野々村元県議の今後を考える5 (994レス)
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976: 2023/11/01(水)16:46 ID:8o3HXGna0(2/4) AAS
当時の課題の一つがインフラ整備。東京への一極集中とそれに伴う農村部の疲弊が社会問題化していた70年代、新幹線を中心とした高速鉄道や高速道路を地方に行き渡らせることで人口と産業の地方分散を実現、
「過疎と過密」を同時解消することを鮮明に打ち出しています。
そのアプローチは理論的かつユニークです。過密対策では、都市機能の一部を担っていた工業を東京や大阪から追い出し、全国的な視野で再配分することを模索。
特に知識と知恵が求められる「知識集約型産業」を内陸部に配置することを立案しています。知識集約型産業は、それまで日本を牽引してきた重化学産業と異なり、
公害を出しにくい産業群であり、環境対策にもつながります。また工業を地方に分散させれば職が生まれ、自然と人口も増えます。人と産業が地方に移りやすくするために
鉄道網や道路網を整備し、大都市と地方のアクセスを容易にする−というシナリオです。これが「国土の均衡ある発展」であり、田中角榮氏は「人と経済の流れを変える」と指摘しています
残念ながら直後に起こったオイルショックなどで挫折してしまうのだが、それがなければ現在の東京一極集中も緩和されていただろう。惜しいのは、土地高騰や無秩序な乱開発を招いたことか。事前に法制度を整えておけば秩序ある開発が行われ、千葉の成田周辺に多くある、
今となっては塩漬け状態の限界ニュータウンのような土地開発も避けられただろう。
その一方で、時代を見誤ったかなと思われるところもある。例えば、高速道路網の拡張だ。当時はまだ国鉄の分割民営化は議論されていない時代だし、貨物も鉄道輸送が主流の時代だったから、鉄道を主にそこから枝のように伸びた道路で物資を輸送する
ことを描いていたようだが、その後、国鉄の労働問題が激しくなって以降、トラック輸送に切り替わり、人の移動も長距離バスに移るなど鉄道の地盤沈下を起こしてしまったのは残念だ。
省2
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