[過去ログ] ニセコイでエロパロ Part2 (1001レス)
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62: 2012/10/18(木)21:20 ID:Hwf1PObB(1) AAS
おっけー
待ってるぜ
63: 2012/10/18(木)21:26 ID:RwrAt1Ce(2/2) AAS
>>61
期待してるわ
頑張ってな
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(1): 2012/10/18(木)22:12 ID:1Js6anq7(1/2) AAS
需要あるとか聞いてる時点で駄目だろ
どんな作品でも需要は間違いなくあるから黙って投稿すべき
投稿された作品の是非は問わない、むしろどんなものでも賞賛するけど
変に質問すると評価下がるぞ、俺みたいな奴から
65
(1): 2012/10/18(木)22:15 ID:1QpxeQyN(1) AAS
ないよ、と言われてたらどうするつもりだったんだろうか…
66: 2012/10/18(木)22:19 ID:de+b4IH1(1) AAS
誰か絵師来てくれたらなあ
67
(1): 2012/10/18(木)22:38 ID:1Js6anq7(2/2) AAS
無いよって言われてもどうせ投稿するつもりだとかいうオチ
じゃあ聞くなと
68: 2012/10/18(木)23:38 ID:3xkRLujO(1) AAS
原稿用紙75枚分ってすごいな
69: 2012/10/19(金)06:56 ID:a9qurV0o(1) AAS
>>61
wktk
70
(1): 2012/10/19(金)15:07 ID:y7aqhsue(1) AAS
誘い受けなんてガキ臭い真似、久し振りに見た
71: 2012/10/19(金)18:01 ID:ExfM8SAb(1) AAS
>>61
楽しみ
期待してるぜ
72: 2012/10/19(金)20:15 ID:HSb2kh3G(1/40) AAS
千棘side
 せみの鳴き声が聞こえなくなり始め、もうそろそろこの夏服ともお別れかな、と思えてく
る時期。雲ひとつなく、空の色が日に日に澄んでいくのが実感できる、そんな朝だった。こ
こ最近の習慣通り、楽と道すがら合流して学校に向かう。手をつないでいくこともなく、口
数も少なめにただ二人肩を並べて歩く。というのも、鶫は最近無理に付き添うなどと言わな
くなり、クロードは今日どこかに出払っているらしい。つまり今は気をつかわずに楽といら
れるということだ。
「涼しくなってきたわね」
特に意識もせず話しかける。
「ああ、そうだな」
省15
73: 2012/10/19(金)20:15 ID:HSb2kh3G(2/40) AAS
「んだよ、ただ褒めただけじゃねぇか!」
「うっさい!」
しばらく楽の顔は見られそうになかった。そう自覚できるほどに、顔が熱い。
しかしずっと無言というわけにもいかない。歩いていれば自然と学校に近づくいていく。
同じ制服姿の人が増えてくれば、周りを気にしてまた仲良しカップルを演じなきゃいけない。
そう思うと嫌になってくる。上辺だけの関係を見せつけ、うんざりしながらやっとの思いで
学校に着くと、教室に向かう途中の昇降口で小咲ちゃんが上履きに履き替えようとしている
ところに出くわした。
「あ、おはよう、一条君、千棘ちゃん」
「おう、おはよう小野寺」
省15
74: 2012/10/19(金)20:16 ID:HSb2kh3G(3/40) AAS
「ほんとに大丈夫か?なんかボーっとしてるぞ」
「ダーリンに心配される筋合いはないわよ」
「なんだよ、せっかく人が心配してやったのに…」
「うっさいわね、必要ないって言ってんでしょ!」
 なんで…なんで「ありがとう。大丈夫だから、気にしないで」って、たったそれだけのこ
とが言えないのだろうか。口から出るのは拒絶の言葉だけだった。
「お前なぁ、人がせっかく…」
「なによ、余計なおせ…」
「ふふっ」
いつもどおりのけんか腰のやり取りに、小咲ちゃんが笑い出した。なにか変なことを言った
省13
75: 2012/10/19(金)20:17 ID:HSb2kh3G(4/40) AAS
「よろしい、従属節の中にさらに目的語となる従属節が…」
英語の授業はやはり私にとって退屈だった。ネイティブの英語とは少し違うが、授業で困る
ようなことはない。否応なしに考え事が多くなる。
前のほうの席に座っている小咲ちゃんが目に入った。小咲ちゃんはノートを取りながら
時々こちらの方を見つめていた。別になにか珍しいものがあったりするわけじゃないだろう。
ほかでもない、私の隣の席の、楽を見ている。やっぱり、いままでどうして気づかなかった
のかと不思議に思う。それほど明らかな事だった。そう…

―――楽と小咲ちゃんは互いに想い合っている。

気づくべき事実だったのだ。小咲ちゃんがこっちを見るたびにこの事実を思い知る。その事
実が胸を締め付ける。苦しくて、辛くて、泣きたくなる。何故かなんて聞くまでも無い。簡
省14
76: 2012/10/19(金)20:18 ID:HSb2kh3G(5/40) AAS
小咲side
家で英語の宿題をやっているときのことだった。携帯が前触れ無く鳴り響き、ディスプレ
イに表示された番号を見る余裕もないまま電話にでた。
「あ、もしもし、小咲ちゃん?私、桐崎だけど…」
「千棘ちゃん?珍しいね、電話なんて」
「ごめんね、忙しかった?」
「ううん、そんなことないよ」
「そう、よかった」
電話の向こうの明るい声がふと途絶える。千棘ちゃんの次の言葉までほんの少し間があった。
「あのさ…」
省17
77: 2012/10/19(金)20:19 ID:HSb2kh3G(6/40) AAS
「ふーん、へぇ、ほぉ…」
お母さんが意地悪くニヤニヤしているのを見て、なにか言わなきゃと思うのだけれど、別の
ことが頭に浮かんできて、そのたびに顔が赤くなってしまう。なにを考えているかは…言え
るわけがない。
「ま、図星かどうかはともかく、気にしないで行ってらっしゃい。帰りが遅くても連絡しな
くていいわよ」
にやにや顔でそう言いながらお母さんは布巾をとりに向かった。後半の言葉に言外の意味が
あるのは明らかだった。
「だから、違うってば!!」
お母さんの背中に向かってそう叫んだが、聞こえていないようだ。いたたまれなくなって、
省25
78: 2012/10/19(金)20:19 ID:HSb2kh3G(7/40) AAS
「やっぱり大きいなぁ、千棘ちゃんの家」
改めて彼女が生粋のお嬢様である事を実感する。同時に、こんな時間にお呼ばれするのはや
っぱり不思議な気がした。コンパクトを取り出して最後の確認をする。電話の内容が気にな
って、少しお化粧をしてきた。目元は少し気をつかったが、だいたいは簡単なナチュラルメ
イクだ。それですら、初めての事で母に教わらなければ全く出来なかったのだが。いつもど
おりの髪形、あまり目立たないマスカラとアイライン、うすめのチーク、桜色のリップ、家
にあったので一番大人っぽいワンピース…。見た限りは大丈夫なはずだ。
「ベースメイクいらないなんて、羨ましいわねぇ。私ももっと若ければねぇ」
母がニヤニヤしていた顔を思いだすと心配になる。どこか変なところはないだろうか。
「(こんな格好で大丈夫かな…)」
省22
79: 2012/10/19(金)20:20 ID:HSb2kh3G(8/40) AAS
「こんなドレス、着たこと無いよ…」
「大丈夫、全部あわせても3,000ぐらいだから」
私が不安がっていると、千棘ちゃんがそう言った。その数字を聞いて、レンタルしたのかと
少し安心した。まさか単位がドルってことはない…と思う。
結局緊張のせいでで車の中ではほとんど無言だった。気がつくと、車は都心にあるホテル
の前で止まろうとしていた。
「着いた、着いた。ミリアム、帰りはまた連絡するから、そのときはお願いね」
「かしこまりました」
そう言って送ってくれた人はどこかへ行ってしまった。
「じゃあ、いこっか」
省18
80
(1): 2012/10/19(金)20:36 ID:HSb2kh3G(9/40) AAS
「私はドライマティーニ、彼女にはカシスオレンジ、あと、おすすめのアラカルトを二人分」
千棘ちゃんは慣れた感じで注文をしながら奥のスツールに腰掛けた。私も気後れしながら隣
に腰掛ける。すぐにマスターがグラスと料理を持ってやってきた。髪に白髪が混じった、貫
禄のある男性だった。
「こちらがドライマティーニとカシスオレンジになります。アラカルトはカプレーゼをご用
意いたしました」
「ありがとう」
「ごゆっくりどうぞ」
マスターはすぐさま去っていってしまった。目の前の黄色い飲み物の入ったグラスを見つめ
ていると、自分が場違いな気がして思わずまわりを見てしまう。ほかのお客さんはほとんど
省20
81: 2012/10/19(金)20:37 ID:HSb2kh3G(10/40) AAS
千棘ちゃんの意図が読めず不安だったことも忘れてしまいそうだった。
「お金は気にしなくていいから、なにか頼みたかったら好きにしていいよ」
「じゃあ、お言葉に甘えるね」
本当は遠慮すべきところなのだろうが、千棘ちゃんはそんな事をするほうが嫌がるだろうと
思った。お酒の種類がわからなかったので、同じものをお願いする。
二杯目を少しずつ飲み始める。気づけばまたグラスの中身がまた減っていった。酔いがまわ
ってきたのか、緊張が無くなり、頭がボーっとしてくる。視線を横にやれば、千棘ちゃんは
思いつめたようにグラスをじっと眺めている。先ほどまでの明るい雰囲気がいつのまにかな
くなっていた。私も黙り込んでしまい、意味もなくカウンターの上を見つめ続ける。そんな
静けさの中、千棘ちゃんが口を開いた。
省21
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