[過去ログ] 最新ソフトで棋士の指し手一致率を調査した結果 2 (1002レス)
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223: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/06(金)21:58 ID:s78Hr66+(1/4) AAS
局数>>5のデータ追加
8月5日現在
141名が該当棋士で重相関Rは 0.782

データ数 平均 棋士数 Elo 一致率 相手 重相関R
>=5 13.9 141 1594 70.9 71.7 0.782
224: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/06(金)22:00 ID:s78Hr66+(2/4) AAS
9月5日現在に訂正
225: 2019/09/06(金)22:09 ID:MDcH00No(1) AAS
>>202
その意味不明の主張には
数年前の渡辺と現在の渡辺の強さが不変という前提が必要になるねぇ
226: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/06(金)23:21 ID:s78Hr66+(3/4) AAS
>>202
数年前も今も、羽生と豊島の対戦は一方的にはならないんじゃないかな
過去16-16のシーソーだし
今の豊島は数年前の豊島より強いが、今の羽生も数年前の羽生より強いかも分からないよ
というのも、今の羽生も最新のソフトを研究に使うようになってきているだろうからね
終盤にヘマしがちなのは昔からで相手だってヘマするから無問題、弱くなったとは言い難いな
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(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/06(金)23:23 ID:s78Hr66+(4/4) AAS
羽生の年齢だと昔は序盤戦術についていけなくなって後退していったものだけど、今はソフトがあるから遅れた感覚を取り戻せて息を吹き返せるようになった
序盤下手な棋士にとってソフトは受難ではなく救世主
アマも終盤に強いタイプが復活してきている
逆に終盤に難があったプロ棋士もソフトの力を借りて1局の変化を終盤あたりまで研究できるようになったので水面下での駆け引きが活発になっている
一方は、終盤まで研究するのは難しい局面になるのを好んで研究し、他方は終盤まで研究が進んでいる局面になる手を好んで選択する

棋譜解析していても、短手数の局では一致率が高い棋士が増えているようだ
前例がある将棋はかなりソフトで研究されていて研究手順が炸裂すると簡単に勝負がついてしまうせいだろう
228
(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/07(土)00:04 ID:tDWPfetQ(1) AAS
藤井七段は詰将棋力があるため、勝ち負けまで読みきれる終盤になる変化を好んで選択しているように見える
しかし、この指し方では勝率8割を続けることはできない
相手が藤井七段ほど終盤力がない棋士でも、まえもってソフトで研究できる難解局面なら互角以上に戦えてしまうからだ
前例がある中盤からの変化なら互角局面でもソフトの「この一手」を知っているほうが有利だ

研究が進むと選択手も狭まっていくから研究巧者な相手に角換わりや相掛かりで勝ち続けるのは無理というものだ
229: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/08(日)11:59 ID:0T3xRA0a(1/3) AAS
特集 1995年とは何だったのか ?

1995年12月31日のEloレーティングを見てくれ
1羽生善治竜名2003.名人竜王
2深浦康市五段1829.C2 4組
3谷川浩司王将1827.A 1組
4丸山忠久六段1817.B2 4組
5村山聖 八段1817.A 1組
6森内俊之八段1797.A 2組
7佐藤康光七段1790.B1 1組
8森下卓 八段1784.A 1組
省18
230: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/08(日)12:01 ID:0T3xRA0a(2/3) AAS
レーティング表を見ると、特徴的なことが2つある
1つは谷川世代が20位以内に3人(谷川、高橋、島)しか入っていない
もう1つは、B1棋士が佐藤康光しかいない
B2棋士も丸山と藤井猛だけで圧倒的に多いのがC級の棋士だ
その象徴が、レーティング2位が深浦五段(C2.4組)だということだ
珍しいのはC級棋士の数だけではない
レーティング20位以内に20代棋士がA級棋士の羽生、村山、森内、森下以下、総勢15名も入っているのだ

我々は2019年のレーティングを基準にして考えることができる
果たしてレーティング1位の羽生名人竜王を筆頭に20代の棋士が15名も20位以内に入ることができた1995年は何だったのか?と
231
(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/08(日)12:33 ID:0T3xRA0a(3/3) AAS
1995年とは何だったのか ?

この表は2019年現在のレーティング上位20位までの棋士だ
画像リンク[png]:i.imgur.com

20代の棋士が8名、平均レートは1822、一致率の平均が76.1%だ
1995年は20位以内の平均レートが1773で一致率平均はわかっていない
1995年の大きな特徴は羽生のタイトル戦の相手だ
レーティング3位の谷川のほか上位20位以内でタイトル戦を戦ったのは7位の佐藤七段、10位の郷田六段、12位の高橋七段、13位の三浦五段なのだ(森九段は23位1680)

A級棋士で比較することもできる
2019年の平均レートは1829、一致率は74.9%
1995年の平均レートは1761で、で、一致率は羽生と谷川だけが分かっている
省9
232: 2019/09/08(日)15:30 ID:4BfvGN/E(1) AAS
232
233
(1): 2019/09/08(日)22:50 ID:OOvlD8k4(1) AAS
>>231
貴方の試みにはいつも興味を惹かれる
無理のない範囲でよろしく
234
(1): 2019/09/14(土)00:18 ID:yqVi7/Gr(1) AAS
統計的な知識は無いが考察の内容では無い部分で腑に落ちない事がある

このスレの考察によれば実は大山時代は棋界のレベルが高くて
羽生7冠時代は全体的にレベルが低かったということが伺えるということだと思うのだが
羽生世代に蹂躙された谷川世代が何故レベルの高かったはずの上の世代からタイトルをボコボコ取れたのか
これが腑に落ちない
235: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/14(土)08:24 ID:yoKH0M1b(1/9) AAS
55年組は研究熱心で自分の得意戦法を作ることに成功した棋士たちという評価だね
例えば高橋道雄は矢倉をトコトン研究した棋士で五段で王位を獲ったが30歳以降にタイトルを獲得できなかった
得意は必ず逆利用されるようになるので天下は長く続かない
高橋王位、南棋王、南王将、中村王将の2期連続が最大で塚田、福崎、島、いずれも若いときのタイトル1期で終わっている
55年組からタイトルを奪ったのは中原、米長、加藤、谷川、羽生だ
そこに研究将棋の限界が見えている
中原らがまだ30代だったら、谷川、羽生に「蹂躙され」なくとも55年組はもっと短命だったはずだ

谷川は55年組に対しては強かったが、中原、米長に対して強かったわけではない
中原と谷川のタイトル戦は3勝3敗だから年齢差を考慮すると中原が上だろう
22歳年長の米長は谷川にタイトルを獲られたことは一度もない(唯一の対戦だった棋聖戦は3-0)
省2
236: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/14(土)08:28 ID:yoKH0M1b(2/9) AAS
訂正
米長は谷川の19歳年長
237: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/14(土)08:53 ID:yoKH0M1b(3/9) AAS
新刊案内「矢倉名局集」 〜大山先生は矢倉もマジ強い〜
外部リンク:book.mynavi.jp
まえがきより
矢倉は私にとって、ライフワークの戦法と言っても過言ではない。100局を解説するのは、本当に大変な作業ではあったけれど、書きながら、非常に充実感を感じていたのもまた事実。
「自分は、矢倉の歴史をこの世に記す本書を書くために棋士になったんだなぁ」自然にそうした思いも込み上げてくる。
九段 高橋道雄
238: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/14(土)11:21 ID:yoKH0M1b(4/9) AAS
昨日のA級順位戦の1局を解析したら悪手とは何なのかを考える好材料が見つかった
いつものように前半40手を除外した一致率を調べると先手木村九段が68%で後手佐藤康光九段が91%だった
評価値グラフは佐藤九段の逆転勝ちなので91%の一致率は承服しかねる
そこで子細に見たところ悪手3疑問手0で35手中32手が最善手とされている
最善手とされた手にも甘い判定があったが興味を引いたのは最善手とされなかった3手が全部悪手だったことだ
やはり悪手の数を不問にするのはおかしいという見本なのか
しかし、実力を存分に発揮できる順位戦で最後に悪手を指して負けたのは木村九段だった
その局面図がこれ
画像リンク[png]:i.imgur.com

ここで、▲94桂としたのが悪手で逆転を許している
省5
239: 2019/09/14(土)12:07 ID:cze5cjht(1) AAS
239
240: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/14(土)20:37 ID:yoKH0M1b(5/9) AAS
宿題にしていた森下八段(当時)の棋譜解析が終了した
1995年1月〜12月の成績は53局31勝22敗(0.585)
棋譜データは48局26勝22敗(0.542)
したがって、実際の勝率のほうがよい
その結果
補正前の一致率74.5%
補正後の一致率75.3%
この一致率がどの程度の強さを現しているかは相手一致率のデータが出てないため分からない

もう一人宿題にしていた深浦五段の解析も終わっている
森下棋士、深浦棋士どちらも今年のデータと比較できるように表にしてみた
省10
241: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/14(土)20:51 ID:yoKH0M1b(6/9) AAS
これだけではよく分からないであろうから深浦五段についてまずプロフィールから入ってみよう
四段昇段が1991年10月の19歳
年度16勝4敗(0.800)の好スタートを切る
順位戦3年目にあたる1994年度も勝率8割、C級2組を9勝1敗としたが昇級を逃している
そして、今回調査した1995年は1995年1月〜12月になるわけだが、65戦で46勝19敗、勝率が0.708、棋譜データは45局で28勝(0.622)となっている
おもな成績は王位戦紅白リーグ入り(翌年羽生王位に挑戦)、全日本プロ決勝(1-3で谷川が優勝)、新人王勝決勝(1-2で丸山が優勝)だ
順位戦はC2のまま、竜王戦は4組のままであった
こうしてみると藤井七段とはすべての面で比較にならない成績なのだが、それでも1995年12月31日のレートが1829で2003の羽生に次ぐランキング2位だったというのが事実としてある
深浦五段と藤井七段の差は一致率の数値からも裏付けされたわけだが、仮に、1995年の羽生六冠が2019年にタイムスリップしたら渡辺、豊島らを相手にタイトルを獲れるかどうかはなはだ疑問だ
来週は1995年のその他の棋士、中原、米長、高橋らのA級棋士にも解析を広げ相手一致率も知ることができるようにしてみたい
242: ◆f7OmZ9ucu2 2019/09/14(土)23:34 ID:yoKH0M1b(7/9) AAS
一致率の考察(1)
>>169-173で一致率について考察したなかで、同じクラスの棋士なら相手一致率は無視でき、一致率だけを強さの指標に使える話をした
しかし、一致率だけを指標にするなら勝率補正が必要だ
説明不要とは思うが、Eloレートが全成績から算出されているのに対して一致率はデータの一部だけから算出したものだ
しかも、棋士によって年間の全対局を網羅している棋士もいるし、半分程度しかカバーできていない棋士もいる
棋士それぞれの実際の年間勝率に合わせて一致率を補正する必要があるわけだ
その方法は簡単で、その棋士の実際の年間勝率がpなら
補正後一致率=その棋士の勝局一致率×p+その棋士の敗局一致率×(1−p)
今回はこの補正後一致率のデータを分析してみた
  棋士数 一致率 標準偏差
省13
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