【日本史】GHQに焚書された書籍 (542ﾚｽ)
上下前次1-新
418: ブログ転載 2024/11/05(火)12:22 AAS
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（四）日英同盟
ロシア国は三十一年三月遼東半島における旅順・大連の地を清国から租借するに及んで、満州の経営に忙しく、しばらく鉾を韓国に収めて大いに我が国に譲り、翌月第二の協商は東京で成立した。
第一条
日露両帝国政府は韓国の主権及び完全な独立を確認し、かつ互いに、同国の内政上には総じて直接の干渉を行わないことを約束する。
第二条
将来において誤解を来すというところを避けようとするため、日露両帝国政府は韓国が日本国もしくはロシア国に対し、勧言及び助力を求めるときは、練兵教官もしくは財務顧問官の任命については、まず互いにその協商を遂げた上でなければ、何らの処置を行わないことを約定する。
第三条
ロシア帝国政府は韓国における日本の商業及び工業に関する企業が大いに発達させること、及び同国居留日本国臣民が多数なことを認めるのをもって、日韓両国間における商業上及び工業上の関係の発達を妨害してはならない。
こうしてロシアが韓国において、大いに我が国に譲るところがあったのは、決して真意ではなくて一時の便宜に過ぎなかった。
彼の国はこの時から満州に進出するという歩みを固め、そうしてから再び韓国に及ぼそうとしたもので、北清事変に際しては、北清における団匪の乱が満州に及び、三十三年の六月から七月にかけて奉天付近の鉄道を破壊し、田圧台の教会を焼き、ついにブラゴウエチェンスクを襲ってロシアの火薬庫を破裂させ、ロシア国の大官八名、兵士二十八名を殺し、黒竜江諸槽の航行を止め、ハルピン付近の鉄道を破壊した。これは、実はロシア国の願うところで、あるいは故意に事を起こさせたものと観察した者もいた。この事があるや、ロシア国は直ちに東清鉄道保護の名目のもとに盛んに兵を清州に送り、愛琿を占領し、次いで琿春・哈爾賓から金州海城に及び、たちまち東三省一帯の地十二万方里を占領してしまった。こうしてロシア国は他の列強とはその歩調を異にし、列強の意を他に注いでいる間に、彼の国は着々と野心の遂行をした。
※方里＝1里の面積
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