[過去ログ] ◆不要な官制事業が国民生活を地獄へ導く 第二地獄 [転載禁止]©2ch.net (147レス)
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60: 2016/09/16(金)22:45 ID:dls28ob0(1) AAS
東京五輪メダリスト圓谷幸吉選手の結婚に横槍を入れて、圓谷を自殺に追い込んだ
一橋大卒の校長・吉池重明は、マジで酷い奴だな。
結婚を邪魔しただけでなく
退職後に天下り先で
重量挙げの金メダリスト三宅義信選手に
15万円もする碁盤を有無も言わせずに買わせたのか。
立場を悪用するセコイ奴なんだな。
一橋って駄目大学だな。
61: 2017/07/17(月)22:16 ID:bxTY7q7X(1) AAS
日本が自滅する日 殺された石井 紘基 (著) 全文 目次
第二章 経済むしばむ官企業″― 特殊法人と公益法人など
.第三節 経済のブラックバス″特殊法人の姿
62: 2017/07/18(火)01:11 ID:R2B6a6Mj(1) AAS
h
63: 2017/07/20(木)14:05 ID:9IjiAKO3(1/3) AAS
堤理事長
自分のビジネスがどれだけ価値を創造しているか、その価値が世の中の役に立っているか、最も抽象的なところまでビジネスを掘り下げて考えていくしかないでしょうね。偉そうに物を言う経営者もいますが、どれだけ新しく社会的価値を創造し、大きくしたのかが重要です。
中野
価値を大きくすることに意味があるのですね?
堤理事長
たとえば、畑をつぶしてマンションを建てて儲かっても、価値を大きくしたことにはなりません。人間にとっての付加価値を増やさないと意味がないのですよ。
中野
付加価値を高めるときに、最も大事なことは何ですか?
堤理事長
人がそれを使うこと、消費することによって幸せだと思うかどうかです。これにつきます。たとえば麻薬の場合、一瞬愉快になるらしいですが人間の価値は下がりますから、
省1
64: 堤清二 2017/07/20(木)14:17 ID:9IjiAKO3(2/3) AAS
●堤理事長
大きくしないことはとても重要ですね。本質的には小さいものがたくさんつながっているイメージです。ここで必要なのは発想の転換です。今はこれがとても大事な時代になってきています。
世界的に見てアメリカは自国の成長を維持するため、どこかの国でバブルを起こして、そこで資金を動かさないと自国経済そのものが動かないようになっています。止まってしまったら大変なことになりますから、
ではどこでバブルを起こさせるのがいいのかというと、やはり日本だったわけです。経済も大きいですし、「No」と言わないですから、
世界から見たら日本はターゲットになりやすかったのです。だから、この仕組み的な弱さをどう突破していくのかはこれからの日本にとってとても重要だと思います。
●中野
その中で、全く変わらない軸で存続し続ける会社は強さを発揮できるのではないでしょうか。バブルが来ても踊らされることなく、一直線に進んでいけますから価値が出てくると思います。
●堤理事長
どれだけ大衆の必要性に応えることができるか、あの会社がなければ困るんだと思ってもらえるかでしょうね。
●中野
省1
65: 堤清二 2017/07/20(木)14:22 ID:9IjiAKO3(3/3) AAS
堤 日本人の身体言語は、多様性を持っていますか? よその国の身体言語とくらべて。あるいは画一性に冒されていますか?
小池:本来、多様性はあると思います。そういう輸入文化の国でしたから。たとえばバレエをやらせても、日本人の単なる身体ではなく、アジア的な別個の身体性があるわけで、
それらをとりいれて、混合していく能力は高いと思うんですよ。音楽でいえば「序破急」的な流れと西洋音楽、それぞれに柔軟に対応できます。ですから可能性はあるんです。
でも、そこから先の問題が大きい。いかにそのポジションからオリジナリティを生み出せるかが問われます。取り入れるまでは良い。
でも、取り入れた段階から少し行ったくらいで満足してしまう。テレビの影響が大きいのだと思いますが、非常に画一的な視覚文化、画一的な音に流されてしまう面が強いと感じます
堤:なるほどねぇ。僕も毎年、ろうあ学校の生徒の作品を、何枚かの絵はがきにして送ってもらうんだけれども、絵画的表現がすごい多様なんです。
これはね、身体的な不自由がかえって、平均化されることを拒否しているんだと思います。人間のからだの表現ひとつとっても、こんな見え方がするものかと毎年思わされていますよ。
やっぱりテレビは画一化に向かっているよなぁ。大衆を組織するというか……だからテレビ時代になればなるほど、本来のあるべき舞台芸術のマーケットとして小さくなっていきますよね。
66: 堺屋太一 2017/07/22(土)01:00 ID:OgMt5Mvy(1) AAS
レーガン大統領には歴史に残る3つの業績があります。第1は冷戦に勝利したこと、第2は観念通貨に対する新しい解釈を明示したこと、そして第3には、知価革命を惰け容赦なく推し進めたことです。
レーガン大統領は、財政が大赤字の中で大減税をします。米国のGDPの2.9%、今の日本に置き換えると14兆円ぐらい減税をするわけです。当然、もの凄い勢いで国債を発行、通貨供給は増えました。その一方で物価上昇を抑えるために、貿易や運輸を自由化、
世界中から安価な物財が流入するようにしました。もっともこれには「冷戦に勝つ」というもう一つの狙いもありました。
レーガン大統領に、私は二度お会いしたことがあります。「財政の赤字などは大した問題ではない。ある日、政治家がガソリン一ガロンに一ドルの税金をかける
決心をすれば解決する程度の問題ですよ。政治家の決断で解決できるのなら、深刻な問題ではない。それに比べて、冷戦や犯罪の問題は、
政治家の決断で明日にはなくなるものではない。だから私はまず、この二つの解決に全力を上げたのだ」と語りました。
私は、その時には随分無責任なことをいう大統領だと思いましたが、結果としてはこれが的中しました。米国が輸入を白由化することで世界の国々を魅きつける。同時に米国が軍備を強化し、ハイテク戦略を推進して、ソ連を軍事的に絶望させる。この戦略が成功したのです。
人類の社会において、経済力で尊敬されるのは消費力であって、生産力ではありません。個人でもそうでしょう。豪華な買い物をし、高級車を乗り回して、
高級レストランでチップをはずめば、みんな丁寧に扱うでしょう。たとえそれが親の遺産か、会社の資産の喰い潰しでも、みな「偉いもんだあ」というに違いありません。
逆に、生産力が高く所得は多くても、木造アパートに住んでインスタントラーメンばかりすすっていたのでは尊敬されません。
67: 堺屋太一 2017/07/24(月)18:55 ID:c/kZaOPG(1) AAS
多様性を求めるのは決して人間の過ちではなくてこれは満足を得る本質である。だから規格統一の
世界だけでは人間の幸せはやってこないということが言われるようになる。しかもこの多様性を作るの
がコンピュータ技術によってどんどん安くなってくる。この結果、社会主義は目標を失って退廃が起き
るようになりました。目的が達成出来ない。達成出来ない目的を与えられて努力するものは必ず退廃し
ます。そしてその日の自分の利益だけを追求するようになります。これが末期のソビエト官僚の姿です。
それで社会主義の文化というものが滅びました。社会主義は戦争で負けた訳でも経済で崩壊した訳でも
ありません。文化が信じられなくなった。社会主義、共産主義等の掲げる理想というものを人々が信じな
くなったのです。そうなると即滅びます。これは明治維新の時に武士の文化が滅んだ。終戦の時に軍人
文化が滅んだのも全く同様です
堺屋、政治家は運転手に行き先を告げればいいのです。民主党は「政治主導だ」と叫んで運転席に座ってしまったから失敗した。
省2
68: 堺屋太一 2017/08/15(火)04:14 ID:76C0GRov(1) AAS
堺屋 経済拡大の方法としては、予算を付ける以外に規制緩和という選択肢もあるのに、官僚がそちらを選ぶことはまずない。例えば厚労省の傘下には社会福祉法人がありますが、
出資金に対する配当ができないから資金が集まらない。これを株式会社化して資金調達可能な形にすれば、
医療や社会福祉に様々な事業者が参入する。待機児童の問題などすぐ解決する。農水省の農業法人しかり、文部科学省の学校法人しかりです。
ところが役人は、あれもダメこれもダメと手足を縛り、それで赤字分は国が補填してやると。これが国家予算を膨らませる仕組みですね。
国の借金を増やしている張本人は、官僚だということです。財務省が財政再建に努力しているなんて、全くの間違いですよ。
かつて帝国陸軍は、敵を減らすどころか、次々に戦線を拡大して敵を増やしていった。その結果、徴兵権を強くし、軍人のポストを増やし、
予算を獲得して組織を拡大していったんです。同様に財務省も、赤字削減どころか実は拡大している。
赤字予算を組んで権限を見せつけ、やがては増税して日本経済を財務官僚の指導下に置く。これが本当の狙いです。
古賀 財務省も民主党も自民党も今の大勢は消費税アップしか言いません。これは大いに問題です。というのは、堺屋さんが言われたように役所には様々な利権があって、何か新しいことをやろうとしても、全く自由に動けない
これからの成長分野としてよく挙げられるのが、農業、医療、再生可能エネルギーの3つですが、本気で農業参入を自由化しようとすれば農協と闘い、農水省の利権を潰さないといけない。
省3
69: 堺屋太一 2017/08/16(水)02:58 ID:gfiA93a5(1/4) AAS
金融、証券不祥事の背景は何か。
「日本の企業とクーデター以前のソ連共産党の組織原理に共通点がある。それは競争制
限とノルマ主義だ。ソ連では共産党一党独裁のもとで、いわば日本相撲協会に所属する力
士が優勝を争うように書記長や地区委員のポストを争い、日本では免許を与えられた会社
だけが証券市場を通じて利益獲得競争に奔走した。ともにプレーヤーの数が限られた組織
の中で内部競争させる仕組みだ。参入が制限された組織にいる限り、人間は生活が保障さ
れた。ソ連ではノーメンクラツーラ(特権階級)として一般民衆よりも水準の高い生活を
送ることができたし、日本では政府が決めた高い手数料や、低い預金金利で会社の利益が
確保され、社員は安定収入、管理職、役員は交際費使用権を得られた」
「もう一つの共通点であるノルマ主義は、ノルマを達成すれば特権階級の中で地位が上
省7
70: 堺屋太一 2017/08/16(水)02:59 ID:gfiA93a5(2/4) AAS
「1980年ごろまで企業の業績評価は営業利益に基づいていた。そこへアメリカのビ ジネススクールが『何が何でもその時、勝てばいい』という思想を持ち込んだこともあっ
て、80年代の半ばころからは金融収支とか不動産売買による利益を区別しない経常利益 の多寡に業績評価の基準が変わってしまった」
「営業利益と営業外利益の区別がないままノルマを課すから質が低下するのは当然で、 これが今日のバブル経済の原因になった。本来、経営者は『利益はこの程度』『社会的評価
はこれぐらい』といった企業の最終的な理想を公に示さなければならない。しかしその理 念を提示できないまま『三比主義』でノルマを課すからオイルショック以前はシェア競争
に明け暮れ、オイルショック以降は利益額競争に走った」
理念を説くだけでは体質は改まりにくい。現実的にどんな評価基準が考えられるか。
「利益の額でなく、取引の質を業績評価の基準とする『利益質基準』を導入すべきだ。ま
だ研究段階だが、利益質を外延性、継続性、好感度の三つの要素に分け、企
業があらかじめ設定した理念にしたがって三つの要素の加重のかけ方を変える。理念はキ
チンと社員に公表し、はじきだした利益質を人事評価に反映する必要がある。重要なのは
省10
71: 2017/08/16(水)03:07 ID:gfiA93a5(3/4) AAS
j
72: 堺屋太一 2017/08/16(水)03:08 ID:gfiA93a5(4/4) AAS
「うちの会社だけが突出して『利益質基準』を導入するわけにいかない」という反論が聞こえてきそうだが。
「それは理念がないからA証券会社が五千億円の利益をあげたからと言って、なぜ他
の証券会社までがそれに匹敵する利益をあげなければならないのか。もちろん企業は利益
をあげなければならないけれど、無限に利益だけ拡大するのが企業の理念とは思えない。
現に利益だけ追求してきた企業が今は赤字の危機に立っている例が多い。少なくとも85
年のプラザ合意までには同じような考え方が各業界にあった。薬品業界はすべて武田薬品
を目指していたわけではないし、アパレル業界でも森英恵や三宅一生がワールドやイトキ
ンと利益量競争など意識してはいないだろう」
堺屋 企業は利益追求体だが、質の高い利益を追求すれば、必ず長期的に繁栄すると同時に品格のある企業になる。利益質の第一の尺度は「外延性」だ。
企業の外から上がる利益が重要で、子会社への押し売りなどは駄目だ。
省4
73: 堺屋太一 2017/08/17(木)01:04 ID:QzKQ6eH9(1/6) AAS
知価創造的な仕事に従事する人々にとっては24時間が常に情報インプット時間であり、創造的制作時間であり、娯楽と社交の時間でもある。
生活の中の知識と経験と感覚が生産手段の再生産、再投入の一部なのだから、彼らは情報の渦巻く都心に住みたがるのだ。」
「何故に『地位が人をつくる』のか。それには本人の自覚や修練、周囲の補助補完によるところもあるが、何よりも重要なのは地位が情報環境を決定することである。
近代組織においては、組織内の情報は、地位の順に上下に移動する。命令はトップから下位に伝達されるし、
現場の報告や意見具申は下位から順に昇ってトップに上達される。その過程で中間管理職が命令を具体化詳細化するし、報告や具申は取捨選択して要約する。従って、トップは広く浅く知り、下部は狭く深く知る形になる。…
74: 堺屋太一 2017/08/17(木)01:05 ID:QzKQ6eH9(2/6) AAS
ところで、 ここで重要なのは、この組織内の情報流通が、主として対面情報交換によって行われていたことだ。つまり人間同士が顔を見合わせて会議なり指示報告なりを行うことで、大部分の情報が伝達されていたのである。」
「これまでコンピュータなどによる情報伝達は、主として情報量と伝達速度の問題として議論されて来た。情報伝達の変化が量と速度の範囲にとどまるならば、
組織原理を侵すには至らない。しかし、本当に重大な問題は、これが情報の質と経路を変え、
有用な情報技術を根本的に変える点にある。機械網のすべてで情報が抽出できるとなれば、上位者ほど広く、下位者ほど深く情報を知る、という現在の組織原理は通用しなくなってしまうからである。
これまでの組織では、部長は課長よりも広く浅く知っていた。従って、常に上位者には『伝家の宝刀』があった。部長は部下の課長に対して、『きみはそう言うが、全体から見ると君の意見は呑めない』
『君の課ではそうだろうが、よその課のことを考えると、ぼくの判断が正しい』と言えた。相手は部全体の情報を持っていないはずだからである。」
75: 堺屋太一 2017/08/17(木)01:06 ID:QzKQ6eH9(3/6) AAS
知価創造的な仕事に従事する人々にとっては24時間が常に情報インプット時間であり、創造的制作時間であり、娯楽と社交の時間でもある。生活の中の知識と経験と感覚が生産手段の再生産、再投入の一部なのだから、彼らは情報の渦巻く都心に住みたがるのだ。」
「何故に『地位が人をつくる』のか。それには本人の自覚や修練、周囲の補助補完によるところもあるが、何よりも重要なのは地位が情報環境を決定することである。近代組織においては、組織内の情報は、地位の順に上下に移動する。命令はトップから下位に伝達されるし、
現場の報告や意見具申は下位から順に昇ってトップに上達される。その過程で中間管理職が命令を具体化詳細化するし、報告や具申は取捨選択して要約する。従って、トップは広く浅く知り、下部は狭く深く知る形になる。…ところで、
ここで重要なのは、この組織内の情報流通が、主として対面情報交換によって行われていたことだ。つまり人間同士が顔を見合わせて会議なり指示報告なりを行うことで、大部分の情報が伝達されていたのである。」
「これまでコンピュータなどによる情報伝達は、主として情報量と伝達速度の問題として議論されて来た。情報伝達の変化が量と速度の範囲にとどまるならば、組織原理を侵すには至らない。しかし、本当に重大な問題は、これが情報の質と経路を変え、
有用な情報技術を根本的に変える点にある。機械網のすべてで情報が抽出できるとなれば、上位者ほど広く、下位者ほど深く情報を知る、という現在の組織原理は通用しなくなってしまうからである。
これまでの組織では、部長は課長よりも広く浅く知っていた。従って、常に上位者には『伝家の宝刀』があった。部長は部下の課長に対して、『きみはそう言うが、全体から見ると君の意見は呑めない』
『君の課ではそうだろうが、よその課のことを考えると、ぼくの判断が正しい』と言えた。相手は部全体の情報を持っていないはずだからである。」
76: 堺屋太一 2017/08/17(木)01:08 ID:QzKQ6eH9(4/6) AAS
情報技術の変化という環境変化があげられる。そもそも非属人的な近代的組織というのはあらかじめポストを用意しておき、
そこに適していると思われる人材を配置するという仕組みである。この仕組みは安定性がある一方、
必ずしも適任とは思えない人材であってもポストを埋めなければならないという難点をも抱えるものである。これは実に恐ろしいことである。
しかし現実問題それほど悪い結果がおこるということはあまりない、むしろ「地位が人を作る」の文字通り最初頼りなくともいずれそれらしくなっていくものである。
なぜなら情報環境を決定するのは地位であり、近代組織においては組織内の情報が地位の順に上下に移動するのからである。
近代組織はこの上下の情報の量と質のバランスによってなりたっているのである。
しかし重要なのはこの組織内の情報流通が、主として対面情報交換によって行われていたということである。つまり人間同士が顔を見合い情報を伝達していたのだ。
それが今直面している変革の波は、その形態まで変化させている。コンピューターの発達により、
コンピューターネットワークがあるところならいつでもどこでも情報を引き出せるようになったのである。
このようにコンピューターネットワークによりすべての情報が抽出できるとなった場合、前述した上下の情報の量と質のバランスが成り立たなくなるのである。
省4
77: 堺屋太一 2017/08/17(木)01:55 ID:QzKQ6eH9(5/6) AAS
近代組織では「直訴は御法度」、課長がいきなり社長に物いってはいけない。情報は権限と地位の段階を一つ一つ踏んで順番に上がって行くわけです
知価社会では、通信情報によって、全国、全世界を平等に見るように考えなければいけない。ところが、日本だけは対面情報が中心で、
東京のこと意外は考えない習慣が広がっています
機能組織は構成員の能力を最大限に発揮できる役割分担制を採る。これに対して機能組織では、情報と命令のルートは明確でなければならない。
帰属意識の強い人々は、自分の組織の情報を探りたがるので、不正確な噂に惑わされ易いことも注意しなければならない。
同じ組織に所属すれば、共通の目的意識と情報環境に置かれているため、同僚と比較し易い。従って、組織人の嫉妬は、まず組織内部の同僚に向けられる。
組織への帰属意識の強い人々は、組織全体の地位の低下には鈍感で、内部での比較優位だけで満足できる。
省1
78: 堺屋太一 2017/08/17(木)02:04 ID:QzKQ6eH9(6/6) AAS
組織を永く維持発展していくために、必要な人間は、人間性が優れている人物よりも、組織力がある人物が望ましい。
組織のトップの役割とは、第一に組織全体のコンセプトを明確にし、その組織の目的を誤りなく伝えることだ。第二に、基本方針の決定と伝達である。第三に、トップは常に事業目的と基本方針の擁護者として、
全体の総合調整に当たらなければならない。これらを行動や言葉、さらにはトップ自身の醸し出す雰囲気で、示さなければならない。
組織を管理する上で、トップの下に、部門長(現場指揮者)、参謀、補佐役が必要である。補佐役とは、隠れている小さな問題点や日常的に発生する庶務雑事を発見し、その解消に努める役である。
部門長には、以下の五つの条件を持った人物が望ましい。まず第一に専門的な知識が深い人物。第二に、適切な判断力を持つ人物。第三に、勤勉さを欠かさない人物。
第四に、人心掌握力を持つ人物。そして、最後に適度の勇気と臆病さを兼ね備えた人物であることである。
参謀は、第一に情報の収集と分析を好み、先見性を養う必要がある。第二に参謀の想像力は常に実現可能性がなければならない。第三に、企画に対する積極性が必要である。
補佐役は、次の三つの条件を満たしていなければならない。第一に、自分の功を顕示しないことへの喜びを感じることができる人物であること。第二に、トップの基本方針の枠を超えないで行動すること。第三に、絶対に、「次期トップ」にならないことである。
部門長、参謀、補佐役とは違うが、組織が常に外的評価と緊張感を持続するために、反面教師的な存在も必要になってくる
79: 池田信夫 2017/08/19(土)12:36 ID:RMxRngA0(1/2) AAS
TPPについてはネット上で下らないデマが流されているようで、けさの記事にも「農業が壊滅してもいいのか」という類のコメントがたくさん来た。
農水省の発表している食料自給率は、2010年度はカロリーベースでは39%、生産額ベースでは69%である。ところが農水省は、前者だけを公式の自給率として発表している。
これによれば畜産品の国産比率は70%だが、その飼料となる穀物の自給率が低いため、これをかけたカロリーベースの自給率は17%になる。卵の96%は国産だが、その自給率はわずか9%だ。
こんな計算に意味がないことは明らかだ。カロリーを取るだけなら、たとえば小麦の輸入が止まったら他の作物を食えばよい。自給率97%の米でもいいし、
大麦でもトウモロコシでもいい。すべての食物の輸入が止まることは、第2次大戦でも起こらなかった。第3次大戦で日本が核攻撃で全滅すれば起こるかもしれないが、そのときは食料自給率どころではないだろう。
「新興国の食料需要が増えて穀物価格が上がったらどうする」という話があるが、川島博之氏もいうように、農業技術の向上によって農産物の生産も拡大している。価格が問題だとすると、
世界の穀物相場よりはるかに高い価格で国内生産する意味はない。以前の記事でも書いたように、自給率を高めるというのは割高な国内穀物を増産することだから、価格高騰の対策にはならないのだ。
浅川芳裕氏もいうように、自給率を高めることだけが目的なら、実現するのは簡単だ。すべての農産物の輸入を禁止すれば100%になる。途上国で自給率が高いのは、
農産物を輸入する金がないからだ。日本も江戸時代には各藩は自給自足だったから、自給率は100%だった。農水省はそういう時代に戻ることをめざしているのだろうか。
食料自給率などという指標はWTOでも認めていないし、各国で算定もしていない。農水省の出している「各国比較」は、
省2
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