[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
325: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/30(木)13:29 ID:vlP9l13d(5/6) AAS
「や、やだっ……ちょっと、離しなさい!」
「誰が離すゲホッ! ク、クソッ、目さえ見えるようになれば……ゴホゴホッ!」

頭上からの焦り声に、自分の手が掴んでいるのがアクアメロディのどこかということを察する小銭。
右手は目を擦るために使っているため左手一本でぶら下がっている状態だが、決してこの手は離すまい。
そう硬く決意した壮年警官は、右手に剥ぎ取った仮面、左手にコスチュームを掴んでいることで
自分が今どれだけ宿敵たる少女を追い詰めているか気がついていなかった。

(こ、このままじゃ……!)

小銭の分の重量が加わったことで引き上げる速度を落としたワイヤーに引っ張られながら
焦りと羞恥で身を焦がす美音はなんとかこのマズイ状況を打破すべく思考を巡らせる。
このままの状況が続けば、時間の経過とともに小銭の視力は回復してしまうだろう。
そうなったら最後、今の際どい格好は勿論、仮面を失って露わになっている素顔をも目撃されてしまう。

(それだけは絶対ダメっ)

それを防ぐためにはなんとか小銭を振り落とさないといけないが、相手も必死。
身体を揺らしてみてもほとんど効果はなく、むしろコスチュームの乱れが加速してしまい
今や空いた隙間からは谷間を越えて双子山の頂上までもが顔を出しそうになっている。
胸元は股間同様下着を身に着けていないノーブラ状態のため、そうなれば生乳ポロリが確定。
当然美音はそれに気がついており、更に頬が朱に染まるが今は恥ずかしがっている場合ではなかった。
左手はワイヤーに繋がっているため使えず、足は空中に浮いているため上手く力が入らない。
頼みの綱は右手だが、こちらも現在顔を隠すために使用中だ。

(まだ、小銭警部は目が見えていないはず。でも……)

この状況を打破するためには右手を自由にするのが必須ということは痛いほど理解している。
しかし、いくら目が見えていないとはいえ、警官の前で自ら素顔を晒すという決断が中々できない。
更に、右腕は上着が下に引っ張られていることで動きが制限されてしまっているため
どうしても一度コスチュームから手を抜き出す必要があるのだが、そうすれば完全に胸が露出する。
アクアメロディとして、一人の女の子としての葛藤が美音の動きを鈍らせていく。
だが、数多の修羅場を潜り抜けてきた経験が決断を促し、手遅れになる前に逡巡を断ち切った。

(―――お、女は度胸っ!)

迷いを振り切るように心中で叫んだ怪盗少女は右手を顔から素早く引き剥がすと
その勢いのまま上着の肩口から腕を抜いて、ポニーテールを纏める頭上のリボンへと伸ばす。
一連の動きの中で、遂に右の乳房がコスチュームからぽろんっと零れ出たが、気にしている暇はない。
リボンの結び目に隠していた小型のナイフを握りしめると柄の部分を下にして一気に振り下ろし
未だ襟元を掴んで離さない小銭の手の甲を思い切り叩いた。
1-
あと 640 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.011s