[過去ログ] クリフトとアリーナの想いは Part12 (545レス)
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128: 恋をしては……恋をしても…… 中編 1/12 2011/05/04(水)05:38 ID:X/MX6nGM0(2/14) AAS
教会はとっても静か。聞こえるのはおふとんのこすれる音とクリフトの息づかいだけ。
今はクリフトとふたりっきりなんだなー。
「えへへ、なつかしいね。小さい頃もこうやってよくいっしょに寝てたよね」
「ね、寝てませんよ」
「えー」
「そんなに寝てません」
「寝てたわよー。うん、寝てたわよ」
私はいっしょうけんめい思い出す。小さい頃の私。小さい頃のクリフト。
「だって、私たち小さい頃は私のお母さまとクリフトのお母さまとみんなで遊んだりお昼寝したりしてたんでしょ?
いっしょに寝てたってことじゃない」
「そ、それは赤子の時の話ではありませんか。第一それは正確には「寝ていた」ではなく「寝かされていた」です。
私たちにはなーんの意思も働いてません」
「なによその言い方」
「まだ働いてません」
「なんで二回言うのよ」
クリフトと目が合った。両者にらみ合い!じゃなくて、見つめ合い?あんまり顔が近くってふたりで笑っちゃった。
クリフトはゆっくりと上を向く。
「私たちは、幼なじみと呼ぶにはあまりに離れた期間が長すぎましたね」
「えーそう?私はいっつもクリフトといっしょにいた気がするわ。だって毎日教会に遊びに行ってたもの」
「それは神父様に会いに行かれていたのですよ」
「ちがうわよクリフトもいたわよ。だって」
私はいっしょうけんめい思い出す。教会に行くといっつもあわてて振り返るクリフト。お説教を言うクリフト。
「だって、扉は静かに開けてください、教会では騒がないでくださいって言ってたのクリフトでしょ?」
「それはまあ私ですが……って姫さま、いつの話をされているのですか?」
「えー?えーと、ちっちゃいころ!」
「………………」
「私がここに赴任してからのことをおっしゃっているのですか?それともこことサランの教会を混同されて…?」
「サランー?どうしてそこでサランの教会が出てくるのよ」
「……ですから以前申し上げたではありませんか。私は幼い頃サランの教会で神の道を教えていただいたのです。
そして神学校へと進みました。姫さまもこちらの神父様とご一緒に定期的にサランへいらしていたはずですよ」
え?……え!?……えーと。……えーーと……。私はもう一度頭の中を整理する。
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