅槃経に云く「若し衆生有つて熈連河沙等の諸仏に於て菩提心を発し乃ち能く是の悪世に於て是の如き経典を受持して誹謗
を生ぜず善男子若し能く一恒沙等の諸仏世尊に於て菩提心を発すこと有つて然る後に乃ち能く悪世の中に於て是の法を謗せず是の典を愛敬せん」已上経文。
此等の文の如くんば設い先に解心無くとも此の法華経を聞いて謗ぜざるは大善の所生なり、夫れ三悪の生を受くること大地微塵より多く人間の生を受くるは爪上の土より少し、乃至四
十余年の諸経に値うことは大地微塵よりも多く法華涅槃に値うことは爪上の土より少し上に挙ぐる所の涅
712: 2014/10/13(月)18:41 ID:F4IkFDWY0(6/9) AAS
槃経の三十三の文を見るに設い一字一句なりと雖も此の経を信ずる者は宿縁多幸なり。
問うて云く設い法華経を信ずと雖も悪縁に随わば何ぞ三悪道に堕せざらんや、答えて云く解心無き者権教の悪知識に遇うて実教を退せば悪師を信ずる失に依つて必ず三悪道に堕
す可きなり、彼の不軽・軽毀の衆は権人なり大通結縁の者の三千塵点を経しは法華経を退して権教に遷りしが故なり、法華経を信ずる輩は法華経の信を捨てて権人に随わ
んより外は世間の悪業に於ては法華の功徳に及ばざる故に三悪道に堕つ可からざるなり。
問うて云く日本国は法華涅槃有縁の地なりや否や、答えて云く法華経第八に云く「如来の滅後に於て閻浮提の内に広く流布せしめ断絶せざらしむ」七の巻に云く「広宣流布して
閻浮提に於て断絶せしむること無けん」涅槃経第九に云く「此の大乗経典大涅槃経も亦復是の如し南方の諸の菩薩の為の故に当に広く流布すべし」已上経文三千世界広し
と雖も仏自ら法華涅槃を以て南方流布の処と定む、南方の諸国の中に於ては日本国は殊に法華経の流布す可き処なり。
問うて云く其の証如何、答えて云く肇公の法華翻経の後記に云く羅什三蔵・須利耶蘇摩三蔵に値い奉りて法華
713: 2014/10/13(月)20:22 ID:F4IkFDWY0(7/9) AAS
経を授かる時の語に云く「仏日西山に隠れ遺耀東北を照す〓の典東北の諸国に有縁なり汝慎んで伝弘せよ」已上東北とは日本なり西南の天竺より東北の日本を指すな
り、故に慧心の一乗要決に云く「日本一州円機純一なり朝野遠近同じく一乗に帰し緇素貴賤悉く成仏を期す」已上願わくば日本国の道俗選択集の久習を捨てて法華涅槃の現
文に依り肇公慧心の日本記を恃みて法華修行の安心を企てよ。
問うて云く法華経修行の者何の浄土を期す可きや、答えて云く法華経二十八品の肝心たる寿量品に云く「我常に此の娑婆世界に在り」亦云く「我常に此処に住し」
亦云く「我が此土は安穏」文此の文の如くんば本地久成の円仏は此の世界に在り此の土を捨てて何の土を願う可きや、故に法華経修行の者の所住の処を浄土と思う可し何ぞ煩し
く他処を求めんや、故に神力品に云く「若は経巻所住の処若は園中に於ても若は林中に於ても若は樹下に於ても若は僧坊に於ても若は白衣舎にても若は殿堂に在つても若は山谷
曠野にても、乃至・当に知るべし是の処は即ち是道場なり」涅槃経に云く「善男子是の大涅槃微妙の経典流布せらるる処は当に知るべし其の地は即ち是れ金剛なり此の中の諸人も
714: 2014/10/13(月)20:23 ID:F4IkFDWY0(8/9) AAS
亦金剛の如し」已上法華涅槃を信ずる行者は余処に求む可きに非ず此の経を信ずる人の所在の処は即ち浄土なり。
問うて云く華厳・方等・般若・阿含・観経等の諸経を見るに兜率・西方・十方の浄土を勧む其の上・法華経の文を見るに亦兜率・西方・十方の浄土を勧む何ぞ此等の文に違して但此
の瓦礫〓棘の穢土を勧むるや、答えて云く爾前の浄土は久遠実成の釈迦如来の所現の浄土にして実には皆穢土なり、法華経は亦方便寿量の二品なり寿量品に至つて実の浄土を定むる時
此の土は即ち浄土と定め了んぬ、但し兜率・安養・十方の難に至つては爾前の名目を改めずして此の土に於て兜率安養等の名を付く、例せば此の経に三乗の名有りと雖も三乗有らざるが
如し「不須更指観経等也」の釈の意是なり、法華経に結縁無き衆生の当世西方浄土を願うは瓦礫の土を楽う者なり、法華経を信ぜざる衆生は誠に分添の浄土無き者なり。
第三に涅槃経は法華経流通の為に之を説き給うことを明さば、問うて云く光宅の法雲法師並に道場の慧観等の碩徳は法華経を以て第四時の経と定め無常の熟蘇味と立つ、天台智者大
師は法華涅槃同味と立つと雖も亦〓拾の義を存す二師共に権化なり互に徳行を
715: 2014/10/13(月)20:24 ID:F4IkFDWY0(9/9) AAS
具せり何を正として我等の迷心を晴らす可きや、答えて曰く設い論師訳者為りと雖も仏教に違して権実二教を判ぜずんば且らく疑を加う可し何に況や唐土の人師たる天台・南岳・
光宅・慧観・智儼・嘉祥・善導等の釈に於てをや、設い末代の学者為りと雖も依法不依人の義を存し本経本論に違わずんば信用を加う可し。
問うて云く涅槃経の第十四巻を開きたるに五十年の諸大乗経を挙て前四味に譬え涅槃経を以て醍醐味に譬う諸大乗経は涅槃経より劣ること百千万倍なりと定め了んぬ、其
の上迦葉童子の領解に云く「我今日より始て正見を得たり此よりの前は我等悉く邪見の人と名く」と此の文の意は涅槃経已前の法華等の一切の衆典を皆邪見と云うなり、当
に知るべし法華経は邪見の経にして未だ正見の仏性を明らめず、故に天親菩薩の涅槃論に諸経と涅槃と勝劣を定むる時・法華経を以て般若経に同じて同じく第四時に摂した
り豈正見の涅槃経を以て邪見の法華経の流通と為んや如何、答て云く法華経の現文を見るに仏の本懐残すこと無し、方便品に云く「今正しく是れ其時なり」寿量品に云く「毎
に自ら是の念を作す何を以てか衆生をして無上道に入るこ
716: 2014/10/14(火)18:45 ID:5QspeO+J0(1) AAS
これいつまでつづくん?
717: 2014/10/14(火)19:28 ID:1cUlpP2e0(1/6) AAS
とを得・速かに仏身を成就することを得せしめん」と神力品に云く「要を以て之を言えば如来の一切の所有の法、乃至・皆此の経に於て宣示顕説す」已上此等の現文は釈迦如来の内証は皆此の経に尽くし給う
其の上多宝並に十方の諸仏来集の庭に於て釈迦如来の已今当の語を証し法華経に如く経無しと定め了んぬ、而るに多宝諸仏・本土に還るの後に但釈迦一仏のみ異変を存じて還つて涅槃経を説いて法
華経を卑まば誰人か之を信ぜん、深く此の義を存ぜよ、随つて涅槃経の第九を見るに法華経を流通して説いて云く「是の経・世に出ること彼の菓実の一切を利益し安楽する所多きが如く能く衆生をして仏性
を見わさしむ法華の中の八千の声聞の記〓を授かるを得て大菓実を成ずるが如く秋収冬蔵して更に所作無きが如し」と。
此の文の如くんば法華経邪見ならば涅槃経も豈に邪見に非ずや、法華経は大収・涅槃経は〓拾なりと見え了んぬ、涅槃経は自ら法華経より劣るの由を称す法華経の当説の文敢て相違無し、但し迦葉の領解並に第十四の文は
法華経を下す文に非ず迦葉の自身並に所化の衆今始めて法華経の所説の常住仏性・久遠実成を覚る故に我が身を指して此より已前は邪見なりと云う、法
718: 2014/10/14(火)19:29 ID:1cUlpP2e0(2/6) AAS
華経已前の無量義経に嫌わるる諸経を涅槃経
に重ねて之を挙げて嫌うなり法華経を嫌うには非ざるなり、亦涅槃論に至つては此等の論は書付くるが如く天親菩薩の造・菩提流支の訳なり経文に違すること之多し涅槃論も亦本経に違す当に知るべし訳者の誤りなり信用に及ばず。
問うて云く先の教に漏れたる者を後の教に之を承け取つて得道せしむるを流通と称せば阿含経は華厳経の流通と成る可きや、乃至法華経は前四味の流通と成る可きや如何、答えて曰く前四味の諸経は菩
薩人天等の得道を許すと雖も決定性の二乗・無性闡提の成仏を許さず、其の上仏意を探りて実を以て之を〓うるに亦菩薩人天等の得道も無し十界互具を説かざるが故に久遠実成無きが故に、問うて
云く証文如何、答えて云く法華経方便品に云く「若し小乗を以て化すること乃至一人に於てせば我則ち慳貪に堕せん此の事は為て不可なり」已上此の文の意は今選択集の邪義を破せんが為に余事を以て詮
と為ず故に爾前得道の有無の実義は之を出さず追つて之を〓うべし、但し四十余年の諸経は実に凡夫の得道無きが故に法華経は爾前の流通と為らず法華経に於て十界互具・久遠実成を顕わし了んぬ故に
719: 2014/10/14(火)19:29 ID:1cUlpP2e0(3/6) AAS
涅槃経は法華経の為に流通と成るなり。
大文の第七に問に随つて答うとは、若し末代の愚人上の六門に依つて万が一も法華経を信ぜば権宗の諸人或は自惑に依り或は偏執に依つて法華経の行者を破せんが為に多く四十余年並に涅槃等の諸経を
引いて之を難ぜん、而るに権教を信ずる人は之多く或は威勢に依り或は世間の資縁に依り人の意に随つて世路を亘らんが為に或は権教には学者多く実教には智者少し是非に就て万が一も実教を信ずる者有
るべからず、是の故に此の一段を撰んで権人の邪難を防がん。
問うて云く諸宗の学者難じて云く「華厳経は報身如来の所説・七処・八会・皆頓極頓証の法門なり、法華経は応身如来の所説・教主既に優劣有り、
所説の法門に於て何ぞ浅深無からん随つて対告衆も法慧・功徳林・金剛幢等なり永く二乗を雑えず、法華経は舎利弗等を以て対告衆と為す」華厳宗難、法相宗の如きは解深密経を以て依憑と為し難
を加えて云く「解深密経は文殊観音等を以て対告衆と為す勝義生菩薩の領解には一代を有・空・中と詮す其の中の中とは華厳・法華・涅槃・深密等なり法華経の信解品の五時の領解は四大声聞なり菩薩
と声聞と勝劣天地なり」、
720: 2014/10/14(火)22:42 ID:1cUlpP2e0(4/6) AAS
浄土宗の如きは道理を立てて云く「我等は法華等の諸経を誹謗するに非ず彼等の諸経は正には大人の為傍には凡夫の為にす断惑証理・理深の教にして末代の我等之を行ずるに千人の中に一人も彼の機
に当らず在家の諸人多分は文字を見ず亦華厳法相等の名を聞かず況や其の義を知らんや、浄土宗の意は我等凡夫は但口に任せて六字の名号を称すれば現在に阿弥陀如来二十五の菩薩等を遣わし
身に影の随う如く百重千重に行者を囲繞して之を守り給う、故に現世には七難即滅・七福即生し乃至臨終の時は必ず来迎有つて観音の蓮台に乗じ須臾の間に浄土に至り業に随つて蓮華開け法華経
を聞いて実相を覚る何ぞ煩しく穢土に於て余行を行じて何の詮か有る但万事を抛つて一向に名号を称せよ」と云云、禅宗等の人云く「一代聖教は月を指す指・天地日月等も汝等が妄心より出でたり十方
の浄土も執心の影像なり釈迦十方の仏陀は汝が覚心の所変・文字に執する者は株を守る愚人なり我が達磨大師は文字を立てず方便を仮らず一代聖教の外に仏迦葉に印して此の法を伝う法華経等は未だ真実を宣べず」已上。
此等の諸宗の難一に非ず如何ぞ法華経の信心を壊らざる可しや、答て云く法華経の行者は心中
721: 2014/10/14(火)22:43 ID:1cUlpP2e0(5/6) AAS
に「四十余年已今当皆是真実・依法不依人」等の文を存し而も外に語に之を出さず難に随て之を問うべし
抑所立の宗義は何の経に依るや、彼経を引かば引くに随つて亦之を尋ねよ、一代五十年の間の説の中に法華経より先か後か同時なるか亦先後不定なるかと、若し先と答えば未顕真実の文を以て之を責め
よ敢えて彼の経の説相を尋ぬること勿れ、後と答えば当説の文を以て之を責めよ、同時と答えば今説の文を以て之を責めよ、不定と答えば不定の経は大部の経
に非ず一時一会の説にして亦物の数に非ず其の上不定の教と雖も三説を出でず、設い百千万の義を立つと雖も四十余年の文を載せて虚妄と称せざるより外は用うべからず、仏の遺言に不依不了義経と云うが故なり。
亦智儼・嘉祥・慈恩・善導等を引いて徳を立て難ずと雖も法華涅槃に違する人師に於ては用うべからず依法不依人の金言を仰ぐが故なり。
亦法華経を信ぜん愚者の為に二種の信心を立つ、一には仏に就て信を立て二には経に就て信を立つ、仏に就て信を立つとは権宗の学者来り難じて云わん善導和尚は三昧発得の人師・本地弥陀の化身なり
慈恩大師は十一面観音の化身亦筆端より舎利を雨らす此等の諸人
722: 2014/10/14(火)22:43 ID:1cUlpP2e0(6/6) AAS
は皆彼彼の経経に依つて皆証有り何ぞ汝彼の経に依らず亦彼の師の義を用いざるや、答えて云く汝聞け一切の権宗の大師先徳並に舎利
弗・目連・普賢・文殊・観音乃至阿弥陀・薬師・釈迦如来・我等並に十方の諸人の前に集まりて説いて法華経は汝等が機に叶わず念仏等の権経の行を修して往生を遂げ後に法華経を覚ると云わん是の如き説
を聞くと雖も敢えて用う可からず、其の故は四十余年の諸の経には法華経の名字を呼ばず何れの処にか機の堪不堪を論ぜん、法華経に於ては釈迦多宝十方諸仏一処に集りて撰定して云く法をして久住せしむ
如来の滅後に於て閻浮提の内に広く流布せしめ断絶せざらしむ、此の外に今仏出来して法華経を末代不相応と定めば既に法華経に違す知んぬ此の仏は涅槃経に出す所の滅後の魔仏なり之を信用す可か
らず、其の已下の菩薩・声聞・比丘等は亦言論するに及ばず此等は不審無し涅槃経に記する所の滅後の魔の所変の菩薩等なり、其の故は法華経の座は三千大千世界の外四百万億阿僧祇の世界なり其の中
に充満せる菩薩・二乗・人天・八部等皆如来の告勅を蒙むり各各所在の国土に法華経を弘む可きの由之を願いぬ、善導等若し権者ならば何ぞ竜樹・天親等の如く権教
723: かわいそうなひと 2014/10/15(水)00:50 ID:aplQ2/Nq0(1) AAS
だね
724: 2014/10/15(水)04:56 ID:fVHsUS4A0(1/15) AAS
を弘めて後に法華経を弘めざるや法華経の告勅の数に入らざるや何ぞ仏の如く権教を弘めて後に法華経を弘めざるや、若し此の義無くんば設い仏為りと雖も之を信ず可からず今は法華経の中の仏を
信ず故に仏に就て信を立つと云うなり。問うて云く釈迦如来の所説を他仏之を証するを実説と称せば何ぞ阿弥陀経を信ぜざるや、答えて云く阿弥陀経に於ては法華経の如き証明無きが故に
之を信ぜず、問うて云く阿弥陀経を見るに釈迦如来の所説の一日七日の念仏を六方の諸仏舌を出し三千を覆うて之を証明せり何ぞ証明無しと云うや、答えて云く阿弥陀経に於ては全く法華経
の如き証明無く但釈迦一仏舎利弗に向つて説いて言く我一人阿弥陀経を説くのみに非ず六方の諸仏舌を出し三千を覆うて阿弥陀経を説くと云う此等は釈迦一仏の説なり敢えて諸仏来りたまわず、
此等の権文は四十余年の間は教主も権仏の始覚の仏なり仏権なるが故に所説も亦権なり故に四十余年の権仏の説は之を信ず可からず、今の法華涅槃は久遠実成の円仏の実説なり十界互具
の実言なり亦多宝十方の諸仏来りて之を証明し給う故に之を信ずべし阿弥陀経の説は無量義経の未顕真実の語に壊れ了ぬ全く釈迦一仏
725: 2014/10/15(水)04:56 ID:fVHsUS4A0(2/15) AAS
の語にして諸仏の証明には非ざるなり。
二に経に就て信を立つとは、無量義経に四十余年の諸経を挙げて未顕真実と云う、涅槃経に云く「如来は虚妄の言無しと雖も若し衆生・虚妄の説に因つて法利を得と知れば宜しきに随つて方便
して則ち為に之を説き給う」又云く「了義経に依つて不了義経に依らざれ」已上是の如きの文一に非ず皆四十余年の自説の諸経を虚妄・方便・不了義・魔説と称す是れ皆人をして其の経を捨てて法華
涅槃に入らしめんが為なり、而るに何の恃み有つて妄語の経を留めて行儀を企て得道を期するや、今権教の情執を捨て偏に実経を信ず故に経に就て信を立つと云うなり。
問うて云く善導和尚も人に就て信を立て行に就て信を立つ何の差別有らんや、答えて云く彼は阿弥陀経等の三部に依つて之を立て一代の経に於て了義不了義経を分たずして之を立つ、故に法
華涅槃の義に対して之を難ずる時は其の義壊れ了んぬ。守護国家論/正元二年 三十九歳御作国土に大地震・非時の大風・大飢饉・大疫病・大兵乱等の種種の災難の起る根源を知りて対治を加う可きの勘文。
金光明経に云く「若し人王有りて其の国土に於て此の経有りと雖も未だ嘗て流布せず捨離の心
726: 2014/10/15(水)04:57 ID:fVHsUS4A0(3/15) AAS
を生じて聴聞せんことを楽わず亦供養し尊重し讃歎せず四部の衆の持経の人を見て
亦復尊重し乃至供養すること能わず遂に我等及び余の眷属無量の諸天をして此の甚深の妙法を聞くことを得ず甘露の味に背き正法の流を失い威光及以び勢力有ること無らしむ悪趣を
増長し人天を損減し生死の河に墜ちて涅槃の路に背かん、世尊・我等四王並に諸の眷属及び薬叉等斯くの如き事を見て其の国土を捨てて擁護の心無けん但我等是の王を捨棄するのみに
非ず亦無量の国土を守護する諸天善神有らんも皆悉く捨去せん既に捨離し已れば其の国に当に種種の災禍有つて国位を喪失すべし、一切の人衆皆善心無けん唯繋縛・殺害・瞋諍のみ有つて
互に相讒諂し枉げて辜無きに及ばん、疫病流行し彗星数ば出で両日並び現じ薄蝕恒無く黒白の二虹不祥の相を表わし星流れ地動き井の内に声を発し暴雨・悪風・時節に依らず常に飢饉に遭い
苗実も成らず多く他方の怨賊有つて国内を侵掠し人民諸の苦悩を受け土地に所楽の処有ること無けん」と。
大集経に云く「若し国王有つて我が法の滅せんを見て擁護せずんば無量世に於て施戒慧を修すとも悉く皆滅失して其の国の中に三種の不祥の事を出さん、乃至命終して大地
727: 2014/10/15(水)18:53 ID:fVHsUS4A0(4/15) AAS
獄に生ぜん」と。仁王経に云く「大王・国土乱れん時は先ず鬼神乱る鬼神乱るるが故に万民乱ると、亦云く大王・我今五眼をもつて明に三世を見るに一切の国王は皆過去世に五百の仏に
侍うるに由つて帝王主と為ることを得たり、是をもつて一切の聖人羅漢而も為に彼の国土の中に来生して大利益を作さん若し王の福尽きん時は一切の聖人皆捨て去ることを為さん若し一切の聖人去らん時は七難必ず起る」と。
仁王経に云く「大王吾今化する所の百億の須弥・百億の日月・一一の須弥に四天下有り其の南閻浮提に十六の大国五百の中国十千の小国有り其の国土の中に七つの畏る可き難有り一切の
国王是の難の為の故に、云何なるを難と為す日月度を失い時節返逆し或は赤日出で黒日出で二三四五の日出づ或は日蝕して光無く或は日輪一重二三四五重輪現ずるを一の難と為す
なり、二十八宿度を失い金星・彗星・輪星・鬼星・火星・水星・風星・〓星・南斗・北斗・五鎮の大星・一切の国主星・三公星・百宦星是くの如き諸星各各変現するを二の難と為すなり、大火・国を焼
き万姓焼尽し或は鬼火・竜火・天火・山神火・人火・樹木火・賊火是くの如く変怪するを三の難と為すなり、大水・百姓を漂没して
728: 2014/10/15(水)18:54 ID:fVHsUS4A0(5/15) AAS
時節返逆し冬雨ふり夏雪ふり冬時に雷電霹靂し六月に冰霜雹を雨
らし赤水・黒水・青水を雨らし・土山・石山を雨らし沙礫石を雨らし江河逆まに流れ山を浮かべ石を流す是くの如く変ずる時を四の難と為すなり、大風万姓を吹殺し国土の山河樹木・一時に滅没して非時
の大風・黒風・赤風・青風・天風・地風・火風・水風・是くの如く変ずる時を五の難と為すなり、天地国土亢陽し炎火洞然として百草亢旱し五穀登らず土地赫然として万姓滅尽せん是くの如く変ずる時を
六の難と為すなり、四方の賊来りて国を侵し内外の賊起り火賊・水賊・風賊・鬼賊あつて百姓荒乱し刀兵劫起せん是くの如く怪する時を七の難と為すなり」と。法華経に云く「百由旬の内をして諸の衰患無からしめん」と。
涅槃経に云く「是の大涅槃微妙の経典・流布せらるる処は当に知るべし其の地は即ち是れ金剛なり是の中の諸人亦金剛の如し」と。仁王経に云く「是の経は常に千の光明を放ちて千里
の内をして七難起らざらしむと、又云く諸の悪比丘多く名利を求め国王・太子・王子の前に於て自ら破仏法の因縁・破国の因縁を説く其の王別えずして此の語を信聴し横に法制を作り仏戒に依らず是を破仏破国の因縁と為す」と。
729: 2014/10/15(水)19:52 ID:fVHsUS4A0(6/15) AAS
今之を勘うるに法華経に云く「百由旬の内諸衰患なからしむ」と仁王経に云く「千里の内に七難不起らしむ」と、涅槃経に云く「当に知るべし其の地は即ち是れ金剛、是の中の諸人亦金剛の如し」と文。
疑つて云く今此の国土に種種の災難起ることを見聞するに所謂建長八年八月自り正元二年二月に至るまで大地震非時の大風・大飢饉・大疫病等種種の災難連連として今に絶えず大体国土の人数
尽く可きに似たり、之に依つて種種の祈請を致す人之多しと雖も其の験無きか、正直捨方便・多宝の証明・諸仏出舌の法華経の文の令百由旬内・雙林最後の遺言の涅槃経の其地金剛の文、仁王経
の千里の内に七難不起の文皆虚妄に似たり如何。
答えて云く今愚案を以て之を勘うるに上に挙ぐる所の諸大乗経・国土に在り而も祈請と成らずして災難起ることは少し其の故有るか、所謂金光明経に云く其の国土に於て此の経有りと雖も未だ嘗つて流布
せず捨離の心を生じて聴聞せんことを楽わず我等四王皆悉く捨て去り其の国当に種種の災禍有るべし、大集経に云く「若し国王有つて我が法の滅せんを見て捨てて擁護せざれば其の国内三種の不
祥を出さん」と、仁王経に云く「仏戒に依らざる是を破仏破国の因
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