[過去ログ] ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章 (1002レス)
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695: 2011/08/20(土)09:39 ID:thw9gh4y(1) AAS
◆k7QIZZkXNs氏以外の書き手が予約したのはもう約10ヶ月くらい前だからな
続いたとしても実質非リレーで細々と続いていくだろう

リスタートする必要など欠片も無いが
696: 2011/08/24(水)15:19 ID:4JdBMLT4(1) AAS
こう考えると、非リレーって一番人気だよな。
697: 2011/08/26(金)05:09 ID:soXBsOPl(1) AAS
tes
698: 2011/09/02(金)02:06 ID:iU0JqqWl(1) AAS

699: 2011/09/10(土)03:44 ID:bcqV2weR(1) AAS
しゅ
700: 2011/09/24(土)06:50 ID:UEPz/zoi(1) AAS
tes
701: 2011/10/12(水)07:48 ID:wzW5tNBP(1) AAS
保守
702: 2011/10/12(水)10:39 ID:mlyrQ3NV(1) AAS
予約キター
703: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)14:58 ID:LzafnBZG(1/10) AAS
 月が沈み、太陽が昇る。夜闇は朝の光に打ち払われ、マスク越しの視界を眩しく染めていく。
 ダース・ベイダーはその光を全身に浴び、手にする宝刀・獅子王を鞘へと納めた。
 この地へ降り立ち指針を定めて以降ダース・ベイダーはすぐには動かず、まず自身を把握する事に努めた。

 最期の瞬間を覚えている。
 魔星デス・スターで。帝国の将、シスの暗黒卿として。実の息子ルーク・スカイウォーカーとの、幾度めかの、そして最後の戦い。
 ルークが放った叫びは今も耳に、魂に焼き付いている。
 暗黒面に堕ちたダース・ベイダーを光の下へ呼び戻した、誇るべき息子の切なる声を。
 そして、ルークを排除せんとする銀河帝国皇帝ダース・シディアス――暗黒の師にして全ての元凶を、湧き上がる怒りのままに討ち果たした。
 ルークを守れはしたものの、代償は己の命。ダース・ベイダーもまた、命尽きる事となった。
省20
704: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)15:00 ID:LzafnBZG(2/10) AAS
『――往くか』

 敵を、あるいは友となる者を求め歩み始めたダース・ベイダーの前にほどなくして現れたのは、一人の少女だった。
 若い。彼の子供達より五つ六つは下だろうか。肩までもない黒い短髪、およそ戦闘に適さないであろう白く細い脚を剥き出しにした衣服。
 一見無害な非戦闘員とも思えるが、手にする無骨な刀がそうではないと告げている。
 ダースベイダーは少女と視線を合わせる。少女の内に滾る殺意を感じ取り、思わずダース・ベイダーの手は外套の下の刀へと伸びた。

(……いや、まだだ)

 しかし、抜刀はしない。意識して強張る指を柄から引き剥がし、大きく五指を広げて少女へと翳す。
 待て、という意識表明。

『わしは、殺し合うつもりはない。剣を納めよ』
省11
705: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)15:03 ID:LzafnBZG(3/10) AAS
「刀を抜いて……本気で戦ってください! でないと、私は……!」

 天秤は揺れている。戦う決意はしても、覚悟がついてきていない。他に何か、人を殺すに足る理由を求めている。ダース・ベイダーはそう見て取った。
 たとえば、命令されたから。先に相手に襲われたから。身を守るために仕方なく。大事なものを取り返すため――など。
 迷いを払拭するだけの強い理由。あるいは忘却するほどの。
 もしダース・ベイダーが先に刀を抜いていれば、少女はダース・ベイダーを危険な人物と見做し自己の安全のために迷いを忘れられたかも知れない。
 しかし、そうではない――だから、本気で戦えと懇願するのだろう。殺していいのだと、殺すべきなのだと、自分に言い聞かせるために。

『お前がどうして戦いたいのかは知らぬ。だが……今にも泣きそうな顔で剣を振るう者を斬る刃など、わしは持たぬ』
「う、うぅ……だったら!」

 少女を刺激しないよう静かに諭す。が、一向に剣を抜かないダース・ベイダーに業を煮やしたか、少女は野太刀を鞘に納めたまま突進してくる。
省18
706: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)15:03 ID:LzafnBZG(4/10) AAS
「あうっ!?」

 少女の顔が強張る。フォースが生む力の一つ、テレキネシス。手を触れずに物体を動かす力。
 直接相手に叩きつけて吹き飛ばす事もできるが、ここでダース・ベイダーが使ったのはフォース・グリップと呼ばれる技だ。
 手を触れずして物体を締め上げる。シスの技ゆえあまり使いたいとは思わないが、敵を殺さず無力化するにはうってつけの技である。
 少女の刀を握る腕、その手首をめがけフォースを集中させる。全力で使えば人の首を折る事すら容易い。
 もちろんダース・ベイダーにそこまでする気はないが、刀は取り上げねば話もできない。フォース・グリップを強め、少女の手首にダメージを与えようとした。

「こ、の!」

 握力を失うくらいの力で締め上げたつもりだったが、予想に反し少女は刀を取り落とさない。
 少女は刀から添えていた片手を外し、自らの太腿へと滑らせた。
省20
707: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)15:04 ID:LzafnBZG(5/10) AAS
『ここまでだ。次は腕を斬り飛ばす』

 実際その気はなかったが、あえて冷徹に告げる。これでどうやっても勝てないとわかってくれればいいのだが。
 自分の声が人間味を感じさせない機械の音声である事も、この時ばかりは役立ってくれるだろうとダース・ベイダーは小さく苦笑した。
 冷たい刃の感触が一気に死の恐怖を思い出させたか、ひっとしゃくりあげて少女は止まる。
 いくら腕が立つと言っても、やはりまだ幼い少女だ。恐怖を捻じ伏せ闘志へと変える事ができない。
 さしたる被害もなく、制圧に成功。結果は上々なのだが、ダース・ベイダーは仮面の下で苦い息を吐く。
 少女が生涯一番の強敵だったという訳ではない。幼い者を斬った事がない訳でもない。
 それでもやはり、再びジェダイとして生きる事を決意した今となっては、子供らより幼い者を斬る事には抵抗があった。
 安堵した一瞬、ダース・ベイダーはふとその場に新たなフォースの流れを感じ取る。
省19
708: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)15:05 ID:LzafnBZG(6/10) AAS
 どうやら少女へ刀を突き付けていたところを目撃されていたらしく、完全に“殺す側”の人間だと思われている。
 片方は年端もいかない少女、もう片方は漆黒の仮面と外套に身を包んだ男。どちらが怪しいと言って、間違いなくそれは自分なのだろうとダース・ベイダーは眉を顰めた。
 事実は違うと抗弁するか? だが状況的に見てダース・ベイダーを信じてくれる要素はないように思えた。
 むしろ往生際が悪いとさらに激昂するのではなかろうか。鎧武者を激しく叱咤する女騎士はそういうタイプに思える。
 女騎士とは対照的に鎧武者はあまり好戦的ではないように見える。決してダース・ベイダーから目を離さないでいる様から見て警戒されているのは同じ。
 女騎士が構える刀の切っ先を見やり、どうしたものかと仮面の裏で小さく唸る。
 斬る、のは論外だ。女騎士たちがダース・ベイダーに攻撃してきた理由は、間違いなく少女を助けるためであろう。
 だから善良という訳でもないが、少なくとも悪ではない。ジェダイが斬る対象ではないのだ。今のところ、だが。
 ここは通じないとは分かっていても、言葉を尽くす場面だろう。
省20
709: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)15:06 ID:LzafnBZG(7/10) AAS
「わ、私。急に、その人に襲われて! 私の時も、最初は戦う気はないって言って、突然……!」
「何だと……!」

 たった今。それも不可能になった。
 いよいよ義憤に燃えたアグリアスの眼を見て、これはもう説得は無理だなと嘆息した。
 少女にしてやられたと言うべきか。気がつけばダース・ベイダーが狩られる側へと追いやられていた。
 もはや戦う以外に道はない。

「これで疑う余地はないな、ギルガメッシュ!」
「お、おう……ああ、くそっ! わかったよ、やってやらあ!」

 ギルガメッシュが抜剣した。ダース・ベイダーの胴回りを軽く上回るほどの大剣だ。
省16
710: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)15:07 ID:LzafnBZG(8/10) AAS
「止めろォォォ――――ッ!」

 横っ面を叩かれたような張りのある強烈な声に押され、行動を中断せざるを得なかった。
 誰もが――ダース・ベイダーやアグリアス、少女でさえもが敵手から視線を外してその声の響いた方向へ眼をやる。
 そこには黒髪を逆立てた青年がいた。全身に朱色の線を引いた傷だらけの姿で、しかし痛みに屈する事なく力強く歩いてくる。
 
「あ……!?」
「追いついた……そして、間に合ったぞ、土宮くん!」

 青年は、ダース・ベイダーでもアグリアスらもでなくただ一人、少女へ向けて言葉を放つ。
 土宮と呼ばれた少女はびくりと身体を震わせるが、構わず大神は進む。
省8
711: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)15:07 ID:LzafnBZG(9/10) AAS
【C-6 草原/一日目/黎明】

【ダース・ベイダー@スターウォーズ】
【状態】健康
【装備】宝刀・獅子王@喰霊-零-
【道具】基本支給品一式、ランダムアイテム×1
【思考】
 基本:弱きを守り、暗黒面に堕ちた(殺し合いに乗った)者を倒す。
 1:ジェダイ騎士として戦う。
【備考】
省37
712: 朝焼けに間に合わない ◆k7QIZZkXNs 2011/10/12(水)15:08 ID:LzafnBZG(10/10) AAS
以上です。
713: 2011/10/13(木)07:40 ID:l7zckarr(1) AAS
投下乙です

おぉー、キレイなダースベイダーの漢っぷりが素敵ですな!
乱戦の様相も呈してきたし、展開が面白くなってきたわ
714: 2011/10/13(木)11:30 ID:D2SVvcF8(1) AAS
投下乙
やっぱこの書き手さんの話おもしろいなー
ダースベイダーが扱いにくそうだけどかっこいいw
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