[過去ログ] 銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓 (771レス)
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151: 2012/11/27(火)14:13 ID:x1atk0Qi0(1) AAS
桂というのは、噂通り、礼節を重んじ、義理堅く、非常にまじめな性格なのだと万斎は思いしることになる。

世話になりっぱなしでいるわけにはいかないと、率先して鬼兵隊の食事を作ったり、洗濯をしたりと家事をこなす。

作る料理がどれもまたお袋の味・・・といったような質素なもので、しかし、手間のかかる煮込み料理などを作るところが育ちを伺わせる。

紅い簪でくるりと結い上げた黒髪、小さな輪郭に整った顔立ち。長いまつげ。船員達に手料理を配りながらにこりとほほえめば、大抵の男は虜になろう。

それも、自身を利用し、犠牲にしようと企んでいるもの達に向けているのだ。
省6
152
(1): 2012/11/27(火)14:14 ID:Mq7NUyf60(1) AAS
4.混乱と決断

時折、風呂を借りたときに高杉がいても、別段話をすることはしなかったが、この日は少々事情が違った。

風呂に入る前は、いなかった部屋の主が、あがってみると戻ってきていて、桂が机に置いておいた簪をもてあそんでいた。

何の気なしにしたことかもしれないが、なんとなく嫌な気分になり、「勝手に触るな」と言った。

高杉は、「てめえにしちゃあ、趣味が良い」などと言って手放そうとしない。
省7
153: 2012/11/27(火)18:06 ID:+lbUq0xOO携(1) AAS
やはり新年まではよりぬきなのか

新作観たいなあ
154
(1): 2012/11/27(火)18:32 ID:3ob5HV8P0(1) AAS
DVD延長戦1のジャケットイラスト出たね
やっぱり銀さんと金時かアナザーはどうなるかな
155: 2012/11/27(火)19:02 ID:08bw1byD0(1) AAS
>>154
アナザーももう出てるじゃん
今週のジャンプに
156: 2012/11/27(火)19:05 ID:wCLY7cVK0(1) AAS
>>152
将軍が替わっているのだから今の幕府にケンカを売るのは筋違いだの、お前のしようとしていることは先生は望んでいないだのとつらつら言葉を並べたが、
高杉は全く応えない。聞いているのかいないのか。

しかし、無言なのは苛立っていたからのようで、今の将軍は存外いい人だった・・・と言ったところで、高杉の怒りは頂点に達したようだ。

突然、「てめえは何にも分かっちゃいねえ!」といってつかみかかってきた。

が、はだけた桂の着物からのぞいた素肌を見て、一瞬とまどうような表情を見せた。

そこで、その隙を逃さず桂が顔面にパンチを食らわせたところで、高杉の中の何かが切れた。
省10
157: 2012/11/27(火)19:06 ID:AhwgfAXI0(1) AAS
そこへ、いつものメンバーが揃ったところで、いつものメンバーの欠けていた一人が現れた。「済まない、寝坊してしまってな・・・」

と、偉くこぎれいな月子がやってきたのだ。だが、違和感があるのは、いつも結い上げている髪が下ろされて、後ろで結ばれているところか。

男の時の桂を思わせる髪型だ。とたん、「大丈夫っすか??寝室にいなかったみたいっすけど?」のぞき込むように来島が駆け寄る。

やんわり曖昧な笑みで「嫌な夢を見て寝汗を掻いたので風呂を借りていたのだ。心配させて済まない」と月子が軽くお辞儀をした。

そのとき、あっと来島が声を上げた。首筋にぎりぎり紅い出血斑がみえた。
省7
158: 2012/11/27(火)19:07 ID:4ie2EG9T0(1) AAS
万斎の不安は、杞憂に終わらずその日の昼過ぎに確信に替わった。

桂が水菓子を作ったのだ。来島と。

そして、それは吉田松陰から教えてもらったものだという。

「高杉はあまり甘いものを食べないが、これだけは好きでな」と、来島に教えた。

来島は、自分の知らない高杉の話を聞きたくて仕方ないようだ。
省4
159: 2012/11/27(火)19:08 ID:BfYm6nQH0(1) AAS
「お前、好きだったろう」と月子が言うと、「甘いものはすきじゃねえ」と素っ気なく応える。そのわりに、じっとその菓子を見つめているから、なんだか可愛い。

気をよくしたのか、月子が得意げにしゃべり出す。

「銀時の家にやっかいになったときも作ったんだ。うまいと言って・・・」と桂が言い終える前に高杉が、ドン!!と、机に水菓子をたたきつけた。

そして、そのまま無言で去っていってしまった。

ぽかんとするのは、みんな一緒だ。
省9
160: 2012/11/27(火)19:10 ID:ePV2I9E/0(1) AAS
それから、二人の間に溝が深まるかと思っていたが、これまた意外なことに、そうではなかった。高杉にその後傷は出来なかったが、

月子が高杉の私室に泊まることが多くなっていたのだ。昔話に花を咲かせているのか、はたまた・・・

月子が来て、三週間が経ち、江戸はついに幕府が一人の女のために懸賞金をかけて捜索を開始した。もちろん、月子には伝えていない。

そろそろ頃合いかと万斎は高杉に話を持ちかけた。そして、どうしても気になった事も確認したかった。

「予定の変更もあるのでござろうか」
省7
161: 2012/11/27(火)19:10 ID:ymeLent80(1) AAS
今日は、何かの記念日だとかで、鬼兵隊の主要メンバーで宴会が行われた。万斎と高杉で三味線を弾く。そうしたら、月子が踊ると言い出した。

「てめえが踊りたあ・・・どうしたい?えらくあか抜けたじゃねえか」などど馬鹿にする口調なわりに楽しそうな高杉。

「事情合って、西郷殿に教えて頂いたのでな。」と、センスを片手に舞出す。元々が美人なだけに、立ち姿も舞姿も見事だ。みな、見ほれた。

万斎さえも。消すのは惜しい存在でござる・・・などと思ってしまった。

まるで、花のようだ。
省10
162: 2012/11/27(火)19:12 ID:vnKcA7bc0(1) AAS
呼ばざる客が来たのは、この翌日のことだ。

「ヅラいる???」

ご丁寧に、配達の海援隊の船でやってきた白夜叉。帯刀していないことを大げさにアピールしながら、のんきそうにやってきた。

考え抜いたあげく、自分を積み荷として、鬼兵隊に届けて欲しいと坂本に交渉したのだ。

血眼になって探している幕府のところへ、数日前鬼兵隊に月子がいる旨の報告が入った。
省7
163: 2012/11/27(火)19:12 ID:5HenIiQT0(1) AAS
高杉は、私室で桂に言った。

「お前が決めろ」

「銀時のところへ戻るかどうかか?・・・ずいぶんと世話になってしまったし、お前にもみんなにもこれ以上迷惑をかけるわけにいかんしな・・・」

「そうじゃねえ。将軍をお前が殺るかどうか、決めろ」

「な・・・」
省7
164: 2012/11/27(火)19:14 ID:u9I6jyN20(1) AAS
「だが、あの人は・・・先生を弾劾した将軍とはちがうのだ」瞬間、
「関係ねえ!!!」ぴしゃりと言った。

「いいか、ヅラァ・・・将軍の血は将軍の血よ。血統をつぶさなきゃならねえ」

「高杉・・・」

「できないってんなら・・・」俯いた高杉の表情は読めない。だが、狂気を感じる。

「・・・預かろう」
省9
165: 2012/11/27(火)19:15 ID:7KfPvRgz0(1) AAS
5.幸せな花嫁

さて、殺気立っていた江戸の街は一転、お祝いムード一色である。

桂が万事屋に戻ったところで、真撰組にもそのことがしれたためだ。

鬼兵隊の捜索は緩くなり、変わりに桂が将軍家へ嫁ぐための準備に大忙しとなったのである。

帰ってきた桂は一転して、結婚を承諾した。
省6
166: 2012/11/27(火)19:16 ID:miDyJ+280(1) AAS
別に、ヅラがどうなろうと、俺の知った事じゃない。あいつがやりたいようにやり、生きたいように生きれば良いだけだ。

俺たちは、元々昔からそうやって生きてきたじゃないか。それは、男であっても、女になった今も替わらない。

ただ、そうやって生きてきた中で、たまたま交わるところがあったと言うだけの話だ。これから先、交わることがないとしても、それはそれで仕方のないことだ。

だが・・・なんだろう、この釈然としない思いは。

あいつがまっすぐ生きていくことに、俺は立ち入ることはしたくない。あいつが曲がったときに俺が叩き斬るだけだ。そう言う関係だ、俺たちは。
省7
167: 2012/11/27(火)19:17 ID:t4f1eaMc0(1) AAS
その夜、珍しく銀時が一緒の部屋で寝て良いからと、ソファーじゃなく自分の寝室に二組の布団を引いた。

「最後に、ずいぶんと優しいんだな」

「お前、本当は何企んでるんだ?」

「何も企んでなどいないさ」

ふう、とため息をついて銀時が正面から桂を見据える。
省11
168: 2012/11/27(火)19:18 ID:Go/QRPLh0(1) AAS
「女になれば、考えも変わる・・・ということか。お前も、一度女になって見ろ。世界が替わるぞ。物事の見え方が替わってくる。新しい発見の連続だ。

そう言う意味では、この経験も悪くはなかったかもしれぬ。もちろん、戻れるのであれば今すぐにでももどりたいが」

「答えになってねえだろ」

「そうか?」

「俺は、高杉と何があったかって聞いてるんだよ」
省7
169: 2012/11/27(火)19:19 ID:P062BqkP0(1) AAS
大奥の御台所なんてたいそうな地位、ちょっとやそっとでは外に出ることはかなわない。

一度入ったら、ツレが死ぬまで(将軍が死ぬまで)、いや、死んだ後だってそうそうでれないだろう。

「いやいやいやちょっとまって。お前さ、子供産んだら男にもどっちゃうんじゃなかったっけ??何でずっと大奥ですみたいな事言ってンの??」

「う??ん。そうだな、まあ、今のはもののたとえだ。子供がいつ出来るか分からないし、もし出来なかったら一生このままか・・・。

いや、俺は男にもどらねばならないし、もどったらまた攘夷活動をするだけだ。和田月子がこの世からいなくなるだけだな」
省5
170: 2012/11/27(火)19:20 ID:X+i8+IBl0(1) AAS
といったところで、いきなりふすまが飛んできた。

「うっさいある!!!ねろ!!!!」

神楽がつり上がった目をしてふすまごとけっ飛ばしてきたのだった。

まあ、銀時の言うことには一理あるが、もとより、目的は違うところにあるわけで・・・なんとか桂は銀時をなだめて、落ち着かせようとした。

「も??銀さんはしりません。」銀時の最後のせりふはそれだった。
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