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【幕末の】水戸藩・天狗党の乱【悲劇】3 (756レス)
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755
: 2023/12/05(火)20:21
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755: [] 2023/12/05(火) 20:21:28.00 ID:vqkSBReB0 一橋慶喜は禁裏御守衛総督として京都にいた。武田耕雲斎の一党(天狗党)が西上して きたと知ると、慶喜は自分を征討軍の総督に命じてほしいと朝廷に願い出た。 願書には以下のようなことが書かれてあった(意訳)。 「このたび常野浮浪の徒が多数人、中山道を罷り越して容易ならざる情勢であります。 この上帝都に迫るような事になれば、禁裏を守衛するという職掌上恐懼に堪えません。 のみならず、この集団の中には実家の家来等も交じっているようでありまして、これは 特段に相済まぬことであります。それ故、速やかに江州路まで出張して追討つかまつる 所存にございます。」。 朝廷では「そのようなことをしたら人心が動揺する」という理由で許さなかった。 許さなかったのは、実は一橋公と水戸勢がくっついて攘夷を決行するに至るのではないかと いう憶測(噂)があったからである。 (こうした噂は薩摩藩が振りまいたものらしい。たしかに薩摩の工作もあったようである。 しかし誰でも考えるようなことであり、自然発生的な部分もあったと思われる)。 水戸といえば尊皇攘夷であり、その行動の激しさは伝説のようになっている。 今一橋公が実家の水戸の侍たちに取り込まれればどういうことになるか。 長州と手を結び、ふたたび禁門の変のようなことが起きても不思議ではない。 一橋公御謀反か、といった観測まで囁かれ、それが幕府内部や会津、薩摩でさえ半ば信じられて いたという。 こうした徒党を慶喜が庇えばどうなるか。 天狗党西上軍は幕府の追討を受けて関東を逃れてきたのである。いわば幕府のお尋ね者である。 お尋ね者を庇えば幕府との対立は免れない。 対立の結果、慶喜は幕府内における地歩を失い、孤立するであろう。 孤立した結果、取り込んだ天狗党の影響で長州や土佐の尊攘派と結びつく可能性は確かにある。 こうした予測を立てられるだけでも慶喜には迷惑千万であった。 さらに天皇との関係でも支障が出るのは明かだった。 もちろん孝明天皇は夷人嫌いである。ヒステリー症か何かのように夷人に拒絶反応を示す。 だから天皇が攘夷主義者であることは間違いない。 けれど、攘夷攘夷と騒いで暗殺をしたり、集団で京へ上ってきて戦争をはじめるような連中は 大嫌いなのである。尊皇攘夷運動によって朝廷の地位が高くなるのは結構だが、あくまでも 幕府あっての朝廷である。 孝明天皇にとって幕府なしの皇室などは考えられなかった。 今、幕府の柱石である一橋公に本卦帰りされては困るのであった。 慶喜が幕府と対立すれば、天皇は慶喜を捨てるであろう。それは間違いのないことだった。 慶喜は、そんな結末を考えただけでゾッとするのである。 何としてもそんな展開は避けたかった。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/history2/1301900845/755
一橋慶喜は禁裏御守衛総督として京都にいた武田耕雲斎の一党天狗党が西上して きたと知ると慶喜は自分を征討軍の総督に命じてほしいと朝廷に願い出た 願書には以下のようなことが書かれてあった意訳 このたび常野浮浪の徒が多数人中山道を罷り越して容易ならざる情勢であります この上帝都に迫るような事になれば禁裏を守衛するという職掌上恐に堪えません のみならずこの集団の中には実家の家来等も交じっているようでありましてこれは 特段に相済まぬことでありますそれ故速やかに江州路まで出張して追討つかまつる 所存にございます 朝廷ではそのようなことをしたら人心が動揺するという理由で許さなかった 許さなかったのは実は一橋公と水戸勢がくっついて夷を決行するに至るのではないかと いう憶測噂があったからである こうした噂は薩摩藩が振りまいたものらしいたしかに薩摩の工作もあったようである しかし誰でも考えるようなことであり自然発生的な部分もあったと思われる 水戸といえば尊皇夷でありその行動の激しさは伝説のようになっている 今一橋公が実家の水戸の侍たちに取り込まれればどういうことになるか 長州と手を結びふたたび禁門の変のようなことが起きても不思議ではない 一橋公御謀反かといった観測までかれそれが幕府内部や会津薩摩でさえ半ば信じられて いたという こうした徒党を慶喜が庇えばどうなるか 天狗党西上軍は幕府の追討を受けて関東を逃れてきたのであるいわば幕府のお尋ね者である お尋ね者を庇えば幕府との対立は免れない 対立の結果慶喜は幕府内における地歩を失い孤立するであろう 孤立した結果取り込んだ天狗党の影響で長州や土佐の尊派と結びつく可能性は確かにある こうした予測を立てられるだけでも慶喜には迷惑千万であった さらに天皇との関係でも支障が出るのは明かだった もちろん孝明天皇は夷人嫌いであるヒステリー症か何かのように夷人に拒絶反応を示す だから天皇が夷主義者であることは間違いない けれど夷夷と騒いで暗殺をしたり集団で京へ上ってきて戦争をはじめるような連中は 大嫌いなのである尊皇夷運動によって朝廷の地位が高くなるのは結構だがあくまでも 幕府あっての朝廷である 孝明天皇にとって幕府なしの皇室などは考えられなかった 今幕府の柱石である一橋公に本卦帰りされては困るのであった 慶喜が幕府と対立すれば天皇は慶喜を捨てるであろうそれは間違いのないことだった 慶喜はそんな結末を考えただけでゾッとするのである 何としてもそんな展開は避けたかった
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