【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 (775レス)
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/
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696: 名無しさん@ピンキー [sage saga] 2016/11/24(木) 23:16:29.31 ID:V3Gh3kBt 「銀子の言いたいことは痛いほど分かる」 「でも、さ...」 「サラリーマンとか畑を耕す自分を俺は想像できないんだよ」 「まぁ、例外としてラーメン屋は選択肢にはいってたけどね」 「じゃあ、いまからでも...」 「それは無理だ」 自分を覗き込む真九郎の瞳には、今までの真九郎を構成していた 要素以外の...昔からの真九郎を知っている銀子が忌避してやまない 決定的なものが映っていた。 そう、暴力への渇望と上に昇り詰めてやるという飽くなきまでの野心だ。 「銀子」 「自分の器なんて、後から大きくするもんだろ?」 「あ、あああ...」 「それに、夕乃さんのことを悪く言うのはやめろ」 「正直に言うと、銀子のそういうところは好きじゃなかった」 「そ、そんな...」 メラメラと燃える真九郎の野心の熱気に当てられた銀子は力なく ぺたん、と床にへたりこんでしまった。 いつの間にか夕日は沈み、月と星が顔を覗かせる。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/696
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