[過去ログ] フランス語とドイツ語 (994レス)
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(1): その1 04/05/16 19:56 AAS
論理的でないというのは、ちょっとミスリーディングな言い方。
もしくは、シュライヒャー的な進化論的言語観から屈折語>膠着語>孤立語と見た時の捉えかた。
正確には、英語は「簡素化」されているというべき。

たとえば、英語のthe big stoneは、「大きな石」(無変化)であり、文法的要素をまったく明示していないといえる。
The big stone is..と言えば、これは主語であり、I have the big stone.といえば、目的語であるとわかるが、
これは「語順(統語)」があって初めてthe big stoneの文法的働きがわかることになる(孤立語)。
これに対してドイツ語の場合は、 der grosse Steinは、「大きな石”は”」という意味であって、文章に入る前から文法的要素を明示している。
「大きな石”を”」といいたければ、den grossen Steinでり、「大きな石”に”」なら、dem grossen Stein、
「大きな石”の”」はdes grossen Steinsである(屈折語)。
日本語の場合は、「大きな石」については不変であるが、「は」、「を」、「に」、「の」を付けることにより、
省6
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(1): その2・完 04/05/16 20:05 AAS
語順によって初めて文法性を明示するヨーロッパ言語は、何も英語だけではない。
たとえば、フランス語も単複・性以外(すなわち格)は、単語の形態によって判別することはできない。
英語が非論理的であるというのは、正しい言い方ではない。

他方で、英語は「不規則」な言語であるとならいえるかもしれない。
たとえば、日本語の動詞はその終止形が「u」の音で終る。
フランス語の場合は殆ど「er(irなどの例外あり)」で、ドイツ語の場合は殆ど「en(ern, elnなどの例外あり)」で終る。
そして、日本語の不規則活用(変格活用)は、サ変・カ変だけであり、フランス語・ドイツ語においても頻出語以外は、
ほとんど規則的に変化する。しかし、英語の動詞は、その見た目から動詞であると判断しづらく、さらに不規則変化が多い。

実際上は、格変化を失い、統語にその文法性を求める点においては、英語もフランス語も(イタリア語もスペイン語も)そう大差ない。
ドイツ語・オランダ語(性を一つ失っているが)・ロシア語・アラビア語等は、形態における文法性の高い言語である。
省4
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