■長野式鍼灸治療法 2処置目の2■ (823レス)
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(1): 2015/09/26(土)08:21 ID:GHQbXJxt(5/6) AAS
症例

 以上で「帯腺」についてご理解頂けたと思うので、最後に症例をあげてみたい。
 症例は、臨床上数多くあるが、単純な腰痛症、たとえば内臓に全く起因しない運動障害や動作痛、つまり筋肉の捻挫等の運動器系としての腰痛症等の症例に
「帯泳」が著効を表すことは前述した通りで、それら
の症例は皆様に追試して頂くこととしてここでは省き、「帯泳」で意外な症状が消失した症例をいつくか述べてみたい。

 症例一眼球痛
 女性、六〇歳、和裁仕立業
 〔主訴〕左眼球痛。
 〔現病歴〕
 以前より緑内障で眼圧が時々元進し眼球痛が起っていた。その度毎に当院を訪れ患側の「血海」に七壮、「陽輔」に二一壮の多壮灸で眼球痛は消失していた。
三四、五度もあるようなこの夏の暑さに、再び眼球痛が出現し眼科医で眼球神経痛との診断を受け治療したが、まだ少し眼球痛が残存し取れないといって来院し
た。
 〔治療・経過〕
 眼球痛は主に左が多く、今回もやはり左側であったので、いきなり「左帯泳」に刺鍼を試みた。患者は余り脂肪層が厚くないが、寸六・四番鍼を四センチ程刺入
し、脂肪層を抜けて筋層まで達するようにして、そこで雀啄を加えたところが「アッ、眼球の痛みが取れました」と言う。 「帯泳」で眼球痛が取れたのは今日が初め
てである。

 症例二 境界型の糖尿病の左肩関節痛
 男性、六十二歳、農業
 〔主訴〕左肩が手を動かせない程痛む。
 〔合併症〕境界型の糖尿病という診断を受けている。
 〔所見〕肩関節に熟をもっている。
 〔治療・経過〕
 境界型の糖尿病なので、先に両側の「陰陵泉」に補鍼をし、その後患側の「帯泳」に補のタッビングをする。タッビングをしているうちに次第に一層関節の痛みが
緩和され、三分程続けるうちに痛みが全く消失した。この間、全く肩には治療をしていない(それから、伏臥位にさせ「脊中」に施灸をする。 その後少し痛みが戻る
というので、同様の治療を二週間に三回、灸は自宅で毎日して肩関節の痛みは日に日に改善され、運動痛も消失した。これは、糖尿性の肩関節炎を起こしたもの
と思われる。 境界型の糖尿病なので食事に充分留意するように指示して治療を終了した。
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