[過去ログ] 【伝奇】東京ブリーチャーズ【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (285レス)
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61: 多甫 祈 ◆MJjxToab/g 2016/12/17(土)00:19:56.65 ID:qDvHNRhH(3/5) AAS
 その光景を見て状況を理解できないのは、橘音以外のブリーチャーズ全員だっただろう。
ノエル、尾弐、そして祈の3人は、事態の推移を見守りながら、橘音の傍らへとやってきた。
「どういうことだよ、あれ」
 先に口を開いたのは祈だった。あれ、と顎でしゃくって、八尺様たちを示す。
 先程まで激しく戦っていたかと思えば、
橘音がいつもの妖怪時計もとい便利妖怪召喚タブレットによって黒いシルエットを呼び出し、
それが八尺様に語り掛けると、どうやら八尺様は満足してその黒いシルエットと共に成仏していくようである。
 打ち合わせでは、自分達が戦闘で八尺様を叩きのめし、会話でなんとか納められれば良し、
できなければ封印等で漂白ということであったのに、話と違うではないか。納得できる説明を求む。
 そう言いたげな不満そうな顔で、パーカーのポケットに両手を突っ込んでいる。
省20
102: 2016/12/30(金)19:04:58.65 ID:YOlWNBNJ(1) AAS
>>101
うん、そこ使うのがベストだと思うよ
134: 那須野橘音 ◆TIr/ZhnrYI 2017/01/13(金)23:55:50.65 ID:3KUW7k/k(2/3) AAS
>――――そこまでだ。雪女なのに熱くなってねぇでちったぁ頭冷やせノエル。後、覆面剥ぎもマナー違反だ

動いたのは尾弐だった。ノエルの襟首を借りてきた猫の子よろしく掴み上げ、ぽいとソファへ投げ飛ばす。
間一髪、貞操の危機は脱したと橘音は胸を撫で下ろした。
が。

ほっと息をついた直後、尾弐のデコピンが額を直撃する。

「ぴぎゃん!」

鳴いた。半狐面越しとはいえ、鬼の膂力のデコピンである。衝撃に大きく仰け反り、それから額を押さえてうずくまる。
省37
149: 2017/01/17(火)12:11:32.65 ID:UVtPVnvt(1) AAS

216: 多甫 祈 ◆MJjxToab/g 2017/01/29(日)01:14:44.65 ID:DtYvpmWH(3/8) AAS
>「……工事完了や。完璧に仕上げちゃおるが小便は身体を元に戻すまで我慢しとくんやで。
>尿道が出来上がったばかりで粘膜同士が張り付いとるからな」
 やがて、品岡の声が降ってきた。
それによって、急に視界が開けたようにトランス状態が解けて、祈ははっと目を見開いた。
意識がはっきりと覚醒していくのがわかる。
「はっ……はっ……」
 汗ばんだ手。握りしめたソファの革。知らず呼吸が荒くなっていたことに祈は気付く。
思ったよりも早く終わったらしく、祈が時計を見ても5分と経っていなかった。
だがもうずっとソファに座って術を受け、その終わりを待っていたような気がしていた。
 トランス状態が解けた時に下半身の感覚も戻っていたようで、
省16
240: 品岡ムジナ ◆VO3bAk5naQ 2017/02/07(火)21:55:43.65 ID:J3g7vBWU(3/11) AAS
橘音の声に足を止めた祈を、ノエルが素早く抱き寄せる。
彼らの足元数メートルの位置までの地面が赤黒い死の色に濡れた。

「"中"になんか居るで!」

破裂の勢いか、はたまた自ら跳躍したのか――原型を留めぬ亡骸のかたわらに、一つの小箱が落ちた。
複雑な木目で織られたそれは、寄木細工と呼ばれる工芸品だ。
一見してただの薄汚い小箱であるが、頬を叩くような圧力を伴う凄まじい妖気がそこから放たれていた。

>「付喪神化していますね」

「あれが鞍馬山からパクられたっちゅうコトリバコの本体でっか……!」
省33
283: 第参話ダイジェスト 2017/07/09(日)21:16:08.65 ID:PrHTvua2(2/2) AAS
しかし尾弐はそれではクリスに勝つには不十分だと考え、
いざとなったら乃恵瑠を殺害しクリスに決定的な隙を作ることを考えていた。
尾弐にとって、人を殺めた《妖壊》は憎むべき存在であり、かつて妖壊化したノエルもその中に含まれるのであった。
尾弐のその考えを察した橘音は、莫大な妖力の行使によってケ枯れ寸前になりながらも
ノエルを信じて見守るように諭し、万が一駄目なら共に手を穢そうと告げる。
そしてポチには、クリスとの戦いから手を引き、雪の中で倒れた祈を連れ戻しに行くように告げる。
橘音は最初からノエルとクリスに一騎打ちをさせるつもりであった。
橘音が雪の女王から受けた依頼とは、ノエルがクリスと決着を付けられるように導いて欲しいというものであったのだ。
一方、クリスと戦っている乃恵瑠も、尾弐が自分に殺意のようなものを向けている事に気付き、
それを戦略上の良し悪しの問題として冷静に受け止めるのであったが、「死にたくない」という本音が口をついて出る。
省26
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