[過去ログ] 銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓 (771レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
142
(1): 2012/11/26(月)18:27 ID:+PeEKht90(1) AAS
たまたまその日。

銀時がスナックお登勢に立ち寄ったら、またしても将軍来店だった。

「銀時、今日は貸切だよ」と、お登勢に言われたが、

一回目の時に顔見知りになっていたせいか、

「かまわぬ。のんでいてくれ」と、快い将軍のお言葉をもらった。
省5
143
(1): 2012/11/27(火)13:36 ID:sFHZM1rj0(1) AAS
変な小説はチラ裏で頼むよ
144: 2012/11/27(火)14:00 ID:1lkO5BL00(1) AAS
>>143
変じゃありませーん
空知の公式小説ですからー
145: 2012/11/27(火)14:02 ID:QzpVnxzA0(1) AAS
>>142
そして、その日の営業、お開き・・・って感じになった頃、

将軍が、「手を握っても良いだろうか?」と、ひどくまじめな顔で月子に聞いた。通常、お触り禁止だ。スナックだし。

でも、このときの将軍の顔が酷く真剣だったからか、今までのやり取りで好意を持っていたのか、不思議そうな顔をしながらも、月子はうなずいた。

すると、将軍は両手でその手を握り、その手を自分の胸に当てた。そして、頬を赤らめ、嬉しそうな顔をした後、また、ひどくまじめな目をして、言った。

「私の御台所になってもらえないだろうか?大奥へあがってほしい」 と・・・・
省5
146: 2012/11/27(火)14:03 ID:j9Opcvet0(1) AAS
そこから、桂はさすがに焦りを見せ始めた。「だから、早く貴様が元に戻す方法を見つけないから!!!」とどなり始めた。

「なんで??もういいんじゃね??の。将軍の子供を産めば直るんだし、玉の輿だし、一石二鳥じゃん」などと軽くあしらえば、

さらに怒り狂って「そんなこと、できるわけなかろう!!」ああああ??????と絶叫、悶絶。

そんな桂を横目に、どうしたもんか・・・と銀時もまじめに考えていた。

後から考えれば、危険な奴がいたのを俺は忘れていた。と、銀時は後悔することになる。
147: 2012/11/27(火)14:05 ID:hkfyIv9L0(1) AAS
3.獣たちと過ごす日々

将軍からの使いに、「もう少しまて」だのと何度か桂が伝えたころ、買い物に一人で行ったときにふいに後ろから声をかけられた。

気づかなかったのは、常に将軍のことに費え考えていたことと、女の身体になって、感覚が鈍ってしまったからかもしれない。

ふと、振り向くと、ヘッドフォンをした男がいた。放つ気がただものではない。そうとうの手練れのようだ。

「もし、そこの美しいお方。拙者と遊びませんか」
省5
148: 2012/11/27(火)14:08 ID:ohwYbT0O0(1) AAS
「随分、べっぴんになったモンだなあ、ヅラァ」

フーと煙を吐きながら言った、その言葉の主は・・・ 「高杉!」

しかも、自分の本性まで知っている。恐るべき諜報能力。

「ヅラじゃない・・・和田 月子だ」

「へえ・・・そういや、お前、旧姓は和田だったか・・・なるほど、昔に戻ったと言うことか」クク・・・といやな笑いを浮かべた。
省7
149: 2012/11/27(火)14:11 ID:CuT0h4Bb0(1) AAS
とってつけたような高杉の物言いに、桂は「何を考えている?」と怪しんだが、高杉はいつものいやな嗤いを浮かべながら、

「ただ、将軍の恋路の邪魔をしたいのさ」 と言った。

何処まで本気か分からないし、次にあったら斬ろうと思っていた相手だが、このままこいつらが何か企んでいるのであればそれを探って阻止することも、

今の自分にできる精一杯のつとめの気がした。

将軍の命を狙っていることも、その為に自分を駒にしようとしていることも容易に想像が付いたからだ。
省7
150: 2012/11/27(火)14:12 ID:7vX+CVVm0(1) AAS
こうして、一日に一度だけだが、通り抜ける程度に高杉の私室に桂は出入りした。

そのとき、高杉がいることもあるし、いないこともある。しかし、いつも桂のことなど気にしてはいない。

高杉の私室には僅かな人間しか入ることを許されておらず、来島ももちろんなくて、いつもいいっすね??とうらやましがった。

それを聞いて月子は(来島は桂だと知らない)「そうか?なんの変哲もない部屋だが、そんなに見たいのなら今度写真捕ってきてやろうか」

などと、とぼけたことをまじめに言うものだから、来島のツボに入ってしまった。
省6
151: 2012/11/27(火)14:13 ID:x1atk0Qi0(1) AAS
桂というのは、噂通り、礼節を重んじ、義理堅く、非常にまじめな性格なのだと万斎は思いしることになる。

世話になりっぱなしでいるわけにはいかないと、率先して鬼兵隊の食事を作ったり、洗濯をしたりと家事をこなす。

作る料理がどれもまたお袋の味・・・といったような質素なもので、しかし、手間のかかる煮込み料理などを作るところが育ちを伺わせる。

紅い簪でくるりと結い上げた黒髪、小さな輪郭に整った顔立ち。長いまつげ。船員達に手料理を配りながらにこりとほほえめば、大抵の男は虜になろう。

それも、自身を利用し、犠牲にしようと企んでいるもの達に向けているのだ。
省6
152
(1): 2012/11/27(火)14:14 ID:Mq7NUyf60(1) AAS
4.混乱と決断

時折、風呂を借りたときに高杉がいても、別段話をすることはしなかったが、この日は少々事情が違った。

風呂に入る前は、いなかった部屋の主が、あがってみると戻ってきていて、桂が机に置いておいた簪をもてあそんでいた。

何の気なしにしたことかもしれないが、なんとなく嫌な気分になり、「勝手に触るな」と言った。

高杉は、「てめえにしちゃあ、趣味が良い」などと言って手放そうとしない。
省7
153: 2012/11/27(火)18:06 ID:+lbUq0xOO携(1) AAS
やはり新年まではよりぬきなのか

新作観たいなあ
154
(1): 2012/11/27(火)18:32 ID:3ob5HV8P0(1) AAS
DVD延長戦1のジャケットイラスト出たね
やっぱり銀さんと金時かアナザーはどうなるかな
155: 2012/11/27(火)19:02 ID:08bw1byD0(1) AAS
>>154
アナザーももう出てるじゃん
今週のジャンプに
156: 2012/11/27(火)19:05 ID:wCLY7cVK0(1) AAS
>>152
将軍が替わっているのだから今の幕府にケンカを売るのは筋違いだの、お前のしようとしていることは先生は望んでいないだのとつらつら言葉を並べたが、
高杉は全く応えない。聞いているのかいないのか。

しかし、無言なのは苛立っていたからのようで、今の将軍は存外いい人だった・・・と言ったところで、高杉の怒りは頂点に達したようだ。

突然、「てめえは何にも分かっちゃいねえ!」といってつかみかかってきた。

が、はだけた桂の着物からのぞいた素肌を見て、一瞬とまどうような表情を見せた。

そこで、その隙を逃さず桂が顔面にパンチを食らわせたところで、高杉の中の何かが切れた。
省10
157: 2012/11/27(火)19:06 ID:AhwgfAXI0(1) AAS
そこへ、いつものメンバーが揃ったところで、いつものメンバーの欠けていた一人が現れた。「済まない、寝坊してしまってな・・・」

と、偉くこぎれいな月子がやってきたのだ。だが、違和感があるのは、いつも結い上げている髪が下ろされて、後ろで結ばれているところか。

男の時の桂を思わせる髪型だ。とたん、「大丈夫っすか??寝室にいなかったみたいっすけど?」のぞき込むように来島が駆け寄る。

やんわり曖昧な笑みで「嫌な夢を見て寝汗を掻いたので風呂を借りていたのだ。心配させて済まない」と月子が軽くお辞儀をした。

そのとき、あっと来島が声を上げた。首筋にぎりぎり紅い出血斑がみえた。
省7
158: 2012/11/27(火)19:07 ID:4ie2EG9T0(1) AAS
万斎の不安は、杞憂に終わらずその日の昼過ぎに確信に替わった。

桂が水菓子を作ったのだ。来島と。

そして、それは吉田松陰から教えてもらったものだという。

「高杉はあまり甘いものを食べないが、これだけは好きでな」と、来島に教えた。

来島は、自分の知らない高杉の話を聞きたくて仕方ないようだ。
省4
159: 2012/11/27(火)19:08 ID:BfYm6nQH0(1) AAS
「お前、好きだったろう」と月子が言うと、「甘いものはすきじゃねえ」と素っ気なく応える。そのわりに、じっとその菓子を見つめているから、なんだか可愛い。

気をよくしたのか、月子が得意げにしゃべり出す。

「銀時の家にやっかいになったときも作ったんだ。うまいと言って・・・」と桂が言い終える前に高杉が、ドン!!と、机に水菓子をたたきつけた。

そして、そのまま無言で去っていってしまった。

ぽかんとするのは、みんな一緒だ。
省9
160: 2012/11/27(火)19:10 ID:ePV2I9E/0(1) AAS
それから、二人の間に溝が深まるかと思っていたが、これまた意外なことに、そうではなかった。高杉にその後傷は出来なかったが、

月子が高杉の私室に泊まることが多くなっていたのだ。昔話に花を咲かせているのか、はたまた・・・

月子が来て、三週間が経ち、江戸はついに幕府が一人の女のために懸賞金をかけて捜索を開始した。もちろん、月子には伝えていない。

そろそろ頃合いかと万斎は高杉に話を持ちかけた。そして、どうしても気になった事も確認したかった。

「予定の変更もあるのでござろうか」
省7
161: 2012/11/27(火)19:10 ID:ymeLent80(1) AAS
今日は、何かの記念日だとかで、鬼兵隊の主要メンバーで宴会が行われた。万斎と高杉で三味線を弾く。そうしたら、月子が踊ると言い出した。

「てめえが踊りたあ・・・どうしたい?えらくあか抜けたじゃねえか」などど馬鹿にする口調なわりに楽しそうな高杉。

「事情合って、西郷殿に教えて頂いたのでな。」と、センスを片手に舞出す。元々が美人なだけに、立ち姿も舞姿も見事だ。みな、見ほれた。

万斎さえも。消すのは惜しい存在でござる・・・などと思ってしまった。

まるで、花のようだ。
省10
1-
あと 610 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.014s