[過去ログ] 【まどか☆マギカ】杏子×さやかスレ34【杏さや杏】©2ch.net (177レス)
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94: 2017/06/13(火)16:11 ID:tj/nUID70(1) AAS
まどマギを否定し、誹謗中傷する中指厨ファック野郎を
2ちゃんねるから追放させろ
掲示板住人が力を合わせて奴を永久アク禁に
追い込ませ路
そして中指厨の書きこみすべてに削除依頼を出すのだ
中指厨をまどマギ界から追放して、
平和なまどマギコミューンを取り戻せ
それとすべてのカップリングスレは必要ない
このスレはカップリングスレだ
このスレは消して中指厨の遊び場を減らすんだ
95: 2017/06/16(金)18:50 ID:Ahj2MyA50(1) AAS
AA省
96: 2017/06/17(土)05:33 ID:KgqY3hYb0(1) AAS
まどマギを否定し、誹謗中傷する中指厨ファック野郎を
2ちゃんねるから追放させろ
掲示板住人が力を合わせて奴を永久アク禁に
追い込ませ路
そして中指厨の書きこみすべてに削除依頼を出すのだ
それとともに善良なファンはやらおんとの関係を
否定する資料を探し出して、それを中指厨に突きつけろ
中指厨をまどマギ界から追放して、
平和なまどマギコミューンを取り戻せ
それとすべてのカップリングスレは必要ない
省2
97: 娘への愛、父への孝心1 2017/06/18(日)20:48 ID:fd9p1Jkd0(1/13) AAS
さっき交わったきり、互いの視線はそれぞれ別の方向に向けられている。
信じられない!
あり得ない!
それが彼の、この数分で目紛るしく変遷した思考の果てであった。
「そんなことが…………」
あるハズがない、という否定の言葉が喉に痞(つか)えて出てこない。
愛する妻と2人の娘が揃ってそう言うものだから、それを否定するのは彼女たちを否定するのと同じだ。
「こんな話、急にされても混乱するよね……」
杏子はこの場から逃げ出したくなる。
完全ではなかったとはいえ、自らの力で魔法を打ち破った母とは違い、彼は違和感を抱くに留まっていた。
省31
98: 娘への愛、父への孝心2 2017/06/18(日)20:52 ID:fd9p1Jkd0(2/13) AAS
「信じるよ」
彼は真顔で言った。
気を遣っているのでも話を合わせているのでもない。
「父さん…………?」
あまりにあっさりとそう言われ、杏子は却って不安になった。
まさかまだ自分の魔法がかかっていて、父が自分の意思とは関係なく”信じる”と言ったのではないかと訝る。
「どんなことであれ、我が子を信じるのが親だ。だからきみも信じたんだろう?」
そう言い、驚いた様子の妻を見やる。
「それにさやかも――僕もお母さんもそんなふうに育てた覚えはないからね」
頭の中ではまだ槃根錯節としていたが、娘を信じるという一点に於いては悩む必要も考える必要もない。
省40
99: 娘への愛、父への孝心3 2017/06/18(日)20:58 ID:fd9p1Jkd0(3/13) AAS
「正直に答えてくれ」
彼は無表情のまま杏子に向き直って言った。
「きみのその魔法は一度きりのものなのか?」
「え…………?」
「同じ相手に何度も使えるのか? それとも一人に対して一度しか使えないのか?」
「使える……と思います。やったことはないけど、多分…………」
「そうか。じゃあもうひとつ」
彼の声はより低く、より暗く、より冷たくなった。
「もしお母さんも僕もこのことに気付かなかったら、その魔法を使い続けていたかい?」
彼女は小さく頷いた。
省38
100: 娘への愛、父への孝心4 2017/06/18(日)21:00 ID:fd9p1Jkd0(4/13) AAS
「他人は出て行け、と僕は言ったよ。でも家族なら出て行く必要はない。当然だ。家族なんだから。ここが家なんだからね。
いいかい? 僕たちがどう思うか、じゃないんだ。きみが僕たちをどう思っているのか、それを知りたいんだよ、杏子。
きみが他人だと思うなら出て行ってもらうし、家族だと思うならここにいるべきなんだ」
「あたしは…………」
質問は簡単だったが、答えるのは極めて難しかった。
「ずるい方法で家族になりすましたんだ。今さら、家族になりたいなんて言えるワケ――」
「つまり家族になりたい、というのが答えだね?」
「………………」
「自分がしたことは考えなくていい。そういうことは抜きにして、きみの気持ちを聞かせてくれ」
もう、ずっと前から分かっていることを彼は問う。
省40
101: 娘への愛、父への孝心5 2017/06/18(日)21:06 ID:fd9p1Jkd0(5/13) AAS
「ビックリしたじゃん。お父さんが珍しく怒るから……」
「怒ったワケじゃないさ。どっちかというと拗ねてたんだぞ?」
「そうは見えなかったけど」
さやかの抗議を躱して彼は一笑した。
「それに叱ると怒るはちがうよ。それはもう母さんがやっただろう?」
この話を始める際、彼は杏子の頬にうっすら赤く叩かれた痕があるのに気付いていた。
告白を聞き終えると、なぜその痕がついているのかは妻に尋ねるまでもなく分かった。
「まあ、ね。だってあなた、厳しく言うべきときになかなか言えないんだもの」
「苦手なんだよ。厳格な父親になるべきかと思ったこともあったけど、つい甘やかしてしまうんだ。
でもいいじゃないか。僕ときみとで上手くバランスがとれてるんだから」
省8
102: 2017/06/18(日)22:58 ID:fd9p1Jkd0(6/13) AAS
規制対策
103: 娘への愛、父への孝心6 2017/06/18(日)23:01 ID:fd9p1Jkd0(7/13) AAS
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母の日のように、またこのタイミングで揶揄ってくるのではないかと杏子は身構える。
こういう時の姉は実に活き活きとしていて、まるで不規則に動く玩具を追いかけ回す仔犬のように燥ぐのだ。
そんな子どもっぽいところを指摘して下剋上を目論む杏子だが、残念ながら姉の地位を奪取するには至らない。
省25
104: 娘への愛、父への孝心7 2017/06/18(日)23:07 ID:fd9p1Jkd0(8/13) AAS
「………………」
杏子の影響もあって、さやかの跪拝も様になってきた。
すぐ横で同じ姿勢でいる少女とは想うことも祈ることも捧げることも、全てがちがうかもしれない。
しかし根蔕は同じだ。
「お父さん……あたしたちを見守ってね…………」
杏子がそうであるように、ここに眠る3人はさやかにとっても父母であり、妹である。
亡き父に想いを馳せながら、すぐ耳元でさやかの”お父さん”と呼ぶ声が聞こえ、彼女は落涙した。
父を知ってくれている人がいる。
信者のひとりさえ寄り付かなくなったこの寂寞の中で、彼を忘れないでいてくれる人がいる。
彼の、もうひとりの娘が――。
省46
105: 2017/06/18(日)23:29 ID:fd9p1Jkd0(9/13) AAS
再度規制対策
106: 娘への愛、父への孝心8 2017/06/18(日)23:32 ID:fd9p1Jkd0(10/13) AAS
「いや〜、まさか渡してすぐ使うとは……」
父親の背中というのはまじまじと見つめると思いのほか大きい。
ささやかながらも盛大なパーティーを催され、手作りのケーキに舌鼓を打った後。
父はもらったばかりのマッサージ券を早速使った。
本格的なものを……と拘泥ったチケットは楮紙で作られている。
省37
107: 2017/06/18(日)23:35 ID:fd9p1Jkd0(11/13) AAS
(………………)
実際、彼の意識の半分はここにはなかった。
思い返すのは数年前。
残業で帰宅が遅くなったある日、たまたま起きていたさやかが肩揉みをしてあげると言ったことがある。
その言葉に甘えた彼だったが当然、当時の娘はまだ幼く、揉むというよりも撫でるという感じだった。
凝りをほぐす効果は全くなかったが、娘の献身に心身の疲れが癒えたのは事実だ。
たしかこの部屋、同じ場所で……。
同じようにうつ伏せになり、背中に乗っていた娘を思い出す。
丁度良い体重だったから、懸命に足踏みする振動と重みが腰に効いていた。
それが今や力もずいぶんと強くなり、見よう見まねとはいえマッサージの体を成している。
省22
108: 娘への愛、父への孝心(終) 2017/06/18(日)23:37 ID:fd9p1Jkd0(12/13) AAS
「またまた〜! ほんとはコーフンしちゃってんじゃないの? 杏子もそう思うでしょ?」
「そうなの?」
両肩に乗せていた手を離して杏子が訊く。
「娘に興奮なんてしたら犯罪だぞ。だけど、幸せだとは思うよ。毎日が父の日だったらいいのにな」
口調に様々な感情を乗せて彼は呟く。
それを聞いて杏子は微笑した。
「幸せなのはあたしの方だよ、父さん……」
再び両肩に手を乗せ、少し前かがみになって彼女は囁いた。
「もう二度とできないって思ってた親孝行がさ、父さんのおかげでできるんだ。
あたしがしてあげたかったこと……他にもいっぱいあるんだ…………」
省21
109: 2017/06/18(日)23:54 ID:fd9p1Jkd0(13/13) AAS
遅くなりましたが母の日、父の日シリーズはこれにて完結です。
僕は毎年、父の日にも母に何かしら贈り物をしますが今日は漢検の検定日だったので何もしませんでした。
シリーズはこれでお終いですが、さや杏はこれからも両親に孝養を尽くすことでしょう。
それでは、また。
110: 2017/06/19(月)06:57 ID:W61t5NgY0(1) AAS
乙です
111: 2017/06/19(月)07:01 ID:keQ731D20(1) AAS
杏さやの両親が羨ましい
112: 2017/06/19(月)17:01 ID:7WGdCNY70(1) AAS
AA省
113: 2017/06/20(火)02:27 ID:gBOjV12T0(1) AAS
>>97-109
長い間、お疲れ様でした。
さやかの父と母を交えた杏さやの壮大な物語の完結、おめでとうございます。
杏子の人生を一時的に狂わせた例の日のやり直し、という構成が素晴らしかったです。
さやかの両親が寛大な人だったということも大きいですが、
其迄の杏子の振る舞いが本物だったからこそ為し得たことなのだと思います。
母の日の肩叩きに続いてマッサージをしたくて堪らない杏子が可愛いです。
前回揶揄われたためか、無関心を装っているのが亦杏子らしく、想像に難くないところです。
物品だけでなく、直に触れることで恩返しをしたいと思うのは、杏子が家族である証ですね。
姉の地位対決も遂に決着しました。
省6
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