[過去ログ] らんま1/2の小説希望 (651レス)
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319: 2016/05/22(日)12:49 ID:GAmU+MIA(2/5) AAS
らんまは、ようやく沸いた風呂に入る為に服を脱衣所で脱いだ。
服は汗でグショグショだ。トランクスを見ると愛液がついていた。股間は今も、湿っていた。
らんまはあまりの情けなさに涙を目に浮かべた。
(俺は男にあの野郎に欲情していたのかよ)気分が悪いせいか。お腹が痛い。グルグルと鳴っている。
らんまは、かけ湯を浴びた。鏡の自分の姿をふと見ると…
女だった。慌て湯を何度もかぶる。戻らない。湯船に飛び込み体を沈める。やはり女のままだ。女の悲鳴が天道家に響いた。
320: 2016/05/22(日)14:39 ID:GAmU+MIA(3/5) AAS
「らんま君!どうした?」「らんまー!」ドタバタと皆が集まってきた。
らんま「野郎は入って来るなー!」
良牙、ムース「す、すまん!えっ?」
らんま「男に戻れねー」
止水桶の時に状況は似ていた。しかしコロンはウームと唸り、開水瓶では直らんと言った。
らんま「どうすりゃいいんだよ」
コロン「婿どの。右手を見せてくれ。
フム、こ、これは天宮一族の刻印!」
コロン「婿どの、心して聞け。婿どのは、これから一ヶ月結婚を前提に、あの男と交際しなければならない!」
らんま「なんでそうなるんだよ!俺は男だ!」
省9
321: 2016/05/22(日)17:55 ID:GAmU+MIA(4/5) AAS
コロンはらんまの変化を見逃さなかった。女の恥じらいが皆無に等しいらんまが男に裸を恥じらった。それにらんまの下腹部から微かにグルグルと音が聞こえたような単なる空腹なら良いのだか…
らんまは強がっていた。俺に惚れさせる。九能や変態共にしょっちゅうやってることだ。俺の男心は女心になんてならない。俺のあかねへの想いがあの野郎への想いになんてならない。
玄馬「らんまー!父は応援するぞー!」
早雲「ちょっと、早乙女君。まぎわらしいこと言わないでくれるかな?」
なびき「天宮?天宮ってあの天宮グループ?世界有数の大企業グループの御曹司じゃない。やるじゃない」
かすみ「らんま君。玉の輿ね〜」
玄馬「…らんまよ…立派な跡取りを産むのだぞ!」
らんま「くそ親父!動物園に売り飛ばすぞ!」
玄馬は一番星になった。
そして夕食のお赤飯を平らげ風呂に入り。らんまは床に着こうとしていた。いつもと同じように日本間でパンダ親父と
省2
322(1): 2016/05/22(日)23:22 ID:GAmU+MIA(5/5) AAS
らんまは夢を見ていた。「誰が嫁になんてなるか!バーカ!」天宮をぶっ飛ばして見事男に戻る夢だ。
乱馬は王子様になりあかね姫を迎えに行った。
しかし異変は起こった。駆け寄ってくる姫の衣装が変わった。王子様の衣装になっている。いや違う!天宮王子様がお姫さまになった俺、らんま姫を迎えにきた!
らんま「ヒャアアやめろォ」
お姫さま抱っこで拐われ九能達から俺を救いだした。
「プリンセスらんま、ご無事でしたか?」
らんまは手足はバタバタさせ抵抗していた。そこへ黒い影がせまってきた!
それは女達だった。SM風の衣装を纏いらんま姫に嫉妬心を露にして小太刀に右京シャンプーそしてあかねが、らんまを抹殺し王子様に結ばれる為に!
らんま「待て!おめーら、俺は嫁になんぞ!」
あかね達「問答無用!覚悟!」
省17
323: 2016/05/23(月)04:22 ID:Nnk65HMV(1) AAS
乙乙
続き楽しみにしてる
324: 2016/05/23(月)13:49 ID:4ZD54axn(1) AAS
あかね可愛い
325: 2016/05/23(月)15:13 ID:okZoP8xB(1) AAS
あかね、胸デカイ
326: 2016/05/23(月)17:57 ID:u1DNOpnK(1) AAS
良いSSだった
あかね良いキャラだな
327: 2016/05/27(金)19:32 ID:2tt2B/zV(1/2) AAS
>>322
かすみ「あらあら、大変」
なびき「アチャ〜こりゃひどいわ」
らんまは、まるで幼い少女のように泣きじゃくっていた。
あかねは幼子をあやす様を抱きしめ、らんまに言った「大丈夫。大丈夫よ。らんま。死んじゃったりする様なことじゃないからね」
かすみ「確か、特売で買った生理用品がまだあったわね。なびき、あかね、らんま君の替えの下着はどこかしら?」
「わしのコレクションなら、ここに…」
あかねの無言の肘鉄が、ぬらりひょんに炸裂、壁にめり込んだ。
あかね「前に、のどかおば様と買ったランジェリーがその中に…」
なびき「じゃ、シーツ持っていくわ。漂白剤につけてみる。あかね、らんま君を着替えさせるついでに色々教えてあげて」
省3
328: 2016/05/27(金)21:28 ID:2tt2B/zV(2/2) AAS
らんま「チキショー、ぎぼぢわりー」女子制服着て、しかも下着はランジェリーさらに生理用品を下につけ
目と鼻を赤く腫らしらんまは嘆いた。
あかね「らんま、あんた気持ち悪いなら無理しないで、休んでいいのよ。生理何だから」
らんま「うるせー。俺は男だ!生理なんかになるかよ」
なびき「もう身体は嫁入りの準備万端ね。」
かすみ「夕食は、また、お赤飯よ〜」
らんま「お願い。傷口に塩を塗りたくらないで」
早雲「なんたる悲劇、なんたる不幸」
玄馬「らんまよ!ワシは、暫く旅にでるぞ!他の方法を探ってくる」
ポトッ、荷物から何か落とした。天宮グループに関する資料だ。
省4
329: 2016/05/28(土)06:18 ID:92El9s/7(1/5) AAS
らんまはクラスメイトにいじり倒されていた。
女のままでいてくれて嬉しいだの。これからは着替えは女子と一緒にしようよだの。言われ放題だった。
その上あかね、右京にショッピングに誘われた(もう女の子何だから、色々揃えないとダメ)そう許嫁達に言われてしまった己がらんまは情けなかった
そうしているうちに始業のベルが鳴り担任のヒナ子が入ってきた。何故か顔を赤らめポーとしている。若干の間を置いてハッとして転校生を紹介すると言った。らんまは非常に嫌な予感がした。そして予感は的中したのであった。
330: 2016/05/28(土)11:54 ID:92El9s/7(2/5) AAS
奴は学ランに身を包み女達の黄色い声と男の嫉妬の視線に出迎えられ教室に入ってきた。
黒板に名前を書き「天宮葵だ。よろしく頼む」と自己紹介した。
例によって、あかねも右京も他の女子と同じく奴に見惚れている。らんまは自分を昨日今日苦しめた挙げ句許嫁の心を奪った奴への怒りがおさえられず奴に向かっていこうとした。
しかし、奴に近づこうとすると身体の熱が上がり鼓動が早まってしまった上に生理のせいで調子の悪いらんまは走り出そうとしてバランスを崩してしまった。
それは、端からみればらんまが奴の胸に自ら飛び込み抱きしめられに行った様にしかみえなかった。
葵「俺、天宮葵は彼女、早乙女らんまと結婚を前提に、お付き合いしている。つまりらんまは俺の許嫁だ!」
奴の胸に抱かれ許嫁宣言をされてしまったらんまは赤面し耳まで赤くなった。
らんま「バ、バカ、何言ってやがるでぇ」否定の言葉は否定に周りに聞こえず、照れ隠しととられ、葵とらんまはクラス公認のカップルになってしまった。
葵「おとなしく。待ってな。らんま。」葵はらんまの額にキスをした。
らんまは更に熱が上がり気を失ってしまった。
331: 2016/05/28(土)16:38 ID:92El9s/7(3/5) AAS
目を覚ますと保健室だった。横には、ホッとした表情の葵がいた。保健室のおばさんは、いないらしい。二人きりのようだ。
らんま「俺は俺は、テメーのせいで男の大事なモノを失っちまった。どうしてくれるんでぇ。」
葵「言っただろう。幸せにすると貴様には我が恋人、花嫁として俺と一生添い遂げる悦びと幸せをくれてやる」
らんま「だから!俺は男だ!」殴りかかるらんま、しかし、あっさりかわされる。
葵「もったいないな。こんなに可愛いのに」
らんま「えっ!?」ドキッ!キュンキュン「バッカやろう、何当たり前のことを!キザなことを言ってやがる!」
葵「本当に男に戻りたいのか?俺の女としての人生を謳歌させてやるぞ!」
らんま「テメー正気か?!だから俺は男だ!この変態野郎!」
痴話喧嘩をしていると扉が木刀で撃ち破られた!
「おさげの女を返せ!貴様!!」
332: 2016/05/28(土)17:49 ID:92El9s/7(4/5) AAS
九能がわめいている。「清く正しくW交際している自分とおさげの女を引き裂く不貞の輩。たくさんの女に手を出し無理矢理おさげの女を手ごめにするとは、天にかわり、せ…」
「「やかましい!今取り込み中だ!」」
らんまと葵の華麗な連携が決まり九能は午前中に一番星になった。
らんま「こうなったら、勝負だ!場所、日時、方法は後で伝える!逃げるじゃねーぞ!」
葵「フン!面白い。受けてたつ!」
らんま(ヨーシ果し状だ!果し状を書いて、こいつに叩きつけてやる!)
333: 2016/05/28(土)21:17 ID:92El9s/7(5/5) AAS
らんまは筆と墨で男らしく太い文字で果し状を書こうとした。
あかねは呆れていた。相手を惚れさせてから殴る話じゃなかったの?順調に迷走する様を突っ込む気にもならなかった。
らんまは何度も男らしい果し状をしたためようとしたが葵の顔を思い浮かぶ度熱を出し書き損じてしまった。
紙も墨も使い果たした。仕方なく購買で適当な紙を買おうとしたが、可愛らしい便箋しかなく、結果果し状と言う名のラブレターが完成した。
そして帰宅する皆の前で葵にデートの申込みをしてしまうのであった。
らんまの意志と行動は乖離し始めていた。いや、らんまは恋する乙女、早乙女らんまに乗っ取られつつあった。
334: 2016/05/29(日)06:22 ID:7jITvmgj(1/8) AAS
決闘と言う名のデートは週末の駅前で待ち合わせの予定だった。
らんまは気合い充分、行きたいところリストアップして鼻歌まじりで準備を始めた。服は、のどかに買ってもらったモノに決めた。
奴に吠え面かかせてやるぜ。とノリノリのらんまは自らの姿が彼との初デートを楽しみにしている普通の女の子と化していることには、まだ気づいていなかった。
そして当日朝
335: 2016/05/29(日)09:26 ID:7jITvmgj(2/8) AAS
デート当日の朝のらんまは機嫌が良かった。本人は奴に吠え面をかかせるのが楽しみといっていたが、どうみても彼氏とのデートが楽しみにしている女の子にしか見えない。
らんまは今まで九能と女の子としてデートしたことが何度かあったがこんな状況は初めてだ。
らんまは自分が極めて危険な領域に入っていることがわかっていなかった。それが更に危険に拍車をかけていた。
あかねの不安そうな視線に気付かす、らんまは、いってきまーすと元気よくデートに出掛けた。
336: 2016/05/29(日)10:14 ID:7jITvmgj(3/8) AAS
らんまが駅前へ行くと女の人だかりが出来ていた。その中心は葵だった。しかも派手な女子グループが葵に逆ナンをしていた。
らんまは怒りの火がつき、可愛らしく「葵〜お待たせ〜さあ、デートにいきましょ」と自ら葵の手を握り腕を組んで振り向き様にアカンベをして葵を女たちから奪い去った。
らんまはふと我に帰り離れようとしたが「ありがとう。助かった。」と言って笑顔で感謝し手を少し強く握ってきた葵に見とれ幸福感に包まれ葵に身体を預けてしまった。
337: 2016/05/29(日)11:00 ID:7jITvmgj(4/8) AAS
二人は映画を観た。デートの定番、恋愛映画ではなくアクション映画であった。昼は食事をしながら、主人公のあのアクションすげーな、あそこはスカッとしたぜとか小学生男子の様な会話を繰り広げた。
その後ゲーセンで対戦した。負けず嫌いの二人は熱戦を繰り広げた。らんまは勝利をおさめクレーンゲームで大きな熊のぬいぐるみをリクエストして葵にとらせた。
その後罰ゲームとしてスイーツを奢らせ服やアクセサリーを買わせた。
らんまは自分がデートを心から楽しんでいることがまだわかっていなかった。
そして夕方、葵に送ってもらって夕闇の中、閉ざされた天道家の門で二人は向かい合っていた。
338: 2016/05/29(日)14:30 ID:7jITvmgj(5/8) AAS
来週また会おうと約束をした。
そして
らんま「へっへー、今日は俺様の勝ちだな。」無邪気な屈託のない笑顔で勝ち誇った。小さいくせに胸をはっている様は、とても可愛らしかった。
葵「ああ、そうだな。今日は俺の負けだ。俺にとってこんな風にともに過ごせる女は、お前が初めてだよ」
らんま「だーかーら。俺はおと…」
葵はらんまは抱きしめ「女だよ。お前は俺にとって、たった一人のな」
らんまは恍惚感に襲われ二人はキスをした。
葵は、またなと言って去っていき、心奪われたらんまは、ずっとそれを見ていた。
ようやくハッとしたらんまが下唇を撫で、門に入ったのは夕陽が沈んだ後だった。
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