[過去ログ] 野々村元県議の今後を考える3 (944レス)
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651: 2023/01/15(日)13:16 ID:BbJHgk8U0(2/10) AAS
寺田 寅彦
日常生活の世界と詩歌の世界の境界は、ただ一枚のガラス板で仕切られている」という書き出しで(不粋な言葉になってしまうが)実生活と文学との関係について語られている。
そのガラス板には小さな狭い穴があいていて、始終その二つの世界を出入りしていると、その穴は大きくなっていくのだが、ある人たちはその穴の存在さえ知らない。ガラス板があまりにも曇っていて、反対側の世界が見えないのだと寺田寅彦は言う。
「穴を見つけても通れない人もある。それは、あまりからだが肥り過ぎているために……」と続くのが、おかしい。まったくその通りだ。世間的な打算や分別や強欲などで頭の中に厚着している人間は、
永遠に文学=曇ったガラス板の向こう側の世界とは無縁である
具体的な手ざわりのある事柄から、ある法則性を発見し、そこからヒョイと、まったく別の世界の事柄を連想し、類推し、抽象化していく。この「ヒョイ」というところが、寺田寅彦の随筆の刺激的なところだ
しかも、その「ヒョイ」に、頭の曲芸的なこれ見よがしのあざとさがなくて、あくまでもつつましく、さりげないのが好もしい(時に――ほんの二、三編、芥川龍之介のアフォリズムめいたものもあるけれど、それはあんまり面白くない)
情報」と「知識」とは別のものだ、ということがハッキリとわかる。「情報」は「技術」とは結びついても、そのままでは「知識」にはならない。
「宇宙の秘密」にたいする豊かな感受性によって練りあげられなければ「知識」にはならないと私は思う。「おたく」と「知識人」は、決定的に違う。
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