[過去ログ] 【スカトロ】排泄系妄想廃棄所7【汚物】 (511レス)
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426: H 2010/12/26(日)19:33 ID:3xgMrrvI(2/17) AAS
 一年間という時間はとてつもなく長いようで――終わってみると、本当に短い。
 それは激動の西暦2010年がいよいよ大詰めを迎えようかという、大晦日の夜のことだった。

「うわ〜……本当に、人いっぱいだね……」
「……だから言ったよ、俺。毎年、無茶苦茶混んでるけど、って」

 気温、零下3度にも達しようかという、真冬の夜の11時30分。
 除夜の鐘の厳かな音が遠くに響く中、あるカップルが大晦日で人のごった返す神社の境内を歩いていた。
 全国区でも名前の知られた、県下有数の大きな神社である。
 大晦日の夜ともなれば、あちこちから集まる参拝客やら、それ目当ての出店やら地元の団体の集まりやらで、それこそ
境内だけでなく外の参道まで老若男女入り乱れ、真冬とは思えないような活気と熱気が渦巻いていた。
 石造りの大鳥居をくぐった灰色の石畳の上。
 ゆっくりと歩く二人の横をせわしなく、参拝客の流れが途切れることなく続いていく。
 ちょっと余所見をすると、すれ違う人と肩がぶつかりそうになる。
 油断しているとほんのちょっとの拍子で、二人バラバラになって流されていきそうだ。
「寒い……」
 彼女の手を握って進みながら、男は震える唇で呟いた。
 空いている左手で、ジャケットの襟元を直す。
 既に紅葉の落ちた、境内の大木の脇から遥かに見上げる夜空は、雲ひとつない綺麗な星空だ。
 しかしそこから吹き降りてくる冷たい風は、正に身を切るようだった。
 つないだ右手は暖かいままだが、マフラーをしていても、冷気が足の方から服の中に侵入してくる。
 吹き抜ける風に身震いをひとつ、彼――関谷素直は手の平に、白い息を吹きかけた。
「大丈夫?」
「このくらいなら。けど、絵美里の方こそ、大丈夫? ホントに」
「全然。寒いの平気だし。それにこのくらい人がいたらいいなって思ってたから」
 彼の隣にいるのは、きれいな長い髪が一際目立つ、黒のブーツに白いロングコートの女性。この寒さの中、妙に上気した頬で、
あっけらかんとした笑顔を浮かべている。
 彼女の名前は西嶋絵美里。彼、関谷とは10ヶ月ほど前からの付き合いになる、大学生と社会人のカップルだった。
 ちなみに、二人で並ぶと子供っぽく見えるが、彼女の方が年上である。
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