[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
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946: 2022/09/11(日)22:01 ID:9KT8foIf(1/6) AAS
「どうしたのかしら……」
あの戦いの日から3日後の夜、ルナグレイスは北の埠頭に来ていた。
悪徳富豪の屋敷から救い出した、怪盗仲間の少女との約束を果たすためである。
かつて彼女の亡父が収集し、何者かに奪われた12個の貴重な宝石。
そのうちの一つ、「水無月の真珠」を正当な相続人たる娘の手に返してあげようというのは、正義の怪盗少女であるルナグレイスにとって自然な発想であった。

あれほど欲していた「水無月の真珠」なのに、彼女――フェアリキャットはどうして受け取りに現れないのか。
準備もなしに悪徳富豪の屋敷に潜入するほど焦っていたのではないか。

「わたしのことを疑っているのかも」
同業者とは言え、見ず知らずの怪盗が相手ではある。
立場が逆なら、理由のハッキリしない親切など、何かの罠かもしれないと考えるのが普通かもしれない。
省22
947: 2022/09/11(日)22:02 ID:9KT8foIf(2/6) AAS
「あぁっ……フェアリキャット……?」
十字架に磔にされた少女が、グッタリと項垂れていた。
無慈悲にも全裸に剥かれた彼女が身につけているのは、黒いネコ耳のカチューシャのみ。
「ワハハハハハハ、ごきげんようルナグレイス君。また会えて嬉しいよ」
光の円に入ってきたタキシードの中年男が、磔刑の少女に寄り添うように立つ。
「出たわね、変態中年のゴミ悪党っ」
思わずルナグレイスの血圧が跳ね上がる。
「またわたしの足で踏みまくられたいのっ? 今度は泣いたくらいでは許してあげないわよ」
ルナグレイスは悪口で挑発するが、年の功なのか悪徳富豪はその手には乗らない。
「お代わりを頂けるのなら、是非お願いしたいねぇ。下から見上げる君のお尻は雄大で、なかなかの絶景だからなぁ」
省24
948: 2022/09/11(日)22:04 ID:9KT8foIf(3/6) AAS
「わ、分かったわ。その子にはそれ以上手を出さないで」
ルナグレイスが観念したようにファイティングポーズを解くと、それが合図であったかのように天井から黒覆面の男たちがラペリング降下してきた。
悪徳富豪に雇われた、特殊部隊上がりの私兵である。
いずれもが退役したばかりの軍人であり、正面からでは1対1でも勝てるかどうか分からない。
そんな屈強のプロ5人にねじ伏せられ、ルナグレイスは身動きできなくなってしまう。
肩と肘と手首と、逆関節を極められ、抵抗のため力を込めることができない。
「い、痛いわっ」
ルナグレイスは、さして痛くもないのに大げさに悲鳴を上げて心理的な動揺を誘う。
だが、男たちは小娘一人を相手に、侮る様子は微塵も見せない。

「ちっ、こいつらプロだわ」
省18
949: 2022/09/11(日)22:05 ID:9KT8foIf(4/6) AAS
彼女はお仕事に入る際、何匹ものメカネズミを放っている。
たとえ絶体絶命のピンチに陥っても、彼女が平静を保っていられるのは、いつでも彼らのサポートを受けられるからである。
その切り札がいきなり失われてしまったのだ。
「私は少々潔癖症の気があってねぇ。君もネズミとか大嫌いだろ。うん、どうしたの? 顔色が悪いよ」
悪徳富豪が勝ち誇ったかのようなニヤニヤ顔をルナグレイスに向ける。
男は前回の敗北の後、徹底的な検証を行い、支援メカの存在を知ったのだろう。
二度と同じ手は食わないと、自分も金にあかせてメカニャンコ部隊を編成してきたのだ。

「くっ……まずいわ……」
今回は潜入作業の予定はなく、装備も最小限の準備しかしてこなかった。
これはちょっと本気でマズい状況になってきた。
省24
950: 2022/09/11(日)22:07 ID:9KT8foIf(5/6) AAS
「私はてっきり『水無月の真珠』が出てくるものだと思ってたんだが……クククッ、まさかこんなオモチャが入っていたとは。さすが怪盗美少女は余裕だねぇ」
「ちっ……ちがっ……」
ルナグレイスは顔を真っ赤にさせて下唇をかみしめる。
涙ぐんだ目で悪徳富豪を睨み付けるが、そんなことで怯む相手ではない。
「うぅっ……死ぬほど恥ずかしいわ……」
ルナグレイスは最後の切り札として小型のメカネズミ、通称『はむちゃん』を隠匿している。
前回もダクトに閉じ込められる直前、万が一のために『はむちゃん』を放っておいたことが起死回生の一手となったのだった。

辱めを受けたことに合せて、大事な相棒を壊されたことでルナグレイスは逆上する。
「もう、こうなったらあのエロオヤジの記憶が飛ぶまでタコ殴りにするしかないわ」
がっくりと力なく崩れ落ちる怪盗少女の芝居に釣られ、軍人崩れたちの手から力が抜ける。
省17
951: 2022/09/11(日)22:08 ID:9KT8foIf(6/6) AAS
「この根性なしっ。本物のあなたは屋敷の中ね?」
「勿論そのとおりだ。ネコちゃんと2人で君が来るのを待っているよ。通行証は『水無月の真珠』だ。では、また会えるのを楽しみにしているよ」
哄笑と共に2人の姿が闇に消えていく。
「待ちなさいっ」
無駄と知りつつルナグレイスは叫ばずにはおれなかった。

悪徳富豪の幻が消え去ると共に、ルナグレイスは自分の着衣を掴んで倉庫を飛び出した。
同時に爆発が起こり、倉庫が紅蓮の炎に包まれる。
傭兵たちは捨て駒にされたのだ。
証拠隠滅の手段としては、あまりにも冷酷な所業であった。

「まずいことになったわ。けど、フェアリキャットはどんなことをしても救い出さなくちゃ……」
省4
952: 2022/09/12(月)02:38 ID:5qBCTock(1) AAS
ふたりともひっ捕らえて屈服させ、
ハーレムプレイ満喫する日が楽しみだ
953: 2022/09/12(月)23:30 ID:hsanprsm(1) AAS
そう簡単に屈服するようなルナっちじゃあないからなあ
だからこそ責め甲斐があるってもんなんだがね
954: 2022/11/03(木)03:03 ID:XcE5EZhj(1) AAS
もう一度言おう
怪盗は負けないと
955: 2022/11/03(木)05:20 ID:Evcvzn37(1) AAS
恥ずかしいとこ見られ過ぎたからなあ
956: 2023/01/19(木)02:31 ID:b4PpQokW(1) AAS
あけおめ
957: 2023/01/19(木)07:24 ID:RY2myIuG(1) AAS
コソ泥は全員逮捕して、ブタ箱にブチ込んでさしあげますわ
私の取り調べは苛烈だから、楽しみにしておいてちょうだい
没落令嬢の恨みを思い知るとよろしくってよ
958: 2023/01/20(金)16:41 ID:BB0ylzC+(1) AAS
怪盗少女に破産させられた悪徳富豪にも娘くらいはいるだろう
豪奢な生活やステイタス、チヤホヤしてくれる友人や下僕たちを一気に失った元令嬢の怒りは、想像するだけで恐ろしい
憎い怪盗少女を根絶させるため、特捜「お嬢様刑事」が誕生したのは自然の成り行きだった
女の弱点を知り尽くした女による責めは凄絶を極める
959: [age] 2023/03/29(水)02:50 ID:s8H6Utjc(1) AAS
あげ
960: 2023/03/29(水)07:18 ID:RIChTnr7(1) AAS
ても無駄
961: 2023/06/21(水)15:59 ID:JL4DNnU5(1) AAS
さげ
962: 2023/10/26(木)10:50 ID:T+uYFE48(1) AAS
保守
963: 2023/10/26(木)14:39 ID:L3mZmfsy(1) AAS
しても無駄
964: 02/01(木)02:36 ID:+/Zyu7Ul(1) AAS
悪徳富豪め
ぜったい潰してやるからな
965: 02/01(木)08:40 ID:4NkMm3Q0(1) AAS
無駄無駄無駄ぁ…
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