■長野式鍼灸治療法 2処置目の2■ (823レス)
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616(1): 2015/09/26(土)08:15 ID:GHQbXJxt(1/6) AAS
OCRにかけてそのままです、校正はしていないので想像力をはたらかせてください。
はじめに
「帯泳」が、鍼灸臨床上鋭い偉効を持っているということに度々遭遇した。
成書には腰の冷えとか腹痛、帯下等に効くとなっているが、ただ単にそういうことではなく、上肢・下肢の痛みや炎症を取る
のに、また腰の痛みや頚・肩・背の痛みをとるのに非常に優れた効果がみられる。
特に、躯幹の捻れによって起こる上・下肢の痛み、なかでも肩関節や膝関節の痛みや運動障害に著効を奏する。「帯泳」はその他にも様々な症状を改善するのに
用いられ、臨床的応用価値の大変高い経穴であることがわかってきた。
そこで、「帯泳」につい・て私なりに研究し理解したことについて発表しようと思う。
「帯腺」の位置
この場所は古典的に述べると、甲乙経に季脇の下一寸八分とあるが、季脇というのは第十一肋骨の先端「章門」のことをいい、その「章門」から下一寸八分で腸
骨陵の直上、つまり「章門」と腸骨陵との間を「帯豚」としている。また、「帯泳」は奇経の帯豚と交会している場所でもある。
これを解剖学的に観察してみると、第五肋骨〜第十二肋骨の外面から起って腹桟部を通り鼠径靭帯にいく外腹斜筋と、腸骨陵
の外三分の二から起ってこの外腹斜筋の下を通り第十・十一・十二肋骨の先端に付着している内腹斜筋があり、「帯泳」は、こ
の外腹斜筋と内腹斜筋の腹横部における丁度クロスした部分に当たる。
そしてこれらの腱膜は、上は剣状突起から白線を通って下の恥骨結節までずっと続いて広がっている。
臨床上で「帯腺」を探す時には、例えば、右の 「帯豚」ならば右の上肢を上に挙げると腹桟部の筋肉が緊張する。
「章門」の下で腸骨陵の直上の特に緊張した部位を「帯泳」とし、これを「正中帯豚」 (「正中帯泳」というのは私がつけた名前であるが)とする。
上肢を降ろし、「帯泳」 (以後「正中帯泳」を「帯泳」とする) の前一センチ、あるいは肥満した人では二センチ程の場所を「前帯泳」、同様に「帯泳」の後方一〜二
センチ程の場所を「後帯泳」とする。
これは成書にはないが「帯豚」と共によく使用するので私が創ったものである
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