[過去ログ] 【クリアリ】クリフトとアリーナの想いは Part13【アリクリ】 (982レス)
前次1-
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) レス栞 あぼーん

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
195
(1): きゅうりの旋律 〜凶兆と吉兆と〜 1 2013/06/15(土)00:41 ID:0J1tk9DP0(1/8) AAS
素敵なSSが多くて嬉しい限りです。

さて、大昔のポカーンからで恐縮ですが、前スレの634-637 の続きを。
私もやっと >>140のツリーに入れそうです。
by きゅうりの人

=====================================

暖かな日差しの花畑で突然、隣に座っていたシンシアがつぶやいた。
「ソロ…さよなら…」
「えっ?」
寂しそうな微笑みを浮かべて光の中に消えていくシンシア。
「待ってくれ、シンシア、俺は…!」
省20
196: きゅうりの旋律 〜凶兆と吉兆と〜 2 2013/06/15(土)00:44 ID:0J1tk9DP0(2/8) AAS
さて、ブランカではきゅうりが大豊作。
クリフト王子を祝して農家がこぞってきゅうりを栽培した結果、供給過剰に。
市場には食べきれないほどのきゅうりが溢れ、大量に廃棄されるほど。
そこで、できる限りきゅうりを消費しようと、国主導できゅうり祭りを開催中。
王室主催できゅうり料理のコンテストも開催中。

「クリフト、きゅうり料理コンテスト、絶対に入賞しろよ。」
「え、私は審査員ですよ。」
「へっ?」
王子のクリフトは審査員長になっていた。
「王子ですし、サントハイムのコンテストでは入賞していますし。
省11
197: きゅうりの旋律 〜凶兆と吉兆と〜 3 2013/06/15(土)00:45 ID:0J1tk9DP0(3/8) AAS
「ソロ!」
ブランカの城から出てきたソロを呼び止めたのは、アリーナだった。
「おう、アリーナ、元気そうだな!」
「私は元気よ!」
以前と変わらず元気なアリーナに、ソロは安心した。

「で、遥々ブランカまで来て、どうしたんだ?」
「ソロに言いたいことがあるの!」
その言葉に、ソロの気が一気に重くなった。
「あ、あのさ、俺とクリフトは…」
ソロは誤解を解こうと試みようとするが、アリーナは構わずまくし立てた。
省24
198: きゅうりの旋律 〜凶兆と吉兆と〜 4 2013/06/15(土)00:46 ID:0J1tk9DP0(4/8) AAS
間もなく、サントハイムから急な使者が訪れた。
「ああ、兵士長様、お久しぶりです。」
訓練の相手に駆り出された関係で、クリフトは顔見知りだった。
「兵士長…?」
まさか兵士長が来るか…といった感じでつぶやく大臣に、隣のソロがささやく。
「サントハイムの兵士長で間違いないぜ…です。」
訓練に協力したことがあったので、ソロも顔見知りだった。

「クリフト様…どうかお助けください…」
クリフトの顔を見るなり、彼は泣き崩れた。
あまりのことに、クリフトとソロは、彼に駆け寄った。
省17
199: きゅうりの旋律 〜凶兆と吉兆と〜 5 2013/06/15(土)00:48 ID:0J1tk9DP0(5/8) AAS
クリフトたちはサントハイムに直行した。
昼間というのに、サントハイム城は閑散としていた。
「おい…魔物にでも襲われたか?」
かつての魔物の巣になったサントハイム城の記憶がよみがえる。
「姫様のお目に止まらないよう、皆が部屋に鍵をかけております。」
「どういうことだよ…」
兵士長の説明に、ソロは首をかしげた。
「門番もいない城って、城の体を成してないだろ。」
「ええ、今のこの城は、地獄です。」

「あれ?クリフトじゃないの!」
省14
200: きゅうりの旋律 〜凶兆と吉兆と〜 6 2013/06/15(土)00:51 ID:0J1tk9DP0(6/8) AAS
誰もいない食堂に、兵士長とクリフトとソロ。
アリーナが作ったという物体を目の前に、3人は震えていた。
「これは…料理なのか?」
まさにきゅうりの戦慄。
「大丈夫です…お2人が口に入れたら、すぐにキアリーをかけます。」
「……」
アリーナが次々と持ってくる物体に、悪寒が止まらない。

「姫様!」
突然、クリフトが立ち上がった。
「え、何?」
省24
201: きゅうりの旋律 〜凶兆と吉兆と〜 7 2013/06/15(土)00:52 ID:0J1tk9DP0(7/8) AAS
シンシア、お前ならどうする?
これを食べたら…お前のところに行けるのかな…

「さあ、遠慮しないで、早く食べてね!」

震える手で料理を口に運んだソロは、意識が急激に遠のくのを感じた。
クリフトが小声で唱えたキアリーが、残酷にも意識を引き戻す。
地獄だ…地獄だ…
朦朧とした意識の中、ソロは隣のクリフトが料理を口に運ぶのを見た。
全身が、震えていた。

「どう?」
無邪気に聞くアリーナに、クリフトは言葉を返せなかった。
省17
202
(1): きゅうりの人 2013/06/15(土)00:57 ID:0J1tk9DP0(8/8) AAS
というわけで、やっとたどり着きました。
告白して涙のハッピーエンドです。
なんか色々間違っている気はしますが、ポカーンオチは回避できました。

気が向いたら続編を書きますが、これで終わっても良さそうな感じ。
野菜&料理縛りで書き続けるのって、なかなか厄介なんです。
と言うか、どうして私は野菜と闘ってるんだろう・・・

それでは失礼いたしました。
引き続き、皆様の素敵なSSを楽しみにお待ちしております。
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.355s*