[過去ログ] 彼の家に行ったら玄関にしゃがんだガイルがいた (671レス)
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632: 2009/06/06(土)00:42 ID:ngCgEf1mO携(1/7) AAS
コンガ「い、いいだいよぅ。マ、ママ……た、助けてほしいんだな。」
泣きべそをかいて、ママに助けをもとめるババコンガ。ホンッッと情けない男。なんだか哀れになってきた。
……何をしている?敵はまだ生きているぞ。最後まで詰めを誤るな……
まーた、何か渋い声が響いてきた。あー、もう十分でしょ?
こんだけ痛めつけてやれば。向こうのほうからお見合いは破談になるっしょ。
……引き裂け。粉砕しろ。喉笛に喰らい付け。そして 殺せッ!!
花子「え、ちょ……ちょっと!?」
突如、私が別段呼んだ訳でもないのに、亜空間を飛び越えてプロトンキャノンが現れた!!
私の腕や背中からセスの一部とおぼしき白い物体がうにょにょーんと飛び出て、私の身体は直接プロトンキャノンに融合する。
キャノン砲が低い音を立てて振動する。もしかして直接、エネルギーを送り込んでいるの?
省11
633: 2009/06/06(土)00:44 ID:ngCgEf1mO携(2/7) AAS
同日・午後8:00 警察署
取調室に通される私。やだ刑事ドラマみたい。「カツ丼食えよ?」とか言われるのかしら?
それとも食べ物をダシに自白を迫るのは法律違反だから、お茶に自白剤とか混ぜてよこすのかしら?
……どのみち破滅だな。ならばいっそのこと、立ち塞がる輩を全て排除するがいい……
腕に居候している人面疽が暗黒面バリバリなことを言い出す。
だぁぁ!国家権力を敵に回すようなことが出来るわけねえですよ?あーた!?
ガチャ。長身の婦人警官が取調室に入ってくる。そういえばこの人スト3のエレナに似てる。
あああ、どうしよう。いろいろと聞かれたらまずいことが。やっぱり心のダークサイドに従っていっそのこと証拠隠滅を……。
ところが婦警さんは一言
エレナ(に似た婦警)「かえっていいですヨ。アナタ。」
省32
634: 2009/06/06(土)00:46 ID:ngCgEf1mO携(3/7) AAS
クミコ「やってくれたわね。花子。」
「お、お母様。」
警察署の前には迎えのリムジンとプリプリ怒ったお母様が。
「せっかく持ってきたいい話をよくもまあ。」
「ご、ごめんなさい。」
「ふん。いいわ。事故じゃしょうがない。それに料亭の弁償は向こうさんが全額負担してくれるみたいだし。」
ご、ごめんなさい。実は犯人は私です。でも言えません。言えるか。
「ここだけの話、彼は会社を継いだはいいけど、組織を私物化してた若(バカ)社長でね。副社長派との内部抗争が激化してたらしいの。」
あ〜なんか納得。って、そんな問題人物をお見合いに薦めたんでござんすか?
「で、今度はその副社長の息子さんとお見合いを予定してるの。相手の名前は雪山フルフルさん。」
省8
635: 2009/06/06(土)00:49 ID:ngCgEf1mO携(4/7) AAS
同日・午後11:00 都内某所・イタリアンレストラン
院長「久しぶりだね。クミコ君。10年ぶりくらいかな?」
クミコ「院長先生こそ、お変わりないようで。体中の骨が砕けてクラゲみたいになっている以外は。ところでそっちの青年は?」
「彼は若いのに優秀でな。ゆくゆくは私の片腕になってもらおうかと考えておるのだよ。」
太郎「初めまして。」
「うーん。顔はいいけどあまり頼りになりそうもない青年ねえ。」
「はぁ。今のところもっぱら雑用係ですしね。」
「今日、クミコ君を呼んだのは他でもない。私がほしいのは君の会社が開発したという宇宙時代の新素材だ。」
「おほほほほほ。圧力鍋の素材をいろいろ試しているうちに偶然出来た副産物ですの。何だ、そんなの正規の手段で会社に発注すればよろしいのに。」
「ふむ。では太郎君。直ちに手続きを。」
省12
636: 2009/06/06(土)15:59 ID:pV32FA7w0(1) AAS
>>631
こんな糞みたいなSSでも読んでるやつはいるんだよ!!!!!111きっと!!!
馬鹿にしてやるな!!!
637: 2009/06/06(土)23:44 ID:ngCgEf1mO携(5/7) AAS
-〜2日後〜
花子「は?なんどぅえすって??」
朝食のコーヒーとサンドウィッチを盛大に吹き出す私。聞き違い?それとも空耳?もう一度言ってくださいお母様。
「私、都内の名門私立女子学園の理事長になることにしたの。社長と掛け持ちで。花子、明日からそこに通いなさい。」
はぁ!!??えええええ??ってかさ、私実は、可憐な16歳だけど高校通ってないのよね。学歴的には中卒。毎日ブーラブラ。でも、それはお母様が、
「中学の時の進路指導で、先生に『高校には行かるつもりはないですから。』とか言ってませんでした?」
「学生やってると結婚に支障が出るでしょう?でもほら、お見合いはおじゃんになっちゃったし。」
そ、それってつまり、最初っからお見合いして結婚することを見越して?
「とにかく。明日の朝は理事長就任の挨拶があるから。」
いやいやいやいや。そんな学習内容の高そうな学校についていける自信ないって。
省22
638: 2009/06/06(土)23:45 ID:ngCgEf1mO携(6/7) AAS
応接室で、学園の人から学校についての説明を受ける。
「であるから、歴史あるわが学園の名に恥じぬよう、規律正しい生活を……」
そんなご高説も上の空。原因はさっきのユニちゃんの態度だ。いったい何があったのだろうか。
小学校、中学校とも私はお母様に『貴方は曲がりなりにも社長令嬢なんだからそれにふさわしい身分のお友達を作りなさい』とかいう理由で
友達を作ることさえお母様のチェックを受けたのだった。そんななか、唯一私の友達として認められたのが彼女。
ユニちゃんの方も似たような境遇だったらしく私達は親友といっても差し支えないような間柄だった。だったのに……。
「以上です。何か質問は?」
あ、終わったの。
クミコ「あとは、オーダーした制服を取りに行かなきゃね。私はこれから色々ここで会議とかあるから。悪いんだけど一人で行ってくれない?」
「うん……。」
省14
639: 2009/06/06(土)23:47 ID:ngCgEf1mO携(7/7) AAS
は、初耳だ……。
「そして、急遽あなたのお母様がすんなりと理事長になった。あなたのお母様、現役の社長やっててそんな暇ないはずでしょう?
まるで何もかも仕組まれてたかのように……。」
「…………」
「お爺様はショックのあまり入院してしまったわ。もうお年だったし。『あの親子を許すな。』と言ってた。」
「そ、そんな。で、でもでも、それはユニちゃんのお爺様とうちのお母様の確執であって、私達には関係ないんじゃ……。」
「お爺様の言うことは絶対よ。それに貴方だってお母様の言うなりじゃない!!貴方がそんなこと言えるの!?」
あまりの剣幕に立ち止まり、何も言えなくなってしまう私。
「excuse me」
「あ、ごめんなさい。」
省8
640(1): 2009/06/12(金)17:34 ID:3e6WWHu30(1) AAS
読んでる俺。頑張れ頑張れ。
641: 2009/06/13(土)21:45 ID:YrjbMFPr0(1) AAS
642: 2009/06/14(日)01:47 ID:/8+sgXUA0(1) AAS
>>640
よう作者
自演してないで続き書こうぜ
643: 2009/06/14(日)05:18 ID:IASzmgNIO携(1/4) AAS
女の子「ここであったが百年目ぇぇぇ!!幸先いいなこりゃ!!」
なぜ?どうして?ハワイの強盗少女がこんな所にいるのかしら?
「自慢じゃないがアタシは執念深くてな。受けた屈辱は100万倍にして返してやらないと気がすまねぇのよ!!」
ゆに子「???」
状況が全く分からず、私と少女の顔を交互に見比べるゆに子ちゃん。当然の反応だ。私だって飲み込めてない。
相変わらず、道行く人を脅してお財布を失敬しちゃおうと?可哀想に、そうでもしないと生きていけないのね。
花子「ほら、500円玉あげるから。これでハンバーガーでも買って。ね?」
「そのナメ腐った態度が気にくわねぇんだよキャミィ(に似た女)ッッ!!!!来いッ!!新兵器!!」
ちゃっかり500円をポケットに入れながら、腕時計(?)のスイッチをおす女の子。
「……?」
省18
644: 2009/06/14(日)05:20 ID:IASzmgNIO携(2/4) AAS
「きゃぁぁ!!」
]に出てくるみたいなライドアーマーは、ゆに子ちゃんをガシッと掴むと、後ろ向きにダッシュする。
「すわっ!?ゆに子ちゃーん!!??」
「ハハハハハハッ!!お友達を助けたくば……ってやつだな。こんな狭い路地裏じゃ遠慮なく戦えないだろう?ついてきな!!」
「待ちなさーい!!」
私の叫びも虚しく、ゆに子ちゃんを掴んだままライドアーマーは空高くぴょい〜んと跳びあがった。
「あれは、学校の方角……!?」
「ありゃりゃ。こりゃあ予想外の展開になってるな。」
聞き覚えのある声がした。この声は!!
「太郎君!?」
省11
645: 2009/06/14(日)05:24 ID:IASzmgNIO携(3/4) AAS
〜私立邪スティス学園・校庭〜
「はあはあはあはあ!!」
来た道を全力で戻り、学校のグラウンドに出る。
私の読み通り、ライドアーマーに乗った少女クリスと鋼鉄の腕にとらわれたゆに子ちゃんはそこにいた。
「来たな。ここならお互い全力で戦えるだろう?」
「その前にゆに子ちゃんを離しなさい!!」
「いつものアタシだったら人質を盾になぶり殺してるとこだが……ふん。まあいいだろう。
テメーとの闘いはアタシにとって特別なんだ。」
ライドアーマーはゆに子ちゃんをその場に解放する。だが、反応がない。
「ゆに子ちゃん!!?」
省22
646: 2009/06/14(日)05:30 ID:IASzmgNIO携(4/4) AAS
「そらそらそらそら〜〜〜〜〜〜!!」
「どぅわわわわわわ〜〜〜〜〜〜!!」
乱射してくるアーマーの周りを旋回して回避する。
流れ弾がグラウンドに、校舎に、窓ガラスに命中し見るも無惨な損害状況に。そうだ、ゆに子ちゃんに当たったらまずい!?
ちらっとゆに子ちゃんの方を確認する。
太郎「もしも〜し?ここで寝てると流れ弾に当たって頭撃ち抜かれちゃうよ?お〜い?生きてる?」
ゆに子「うぅ……。」
「気を失ってるだけか。この学園の保健室を借りよう。はぁ。僕もお人好しだなぁ。」
太郎君がゆに子ちゃんを担いでその場を離れようとしていた。これは……私を助けてくれるの?
と、とにかくこの鋼鉄の化け物の注意を逸らしましょう。えーと、うーんと。
省12
647: 2009/06/21(日)23:54 ID:G/Xjb/7wO携(1) AAS
ギリギリギリギリ
ライドアーマーに握り締められ身体がきしむ
「アイダダダダダ!?言う!言います!言うから放して〜…」
苦痛から少しでも早く解放されるべく口からでまかせを吐いちゃった私。鋼鉄のアームの力が少しゆるんだ。
「じゃ、改めて聞くぜ?アタシのパパはどこだ?」
「知りません。」
グショッ!まるでアルミ缶を潰すみたいに私の身体は圧搾されました。グギャアアアア!!
そしてグラウンドにポイ捨てされると、
「流石は生粋の戦士。やっぱテメーにゃ拷問なんて意味ないか。なら、戦士らしく敬意を払って葬ってやんぜ!」
いや、本当に知らないんだってば。
省3
648: 2009/06/24(水)20:25 ID:WXOwMjtUO携(1/3) AAS
「アデュー。」
仏語のお別れとともにのしかかってくるライドアーマーのあんよ!
私はなすすべもなく挽き肉に……
なりはしなかった。それどころか、
花子「ドスコーイ!」
スモウレスラーばりの雄叫びを上げ、私の腕は搭乗者もろとも鋼鉄の塊を持ち上げる!
……私の意志とは裏腹に!
「うおっ!?しまっ……た!」
機械仕掛けの人型兵器は私の上でジタバタする。私の口はこれまた勝手に合成音みたいな言葉を発する。
花子’「……度し難い。全く度し難い。」
省7
649: 2009/06/24(水)20:27 ID:WXOwMjtUO携(2/3) AAS
花子’「どりゃせいぃーーーッ!」
やめいやめいやめーい!私の口からそんなはしたない言葉を発しないでぇー!
ライドアーマーを担いだまま校庭をギュワンと疾走する花子’
その助走で天高くジャンプ!学校の屋上よりも舞い上がりしゅぴぃっと一回転。その勢いでライドアーマーを投げつけた!あろうことか学園の体育館へと!
クリス「フライングマッスィーン!?」
翼の折れた鳥人間コンテスト出場者みたいな悲痛な叫び上げて、ライドアーマーは体育館の屋根を突き破って床に激突!!
落雷みたいな轟音と大地を揺るがす振動で体育館はペチャンコに崩壊したッス。この時間帯に体育の授業が無いことを祈るのみッス(体育会系風)。
花子’「…………。」
私の意思の外でとんでもない大破壊をやってのけた私の身体。花子’は元体育館だった瓦礫の前に軽やか鮮やかに着地し、なお油断なく周囲を警戒する。
ボゴォ!
省4
650: 2009/06/24(水)20:29 ID:WXOwMjtUO携(3/3) AAS
クリス「ウオリャアアアア!」
ライドアーマーの機動力はいささかも落ちてはいなかった。一直線に突進してくる強盗少女!!
それに対して私の身体を無断使用している花子’は微動だにしない。
鋼鉄の右ナックルがジャストミートする瞬間、花子’はアーマーの腕を両手で抱きかかえ、目にもとまらぬ素早さで自分の足をライドアーマーの肩に絡みつかせた。
花子’「腕ひしぎ逆十字固めーー!」
クリス「ジュ…ジュードー技!て、てめぇやはりニンジャの末裔かッッ?」
違います。何だその偏見に満ち満ちた日本観。
振り払おうと腕をばたつかせるが、その間もグイグイと機会仕掛けのアームを極める。そしてついに。
ベキン
ズズゥン
省13
651: 2009/06/28(日)20:00 ID:dbsCD06jO携(1/2) AAS
時空間の彼方からひょっこりでてくる超兵器。狙うは校舎に埋まった土木作業用ライドアーマー!
こないだと同様にプロトンキャノンと同化する私のボデー。銀座の料亭を更地にした件が頭をよぎり私は青くなる。
校舎には全校生徒の諸君がいるだろうし、なによりお母様は会議があるからとか何とか言っていた。ゆに子ちゃんだって太郎君が校内に避難させたかも知んない。
こりゃ大変だー!何としてでもこの凶行を阻止せねばー!うりゃー!そりゃー!!おぅおぅいい加減にしないと後悔するよ〜!?
花子’「……発射……!」
私は現実から逃避することにした。間もなく陽電子ビームが発射しまーす。白線の内側で来世に思いを馳せてくださ〜い。
だが!花子’がトリガーを引く寸前、校舎の中から何か茶色い小さな物体が飛んできた!
花子’「……んがッ!?」
うまい具合に口の中に入る謎の物体!口腔内に広がるまろやかであまーい餡の味。
……これは、温泉饅頭!?
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