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現代数学の系譜11 ガロア理論を読む27 [無断転載禁止]©2ch.net (517レス)
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む27 [無断転載禁止]©2ch.net http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/
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223: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 07:33:23.56 ID:MUXssChK つづき 12:53 この矛盾する現象は 「ランダウ減衰」と呼ばれ プラズマ物理における 最も重要な事象の1つで その存在は数学で証明されました とはいっても この現象は完全には 数学的に理解されていませんでした かつての私の教え子であり 主要共同研究者のクレマン・ムーオと共に? その時パリにいたのですが? 何ヶ月もその証明に 取り組んでいました 実は 私は 解けたと勘違いして 公表してしまっていたのですが 実際には その証明は成り立っていなかったのです 百ページ以上の複雑な数学的論理 多くの発見や 膨大な計算にも拘らず うまく行きませんでした プリンストンでの その夜は 証明を構築する過程の論理が うまく繋がらなく気がどうかなりそうでした エネルギーと経験 そしてあらゆる手法を 駆使していたのに 何もうまく行きませんでした 夜中の1時 2時 3時になっても 同じ状態でした 4時頃になり 落ち込んだまま就寝し その数時間後 目覚め 「子供たちを学校に連れて行く時間だ」 とその時 何だ これは? 頭の中で こう言う声が 確かに聞こえたのです 「第2項目を 式の反対側に持って行き フーリエ変換して L2空間で逆変換せよ」 略 14:21 これだ! それが解決への第一歩でした つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/223
224: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 07:35:11.40 ID:MUXssChK つづき 14:26 このように 休息していたと思っていたのに 実は私の脳は働き続けていたのです そんな時には 野心も同僚の事も頭にはありません 取り組んでいる問題と自分だけです 14:43 そうは言ったものの 自分の辛苦が報われ 昇進するのも悪くはないですね ランダウ減衰の膨大な証明が完了してから 私は幸運な事に 最も切望されているフィールズ賞を インドの大統領の手から ハイデラバードで 2010年の8月19日に頂きました 数学者にとって夢の様な光栄です 死ぬまで この日を忘れないでしょう 15:13 どう思われますか その時の私の気持ちは? プライド? もちろん それに加え これを可能にしてくれた 協力者の方々ヘの感謝の念です これは人々と共同の冒険だったからです 共同研究者以外の人々とも 共有すべき事なのです 誰でも数学研究のワクワク感を味わえ その陰に潜む人々の情熱的な物語を 共有出来ると信じています アンリ・ポアンカレ研究所の 私のスタッフと共同研究者たちと 世界の数学的表現アーティストと共に アンリ・ポアンカレ研究所で 実に特殊な独自の数学博物館創立に 力を注いでいます 15:57 数年後に パリに来られたら 美味しいパリパリのフランスパンと マカロンを 賞味なさった後 どうぞアンリ・ポアンカレ研究所へ お越し下さい そして 数学の夢を一緒に見ましょう 16:13 ありがとうございました 16:14 (拍手) (引用終り) http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/224
225: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 07:41:22.35 ID:MUXssChK >>224 関連 http://www.ambafrance-jp.org/article7649 フランスの数学大使、セドリック・ヴィラニが来日 - La France au Japon:在日フランス大使館 更新日 30/05/2014 (抜粋) フランスの天才数学者セドリック・ヴィラニさんが5月14日から16日まで、自著『定理が生まれる』日本語版刊行を記念して、フランス大使館と早川書房の招きで来日しました。 明治大学の会場を埋めた聴衆(2014年5月16日) フランス大使館と早川書房は5月中旬、『Theoreme vivant』の邦訳『定理が生まれる』の刊行を記念して、著者のセドリック・ヴィラニさんを日本に招待しました。 若き天才数学者セドリック・ヴィラニさんは、航海日誌のようにつづられた著書の中で、フィールズ賞の受賞理由となった定理の誕生について語っています。10年以上の歳月をかけてボルツマン方程式に取り組んできたヴィラニさんは、もっぱら運動理論と最適輸送問題を研究しています。 『定理が生まれる』のPRの一環として早川書房が企画した数多くのインタヴュー(5月18日付の日経新聞など)に応えたほか、そのたびに年齢層の異なる聴衆を前に3回の講演を行いました。 1回目は中高生を対象とした講演で、東京国際フランス学園で行なわれました。「世界がまだダーウィンを知らなかった頃」と題する講演を聴いた生徒たちは、複雑な理論を単純明快な言葉で語るヴィラニさんの講演に目を輝かせていました。 2回目は数学を専攻する学生と研究者を対象とした講演で、東京大学の数理科学研究科の招待で同大学駒場キャンパスで行われました。「リッチ曲率」に関するこの講演には、150人以上の学生や研究者が集まりました。 3回目は数学以外を専攻する学生を対象とした講演で、欧州留学フェアの特別企画として明治大学で行われました。180人以上の学生が会場に訪れ、サイン会など著者との交流も行われました。 今回の来日でセドリック・ヴィラニさんはまさに数学大使として大活躍しました。 (引用終り) http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/225
226: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 07:58:39.04 ID:MUXssChK >>225 関連 http://mathsoc.jp/meeting/kikaku/2010aki/ 日本数学会・2010年度秋季総合分科会・総合講演と企画特別講演:9月23日 http://mathsoc.jp/meeting/kikaku/2010aki/2010_aki_ukai-p.pdf 鵜飼 正二(東工大) ボルツマン方程式の研究 --過去と未来-- 日本数学会・2010 概要 ボルツマン方程式に関するこれまでの数学的研究を特に大域解の存在理論を中心に紹介するとともに,最近の発展が著しいいわゆるグラッドの切断近似を仮定しないボルツマン方程式の解の平滑化作用に関して,そのメカニズムを明らかにするとともに,未解決問題について概観する. キーワード ボルツマン方程式, グラッドのカットオフ近似, 大域解, 非カットオフポテンシャル, 準楕円性, 平滑化作用, Gevreyクラス, 不確定性原理 Abstract・ Video・ Presentation (抜粋) 空間一様ボルツマン方程式 弱解(エントロピー解) (Villani ’98, [35]): 解の存在定理- カットオフなし 空間一様の場合の最初の大域的弱解の存在定理は田中(’78)のマクスウ エル型ポテンシャルに対するものである。一般のポテンシャルに対する 弱解の存在定理はずっと後にVillani (’97)で与えられた。 しかし空間非一様の場合の解の存在定理は未だ満足のいくものではな い。最近やっと古典解の時間局所的存在と平衡解の近傍での大域解の存 在が証明できるようになった。 [1] R. Alexandre, L. Desvillettes, C. Villani, and B. Wennberg. Entropy dissipation and long-range interactions. Arch. Ration. Mech. Anal., 152:327?355, 2000. [35] C. Villani. On a new class of weak solutions to the spatially homogeneous boltzmann and landau equations. Arch. Rational Mech. Anal., 143:273?307, 1998. (引用終り) http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/226
227: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 08:32:06.21 ID:MUXssChK >>226 関連 https://fr.wikipedia.org/wiki/C%C3%A9dric_Villani References 40↑ (en) Horng-Tzer Yau, ≪ The Work of Cedric Villani ≫, ICM Proceedings, Congres international des mathematiciens,? 2010 (lire en ligne [archive] [PDF]). [archive] (抜粋) The Work of Cedric Villani Horng-Tzer Yau Department of Mathematics, Harvard University Cambridge MA 02138 August 10, 2010 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/227
228: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 08:33:44.25 ID:MUXssChK つづき 1 Introduction The starting point of Cedric Villani's work goes back to the introduction of entropy in the nineteenth century by L. Carnot and R. Clausius. At the time, entropy was a vague concept and its rigorous definition had to wait until the fundamental work of L. Boltzmann who introduced nonequilibrium statistical physics and the famous H functional. Boltzmann's work, though a fundamental breakthrough, did not resolve the question concerning the nature of entropy and time arrow; the debate on this central question continued for a century until today. J. von Neumann, in recommending C. Shannon to use entropy for his uncertainty function, quipped that entropy is a good name because ”nobody knows what entropy really is, so in a debate you will always have the advantage". The first result of Villani I will report on concerns the fundamental connection between entropy and its dissipation. In this work, we will see that rigorous mathematical analysis is not just a display of powerful analytic skill, but also leads to deep insights into nature. Based on this work, Villani has developed a general theory, hypercoercivity, which applies to broad systems of equations. In a separate direction, entropy was used by Villani as a fundamental tool in optimal transport and the study of curvature in metric spaces. Finally, I will describe Villani's work on Landau damping, which predicts a very surprising decay (and thus the word damping) of the electric field in a plasma without particle collisions, and therefore without entropy increase. This is in sharp contrast with Boltzmann's picture that the time irreversibility comes from collision processes. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/228
229: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 08:34:07.95 ID:MUXssChK つづき 5 Conclusion In Villani's work, we have seen not only rigorous mathematical analysis providing deep insights into physical behavior, but also important new mathematics emerging from the study of natural phenomena, in the spirit of Maxwell and Boltzmann. Besides his research articles, Villani has written extensive surveys and books [48, 50, 49, 51], and, through these, as well as the insights of his work, he has inspired a generation of young mathematicians with deep, rich, physically motivated mathematical questions. We are witnessing the beginning of Villani's spectacular career and in uence in shaping the directions of analysis and mathematics. (引用終り) http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/229
230: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 08:46:28.93 ID:MUXssChK http://ar chive. wiki wi x. com/ ca che / ?url =http% 3A %2F % 2Fw ww.icm2010.o rg.in%2 Fw p- con tent%2 Fi cm files%2 Flau da ions%2 Ffie lds 4.pdf http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/230
231: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 08:47:38.14 ID:MUXssChK >>230 これを全部1列につなぐとNGワードだと 腐った板にも困ったものだ http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/231
232: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 08:49:42.36 ID:MUXssChK ふーん ?url =http% 最後、いろいろ改行を入れて、上記を切ったら、OKだった いま、2行をつなぐとNGだと 運営たちは狂っている・・・ http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/232
233: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 08:52:13.57 ID:MUXssChK >>230 は、>>227の40↑ (en) Horng-Tzer Yau, ≪ The Work of Cedric Villani ≫, ICM Proceedings, Congres international des mathematiciens,? 2010 (lire en ligne [archive] [PDF]). のURLだったのだが・・ これを通すのに、30分ほどロスした が、NGワードが分かったので、次から役立つ http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/233
234: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 09:04:25.14 ID:MUXssChK >>228 (google訳) 1はじめに Cedric Villaniの研究の出発点は、L.CarnotとR. Clausiusによる19世紀のエントロピーの導入に戻ります。 当時、エントロピーは漠然とした概念であり、その厳密な定義は、非平衡統計物理学と有名なH関数を導入したL. Boltzmannの基本的な作業まで待たなければならなかった。 ボルツマンの仕事は、基本的な画期的な進歩であっても、問題を解決しなかった エントロピーと時間の性質についてこの中心的な問題に関する議論は、今日まで1世紀にわたって続けられた。 J.フォン・ノイマンは、C. Shannonに不確実性関数のためにエントロピーを使用するよう勧告するにあたり、「誰もエントロピーが本当に何であるかを知っているわけではないので、エントロピーは良い名前だ」と断言した。 Villaniの最初の結果は、エントロピーとその散逸の間の基本的な関係についての懸念を報告します。 この作業では、厳密な数学的分析は、強力な分析スキルの表示ではなく、自然に関する深い洞察につながることがわかります。 この作業に基づいて、Villaniは広範な方程式系に適用される一般的な理論である高保磁力を開発しました。 別の方向では、最適な輸送とメートル法空間における曲率の研究の基本的なツールとして、Villaniがエントロピーを使用しました。 最後に、Landanの減衰に関するVillaniの研究について説明します。これは、粒子衝突のないプラズマの電界の非常に驚異的な減衰(したがって、減衰という単語)を予測し、したがってエントロピーが増加しないことを予測します。 これは、ボルツマンの写真とは対照的に、不可逆性の時間は衝突過程から来ているということです。 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/234
235: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 09:05:10.32 ID:MUXssChK >>229 (google訳) 5。結論 Villaniの研究では、マックスウェルとボルツマンの精神において、肉体的な振る舞いに深い洞察を与える厳密な数学的分析だけでなく、自然現象の研究から生まれた重要な新しい数学も見てきました。 彼の研究論文に加えて、Villaniは広範な調査と書籍を書いている [48、50、49、51]、そしてこれらを通して、彼の仕事の洞察を深く、豊かで、肉体的に動機づけられた数学的な質問を持つ若い数学者に鼓舞した。 私たちはVillaniの壮大なキャリアの始まりと、分析と数学の方向性を形作ることに目を向けています。 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/235
236: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 09:06:45.48 ID:MUXssChK >>229 つづき Villani has written extensive surveys and books [48, 50, 49, 51], and, through these, as well as the insights of his work, he has inspired a generation of young mathematicians with deep, rich, physically motivated mathematical questions. http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/236
237: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 09:18:53.04 ID:MUXssChK >>226 関連 http://mathsoc.jp/meeting/kikaku/2010aki/2010_aki_ukai-p.pdf 鵜飼 正二(東工大) ボルツマン方程式の研究 --過去と未来-- 日本数学会・2010 (抜粋) ボルツマン方程式はL.ボルツマンが1872年に導いた非平衡希薄気体の 運動方程式である.彼の目的は当時定式化が完成した熱力学をニュート ン力学により基礎付けることにあった. 当時は既に全ての物理現象は単一の基本原理により記述されね ばならないという信念(principle of the first principle)が広く受け入れら れており、熱力学をニュートン力学に基づいて構築しようという試みは ごく自然なものであった. ボルツマンの出発点は気体分子運動論である.これは気体が互いに衝 突を繰り返している多数の粒子からなり,気体の巨視的性質はその相対 的な運動で説明が出来るとするものである.このアイデアは18世紀に既 に萌芽が見られるが,19世紀に入り原子の存在こそまだ実証されていな かったが原子論が新しいパラダイムとして認知され,熱は粒子の運動に 他ならないという熱運動論が広く支持されるようになるに従い説得力を 持つようになっていた. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/237
238: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 09:19:28.00 ID:MUXssChK つづき このアイデアがニュートン力学と相性が良いのは明らかであろう。原 理的には全ての粒子の位置と速度をニュートンの運動方程式から求めれ ば気体の微視的状態が分かる。しかし解くべき方程式の個数は膨大(アボ ガドロ数)であり、解くことはおろか、それと同数の初期データを準備す ることは実行不可能である。しかし多数の粒子が衝突を繰り返すと個々 の粒子は個性を失い、平均的・統計的な扱いが意味を持つようになる。 ボルツマンが着目した統計量は1粒子相空間(位置-速度空間) におけ る気体粒子の密度(単位体積あたりの粒子質量の合計)である。 古典的な密度分布は実空間の統計量であるが、相空間では粒子速度と いうミクロの情報を含めることができる。相空間の選び方はもちろん一 意でなく、2粒子相空間、3粒子相空間…も可能であるが、1粒子相空 間は古典的な実空間に次いで簡単な構造を持ち、しかもミクロ情報を扱 うことができる。 ボルツマンは彼の方程式から ? 熱力学の第一法則(エネルギー保存則) ? 熱力学第二法則(エントロピー増大の法則) が証明できると主張した. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/238
239: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 09:19:56.39 ID:MUXssChK つづき マクスウエル分布は,マクスウエルがボルツマン方程式に先立ち1859 年に統計的考察により導いたものである.明らかにQ(M) = 0が成り立つ ので、ρ, u, T がt, xによらない定数ならばMはボルツマン方程式の定常 解である。すなわち ? 平衡状態はマクスウエル分布以外にあり得ない. ? マクスウエル分布はボルツマン方程式に埋め込まれている. これよりボルツマンは熱力学のニュートン力学的基礎を築いたと主張 した。しかしこれに対して多くの反論が提起され、ボルツマンとの間で 激しい論争が繰り広げられたことは科学史上の有名な挿話である. W.トンプソン,J. ロシュミット,E. ツェルメロ,… ? H定理は時間に関して非可逆. ? ニュートン力学は時間に関して可逆. 最終的にボルツマンに軍配が上ったのは1970年代に入ってからである. ? ランフォードによるボルツマン-グラッド極限の存在証明。 ボルツマン方程式の統計力学的依存性. ? 多くの研究者によるボルツマン方程式の解の存在理論の整備. ボルツマン方程式の数学解析 先駆的研究: ? ヒルベルト展開(1912).(数学の問題,第6) ? チャップマンーエンスコグ展開(1916-17) つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/239
240: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 09:20:29.60 ID:MUXssChK つづき 時間大域的解の存在定理 最初の存在証明はカーレマン(1932)に遡る.ただし、f が変数xに依存し ない場合(空間一様)の,剛球気体についての結果. (参考) ナヴィエ-ストークス方程式のルレイによる弱解の構成: 1934 しかしその後長い間殆ど研究の進展がなかった。その理由の1つのは衝 突断面積Bの持つ強い特異性である. グラッドのカットオフ近似 この困難を回避するため1963年にグラッドは特異点の近傍でB を有界関 数で置き換えることを提案した。このときQは積分作用素として適切に 定義できる. この近似の導入でその後のボルツマン方程式の解析が大きく進展し た。現在この近似はグラッドのカットオフ近似と呼ばれている。この近 似は画期的で、ボルツマン方程式の解析に多くの成功をもたらした。 特に大域解の存在理論の研究は大きく進展した。実際、これまでに、 全く原理の異なる3つの理論的枠組みが開発された. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/240
241: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 09:20:46.26 ID:MUXssChK つづき 初期値問題の大域解- カットオフ近似 1. L∞理論:平衡解に近い解、スペクトル解析+ブートストラップ論法 鵜飼(’74, ’76), 西田-今井(’76), 静田-浅野(’78) … 2. L1理論:振幅に制限のない解、繰り込み理論+H定理 Diperna-Lions(’89), Hamdache (’92) … 3. L2理論:平衡解に近い解、マクロ・ミクロ分解+エネルギー法 Liu-Yang-Yu(’04), Guo(’04)… ほぼ15年ごとに技術革新が生み出されてきた. 次の技術革新が待たれる. (引用終り) (ここらで1/3程度) http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/241
242: 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [sage] 2017/01/02(月) 09:28:35.95 ID:MUXssChK >>237 つづき ”当時は既に全ての物理現象は単一の基本原理により記述されね ばならないという信念(principle of the first principle)が広く受け入れら れており、熱力学をニュートン力学に基づいて構築しようという試みは ごく自然なものであった.” Villani のフィールズ賞はこの延長上 物理→数学 20世紀の後半から、この流れが復活したようだ もっとも、Villaniがなにをしたのか、いまいちよくわからん だれか、日本語の解説を書いてくれないかね(^^ ”弱解(エントロピー解) (Villani ’98, [35]):”、”弱解の存在定理はずっと後にVillani (’97)で与えられた”というから、超関数理論を応用したのかな・・? http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1483075581/242
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