[過去ログ] 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む27 [無断転載禁止]©2ch.net (517レス)
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306(1): 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む 2017/01/03(火)10:26 ID:trvSnYCN(10/12) AAS
数学はつねに未完成(不完全性定理)
外部リンク[html]:www.h5.dion.ne.jp
不完全性定理 - 哲学的な何か、あと科学とか: 日付不詳
(抜粋)
不完全性定理 1930年頃
一般的に言って、
「数学的に証明された」ことについては、もう議論の余地はない。
どんなに年月が経とうと、決して反論されることもなければ、
科学理論のように、よりすぐれた理論に取って代わられることもない。
主義主張にも善悪にも関係なく、また、どんな嫌なヤツが言ったとしても、
数学的に証明されたことは常に正しい。
まさに絶対的な正しさ。
「数学的証明」こそ、永遠不変の真理なのである。
だからこそ、数学を基盤にし、証明を積み重ねていけば、
いつかは「世界のすべての問題を解決するひとつの理論体系」
「世界の真理」
に到達できるのではないかと信じられていた。
さて、1930年頃のこと。
数学界の巨匠ヒルベルトは
「数学理論には矛盾は一切無く、
どんな問題でも真偽の判定が可能であること」
を完全に証明しようと、全数学者に一致協力するように呼びかけた。
これは「ヒルベルトプログラム」と呼ばれ、
数学の論理的な完成を目指す一大プロジェクトとして、
当時世界中から注目を集めた。
そこへ、若きゲーテルがやってきて、
「数学理論は不完全であり、決して完全にはなりえないこと」
を数学的に証明してしまったから、さあ大変。
ゲーデルの不完全性定理とは以下のようなものだった。
1)第1不完全性原理
「ある矛盾の無い理論体系の中に、
肯定も否定もできない証明不可能な命題が、必ず存在する」
2)第2不完全性原理
「ある理論体系に矛盾が無いとしても、
その理論体系は自分自身に矛盾が無いことを、
その理論体系の中で証明できない」
不完全性定理は述べる。
「どんな理論体系にも、証明不可能な命題(パラドックス)が必ず存在する。
それは、その理論体系に矛盾がないことを
その理論体系の中で決して証明できないということであり、
つまり、おのれ自身で完結する理論体系は構造的にありえない」
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