バフェット・ソロス・ロジャーズを監視するスレ18 (337レス)
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159: 竹中平蔵 2020/07/03(金)16:22 ID:2TdP3lBe(1/5) AAS
日本の借金はヒドクはない
この本を書いた高橋洋一氏は、かつて私が小泉内閣時代に郵政民営化に取り組んだとき補佐役として助けてくれた仲間であり、東大の数学科を出て大蔵省に入った異才です。
彼いわく、文系の人は数字に苦手意識があるけれども、実は数字って細かい部分を見る必要は一切ない。大きな数字の枠組みを組み合わせるだけで、物事をクリティカルに考えることができるんです。
「大きな枠組みで考える」ということを具体的に説明しましょう。日本はGDPの2倍ぐらいの債務を持っている財政赤字の国だと言うけれども、実はGDPの1.5倍ぐらいの資産を持っているんですよね。そうすると日本の負の資産というのは言われているほど大きくはないんです。
だから、高橋氏も私も消費税の拙速な引き上げにはずっと反対しています。そんなことより売れる資産がたくさんあるから売れと。考えてみれば、政府はその資産を使って特殊法人をつくって、そこにたくさん天下らせているじゃないか。
そういったことを全部見抜くために、大きな数字というのが役に立つということなんです。
大きな数字を理解する頭を持てばよい
もちろん、それをもっと細かく分析する方法もこの本には書かれていますが、私は全体として流れている大きな数字を理解する頭を持てばよいと思います。
数字と聞くと、おそらく多くの人は、「何だか細かいもの」と思うから嫌がるんですよ。本当は細かい数字なんか全然必要なくて、大きな枠組みで考えて、私たちの世の中がどんなふうな仕組みで回っているのかを考えればいい。
160: 竹中平蔵 2020/07/03(金)16:24 ID:2TdP3lBe(2/5) AAS
企業に置き換えると、自分の会社は大体何億円ぐらい収入があって、何億円の利益が出ているのか。これはほかの会社に比べて何%高いか、低いか。それくらいで考えればいいということですよね。
本書の中では次のような言葉で書いてあります。
“負債を持つことには何の問題もないかというとそれは違う。ならば、資産が多ければ問題がないかというとそれも違う。重要なのは「負債と資産のバランス」である。”
“そして、これもあたりまえの話なのだが、「資産」から「負債」を引くと「純資産」となる。「資産」の大きさや「負債」の大きさが問題ではなく、「純資産」の大きさ=「純資産がプラスかマイナスか」が問題なのである”
これをふまえて政府の貸借対照表(BS)を見てみると、財務省(旧大蔵省)が1980年代から主張している「日本は今1000兆円の借金がある」という論もいたずらに不安を煽るための話だということが見抜けます。
2017年度の政府のBSでは、負債の部の「公債」が約966兆円。「政府短期証券」の約76兆円と合わせて、「借金1000兆円」と言っているのです。
しかし、先ほど述べた通り重要なのは資産と負債のバランスです。資産から負債を引いた純資産は、約マイナス568兆円になります。この数字は政府の話として見れば問題のないレベル。
借金額だけを強調し、増税を推し進めることがいかにばかげているかがわかるのです。
161: 2020/07/03(金)16:33 ID:2TdP3lBe(3/5) AAS
マーケットと経済は全く別物です。新型コロナ以降、どの政府もとてつもない金額の紙幣を刷り、使っています。巨額マネーの一部は市場に流れ込んでいます。日銀も含めて毎日紙幣を刷り、大量に株式、ETF、債券などを購入していて
マーケットは実体経済よりよく見えています。世界にとって良いことではありませんが、マーケットにとっては別です。
政府はそれしかやっていない。でも、これは正しいことではない。来年以降、債務は世界中でとても大きく膨らんでいるでしょう。若い人にも高齢者にとっても問題ですが、特に(将来を担う)子どもにとっては深刻です。
これから数年は以前のような繁栄はないでしょう。債務が大きく膨らむからです。
ただ世界は常に変化しています。航空業や観光業というのは大幅な下落状態ですが、3年後、5年後、人々が日本に来る際には船ではなく飛行機を選ぶでしょう。しばらくの間、
世界は以前ほど繁栄しないかもしれませんが、いつか人々は飛行機にまた乗るし、旅行も外食もし始めると思います。
それにこれから新しい産業が浮上します。私はテクノロジーに詳しくありませんが、もしあなたが詳しければ大きなチャンスになるでしょう。私の子どもたちは今、
自宅でのオンライン教育で勉強していますし、多くの人が食べ物をネットで注文しています。このうちいくつかはここ数年で急ピッチで成長していくでしょう。
ファッション、食べ物、自動車など自分の得意分野を大事にしてください。あなたの得意分野であれば、私より詳しいのだから、それを大事にすべきです。
あなたの前にチャンスが転がり込んだとき、私よりも早く見つけるでしょう。何かを見つけたらリサーチして、そこに投資をしたら絶対に成功しますよ。
162: 2020/07/03(金)16:36 ID:2TdP3lBe(4/5) AAS
 ↑ジムロジャーズ

今、世界では多くの変化が起きている。しかも、危機が進行しているなかで、そのスピードは加速している。
 たとえば、インターネット通話の「Skype」やオンライン会議システム「Zoom」といったサービスは、新型コロナウイルスの感染が拡大する前から存在していた。
それが、今では多くの人に知られるようになった。私も取材を受けるときは、対面取材よりもインターネットを使う。
 オンライン教育の取り組みも広がった。これも以前から存在していたものだが、子供たちまで使うようになった。
 急激な変化に対し、どの国が対応できているか。もともと苦境にあった欧州の国々は、
新型コロナによってさらなる苦境に沈んだ。一方、経済力の上昇が続いていたベトナムは、公式発表では一人の死者も出していない。
コロナ危機にうまく対応できているように見える。少なくとも、欧米の国々に比べれば悪影響は少ない。だから、私は今、ベトナムに投資している。
 1900年に世界で最も影響力を持っていた国々が、2020年の時点でも同じであるとは限らない。世界は常に変化しているからだ。
 投資で金持ちになることは、簡単なことだと考えている人もいるかもしれない。私も、そうであればよかったと思うが、現実はそうではない。だからこそ、変化のサインを見逃してはならない。
省3
163: 2020/07/03(金)16:38 ID:2TdP3lBe(5/5) AAS
1900年に人々が考えていたことは、1915年には変わっていた。1920年に人々が思い描いていたことは、1935年にはその通りにならなかった。これは強力なメッセージだ。
第2次世界大戦についての米国の歴史書を読めば、著者は「原爆を落とさなければならなかった。他に選択肢はなかった」と書いているだろう。しかし、それは間違いである。
1945年8月、日本は和平に動き始めていた。本当は、日本に原爆を落とす必要はなかった。
 大事なことは、歴史について学ぶときは、複数の本を読まなければならないことだ。読書だけではない。経験からも学ぶことはできる。誰もが違うものの見方をしていることを知らなければならない。
 もう一つ伝えておきたいことがある。すべての人にとって「旅」が素晴らしい教育になるということだ。私は、娘たちには「遠くの大学に進学しなさい」と言っている。
近くの大学に行くことは許さないつもりだ。遠くに行き、自分たちの暮らしと違う文化を学ぶことは、人生の中で得がたい財産となる。
 旅は、多くの学びを与える。世界は今、どのように変化しているのか。世界のどこが動いているのか。できれば、2〜3年は自分の国から外に出ることが望ましい。私も、私の妻も、旅から多くのことを学んだ。
長い旅から帰ってきたら、自分の国についてより深く知るようになる。そのときあなたは、よりよい国民になっているはずだ。(取材/朝日新聞シンガポール支局長・西村宏治 構成/本誌・西岡千史 監修/小里博栄)

※週刊朝日  2020年7月10日号
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