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479: 10/31(木)01:47 ID:+ZXior/2(6/10) AAS
大学論文
深夜の静寂に沈む街の片隅。月明かりも薄くなり、僅かに漂う腐臭が鼻を突く。そこに蠢く二つの存在、ゴキブリとウンコ。どちらが真の「汚者」であるかを決する、名も無き闇の闘いが始まろうとしていた。
ゴキブリはその黒光りする硬い甲殻を震わせ、長い触角を警戒心たっぷりに動かしながら、ウンコへと忍び寄る。闇夜の主のごとき風格で足音すら消し、彼はぬめり立つ悪臭に近づいた。しかし、ウンコもまた負けじと、その異臭で空気を支配している。目に見えぬ微生物たちが一斉に活動を始め、その腐りきった表面はまるで生き物のように蠢いている。
一瞬、ゴキブリがその足を止めた。鼻をつく異臭が強まり、触角が僅かに揺れた。それでも、彼の闘争心は衰えない。あの長い時を生き延びた者にとって、悪臭など恐怖のうちには入らないのだ。しかしウンコも負けじと、自らの存在感を強く漂わせる。空気はよどみ、彼らの周囲には清潔という概念が完全に消え失せた。
そして、何かが動いた。ゴキブリの細長い足がウンコに触れるか触れないかのその瞬間、腐敗のガスが不気味に立ち上り、二者はその圧倒的な汚さと恐怖を前にして一瞬、対峙した。そこには、何とも形容し難い不潔と絶望が混じり合う瞬間が生まれ、闇夜の静寂は再び凍りついた。
こうして、ゴキブリとウンコの対決はその終わりを告げた。しかし、どちらが勝者であったかは、闇の中に消えゆく彼らの影が語ることはなかった。ただ、この世に生まれ落ちた「汚者」たちの果てなき抗争が、再び何処かで繰り返されることを暗示するのみである。
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