[過去ログ] 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ16【総合】 [無断転載禁止]©bbspink.com (320レス)
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286: 2020/06/05(金)00:33 ID:KFof8Jmb(1) AAS
外部リンク:imgur.com
すっぴん美人
287: 2020/07/07(火)20:35 ID:y8+tgUOT(1) AAS
七夕ほす
288: 2020/12/16(水)10:16 ID:Y528ixpz(1) AAS
年の瀬という概念がこの世界にもあるのか
289: 2021/03/30(火)15:16 ID:gmUelJld(1) AAS
あるんだろうな。イベントは大事だよ
290: 2021/04/14(水)21:44 ID:jjxo+6Ec(1) AAS
アライメントGoodの低レベルのビショップ少女が、パワーレベリングの為に迷宮内でアライメントEvilのパーティーと待ち合わせ。

寄生の代償に迷宮内でエロエロされる。

こんな基本しか思い付かない・・・
291: 2021/04/15(木)05:23 ID:dlacpdrp(1) AAS
ビショップ少女が何故パワーレベリングを必要とすることになったのか…

所持品が「?ごふ」で8個とも埋められている少女だったりするのか

Evilパーティに引きずられてアバズレ(性格「善」→「悪」)になっていくのもありかな
292: 2021/04/22(木)11:15 ID:UqBiN61e(1) AAS
謎の行動っていうのは後で説明がちゃんとできるといいよね

ところで?RINGではないのかと思ったけど
それだと歩けないか…。
293: 2021/04/23(金)12:59 ID:pogi8V1M(1) AAS
先に城塞都市にやってきていたお姉さん(当時、知恵・信仰心12)が
ダンジョン入口で護符いっぱい持たされて
ダンジョンから出してもらえなくなっている件について
「魔除け持って帰りませんか。これさえあれば〜〜」
294: 2021/04/25(日)19:31 ID:zoyoSiYm(1) AAS
しかも裸でなw
295: 2021/04/26(月)10:17 ID:xxEh2jDR(1) AAS
全裸よりも裸ローブかなぁ…
魔除け見せてくれる時にオッパイとかお毛が見えるの
え、そのためにわざわざ装備欄1個埋めるのかって?

ダンジョン内で生活しているのに魔除けの魔力で血色がいいのか
296: 流刑の姫君 2021/05/05(水)00:10 ID:jBP8fKtB(1/17) AAS
あのかたは本当に女王なのだろうか。時どき、グリューエラントはその思いにとらわれる。

そのひと、リルガミンの女王アイラスは即位から歳を経て、今も、いかにも女王らしくない女王だ。
アイラスは慈悲深く優しい。聡明で、人々の声に耳を傾け、公正な治世との世の評判だ。

聡明で公正なら、女王の聡明さと公正さに不満を抱く人々も多い。利害関係のある世の中では。
争いを好まぬアイラスの性格には、もともと女王として決断に欠くところがあって、
貴族たちはたえず引っきりなしに彼女を利用し、派閥ごとにアイラスを操ろうと考えている。

城塞都市の住民たちは住民たちで、無責任に女王を褒めそやし、誹謗したりしている。
巷では、女王の足の爪の垢や、毛髪の一本でも薬になるという話だ。実際にそう信じられている。
庶民の目にアイラス女王は柔和で優しく、親しみやすい。美女は美女として、偉大や荘重らしくない。
だからアイラスは苦労している。悩ましい眉を寄せて。
省3
297: 2 2021/05/05(水)00:12 ID:jBP8fKtB(2/17) AAS
亡き王女の像は庭園に佇み、緑の木陰の落ちる池の端、その水面に向かい立っている。
像は二十歳の若さで亡くなった不幸な王女の、生前の姿を白亜の彫刻に写している。
浅い水辺の、ちょうど岬に立つような王女の横顔は、凛然として整い、
長い御髪は束ねることもなく、今しも風になびくままに留まる。
ゆったりと落ちる袖から軽く両掌を広げ、風に向かい今にも語り出しそうな姿は、
ありし日の愛らしい姫君というより、若くして哲学者の風貌を思わせる。
きまじめで、ひたむきな学究とも見えるその面差しは、現女王アイラスに生き写しである。

亡き王女の名は、彫像のどこにも刻まれていなかった。
それがソークス姫という名であることは、知らなければ誰も知ることがない。
その像はソークス姫がみまかった時、現女王アイラスが思い出に残したもので、
省20
298: 3 2021/05/05(水)00:16 ID:jBP8fKtB(3/17) AAS
孤独を楽しんでいるつもりなのだが、その彼のうしろに、芝草を踏んで立つ気配があった。

庭園の水辺に腰をおろし、木陰の静けさにひたっていると、グリューエラントは彼女が背に立つのが分かった。
その気配なら、むろんグリューエラントには眠っていてもわかる。
彼女は好きなときに好きな場所に現れることができる。
身分証の指輪があれば、このような王家の離宮にも勝手に入っても咎められないが、
グリューエラントの背後に現われることは、彼女のほかにはなかなかできないことだ。

〈瞬き移動〉の魔法で現われたとしか思えない。エルフ娘には、実際にそういう力もあった。

座っている彼の背中を、エルフの少女はつくねんと立って、しばらく、じっと見ていたが、
いつまで待ってもグリューエラントが振り返ろうとしないので、自分からしゃべりだした。ねえ、

「あの盗賊のこと覚えてる。あんたもよく知ってる、ほら、あいつのことよ」
省12
299: 4 2021/05/05(水)00:18 ID:jBP8fKtB(4/17) AAS
今日死んだというその男と……もう一人の友人、グリューエラントにとっては友人であったが、
その友人については覚えている。彼は僧侶だった。
聖職者の本務は魔物退治《エクソシズム》ではないのだと、その男は常々口にしていた。

彼の言うところによると、そうだ。
僧門に入っても出世するのは簡単ではない。ここリルガミンにおいて信仰とか宗教は名ばかりにすぎず、
金と、縁故と、女の思惑と、権謀術数が支配していることは寺院とて世俗の社会と変わりない。
金も縁故もない、おれなど神学生はこのさき一生うだつのあがらないのは見えている。
そこでは良心は恥ずべきもの、一般社会同様に、敬虔さや献身などはまっさきに笑いものとされる。

「寺院にあっては、僧侶たるべき属性は中立とされる。つまり、王や貴族、世俗の権力から独立というのだな。
寺院の独立・中立を掲げて、その代わりに彼らの信奉しているのはカドルトの神ではなく、
省14
300: 5 2021/05/05(水)00:21 ID:jBP8fKtB(5/17) AAS
グリューエラントはリルガミンの女王の臣下の身分でなく、家爵も領地もない曖昧な地位にあった。
当今、誰一人認めぬものはない高名な剣士でありながら、彼自身は城塞都市の騎士団の一員でさえなかった。
彼は「女王の友人」という奇妙な称号を持ち、時には女王から個人的に相談を受けることもあった。
宮廷に近く、政事にはまるで係わりのない彼を選んで、女王アイラスはたびたび、親密な悩みを打ち明けた。

親密に相談されるグリューエラントに言わせれば、
アイラス、あなたが美しくさえなければ……。そればかりが女王に対する思いだった。

「率直にいうと、女王陛下。あなたが美しいからいけないのだ」
「わたしが。なにが。どうして」
若い女王は困惑し、やや首を傾げるようにした。その何気ないしぐさにも魅力があった。
チャーミングというか、どこかしら彼の気を誘うふしがある。
省37
301: 6 2021/05/05(水)00:25 ID:jBP8fKtB(6/17) AAS
「どうしておまえは市城を去らぬのだ、フェー」
フェーと呼ばれて、イールヴァは胡乱な目つきを向けた。
「森に帰ればいいではないか。せっかくの金貨の使い途もないのだろう」
「あんたの知ったこと、狼の尻尾よ。あたしにだって最近の都合というものがあります」
「なさそうに見える。エルフは気楽そうだ」

庭園を渡っていく初夏の風は池にさざなみを立て、水面に落ちる梢の影を白くかき立てる。
そのとき、向こうの岸に建つ離宮は、つかの間、ざわざわと形を乱し、消えてなくなり、
しばらくの後にゆっくりと再び水面に立ち現われてくる。
それだ……その瞬間が良いのだ。
グリューエラントは、それは幻想の雲の中に出たり入ったりする天上の伽藍のようだと思いながら、
省13
302: 7 2021/05/05(水)00:28 ID:jBP8fKtB(7/17) AAS
家柄や門閥に関係なく女王に遠慮なく直言できる「友人」なる称号をもち、
剣を取っては、武芸は当代並びないものを持ちながら、その剣とて、平和な時世には役に立たず
たまに練兵場に顔を出しても、グリューエラントのすることといえば、尻で道場の床を磨くくらいのもの――

若くて高名は為したものの、実質は日々、空を見上げては欠伸して暮らしている、
直参退屈戦士というものがいればグリューエラント卿のことという。
女王も女王だ、あの方は綺麗な顔をして人を迷わす。ふわふわした友情をもてあそびながら。
もちろん、グリューエラントは女王に対しては女王の幸せだけを願っている。言うまでもなく、彼自身のよりも。

しずかで人気のない、この庭園にグリューエラントが来るのは、自分ひとりの物思いに引きこもるためだ。
エルフもそれは知っているが、居ても決して邪険にはされないので、寄り添うように近くにいて、
何をするでもなく、草をいじっている。
省24
303: 8 2021/05/05(水)00:33 ID:jBP8fKtB(8/17) AAS
水は大して深くもなく、ざばざばと膝まで水に浸かってから、グリューエラントはふと、彼の指にあるものを見た。
かつての功業の報酬であり、現在の身分の証でもある、指輪の宝石はけっこう大きなもので、
宮廷に上がる用でもなければ、剣術の訓練にはしばしば邪魔で外す。
水に落としたり、失くしたりするとは思わないが、裸になって、それだけ身につけているのは変な思いがした。

指輪を抜いて岸に上がるところで、彼は、彼を見つめる視線を感じた。
水際にたつ、彫像のソークス姫は池のほうに向いているので、普段、水に入ってみなければ正面から顔は見ない。
意外なことに、この場所に何度もたびたび訪れていても、
グリューエラントは彫像のソークスと正面から目を合わせたことがなかった。

こう見ればすばらしい美人だと思う。それは彼の日頃知っている女王アイラスと同じ顔なのだけれど、
現在の女王よりは二つ三つ、若いので、姉なのに、今はアイラスの妹かと見紛う。なんて愛らしい、と。
省20
304: 9 2021/05/05(水)00:37 ID:jBP8fKtB(9/17) AAS
イールヴァは疑念たっぷりに彼のほうを見た。信じないのは無理もない。
彼にもわけがわからない。何食わぬように風を見つめるソークス姫の像が無性に憎らしく、腹がたった。

グリューエラントは途方にくれてしまった。
「困った。あれが無いと王宮に入れない」
「そういう問題じゃないでしょ。あんた、ソークス……様の指に、指輪なんてはめて、一体なんのつもり」
「どんなつもりもない。不慮のことだ。まさかこんな奇怪な」
そういえば、そういう昔話があるな、とグリューエラントは思い当たった。
無考えに、女神像に指輪を与えたせいで、女神に愛を誓ってしまったという騎士の話だ。

何世紀もまえの古い神殿に、昔の神々の像が立ち並んで残る。そこで暇つぶしをする若い騎士達のひとりが、
球戯の合間に、女神像の指に指輪をはめてやった。ちょうど今のグリューエラントのように。
省11
305: 10 2021/05/05(水)00:40 ID:jBP8fKtB(10/17) AAS
エルフを落ち着かせるために、グリューエラントは今思いついた、騎士と女神像の昔話をした。
「その、おとぎ話では、終わりはどうなるの」
「普通、男は死ぬのではないか。徳の高い高僧がいて、悪霊を追い払ってくれる話もあるが、その場合には高僧が死ぬ」

僧侶ならすでに死んでいた。当時の仲間の六人中、四人が死んでいるのは偶然だろうか。
運命《フェイト》にしてはまだ二人生きており、偶然《チャンス》にしては確率より高いと言わざるをえない。

イールヴァは疑わしげに、
「それ、本当なの?」
と言った。彼にしても、なんとも言えなかった。思いつきを話しただけで、自分でも現実のことと思えない。

グリューエラントはひとまず落ち着いて、客観的にものごとを考えてみた。
まず、ソークスは神話の神々と交感できるほどの稀代の魔術師だった方なのだから、
省24
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