[過去ログ] 【伝奇】東京ブリーチャーズ【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (285レス)
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16: ノエル ◆4fQkd8JTfc 2016/11/27(日)16:58:32.15 ID:W4C27UYA(1) AAS
「Snow White」――雑居ビルの通りに面した1階にその店はあった。
雑居ビルの中にあってこの店名では一見怪しい店に見えてしまうが、なんのことはない、喫茶店風のかき氷屋である。
かき氷しか出さないにも関わらず、粉雪のような氷のクオリティが半端ないということで知る人ぞ知る隠れた人気店だ。
製法は門外不出……というか出すに出せない。
ちなみに売上の何割かは北極のシロクマさんのために地球環境保護団体に寄付されるそうな……。
「ねぇねぇ、八尺様って知ってる〜? 最近噂になってるんだよね〜」
「そうそう、うちのクラスの男子がもう1週間来てなくってさ〜」
「まっさかー、ズル休みでしょー。あんなの作り話に決まってるじゃ〜ん、ねえ店主さん?」
「そうだよ、お化けや妖怪なんてこの世に存在しないんだよあんなのは全部ネットのデマさハハハ」
客の世間話に引きつった笑顔で答える店主の青年の正体は、日本古来の妖怪、雪女である。
省15
72: 尾弐 黒雄 ◆pNqNUIlvYE 2016/12/22(木)00:54:24.15 ID:h75M8XMQ(1/6) AAS
>「いいですよ、ただしボクが逃げた後でよろしく!」
「上司の帰宅まで帰れないたぁ、化物業界も人間じみてきたもんだぜ」
いつも通りの軽口を叩きあう、尾弐と那須野。
だが、垂れ流す言葉こそ弛緩しているものの、尾弐は一瞬たりとも八尺様から視線を外す事はしない。
それは、眼前で繰り広げられている光景が危険なものである事を察知しているが故。
「ぽぽ……ぽぽぽぽぽ」
まるで地に埋められた死者が助けを請うている様に、
異形の怪物たる八尺様の周囲の地面から這い出て来たのは、数多の腕。
省29
93(1): 那須野橘音 ◆TIr/ZhnrYI 2016/12/28(水)14:09:26.15 ID:nT0YLuFO(1) AAS
橘音「こんにちは、那須野橘音の年の瀬ブリーチャーのお時間です」
髪さま「だんだん雑になってきたゾナね……」
橘音「そ、そんなことないですよ。……それはともかく、クロオさんの〆がまだなうちに恐縮なんですが、二点ほどご連絡が」
髪さま「……ゾナ」
>>85 祈ちゃん
橘音「お疲れさまでした。いつもボクの後で無茶振りの処理をして頂きまして、申し訳ありません」
髪さま「祈ちゃんの筆力に依存しっぱなしゾナね。橘音はもっと祈ちゃんに感謝しろゾナ」
橘音「えっと、ハグしてキスでもすればいいでしょうか?」
髪さま「そういうセクハラネタはもうノエルでおなかいっぱいゾナ」
橘音「そうでした、ボクとしたことが……。で、本題なんですが、ちょっとルールの改正をさせて頂こうと思いまして」
省39
142: 2017/01/17(火)12:07:47.15 ID:x2fVT00o(1) AAS
埋め
204: 那須野橘音 ◆TIr/ZhnrYI 2017/01/24(火)20:23:08.15 ID:rns+BZZl(4/6) AAS
稲城市、某所。
普段は大勢の人々が行き交っているであろう商店街が、KEEP OUTと書かれた黄色のバリケードテープで封鎖されている。
その近くにはたくさんの警察車両、救急車、消防車が集まっており、今まさに懸命の救命活動が行なわれていた。
……が、今さらの救命活動などにいったい何の意味があるだろう?
救急車に担ぎ込まれ、AEDによって――あるいは人力によって心肺蘇生を施されている女性たちは、とっくに絶息している。
野次馬たちが群れを成し、その光景を写メで撮影したりしている。
目の前で死が猛威を振るっているというのに、なんという楽観ぶりだろう。群衆を前に橘音はそう思う。
が、そんな人々を《妖壊》から守るのが自分たちの仕事だ。
「ハイハイ、お邪魔しますよ。毎度おなじみ狐面探偵、那須野橘音ですよぉ〜」
救急車や消防車の回転灯が眩しく輝く中、人混みを縫って前へ進んでゆく。
省34
235: 尾弐 黒雄 ◆pNqNUIlvYE 2017/02/02(木)00:02:39.15 ID:/PrPsy7k(4/5) AAS
>オギャアアァアァアァアァアァァァァ……
>オォオォオォオオ……オ……オギャアアァアァァアァアアアア……!!!
>「ま……、まさか……!」
「おいおいおいおい、ちょっと待て。冗談だろ」
けれども、状況はここで悪化する。
コトリバコの怪物がその口腔から垂れ流す泣き声。それが、いつの間にか『増えて』いたのだ。
其れも、一つ弐つではない。
増えた泣き声は――――合わせて七つ。
>「あ、あれぇ〜?これは……死んだ、かなぁ……?」
>「てめぇら大増殖してんじゃねえ! せめて横一列か前後二列に並べ―――――ッ!!
省26
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