[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第4夜 (656レス)
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641: 38 ◆KHEtQ2j5Nc 2009/04/08(水)19:21 ID:Y2ubrIYi(1/10) AAS
その人妻怪盗がぐちゃぐちゃにされる(と、言っても今回は触り程度だが)話書けましたw
では、次より投下します。
642: 恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第8話 2009/04/08(水)19:23 ID:Y2ubrIYi(2/10) AAS
「……よい、しょっと……」

高橋邸の塀の上に上ると、里緒はふぅ、と1つ溜息を吐く。
そして、里緒はそのまま高橋邸を睨み付けた。

「ここに、渚緒が……」

そう呟くと、里緒は塀から身を躍らせる。
そして、音も無く着地すると、身体を確かめるように軽く手足をぶらつかせ、呟いた。

「……うん、身体もまだなまってないみたいだし……、行ける、かな?」
省16
643: 恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第8話 2009/04/08(水)19:23 ID:Y2ubrIYi(3/10) AAS
一方、その頃。

「……入って来ましたぜ、お嬢!」
「そう、それならただ待ってれば向こうから勝手に入ってくるわね。……猫の終焉地に」

そう、部下からの報告を聞いてにやり、と笑う絢音。
……しかし。

「おねーたん、あそおー!」
「……あーもう! 少しは静かにしなさい!」
「きゃははっ、きゃはははっ♪」

……にこにこと本当に楽しそうに笑う渚緒に纏わり付かれていたらさっぱり決まらなくて。
たまらず絢音は渚緒に向かって怒鳴り付けるが、渚緒はそれでも楽しそうに笑っていて。
省18
644: 恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第8話 2009/04/08(水)19:24 ID:Y2ubrIYi(4/10) AAS
「……どういう……こと……?」

ゆっくりと高橋邸の廊下を歩きながら、里緒は思わず首を傾げる。
家の中は明らかに誰かが暮らしているような気配があったが、ただそれだけで。

「ここまで、何も無いなんで……」

明らかに人が暮らしている形跡があるのに誰にも出会わないこの状況に首を傾げつつ、里緒は近くの扉を開け、中に入る。
その瞬間。

「っ!?」
省21
645: 恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第8話 2009/04/08(水)19:25 ID:Y2ubrIYi(5/10) AAS
「っ!」
「おっと」

突きかかって来た里緒を軽くかわして、天山は部下達に合図を送る。
そして、里緒を包囲するように動いていた男達に向かって、ニヤニヤ笑いながら口を開いた。

「お前ら、遅くとも明日の昼には警察が来るんだ。
少しでも長く楽しみたいなら、少しでも早くとっ捕まえやがれ!」
『うおおおお!』
「くっ!」

天山の叫びを聞いて突っ込んで来る男達の頭上を、里緒はとんぼ返りで飛び越える。
そしてたたらを踏んだ1番近い男の首筋にスタンガンを押し付けた。
省17
646: 恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第8話 2009/04/08(水)19:25 ID:Y2ubrIYi(6/10) AAS
その天山の指示を聞いて、男達はもう一度里緒の事を囲みに行く。
そして、囲み終わったのを確認すると、天山は声を張り上げた。

「よーし、半分だけ突っ込んで、残りは待機! 飛び越えた時に備えな!」
「っ!」

その天山の言葉を聞いて、里緒は表情を強張らせる。
飛び越える事が出来ない以上、力尽くで突破する以外方法は無くて。

「ええーいっ!」
「ってぇっ!?」

正面の男にロッドを叩き付けると、その男が怯んだ隙を付いて里緒は包囲から脱出する。
しかし、今殴られた男は殴られた箇所を押さえながらもしっかりと立っていて。
省15
647: 恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第8話 2009/04/08(水)19:27 ID:Y2ubrIYi(7/10) AAS
慌てて里緒が下を向くと、いつの間に目を覚ましたのか、さっきロッドで沈められた男が里緒の足を掴んでいた。

「っ! は、離して!」
「ぐほっ!」

慌てて里緒はその男を蹴り飛ばし、その男はもう一度気絶する。
それを見て里緒がほっと安堵の息を吐くと。

「……ひっ!?」
「捕まえたぜ!」

……その瞬間、里緒は男に抱きすくめられて悲鳴を上げる。
里緒が見上げると、その男の瞳には紛れも無く好色そうな色が浮かんでいて。
省17
648: 恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第8話 2009/04/08(水)19:29 ID:Y2ubrIYi(8/10) AAS
「きゃひぃっ!?」
『ちょっと、父さん! 私が先だって言ってたはずよ!』

その瞬間、里緒はびくり、と身体を跳ねさせ、絢音が天山に文句を言う。
しかし、天山は自分の娘からのその文句にも軽く首を横に振るだけで。

「……絢音、これだけ暴れてたら運ぶに運べないんだよ。
警察が来る前に出来るだけヤってトンズラするつもり何だから、睡眠薬も使えないしな。
……それなら、1回イかせて脱力させた方が速いって、ただそれだけだっつーの」
『……本当でしょうね?』

その天山の言葉に、絢音は心底不審そうな声色で聞き返す。
そんな絢音に、天山はふぅ、と1つ大きく溜息を吐いて、答えた。
省15
649: 恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第8話 2009/04/08(水)19:32 ID:Y2ubrIYi(9/10) AAS
これで終わりです。
……やっとこのスレの趣旨に合った話が書けてるな……。
それと、最初の方の絢音のターンは……、うん、凄くキャラが暴走したんだw
650
(2): 38 ◆KHEtQ2j5Nc 2009/04/08(水)19:38 ID:Y2ubrIYi(10/10) AAS
投下した後に見たら494KBになってたので新スレ立てました。
第5夜
2chスレ:eroparo
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