[過去ログ] 5chブラウザ「ChMate」質問スレ Part52 (1002レス)
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797: (ワッチョイ 1eec-Iuue) 2018/05/07(月)15:50 ID:QeeZs+dH0(1) AAS
日本人が西洋人より塩を多く摂取しがちなのは日本人が農耕民族だからという説があります
元々日本人というか日本の国土に住んでいた人々も西洋人同様狩猟で生活していましたが弥生時代かそれより少し以前から稲作で生活するようになり
天武天皇(在位673-686都は明日香)が獣肉を食べることを禁止して以来公には草食民族になりました
798: (ワッチョイ 6b87-WM7P) 2018/05/07(月)15:54 ID:nWzTqHMf0(1) AAS
昔の日本人が主に食べていた食物100グラム中には
米:ナトリウム2ミリグラム
カリウム250ミリグラム
粟(あわ):ナトリウム4ミリグラム
カリウム500ミリグラム
黍(きび):ナトリウム2ミリグラム
カリウム1200ミリグラム
里芋:ナトリウム1ミリグラム
カリウム610ミリグラム
799: (ワッチョイ 6b7c-gb6l) 2018/05/07(月)16:26 ID:94+2hGR40(1) AAS
とナトリウムの絶対量も少ないですがカリウムと差があり過ぎます
動物の細胞は植物のように硬い細胞壁がありませんから細胞の内外に働く浸透圧を調節して細胞の形を保っています
浸透圧の調節にはナトリウムとカリウムが必要なので二つの物質の量が極端に違いすぎると浸透圧の調節がうまくいきません
この為に日本人はナトリウム(塩)を積極的に求めているというのです
800: (ワッチョイ bb6a-6NAE) 2018/05/07(月)16:54 ID:rbXzb/IH0(2/2) AAS
サツマイモを海水で洗って食べる猿も居るので植物性食品に塩を組み合わせるのは単なる嗜好というより本能的な生きる知恵だったのでしょう
801: (ワッチョイ 2359-J+AK) 2018/05/07(月)17:24 ID:DZyCHVBk0(1) AAS
外部リンク:honz.jp
生物・自然
『生命の星の条件を探る』「信念」を「科学」に変える解説 by 阿部 彩子
文藝春秋2015年08月26日
地球以外のどこかに生命の星は存在するのか?
本書はその謎に地球惑星システム科学という観点からアプローチした一冊である
802: (ワッチョイ 8a67-udlK) 2018/05/07(月)17:25 ID:u7jJFSoh0(1) AAS
著者の阿部豊さんは数えきれないほどの思考実験と分野横断的な分析を繰り返しある確信へと到達する
だがそんな彼を突然病魔が襲う
解説の阿部彩子さんは共同研究者としてそして妻として阿部豊さんを支えてきた人物
彼女の目を見た本書の読みどころを特別掲載いたします(HONZ編集部)
803: (ワッチョイ aba8-YSrh) 2018/05/07(月)17:28 ID:aqswBIOy0(1) AAS
「信念」を「科学」に変える
もしも地球にある水の量をいまの10分の1に減らしたら何が起こるだろうか?
私たちが2011年に『アストロバイオロジー』という科学ジャーナルに発表した研究論文、「陸惑星の生存限界」のなかで答えようとした問題のひとつです
804: (ワッチョイ 3ab3-dkMk) 2018/05/07(月)17:30 ID:ufbWYSnr0(1) AAS
私の夫阿部豊の専門は地球惑星システム科学というべきもので
いわば地球物理学地質学鉱物学地理学などの垣根を統合し包括的にこの惑星のことを考えていこうという新しい学問です
805: (ワッチョイ 8f67-ZyqL) 2018/05/07(月)17:37 ID:2fyY2I8R0(1) AAS
私の専門はその一部気候システム科学で
気候モデルを使ってコンピュータ上でシミュレーション数値実験をし過去のたとえば氷河期の気候について調査をしたり将来の気候予測の基礎研究をしたりしています
806: (ワッチョイ 1e7d-1YIf) 2018/05/07(月)17:41 ID:AswubxLg0(1) AAS
私が所属する大気海洋研究所の前身のひとつである気候システム研究センターでは
「地球の将来の気候はどうなりそうか?」を研究するための気候モデルを90年代より開発してきました
その原型である大気大循環モデル(AGCM)を開発していた沼口敦博士(故人)が、地球上の水の量を減らした実験を夫に見せたのが研究の始まりです
その実験結果が火星のかつての姿に似ているのではないか火星に水が大量に流れた痕跡があることの説明ができるのではないかと夫はさらにたくさんの「もしも」を考えて大量の数値実験をしました
807: (ワッチョイ 236c-yc7U) 2018/05/07(月)18:02 ID:q1TWV8Hb0(1) AAS
2011年の私たちの論文のアイデアはこの大気大循環モデルを使って生命の生まれる星の条件を探っていくというものでした
冒頭の問いの答えはこの本の中でも紹介されています
読者のなかには現在の水の量の10分の1海がつながっておらず大きな湖が点在しているような「陸惑星」のほうが実は現在の地球のような「海惑星」よりも生命が見つかる可能性が高く生命が生き延びる期間も長いという結論に衝撃をうけた方もいるでしょう
808: (ワッチョイ 1eec-STE1) 2018/05/07(月)18:46 ID:NAzsgeuf0(1) AAS
実際2011年に私たちが『アストロバイオロジー』にこの調査の結果について論文を発表する前までは生存可能な惑星といえば地球タイプの海惑星つまり惑星上の水がつながっているものについての研究が主でした
809: (ワッチョイ bb9a-g6lo) 2018/05/07(月)18:58 ID:aUollkFx0(1) AAS
それが水の量の少ない「陸惑星」のほうが全球凍結や暴走温室効果が起こりにくく環境がはるかに安定している
という結果は実は自分たちにとってすら予想を超えたものでした
当初私は海惑星を計算していて夫が陸惑星を計算していたので途中で何かの間違いが生じたのかもと計算手続きを疑っていろいろなやり方で見直しました
そして米国人の友人ケビン=ザーンレ博士(NASA)とノルマン=スリープ博士(スタンフォード大学)とも議論を深めて出版にこぎつけたのです
810: (ワッチョイ aa47-Seeh) 2018/05/07(月)19:17 ID:glAFSj3u0(2/2) AAS
本書の白眉でもある海惑星と陸惑星(第5章)の考察につながることになるこの研究は科学者阿部豊の資質をよく表していると思います
それは「もしも」「もしも」とたくさんの可能性を想像し想定しながら大胆な問題を設定し理論や数値実験の緻密な分析など科学的なエビデンスを積み上げていきながら問題を丁寧に解いてゆくというアプローチです
811: (ワッチョイ 8a6c-1WvC) 2018/05/07(月)19:41 ID:PS9Ssfwy0(1) AAS
本書はまず最初に地球のように生命が存在する惑星は地球の他にもあるという言葉から始まります
これは「そうであるに違いない」という彼の「信念」からきているものです
言い換えれば思い込みにすぎません
まだ地球に近い条件の星が見つかったわけでもありません
812: (ワッチョイ ebde-vMQW) 2018/05/07(月)19:53 ID:m9RwuyJW0(1) AAS
しかしそれが必ず近い将来見つかるに違いないだからこそ今から科学の準備をしておかなくてはいけない
では生命が存在する惑星の条件とはどのようなものだろうということをひとつひとつ検討していくのです
それは惑星の気候分布であり水分布や状態でありあるいは安定した二酸化炭素の供給を可能にする地殻がマントルによって動いていくプレートテクトニクスでありそして生物の材料物質となるリンの供給元としての陸地の存在であったりします
813: (ワッチョイ 8e48-pG+D) 2018/05/07(月)20:19 ID:f46S2kMZ0(1) AAS
こうした条件の検討の中で太陽系で地殻が動くプレートテクトニクスが存在する惑星は地球だけであるということや
火星もかつては生命の存在に必要な液体の水が存在したことがあった
といったことが明らかにされていきます
814: (ワッチョイ 6760-HdMb) 2018/05/07(月)20:40 ID:1S4yv2IE0(1) AAS
こうした科学的考察の積み上げによって実は生存可能な惑星というのは現在の地球のような星である必要は必ずしもないということが読者にわかっていきます
815: (ワッチョイ 7331-92HD) 2018/05/07(月)21:56 ID:8k3s5QDH0(1) AAS
しかしこの本のタイトルが『生命の星の条件』とならずに『生命の星の条件を探る』となっているように「生命の星の条件」全てがわかったわけではありません
まだまだたくさんの「もしも」を考えて「どんな星なら生命が住めそうか」を考えなければいけません
さらにそれが広い宇宙の中で遠くからはどう見えそうかつまり観測でどう捉えるかの提案もしなければいけません
まだまだ研究しないといけないことが山ほどあるのです
816: (ワッチョイ 6763-KyzU) 2018/05/07(月)22:03 ID:got61NYu0(1) AAS
ですから「地球以外に生命の星がある」という夫の確信を科学的に裏付けるための作業はまだまだ続きます
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