【日本史】GHQに焚書された書籍 (534レス)
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532: ブログ転載 11/25(月)12:40 AAS
(5)文化上の問題

明治・大正の文化的経験からしても、昭和現代の政治・外交・経済から来る思想からしても、昭和の今日は文化的国民主義の時代となければならなかった。実に今日は経済的国民主義であると共に文化的国民主義の時代である。
蘇峰曰く、「日本は周辺に頓着するところなく日本が進むべき標的を残さなければならない。それが大日本帝国の理想である。その理想は日本固有の精華、すなわち特色個性を発揮して、これを世界に拡充することである。武力的帝国主義でもなく、経済的帝国主義でもなく、真にいわゆる文化的帝国主義をもって世界を開導し、世界を向上させることである」と。
私は個性のないものは死であると思う。したがって国己性があればこそ存在の意義がある。この国己性こそ世界文化に貢献することができる原本的なものであると思っている。我らは東西文化を融合して、そこに日本独自の文化を創造し、内では天皇の朝見御儀の勅にお応え申し上げ、外では万邦に与える所がなければならない。
ただここで注意をすべきは、国史の成跡に照らし合わせても、人類の歴史に見るも、文化の閉鎖孤立は国民・民族を退化衰微に導くものだということである。あれを思い、これをかんがえ、我らは国家社会的生活において、経済的・学問的・道徳的・芸術的・宗教的・健康的生活において、よく回顧の力は革新の力であることを実にしなければならない。文化的奮闘力を養わなければならない。思えば現代ならびに将来における帝国国民の責任やまことに重くかつ大であり、したがってまた快である。

※蘇峰=父が横井小楠に師事。キリスト教徒でジャーナリスト。
533: ブログ転載 11/25(月)15:00 AAS
p358
学習参考

(1)指導要領

ここでは国史学習を総括して、国民としての覚悟に及ぶことになっている。総括をするには復習ということが必要である。無論復習ということは、ここでかためてするには及ばない。平素の学習中にも常に行われるべきであるけれども、ここでもした方がよい。従来総括とか復習とかいえば、前に学習したことを、ただ単に繰り返すことだけが行われたが、これは効果が少ないものである。復習をするには多方的取り扱いがよい。あるいは時表を作るとか、あるいは系統表作製をすることによるとか、あるいは絵図をかくことによるとか、あるいは感情表現文創作によってするとか、色々な方法によると、趣味もあるし体験的にもなる。
この種の復習をした後は、大体この本文にかいておいたようにまとめるのがよいと思う。
最後に我が郷土ないし国家において問題となっていることは、ことごとく拾い上げて、これを歴史的に解決しておくべきである。
よってもって日本的観念型態を構成して、国史教育の目的を達成するのであるが、それと同時に国史学習が断続的に行われるよう、とくと相談を遂げておきたいものである。

高等小学国史新指導書下巻 終

定価金二円八十銭(1933年)
省6
534: 11/25(月)16:42 AAS
とりあえず終わったので休みつつも近代日本史板のフリーメーソンスレで1冊転載します。
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