そろそろ新しい意味が分かると怖いコピペ作ろうぜ (118レス)
そろそろ新しい意味が分かると怖いコピペ作ろうぜ http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/
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91: 名無し百物語 [] 2023/07/17(月) 10:14:17.27 ID:Zm5HirYD >>44 それもう見たよー泣 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/91
92: 名無し百物語 [] 2023/07/17(月) 10:17:14.68 ID:Zm5HirYD >>70 ダンダンダンダンって 何か鉄を叩く音って雨の時とかひどいじゃん あれがトンネルの中で起きてるんだから雨以外の何かがダンダンダンダンって車叩いてるんでしょ http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/92
93: 名無し百物語 [] 2023/07/17(月) 10:20:31.58 ID:Zm5HirYD 大雨で遊園地に行く予定がなしになったので、県内の有名な幽霊の出るトンネルに行こうという話になった。 そのトンネルは県内の端っこで車で一時間程度の場所に位置する。 この話にのってくれたのはAとBで、トンネルに向かう途中友達のCも拾い計四人で行った。 その日はジメジメと熱く、車のエアコンをガンガンに効かせていた。 車はトンネルの前に着き、そのトンネルを見るとただならぬ雰囲気を醸し出していた。 「異様にヤバい雰囲気出てんな」とサイドウィンドウ開け直に語るA。 「いや、どうせ幽霊なんて出ないでしょ」とB。 「出たら出たで面白いじゃん。あとエアコン逃げるから閉めろ」とC。 僕は「じゃあ…行くよ?」と3人に告げ、アクセルを踏みトンネルへと入って行く。 ついてんのかよく分からない照明の元、サイドウィンドウをAが閉めつつ、車は薄暗いトンネルの中を進んでいった。 そうして走ってたところで 無数の赤い手形がバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ 窓ガラスに張り付く 4人とも声にならない悲鳴をあげ、猛アクセルを踏みこんだ トンネルを出た後、人けあるコンビニに駆け込め、濡れながら車を離れる僕たち。 「こわいこわいこわいなんやこれwwww…」とA。 「なにこれ、いやいや…だ、誰かがいたずら仕掛けたんでは??」とB。 「え、てかあっぶな窓閉めててよかったんじゃね」とC。 あ、たしかに開けっ放しで走ってたらやばかったかもなと僕。 コンビニの屋根の下で3分ほど話してた僕たちだが、 もっとあのトンネルから離れようという結論になり、赤い手形だらけの車にいそいそと戻る。 あのトンネルマジでやばいやついたんだなーと言葉交わしながらAとCは後部座席に、Bは否定しつつ助手席に乗る、 「早く乗れよ」と一同。 でもパリパリに乾いた窓ガラスの手形を見て僕は車に乗れなかった http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/93
94: 名無し百物語 [] 2023/07/17(月) 10:27:12.49 ID:Zm5HirYD マンションなんて買うべきじゃないな。 まず前賃貸でマンション暮らしてた時は子供はベランダから落ちるし隣は壁叩いてくるし上はうるさいし下には気を使うし庭は無いしペットは飼えないしで散々だった。 んで庭付きペット可のマンションの1階端に引っ越しても相変わらず上はうるさいし隣は片方だけでもたまに壁叩いてくるし。せっかく子供がベランダから落ちるような心配もなくなったけどやっぱ一軒家にしよう。 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/94
95: 名無し百物語 [] 2023/07/22(土) 17:43:37.10 ID:gZKyS99W かけばええんか? http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/95
96: 名無し百物語 [] 2023/07/22(土) 17:44:30.94 ID:gZKyS99W YouTubeでみた5ちゃんとは結構違うな http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/96
97: 名無し百物語 [] 2023/07/22(土) 17:48:03.40 ID:gZKyS99W >>94 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/97
98: 名無し百物語 [sage] 2023/09/29(金) 21:30:13.96 ID:1HmIdCDj (´ヘ`;)ウーム… http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/98
99: 名無し百物語 [sage] 2023/10/08(日) 12:02:20.12 ID:IG0uHuGH アレン、どないしてんねん http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/99
100: 名無し百物語 [] 2024/02/09(金) 16:21:02.83 ID:/AixIP8A すごく奇妙な光景だった 部屋にいる人間がみんな天井にへばりついているようだ 9階も8階も階7階も6階も http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/100
101: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 00:12:36.76 ID:cvi/WYcI かきこ http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/101
102: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 00:13:38.45 ID:cvi/WYcI >>56 別板で本人が拡散されてたんだってカキコしてくれてた 新しいコピペ流行らせたくて秀逸な新しいやつ拡散してます http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/102
103: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 00:15:39.17 ID:cvi/WYcI 死体を見つけた話なんだけどさ。 ちっちゃい時に昔住んでたところ(父の転勤もあって引っ越してて住んでない)の近くの公園で、一人で昼遊んでたんだけどその日、草むらの方見たらさ、「あれ、誰か人がいる。倒れてる」ってなって。「寝てるのかな?」って、 それでなんとなーく近寄って見たらさ、なんか変で、全然動かないし、顔もなんか目開いてて、真っ直ぐ空見つめてるし、すごい変だって思って。 なんか怖くなってきて、ちっちゃい時はよく分からなかったんだけど、生きてる人っぽくなかった感じ?ってその時に多分思ってて。一人で公園で遊んでたから、夕方いつも母親が迎えてくれるんだけど、公園から離れて一人で走って家に帰って、走ってる時に怖くて泣き出しちゃって、 家着いて「おかあさーん」って。おかえり。もう帰ってきたの?って出迎えてくれて。言っちゃダメなのかなって一瞬躊躇ったけど「公園になんか変な人いる」って伝えたんだよ。 え?何それ、何かされたの?!ってなって、ううん、なんか、公園の草むらでその人横になってて…って言って(この辺は母親がこの前言ってたこと再現)、何それってなって母親と一緒に見に行くことになって。 それで二人で公園に着いて、あそこ…って指差して、草むらをかき分けた時に 母親が「キャーーーー!!」ってすごい甲高く叫んで。え、なになになになに!?ってなって。 母はだからそれ見て、死体だって分かったんだろうね。それで見ちゃダメ!みたいな感じで自分を離して。 その後はあやふやだけど確か夕方に警察来て、んで母親に付き添われながら自分も事情聞かれたりしてたんだけど、 ただ発見して母に手を引かれてその場を離れる時、あることに気づいてさ、それも伝えたんだけどさ、まあこれがオチなんだけど 死体が移動してたんだよね。 草むらの上で少し位置がずれてたのと、死体のポーズが手を気をつけしてるのからバンザイしてるのに変わってた。 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/103
104: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 00:15:39.34 ID:cvi/WYcI 死体を見つけた話なんだけどさ。 ちっちゃい時に昔住んでたところ(父の転勤もあって引っ越してて住んでない)の近くの公園で、一人で昼遊んでたんだけどその日、草むらの方見たらさ、「あれ、誰か人がいる。倒れてる」ってなって。「寝てるのかな?」って、 それでなんとなーく近寄って見たらさ、なんか変で、全然動かないし、顔もなんか目開いてて、真っ直ぐ空見つめてるし、すごい変だって思って。 なんか怖くなってきて、ちっちゃい時はよく分からなかったんだけど、生きてる人っぽくなかった感じ?ってその時に多分思ってて。一人で公園で遊んでたから、夕方いつも母親が迎えてくれるんだけど、公園から離れて一人で走って家に帰って、走ってる時に怖くて泣き出しちゃって、 家着いて「おかあさーん」って。おかえり。もう帰ってきたの?って出迎えてくれて。言っちゃダメなのかなって一瞬躊躇ったけど「公園になんか変な人いる」って伝えたんだよ。 え?何それ、何かされたの?!ってなって、ううん、なんか、公園の草むらでその人横になってて…って言って(この辺は母親がこの前言ってたこと再現)、何それってなって母親と一緒に見に行くことになって。 それで二人で公園に着いて、あそこ…って指差して、草むらをかき分けた時に 母親が「キャーーーー!!」ってすごい甲高く叫んで。え、なになになになに!?ってなって。 母はだからそれ見て、死体だって分かったんだろうね。それで見ちゃダメ!みたいな感じで自分を離して。 その後はあやふやだけど確か夕方に警察来て、んで母親に付き添われながら自分も事情聞かれたりしてたんだけど、 ただ発見して母に手を引かれてその場を離れる時、あることに気づいてさ、それも伝えたんだけどさ、まあこれがオチなんだけど 死体が移動してたんだよね。 草むらの上で少し位置がずれてたのと、死体のポーズが手を気をつけしてるのからバンザイしてるのに変わってた。 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/104
105: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 00:21:36.07 ID:cvi/WYcI マナとカナという名前の双子は虐待環境の中生まれ育ってきた。まともに言葉を教わらず知能も未発達なまま、彼女たちに話せるのは自分の名前(きごう)を親に伝えることと「はい」の返事のみであった。 ある日双子の存在を知る男が、幼い二つ子で売りつけるために二人を誘拐した。 男はトラックの荷台に双子を乗せて山道を走らせていた。 しかし、道中フロントガラスの目の前に何かがよぎり、驚いた拍子に雨でスリップしトラックが派手に転倒。男が運転席から脱出し、荷台を確認しに行くと、双子のうち片方は頭が割れ、息絶えていた。 もう1人はただ黙って、呆けたように死体を見つめるのみだった。 男は死んだ方を土の中に仕方なく埋めると共に、ふと死んだのがどちらの方か気になったので、土で覆い隠し死体の遺棄を終えたタイミングで生き残ってる方に尋ねた。 「おい生きてる方。今埋めた方のアイツはマナか?カナか?」 雨がざあざあと降っている。 「ええ?どうなんだ。死んでる方の名前は。 おい。」 「マナ」 従順に彼女は答えた。妹を死なせた誘拐犯にさえも。 「じゃあお前はカナの方か。よく聞け、今から素直に俺の指示に従ってればお前を自由にしてやる。だから黙って大人しく言う通りにしろ。(んなわけねーだろ。お前だけでも何とか高く売りつけてやるよガキ。) いいな、カナちゃんよ?」 「はい」 返事がカナから返ってきた http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/105
106: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 23:11:23.84 ID:Ti28/2tY 今日はエイプリルフールだ。 特にすることもなかった僕らは、いつものように僕の部屋に集まると、適当にビールを飲み始めた。 今日はエイプリルフールだったので、退屈な僕らはひとつのゲームを思い付いた。 嘘をつきながら喋る。そしてそれを皆で聞いて酒の肴にする。 くだらないゲームだ。 だけど、そのくだらなさが良かった。 トップバッターは僕で、 「この夏ナンパした女が妊娠して、実は今、一児の父なんだ」 という話をした。 初めて知ったのだが、嘘をついてみろ、と言われた場合、人は100%の嘘をつくことはできない。 僕の場合、夏にナンパはしてないけど、当時の彼女は妊娠したし、一児の父ではないけれど、背中に水子は背負っている。 どいつがどんな嘘をついているかは、なかなか見抜けない。見抜けないからこそ楽しい。 そうやって順繰りに嘘は進み、最後の奴にバトンが回った。 そいつはちびりとビールを舐めると、申し訳なさそうにこう言った。 「俺はみんなみたいに器用に嘘はつけないから、ひとつ作り話をするよ」 「なんだよそれ。趣旨と違うじゃねえか」 「まあいいから聞けよ。退屈はさせないからさ」 そう言って姿勢を正した彼は、では、と呟いて話を始めた。 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/106
107: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 23:14:47.01 ID:Ti28/2tY ーーーーーーーーーーー 僕は朝起きて気付くと、何もない白い部屋にいた。 どうしてそこにいるのか、どうやってそこまで来たのかは全く覚えていない。 ただ、目を覚ましてみたら僕はそこにいた。 しばらく呆然としながら、状況を把握できないままでいたんだけど、急に天井のあたりから声が響いた。 古いスピーカーだったんだろうね、ノイズがかった変な声だった。 声はこう言った。 『これから進む道は、人生の道であり、人間の業を歩む道。 選択と苦悶と決断のみを与える。 歩く道は多くしてひとつ、決して矛盾を歩むことなく』 で、そこで初めて気付いたんだけど、僕の背中の側にはドアがあったんだ。 横に赤いべったりした文字で、『進め』って書いてあった。 『3つ与えます。 ひとつ。右手のテレビを壊すこと。 ふたつ。左手の人を殺すこと。 みっつ。あなたが死ぬこと。 ひとつめを選べば、出口に近付きます。 あなたと左手の人は開放され、その代わり彼らは死にます。 ふたつめを選べば、出口に近付きます。 その代わり左手の人の道は終わりです。 みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、 あなたの道は終わりです』 めちゃくちゃだよ。どれを選んでもあまりに救いがないじゃないか。 馬鹿らしい話だよ。 でもその状況を、馬鹿らしいなんて思うことはできなかった。 それどころか、僕は恐怖でガタガタと震えた。 それくらいあそこの雰囲気は異様で、有無を言わせないものがあった。 そして僕は考えた。 どこかの見知らぬ多数の命か、すぐそばの見知らぬ一つの命か、 一番近くのよく知る命か。 進まなければ確実に死ぬ。 それは『みっつめ』の選択になるんだろうか。嫌だ。 何も分からないまま死にたくはない。 一つの命か多くの命か?そんなものは比べるまでもない。 寝袋の脇には、大振りの鉈があった。 僕は静かに鉈を手に取ると、ゆっくり振り上げ 動かない芋虫のような寝袋に向かって、鉈を振り下ろした。 ぐちゃ。 鈍い音が、感覚が、伝わる。 次のドアが開いた気配はない。 もう一度鉈を振るう。 ぐちゃ。 顔の見えない匿名性が、罪悪感を麻痺させる。 もう一度鉈を振り上げたところで、かちゃり、と音がしてドアが開いた。 右手のテレビの画面からは、色のない瞳をした餓鬼が、 ぎょろりとした眼でこちらを覗き返していた。 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/107
108: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 23:15:50.97 ID:Ti28/2tY 次の部屋に入ると、右手には客船の模型、左手には同じように寝袋があった。 床にはやはり紙がおちてて、そこにはこうあった。 『3つ与えます。 ひとつ。右手の客船を壊すこと。 ふたつ。左手の寝袋を燃やすこと。 みっつ。あなたが死ぬこと。 ひとつめを選べば、出口に近付きます。 あなたと左手の人は開放され、その代わり客船の乗客は死にます。 ふたつめを選べば、出口に近付きます。 その代わり左手の人の道は終わりです。 みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、 あなたの道は終わりです』 客船はただの模型だった。 普通に考えれば、これを壊したら人が死ぬなんてあり得ない, けどその時、その紙に書いてあることは絶対に本当なんだと思った。 理由なんてないよ。ただそう思ったんだ。 僕は寝袋の脇にあった灯油を空になるまでふりかけて、 用意されてあったマッチを擦って灯油へ放った。 ぼっ、という音がして、寝袋はたちまち炎に包まれたよ。 僕は客船の前に立ち、模型をぼうっと眺めながら、鍵が開くのを待った。 2分くらい経った時かな。 もう時間感覚なんかはなかったけど、人の死ぬ時間だからね。たぶん2分くらいだろう。 かちゃ、という音がして、次のドアが開いた。 左手の方がどうなっているのか、確認はしなかったし、したくなかった。 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/108
109: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 23:17:58.01 ID:Ti28/2tY 次の部屋に入ると、今度は右手に地球儀があり、左手にはまた寝袋があった。 僕は足早に紙切れを拾うと、そこにはこうあった。 『3つ与えます。 ひとつ。右手の地球儀を壊すこと。 ふたつ。左手の寝袋を撃ち抜くこと。 みっつ。あなたが死ぬこと。 ひとつめを選べば、出口に近付きます。 あなたと左手の人は開放され、その代わり世界のどこかに核が落ちます。 ふたつめを選べば、出口に近付きます。 その代わり左手の人の道は終わりです。 みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、 あなたの道は終わりです』 思考や感情は、もはや完全に麻痺していた。 僕は半ば機械的に、寝袋脇の拳銃を拾い撃鉄を起こすと、 すぐさま人差し指に力を込めた。 ぱん、と乾いた音がした。ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん。 リボルバー式の拳銃は、6発で空になった。 初めて扱った拳銃は、コンビニで買い物をするよりも手軽だったよ。 ドアに向かうと、鍵は既に開いていた。 何発目で寝袋が死んだのかは知りたくもなかった。 最後の部屋は何もない部屋だった。 思わず僕は「えっ」と声を洩らしたけど、 ここは出口なのかもしれないと思うと少し安堵した。 やっと出られる。そう思ってね。 すると、再び頭の上から声が聞こえた 『最後の問い。 3人の人間とそれを除いた全世界の人間。そして、君。 殺すとしたら、何を選ぶ』 僕は何も考えることなく、黙って今来た道を指差した。 するとまた、頭の上から声がした。 『おめでとう。 君は矛盾なく道を選ぶことができた。 人生とは選択の連続であり、匿名の幸福の裏には匿名の不幸があり、 匿名の生のために匿名の死がある。 ひとつの命は地球よりも重くない。 君はそれを証明した。 しかし、それは決して、命の重さを否定することではない。 最後に、ひとつひとつの命がどれだけ重いのかを感じてもらう。 出口は開いた。 おめでとう。 おめでとう』 僕はぼうっとその声を聞いて、安心したような、虚脱したような感じを受けた。 とにかく全身から一気に力が抜けて、フラフラになりながら最後のドアを開けた。 光の降り注ぐ眩しい部屋、目がくらみながら進むと、足にコツンと何かが当たった。 三つの遺影があった。 父と、母と、弟の遺影が。 これで、おしまい。 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/109
110: 名無し百物語 [] 2024/07/08(月) 23:18:57.88 ID:Ti28/2tY ーーーーーーーーー 彼の話が終わった時、僕らは唾も飲み込めないくらい緊張していた。 こいつのこの話は何なんだろう。 得も言われぬ迫力は何なんだろう。 そこにいる誰もが、ぬらりとした気味の悪い感覚に囚われた。 僕は、ビールをグっと飲み干すと、勢いをつけてこう言った。 「……んな気味の悪い話はやめろよ!楽しく嘘の話をしよーぜ! ほら、お前もやっぱり何か嘘ついてみろよ!」 そういうと彼は、口角を釣り上げただけの不気味な笑みを見せた。 その表情に、体の底から身震いするような恐怖を覚えた。 そして、口を開いた。 「もう、ついたよ」 「え?」 「・・・『ひとつ、作り話をするよ』」 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/110
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