【現代古典派経済学】塩沢由典【複雑系経済学】 (317レス)
【現代古典派経済学】塩沢由典【複雑系経済学】 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/economics/1547004935/
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116: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2019/03/11(月) 16:08:14.34 ID:PRDpGrtK ということで、僕の専門というか関心の範囲の事情をすこし解説しておく。 人工市場の研究は、もちろん欧米やアジアにもあるが、日本に限って言うと 二つの動きがある。ひとつは、東大の和泉潔先生が始められたもので、 もうちょっと古いが『人工市場』(2003)という本がある。もうひとつは、 U-MARTで、これは経済学者と工学者(情報工学)の共同で始まったものだ。 和泉先生の人工市場は、ほとんど独力で始められたもので、3年間の新聞を 読んで、どういう記事が株価に影響したかというようなところから研究を 始められている。 U-MARTは、おもに東工大と京大の先生方によるものだが、研究のアイデア を最初にだしたのが塩沢先生で、U-MARTという名前の名づけ親でもあるそうだ。 U-MARTの一番の特徴は、ABS (Agent-Based Simulation) だが、人間も参加 できる形になっていることだ。こういうシミュレーションは世界でもU-MART だけだ。こういう形でのシミュレーション研究を考えられたのは、シミュレ ーションをどう本格的な経済の研究ツールとして生かしていくかという、塩沢先生 固有の考えがあったからだと思う。 詳しいことは省くが、U-MART関連だけでも、雑誌論文以外に、以下の4冊の 単行本がある。 (1) 『進行市場で学ぶマーケットメカニズム(U-MART)経済学編』(2006) (2) 『進行市場で学ぶマーケットメカニズム(U-MART)工学編』(2009) (3) Artificial Market Experiments with the U-MART (2008) (4) Realistic Simulation of Financial Markets (2016) (1)(3)(4)には塩沢先生の寄稿された章があるが、(4)の巻頭に置かれている A Guided Tour of the Backside of Agent-Based Simulation という論文では、経済という複雑な対象を研究するには19世紀のような概念的 研究(文学的研究)や20世紀の数学的研究だけでは不十分で、ABS はそれら 二つを補完する重要な研究装置になるだろうと言われている。 さらに一般にいうと計算(Simulation)は、理論と実験(計測)に次ぐ第三の 科学的研究方法だとされていて、これは工学方面の人たちにもかなり支持 を得ている。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/economics/1547004935/116
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