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【まどか☆マギカ】杏子×さやかスレ34【杏さや杏】©2ch.net (177レス)
【まどか☆マギカ】杏子×さやかスレ34【杏さや杏】©2ch.net http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/
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94: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2017/06/13(火) 16:11:07.09 ID:tj/nUID70 まどマギを否定し、誹謗中傷する中指厨ファック野郎を 2ちゃんねるから追放させろ 掲示板住人が力を合わせて奴を永久アク禁に 追い込ませ路 そして中指厨の書きこみすべてに削除依頼を出すのだ 中指厨をまどマギ界から追放して、 平和なまどマギコミューンを取り戻せ それとすべてのカップリングスレは必要ない このスレはカップリングスレだ このスレは消して中指厨の遊び場を減らすんだ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/94
95: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2017/06/16(金) 18:50:39.17 ID:Ahj2MyA50 魔法少女まどか☆マギカはやらおんと結託した糞アフィアニメ ステマが得意です amazonのリンクで買い物するとやらおんに収入が入るのですね 所詮 まどか☆マギカはステマにしか頼れない 最近madogatari展とかスロット等で頑張っています 金が欲しくて仕方がありません 終わったアニメだけど金が欲しいので映画も出します madogatari展(笑)も開きます じゃんじゃんまど豚共を呼び込んで金を手に入れます シャフトはアフィと結託している屑であることは間違いない ソースもあります 結局アフィ結託は本当の事だったようです まあホームベースアニメがここまで売れたのもステマのおかげでしょうね まどかなんて一般知名度はもはや0に近いほど下がっています 皆期待してないから新作映画なんか出さなくていいよ madogatari展みたいな金儲け丸出しの施設も開かなくていいからね オワコンアニメに未来はない アフィと結託していると知った時私が思ったことは 「不自然なまどかageはやはりステマだったのか」 と思った 事実でしたwwwww 哀れなまど豚共へwwwwww ,=‐、 l´ li l´ li . lー‐' ! l | . | | l L_. . /⌒'| / ̄ヽi ̄ヽ r‐'i | | | |. | ! ' ! ! l, ! ,! | | ヽ | . \ | . \ / http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/95
96: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2017/06/17(土) 05:33:13.06 ID:KgqY3hYb0 まどマギを否定し、誹謗中傷する中指厨ファック野郎を 2ちゃんねるから追放させろ 掲示板住人が力を合わせて奴を永久アク禁に 追い込ませ路 そして中指厨の書きこみすべてに削除依頼を出すのだ それとともに善良なファンはやらおんとの関係を 否定する資料を探し出して、それを中指厨に突きつけろ 中指厨をまどマギ界から追放して、 平和なまどマギコミューンを取り戻せ それとすべてのカップリングスレは必要ない このスレはカップリングスレだ このスレは消して中指厨の遊び場を減らすんだ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/96
97: 娘への愛、父への孝心1 [sage] 2017/06/18(日) 20:48:37.92 ID:fd9p1Jkd0 さっき交わったきり、互いの視線はそれぞれ別の方向に向けられている。 信じられない! あり得ない! それが彼の、この数分で目紛るしく変遷した思考の果てであった。 「そんなことが…………」 あるハズがない、という否定の言葉が喉に痞(つか)えて出てこない。 愛する妻と2人の娘が揃ってそう言うものだから、それを否定するのは彼女たちを否定するのと同じだ。 「こんな話、急にされても混乱するよね……」 杏子はこの場から逃げ出したくなる。 完全ではなかったとはいえ、自らの力で魔法を打ち破った母とは違い、彼は違和感を抱くに留まっていた。 愛娘たちからサングラスと手作りのケーキを贈られたあの夜。 その会話の中で、彼は何か引っかかるものを覚えた。 漠然と。 杏子が紡ぐ言葉の端々に、娘が”言いそうにないこと”が含まれているのに気付くと疑念は膨らんでくる。 しかし彼の力で辿り着けるのはそこまでで、霞の向こうにある真実を掴もうとするとそれより強い魔法の力が働き、 彼を”疑いを抱く前の彼”に引き戻してしまう。 「ああ、ちょっと時間をくれ。何からどう理解すればいいのか――」 魔法という誰もがその言葉を知っていて、しかし誰もが具体的に説明できないその力を前に、彼は困惑した。 とはいえ拒絶するようなことではない。 彼もまた、妻には及ばないまでも状況を訝っていた者のひとりなのだ。 「つまり2人はその……魔法少女、というやつで、いろんな魔法が使える――という解釈でいいのかい?」 父は魔法少女、という単語を口にするのを恥ずかしがった。 思春期におままごとをするような、世間との乖離を感じたのだった。 「うん、まあ、そんな感じ……」 杏子が言いづらそうにしているのを察してさやかが答える。 「………………」 父は腕を組んで目を閉じた。 平素は柔和な顔つきの彼だが、低い唸り声も手伝って威圧感を与える。 大事な話がある、と切り出したのは母だった。 帰宅するなりそう言われた彼はすぐには応じず、次の休日まで延ばせないかと問うた。 杏子にケーキを振る舞われた時に覚えた違和感が拭えず、今日の仕事中もずっとそれが頭をよぎって集中できなかった。 そこに新たな問題が舞い込んでは懊悩が増えるばかりだ。 だが直後の、 『杏子のことなのよ』 という妻の声が深刻そうだったこともあり、話を聞くことにした。 口調は相談や解決を求めるようなものではなく、むしろ確信したことを伝達する前段階にも感じられ、 もしかしたら妻は自分と同じ違和感を覚えたか、あるいは答えを得ているのではないかと彼は思った。 そうして夕食の後で開かれた家族会議がこれである。 「信じられないでしょうけど……」 母はなんとかこの事実を受け容れてもらいたくて、説得力のある言葉を探そうとした。 自身もほんの数時間前まで半信半疑だったから、当の2人ほど上手く説明はできない。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/97
98: 娘への愛、父への孝心2 [sage] 2017/06/18(日) 20:52:09.81 ID:fd9p1Jkd0 「信じるよ」 彼は真顔で言った。 気を遣っているのでも話を合わせているのでもない。 「父さん…………?」 あまりにあっさりとそう言われ、杏子は却って不安になった。 まさかまだ自分の魔法がかかっていて、父が自分の意思とは関係なく”信じる”と言ったのではないかと訝る。 「どんなことであれ、我が子を信じるのが親だ。だからきみも信じたんだろう?」 そう言い、驚いた様子の妻を見やる。 「それにさやかも――僕もお母さんもそんなふうに育てた覚えはないからね」 頭の中ではまだ槃根錯節としていたが、娘を信じるという一点に於いては悩む必要も考える必要もない。 「でも、そうか……あの時に感じた妙な気分はそういうことだったのか……」 ケーキを贈られる際、杏子が食べ物の重要性について語った時のことを彼は思い返した。 「あの時、杏子が別人のように見えてね。まるで僕たちが知らない人生を歩んできたような口ぶりだったからね。 そうか、あの時点では杏子は妻が産み、さやかの姉妹としてこの家で育ったと思い込んでいたから噛み合わなくなったのか」 魔法が解かれ、その仕組みを聞いた彼は少しずつ事態を呑み込んでいく。 「ごめんなさい……あたしが騙すようなことをしたから――」 いかなる叱責も杏子は受ける覚悟をしていた。 殴られようと怒鳴られようと、まだそれなら身に余る恩赦だとさえ彼女は思っている。 さんざん世話になっておきながら、剰(あまつさ)え両親を騙して実娘として忍び込むような真似をしたのだ。 今までにかかった費用を請求されて追い出されても文句は言えない。 「――きみはとんでもないことをしてくれたね」 少し間を置いて放たれた言葉は冷たい。 母はびくりと体を震わせた。 夫とは5年の交際の末にどちらからともなく結婚を望むような雰囲気になり入籍した。 そこに至るまで彼とは何度かケンカもした。 温厚な彼はそうそう怒ることはなかったが反面、一度怒気を孕むと平素の穏健を保つためにか今のように恐ろしいほど無表情になる。 おそらく彼は普段のにこやかさと同じだけの怒りを感じているのだと母は思った。 その均衡点が表情を失わせ、声から抑揚を奪っているのだ。 「僕たちは騙されていたワケだ……」 「ごめん、なさい…………」 「魔法を使って人の心を惑わして――」 「………………!!」 ドクン、と杏子の心臓が大きく打つ。 今の言葉には聞き覚えがあった。 忘れてはならない、実父が真実に気付いた際に放った言葉だ。 陰惨な記憶が呼び起こされる。 そうだった。 父もまた、神父という職業もあって温厚で篤実な人間だったのだ。 「ちょっと、お父さん!? さっき、あたしたちの話を信じるって言ったじゃん!?」 「ああ、信じているよ。分かってる。でもそれとこの娘がしたことは別の問題だからね」 「………………」 杏子は何も言えなかった。 逃げ出すことは許されない。 どんな罵声であっても耳を塞がないことが償いになる。 「あなた、杏子はただ――」 「きみはあっさり許したのかい? この娘たちの話を聞いて」 「それは…………」 平手打ちで手打ちにしたことは、彼にとっては”あっさり許した”も同然だ。 さやかも母も、どうにか杏子を擁護しようとする。 だが冷たく苛烈な彼が間違っているとも言えず、2人ができるのは情に訴えることだけだった。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/98
99: 娘への愛、父への孝心3 [sage] 2017/06/18(日) 20:58:13.92 ID:fd9p1Jkd0 「正直に答えてくれ」 彼は無表情のまま杏子に向き直って言った。 「きみのその魔法は一度きりのものなのか?」 「え…………?」 「同じ相手に何度も使えるのか? それとも一人に対して一度しか使えないのか?」 「使える……と思います。やったことはないけど、多分…………」 「そうか。じゃあもうひとつ」 彼の声はより低く、より暗く、より冷たくなった。 「もしお母さんも僕もこのことに気付かなかったら、その魔法を使い続けていたかい?」 彼女は小さく頷いた。 彼はため息を吐いた。 「お父さん……?」 さやかが恐る恐る声をかけた。 こんな奴は追い出せ、とでも言い出すのではないかと彼女は恐れた。 「残念だけど、”きみ”をこの家に”置いておく”ワケにはいかないな」 「待って、あなた! 杏子の話を聞いてあげて! たしかに騙すようなことをしたけれど、それは――」 縋るように母が言う。 だが彼はかぶりを振った。 「ここは美樹家だ。”他人”を預かる施設じゃない。それくらい分かってるだろう?」 「お父さん!!」 「いいんだ、さやか。悪いのはあたしなんだ。追い出されても当然のことをしたんだ……」 「………………」 それから。 彼以外にとっては恐ろしく永く感じる静寂が流れた。 それはほんの十数秒のことであったが、杏子には激痛を伴う瞬間の繰り返しだった。 「さっきも言ったけれど」 声に杏子はびくりと体を震わせた。 「うちは他人を引き取って擁護する施設じゃないんだ。悪いけど他人には出て行ってもらう」 母は唇を噛んだ。 穏健だが夫は気弱なワケではない。 実は滅多に表に出さないだけで彼は意思が強く、不撓だ。 「きみはどっちだい? 杏子?」 「………………?」 「僕たちを家族だと思っているのか、それとも他人だと思っているのか」 質問の意味が分からない。 そう返そうとした時、 「いまこうして僕は自分の意思できみを問い詰めてる。つまり魔法にはかかってない、ということだよ」 彼は自嘲するように言った。 「ウソをつき続けるのは難しいんだ。人を騙せばそれを本当のことにするために騙し続けなくちゃならない。 やろうと思えばできるのにそれをしないのは、間違った方法だと分かっているからじゃないか?」 「とう、さん…………?」 「ああ、そうだ。杏子は僕のことをずっとそう呼んでいたじゃないか。魔法の力で僕たちの心を操るというのなら……。 きみが僕を”父さん”と呼ぶ必要はなかったハズだ。きみが家族ごっこをしたかったのなら話は別だけどね。 でも杏子は……その不思議な力を使ってでも僕たちと家族でありたかった――そうじゃないかい?」 彼は笑みを浮かべた。 自然とそうしていた。 分かっていたのだ。 もう、ずっと前から。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/99
100: 娘への愛、父への孝心4 [sage] 2017/06/18(日) 21:00:56.01 ID:fd9p1Jkd0 「他人は出て行け、と僕は言ったよ。でも家族なら出て行く必要はない。当然だ。家族なんだから。ここが家なんだからね。 いいかい? 僕たちがどう思うか、じゃないんだ。きみが僕たちをどう思っているのか、それを知りたいんだよ、杏子。 きみが他人だと思うなら出て行ってもらうし、家族だと思うならここにいるべきなんだ」 「あたしは…………」 質問は簡単だったが、答えるのは極めて難しかった。 「ずるい方法で家族になりすましたんだ。今さら、家族になりたいなんて言えるワケ――」 「つまり家族になりたい、というのが答えだね?」 「………………」 「自分がしたことは考えなくていい。そういうことは抜きにして、きみの気持ちを聞かせてくれ」 もう、ずっと前から分かっていることを彼は問う。 答えはひとつしかない。 それを言葉にする勇気が彼女にあるかどうかだ。 (………………?) さやかの手に杏子の指が触れた。 縋るように伸びた五指が、躊躇いがちにさやかの手を握る。 だから彼女は力強く握り返してやった。 「あたしは……家族でいたい。ううん、家族――というより恩人なんだ。あたしを見捨てないでいてくれたから……! でもそれを自分勝手に踏み躙った。赦されないことをしたんだ……だから…………!!」 家族でありたいと望む資格はない、と彼女は言った。 結局、この少女はかつてと同じ過ちを繰り返してしまったのだ。 人の心を操り、その事実が露見し、自分を含めて関わった者を不幸にしてしまう。 騙されていたと知った者は怒り、恨み、失望し、心に闇を生む。 それを経験したハズの彼女は愚かにも、全く同じ方法で全く同じ結末を迎えようとしている。 「そう思っているなら杏子は僕たちの家族だ」 だが彼自身が結末の再来を阻止した。 「聞いたとおりなら杏子のお父さんは、今の僕たちに似た状況にあったんだと思う。 至らない僕と違って彼は素晴らしい人格者だったからこそ、娘の善意を受け容れられなかったんじゃないかな」 魔女と罵られた彼女の行為を、彼は善意――もちろん宗教的な意味ではない――と表現した。 「そういう過去があったから、杏子はなおさら家族に拘泥っていたんだろう。 それこそ魔法を使ってでも繋ぎとめたいくらいに――」 「………………」 「それを分かってるつもりの僕がきみを拒絶するワケがないよ。同じつらさを味わわせることになるんだからね」 同情がないと言えばウソになる。 この少女の辿ってきた道があまりに艱難にまみれたものであったから、彼女よりはるかに恵まれた立場にある彼が。 その恵みを滴らせたと表現しても間違いではない。 しかし情で動く人間は悪い方向に進むときにも情を優先させる。 眷顧していた相手に裏切られれば、それまでの温情は忽ち転じ、斟酌も忖度もなしに怨嗟を向けるようになる。 だから彼は情と知の境界で考え、感じた。 そして結果、彼は彼女を赦した。 「とう……さん…………」 「杏子が僕たちを家族だと想ってくれるなら、杏子は僕の娘だ。血のつながりなんて関係ない。お互いが家族だと思えば家族なんだ」 なんと軽率なことをしたのだろう! なんと愚かなことをしたのだろう! 杏子は下げた顔を上げることができなかった。 かつて父が信じ、縋り、広め説いた神の慈愛がここにある。 神様は存在したのだ。 一柱の神が目の前の男に憑依している。 魔女と罵られてもしかたのない行為に及んだ少女を、優しく包み込んでくれる。 もう何度も泣き、とうに涸れたハズの涙がまた滂沱と溢れ出る。 その様子にさやかと母は目を合わせ、緊張から解き放たれたように大息した。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/100
101: 娘への愛、父への孝心5 [sage] 2017/06/18(日) 21:06:14.00 ID:fd9p1Jkd0 「ビックリしたじゃん。お父さんが珍しく怒るから……」 「怒ったワケじゃないさ。どっちかというと拗ねてたんだぞ?」 「そうは見えなかったけど」 さやかの抗議を躱して彼は一笑した。 「それに叱ると怒るはちがうよ。それはもう母さんがやっただろう?」 この話を始める際、彼は杏子の頬にうっすら赤く叩かれた痕があるのに気付いていた。 告白を聞き終えると、なぜその痕がついているのかは妻に尋ねるまでもなく分かった。 「まあ、ね。だってあなた、厳しく言うべきときになかなか言えないんだもの」 「苦手なんだよ。厳格な父親になるべきかと思ったこともあったけど、つい甘やかしてしまうんだ。 でもいいじゃないか。僕ときみとで上手くバランスがとれてるんだから」 怒り方も受け止め方も、赦し方さえもこの夫婦はずいぶんとちがう。 彼は妻のように手を上げることもしなかったし、その小さな体躯を抱きとめることもしなかった。 ただ淡々と彼女の本心を聞き、それを受けただけだ。 しかし方法は異なれどもその愛情の深さ、篤さには微塵の差異もない。 「――父さん」 こう呼ぶのは。 この少女が美樹家の一員であるからだ。 少し恥ずかしそうに、申し訳なさそうに彼女は”謝意”を口にした。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/101
102: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2017/06/18(日) 22:58:11.15 ID:fd9p1Jkd0 規制対策 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/102
103: 娘への愛、父への孝心6 [] 2017/06/18(日) 23:01:44.87 ID:fd9p1Jkd0 ・ ・ ・ ・ ・ 母の日のように、またこのタイミングで揶揄ってくるのではないかと杏子は身構える。 こういう時の姉は実に活き活きとしていて、まるで不規則に動く玩具を追いかけ回す仔犬のように燥ぐのだ。 そんな子どもっぽいところを指摘して下剋上を目論む杏子だが、残念ながら姉の地位を奪取するには至らない。 『え? どっちが姉でどっちが妹かって? さやかがお姉さんに決まってるじゃないの』 数週間前、この戦いに決着をつけるべく母に尋ねた2人は、あまりにあっさり言われて拍子抜けした。 その理由はさやかのほうが背が高いから、という単純明快なものである。 それなら背が伸びて自分のほうが高くなったら姉になれるか、と問う杏子に母はそうなるわね、と返した。 答えを聞くなり杏子は冷蔵庫から牛乳を取り出して一気飲みした。 牛乳を飲んでも背が伸びるワケではないとさやかが言うと、彼女はショックを受けて落ち込んでしまった。 そんなやりとりを見て母は、その様子では覆りそうにないわね、と笑った。 ところがその夜、同じことを父に訊くと、 『杏子のほうが姉って感じもするね。時々さやかの面倒を見ているようにも思えるし』 反対の意見が出てしまったものだから、決着したと思われた論争は振り出しに戻ってしまった。 実際に妹の面倒を見ていた過去があるから、杏子のほうが姉のように見えるのだという。 どちらの言い分を採るかで姉妹が決まるが、なぜか2人とも姉になりたがるために議論は平行線である。 とりあえず不毛な争いにならないよう、父母で話し合って結論を出してもらうのはやめようということで落ち着く。 その後も事あるごとに姉の座を主張し合う2人だったが、ある時に不意に杏子が折れた。 よく考えれば後からやって来た自分が姉になるのはおかしい、とさやかに譲った恰好だ。 そんなことは気にしなくていいとさやかは言ったが、それでも彼女は固辞した。 しかし意趣返しのつもりか、魔女との戦いでは杏子はここぞとばかりに先輩風を吹かせるのだった。 「なんか最近、全部引っこ抜くのも気の毒な気がするんだよなあ……」 額の汗を拭いながらさやかが言った。 「でも放っておいたらどんどん伸びちまうし」 堆くなった雑草を見て杏子は一息つく。 教会裏に蓁々と茂っていた草木は2人の手によっておおかた引き抜かれていた。 この辺りには勁草が多いようで、抜くには力が要るし、根を残したまま一年も経てば驚くほど生長する。 それが手製の墓標をすっかり覆ってしまうものだから草引きは欠かせない。 母の日にも訪れているのだからその時にすればいいのだが、いつからか父の日に除草するのが慣例となっていた。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/103
104: 娘への愛、父への孝心7 [sage] 2017/06/18(日) 23:07:46.89 ID:fd9p1Jkd0 「………………」 杏子の影響もあって、さやかの跪拝も様になってきた。 すぐ横で同じ姿勢でいる少女とは想うことも祈ることも捧げることも、全てがちがうかもしれない。 しかし根蔕は同じだ。 「お父さん……あたしたちを見守ってね…………」 杏子がそうであるように、ここに眠る3人はさやかにとっても父母であり、妹である。 亡き父に想いを馳せながら、すぐ耳元でさやかの”お父さん”と呼ぶ声が聞こえ、彼女は落涙した。 父を知ってくれている人がいる。 信者のひとりさえ寄り付かなくなったこの寂寞の中で、彼を忘れないでいてくれる人がいる。 彼の、もうひとりの娘が――。 「どうする? 2人で考える? それとも別々にする?」 林道を引き返しながらさやかが問う。 先月、思う存分弄んだからか、彼女は一年前のことを持ち出して揶揄することはなかった。 「母さんの時も一緒にしたから、今年は2人で、ってことにしないか?」 「スポーツジムのチケットとか?」 「あんたさ、よく単純って言われるだろ……?」 「冗談だって! まあ、でも最近のお父さん、ちょっとブヨッてきたからアリかも」 スマートな父親を見たいとさやかは思ったが、 「でもさ、普段仕事してるのに休みの日に疲れることさせるのもどうかと思う」 杏子が慮る発言をしたため再考することになる。 「いちおう案はあるんだけどね」 「どんな?」 「マッサージ券! さやかちゃん手製の。肩たたき券は幼稚園の頃に作ったから落書きみたいなものだったけど、今度は本格的に作ろうかと」 やっぱり単純だ、と杏子は思った。 だが案としては悪くない。 幼い頃、説法に忙しかった父の肩を小さな手で揉んだ記憶がある。 力の入れ方もいい加減な拙いマッサージが、鞅掌していた父を癒やせるハズがない。 だが彼はいつもにこりと笑って、ありがとうと感謝の言葉を投げかけてくれた。 今となってはできない親孝行だが、杏子にはもうひとりの父親がいる。 彼にできなかった分まで何かしてあげたいと思った彼女は、 「それ、あたしも同じのにしていいかな?」 アイデアに便乗することを申し訳なく感じながら切り出す。 「別にいいけど? あんた、今年はケーキ作んないの?」 「もちろん作るさ。あれからも時々練習してるからな。去年よりずっと上手くできると思う」 「ふーん……あの杏子がねえ……」 味見係で材料を食べ尽くしてしまいそうな彼女が、センスや手間暇の要るケーキ作りに没頭する姿はギャップが大きすぎる。 しかし腕はけして悪くはない。 実際、去年は父にも好評だったのだ。 「よし、じゃあこうしよう! あんたはマッサージ券を作るのを手伝う。あたしはケーキを作るのを手伝う。どう?」 一緒に何かするのもいいかもしれない、と杏子は思った。 「さやか、ケーキ作れんの?」 修行しているだけあってアドバンテージのある杏子が挑戦的な笑みを浮かべる。 「むむ! 妹のくせに生意気だぞ。あたしだって料理くらいできるんだから」 「料理とスイーツ作りは違うんだよ。一緒にしないでほしいね。ったく、これだからトーシロは……」 普段、何かと妹という言葉を引き合いに揶揄ってくるさやかにほんの仕返しをしたつもりだったが、 「くく…………」 なぜかさやかは怒るどころか、笑いを必死に堪えていた。 「な、なんだよ……?」 予想していた反応がなかったことに杏子は口を尖らせる。 それをキッカケにさやかはとうとう噴き出してしまった。 「あはははっ! スイーツ!! くく……杏子がスイーツだって!! ひぃ〜苦しい! あ、ちょっと待って! はい、杏子、もっかい言ってよ……スイーツって。今度はちゃんと録音するから!!」 涙目で笑うさやかに、無性に恥ずかしくなった杏子はふいと余所を向いた。 「ねえって! もっかいだけ! 料理と……ふふ……スイーツ作りはちがうって! 大きな声で――」 「絶対言わねえッ!!」 やっぱり姉の座を譲るんじゃなかった、と杏子は思った。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/104
105: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2017/06/18(日) 23:29:39.50 ID:fd9p1Jkd0 再度規制対策 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/105
106: 娘への愛、父への孝心8 [sage] 2017/06/18(日) 23:32:05.34 ID:fd9p1Jkd0 「いや〜、まさか渡してすぐ使うとは……」 父親の背中というのはまじまじと見つめると思いのほか大きい。 ささやかながらも盛大なパーティーを催され、手作りのケーキに舌鼓を打った後。 父はもらったばかりのマッサージ券を早速使った。 本格的なものを……と拘泥ったチケットは楮紙で作られている。 さすがに印刷所に依頼するのは大袈裟だということで券面はさやかが中心になって描いた。 四隅に花や音符のマークを添え、裏面の注意書きには”完全予約制・指名可能”という謎の文言が躍る。 「このところちょっと疲れが溜まっててね。せっかくだから全身コースを頼むよ」 それっぽく書いたものの、もちろんマッサージの経験などないさやかには正しいやり方なんて分からない。 とりあえずちょっと痛いくらいの強さで手や足を揉みほぐせば血行は良くなるだろう程度の感覚だ。 「じゃあそこにうつ伏せになってよ」 「ああ、ちょっと待ってくれ。もう1枚使うよ」 マッサージ券は10枚セットになっていた。 「ええ? さすがにもったいなくない?」 母のように何年も保管してくれとはいわないが、初日から2枚も使うのは惜しくないのだろうか、とさやかは思った。 「だって指名できるんだろう? それに…………」 と父が示した先では、興味なさそうな振りをしながら杏子がちらちらと2人を見ていた。 (あ〜、なるほどね……ったく、父の日に父親に気を遣わせてどうすんだよ…………) そう思っている間に彼が券を掲げて杏子を呼ぶ。 彼女は何か用事をしていたところを急に呼ばれた風を装い、小走りにやって来た。 「父さん、どうかした?」 もちろん誰もが分かっているが誰もが気付いていない振りをする。 「ああ、今日もらったこれを早速使いたいと思ってね」 俄かに杏子の表情が綻ぶ。 が、彼女はすぐに上を向いて、 「そ、そっか。父さん、いつも仕事で疲れてるもんね」 少しだけ拗ねたような口調で言う。 父はクッションを下敷きにうつ伏せになった。 「じゃあ今から30分ね。気を付けるけど痛かったら言ってよ」 ジャンケンの結果、さやかは足を、杏子は腕をマッサージすることになった。 先端部分から内側に向けてゆっくりと揉みほぐしていく。 力の入れ方も場所も素人なのでよく分からない。 しかし時に緩急をつけた指圧は普段味わえない刺激だけあって心地良い。 「これはだいぶ凝ってますな〜」 「ああ……あまり……体を動かさない、からな…………」 足首から脹脛にかけて加えられる圧力に、彼は長くゆっくりと息を吐く。 事務仕事が中心とあって彼の体は鈍っている。 もう少し筋肉がついていても良さそうなのに、腕も足も厚みの割りには弾力があった。 「ああ、杏子、そこだそこだ。もう少し強めに揉んでくれ」 「え、いいの?」 一方、杏子は手首から肩にかけて揉みほぐす手を行ったり来たりさせている。 時に擽ったく、時に多少の痛みを伴う圧力は夢の中にいるような感覚にさせた。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/106
107: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2017/06/18(日) 23:35:59.85 ID:fd9p1Jkd0 (………………) 実際、彼の意識の半分はここにはなかった。 思い返すのは数年前。 残業で帰宅が遅くなったある日、たまたま起きていたさやかが肩揉みをしてあげると言ったことがある。 その言葉に甘えた彼だったが当然、当時の娘はまだ幼く、揉むというよりも撫でるという感じだった。 凝りをほぐす効果は全くなかったが、娘の献身に心身の疲れが癒えたのは事実だ。 たしかこの部屋、同じ場所で……。 同じようにうつ伏せになり、背中に乗っていた娘を思い出す。 丁度良い体重だったから、懸命に足踏みする振動と重みが腰に効いていた。 それが今や力もずいぶんと強くなり、見よう見まねとはいえマッサージの体を成している。 そこに娘の成長と時の流れの早さを感じる。 嬉しくもあり、寂しくもある。 きっと杏子にも同じ時期があったハズだ。 過去には遡れないから当時の彼女を知ることも、その成長を追うこともできないが――。 懸命に指圧してくれる彼女に、彼は不思議と懐かしさを感じるのだった。 「よし! 杏子、最後の仕上げだよ!」 言うなりさやかが父の腰のあたりに跨った。 全体重はかけず、両掌を押し込むように腰骨に乗せる。 「よっしゃ!」 それに倣うように杏子は父の背中に同じように跨った。 両手は彼の肩甲骨のあたりに宛がわれている。 「うん…………!」 適度な――実際には少し強く感じる――圧力に彼は思わず声をあげた。 一瞬だけ息が止まる。 肩と腰にほぼ同時にほぼ同じ重みを加えられ、それが同じタイミングで緩められると、 まるで温泉に浸かっているような熱さと和らぎを感じるのだ。 衣服越しに伝わる2人のやや高い体温もそれに一役買っていた。 「どう、お父さん? 年頃の女の子たちに馬乗りにされるなんて幸せものだよ?」 ちょっと意地悪な笑みを浮かべてさやかが言う。 「おいおい、親を揶揄うんじゃない。ああ、でも……気持ちいいのはたしかだな……マッサージって意味だぞ?」 事務仕事は肩と腰にくる。 10枚綴りとは言わず、あの券がもっとほしいと彼は思った。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/107
108: 娘への愛、父への孝心(終) [sage] 2017/06/18(日) 23:37:34.59 ID:fd9p1Jkd0 「またまた〜! ほんとはコーフンしちゃってんじゃないの? 杏子もそう思うでしょ?」 「そうなの?」 両肩に乗せていた手を離して杏子が訊く。 「娘に興奮なんてしたら犯罪だぞ。だけど、幸せだとは思うよ。毎日が父の日だったらいいのにな」 口調に様々な感情を乗せて彼は呟く。 それを聞いて杏子は微笑した。 「幸せなのはあたしの方だよ、父さん……」 再び両肩に手を乗せ、少し前かがみになって彼女は囁いた。 「もう二度とできないって思ってた親孝行がさ、父さんのおかげでできるんだ。 あたしがしてあげたかったこと……他にもいっぱいあるんだ…………」 肩に乗せられた手がじわりと熱を帯びたのを感じ、 「無理しなくていい。明日だって明後日だって――僕たち家族はずっと何年も何十年も続いていくんだからね」 彼は自分でも驚くほど優しい口調でそう言った。 言ってから少し表現がおかしかったことに彼は気付いた。 もはや”家族であること”を言葉にする必要はない。 空気や世の法則と同じように、それは不変で当然のことであるから、この言葉自体が今すぐ消え去ってしまっても問題はない。 たとえ姿は見えなくとも、声は聞こえなくとも。 4人の親がいて、3人の娘がいる。 その関係を敢えてわざわざ言い表す必要があるならば、誰もが迷いなく”家族”を使うだろう。 しかし日常に於いては特段の意味はない。 「父さん――」 さやかに聞かれると恥ずかしいから、彼女はさらに前かがみになって彼の耳元で囁いた。 彼は困ったように笑い、たったいま娘に言われたばかりの言葉をそのまま彼女に返す。 そして照れ隠しにたまたま近くに置いてあった時計を見やる。 30分はとうに過ぎていた。 完 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/108
109: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2017/06/18(日) 23:54:11.65 ID:fd9p1Jkd0 遅くなりましたが母の日、父の日シリーズはこれにて完結です。 僕は毎年、父の日にも母に何かしら贈り物をしますが今日は漢検の検定日だったので何もしませんでした。 シリーズはこれでお終いですが、さや杏はこれからも両親に孝養を尽くすことでしょう。 それでは、また。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/109
110: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2017/06/19(月) 06:57:02.95 ID:W61t5NgY0 乙です http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/110
111: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2017/06/19(月) 07:01:08.88 ID:keQ731D20 杏さやの両親が羨ましい http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/111
112: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2017/06/19(月) 17:01:32.46 ID:7WGdCNY70 魔法少女まどか☆マギカはやらおんと結託した糞アフィアニメ ステマが得意です amazonのリンクで買い物するとやらおんに収入が入るのですね 所詮 まどか☆マギカはステマにしか頼れない 最近madogatari展とかスロット等で頑張っています 金が欲しくて仕方がありません 終わったアニメだけど金が欲しいので映画も出します madogatari展(笑)も開きます じゃんじゃんまど豚共を呼び込んで金を手に入れます シャフトはアフィと結託している屑であることは間違いない ソースもあります 結局アフィ結託は本当の事だったようです まあホームベースアニメがここまで売れたのもステマのおかげでしょうね まどかなんて一般知名度はもはや0に近いほど下がっています 皆期待してないから新作映画なんか出さなくていいよ madogatari展みたいな金儲け丸出しの施設も開かなくていいからね オワコンアニメに未来はない アフィと結託していると知った時私が思ったことは 「不自然なまどかageはやはりステマだったのか」 と思った 事実でしたwwwww 哀れなまど豚共へwwwwww ,=‐、 l´ li l´ li . lー‐' ! l | . | | l L_. . /⌒'| / ̄ヽi ̄ヽ r‐'i | | | |. | ! ' ! ! l, ! ,! | | ヽ | . \ | . \ / http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/112
113: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2017/06/20(火) 02:27:42.94 ID:gBOjV12T0 >>97-109 長い間、お疲れ様でした。 さやかの父と母を交えた杏さやの壮大な物語の完結、おめでとうございます。 杏子の人生を一時的に狂わせた例の日のやり直し、という構成が素晴らしかったです。 さやかの両親が寛大な人だったということも大きいですが、 其迄の杏子の振る舞いが本物だったからこそ為し得たことなのだと思います。 母の日の肩叩きに続いてマッサージをしたくて堪らない杏子が可愛いです。 前回揶揄われたためか、無関心を装っているのが亦杏子らしく、想像に難くないところです。 物品だけでなく、直に触れることで恩返しをしたいと思うのは、杏子が家族である証ですね。 姉の地位対決も遂に決着しました。 家庭内ではどんなときも常に杏子を導いてあげたさやかに軍配。 これからもお姉ちゃん風を吹かせて杏子の手を引いていくことでしょう。 成行き上、美樹家の両親には魔法少女のことを知られてしまいましたね。 自分の娘達の魔法少女姿を見たときの両親の反応は興味深いです。特にお父さん。 素晴らしい物語を書いてくださった作者様に心より感謝します。 杏さやと美樹家と佐倉家が永久に幸福でありますように。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/113
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