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【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (368レス)
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◆ejIZLl01yY
2017/01/26(木)06:18
ID:E1+pXxZy(2/4)
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218: ◆ejIZLl01yY [sage] 2017/01/26(木) 06:18:51.49 ID:E1+pXxZy >「ティターニア・グリム・ドリームフォレストの名において乞う―― 其は 何処より遠く何より近い場所 生命の生まれる場所にして何時か帰る場所 果て無く巡る魂の円環 忘れ去られた記憶に刻まれた聖痕 我が声に応え暫し顕現せよ――」 ふと、ティターニアさんの声が聞こえた。 >「――夢の森《ドリームフォレスト》」 直後に感じるのは、清らかなマナの迸り。 吹き抜ける風のように広がっていくそれは、黄金と白銀が彩る古代都市を緑の森へと塗り替えていく。 そしてそのまま、マナの奔流は私の放った矢に追い付き……瞬間、矢は栗色の小鳥へと姿を変えた。 小鳥は私の迷いも決断も、まるで知った事じゃないと言わんばかりに、どこか高くへと飛び去っていった。 その光景に私は思わず気が抜けて、その場に座り込んでしまった。 これは……結界魔法だ。 それも破魔とか防壁のような、防御魔法とは違う。 糸を結んで輪を作るように、この世界の中にもう一つの輪を……世界を結ぶ。本物の結界魔法だ。 >「ミライユ殿、ここは現在と過去が入り混じり、死した者とも対話できる場所―― 我に出来るのはここまで……後はそなた次第だ」 そしてミライユさんは……自分のお姉さんと出会った。 ……私にはついぞ出来なかった、ミライユさんの純心を、彼女の姉はいとも簡単に引き出してしまった。 だけど…… 「……こんな残酷な事が、あっていいのか」 ミライユさんの「ボタンの掛け違い」が、姉の……家族の死だったとしたら。 あのお姉さんが言うような、正しい道に戻る術なんて……初めから無かったって事じゃないのか。 失ってしまった事に耐えて、それでも正しい道を選べば良かったって、そう思う人もいるかもしれない。 でもそう思えるのは、きっとその人が強いか、鈍いからだ。 人は強く生まれるか、弱く生まれるかなんて、選べない。 自分以外の誰かの悪意が、いつ誰に降り注ぐのかも、選ぶ事なんて出来ない。 だったらミライユさんは……どうすれば、こんな事にならずに済んだんだ? 考えても、答えは出ない。 いや……きっと、答えなんてない。 答えがないからこそ、残酷なんだ。 だけど、答えがあるからこそ、残酷な事もある。 そう、こうなってしまった今、私に出来る事はもう、殆ど無い。 殆どないだけで、確かにあるんだ。あってしまう。 >「うわぁぁんっ……! 助けて、怖いよぉ、痛いよぉ……お姉さま……マスターっ……!!」 ミライユさんが、堰を切ったように泣き出した。 それはつまり、完全に魔力の制御を失ったという事。 竜……テッラさん、だっけ。彼女の巨体が落ちてくる。 少し遅れて、彼女と同じように持ち上げられていた岩が降ってくる。 私は動かない。動く必要は、ない。 ただ、頭上を見上げた。 白い横薙ぎの閃光が、私達の頭上を駆け抜ける。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/218
ティターニアグリムドリームフォレストの名において乞う 其は 何処より遠く何より近い場所 生命の生まれる場所にして何時か帰る場所 果て無く巡る魂の円環 忘れ去られた記憶に刻まれた聖痕 我が声に応え暫し顕現せよ ふとティターニアさんの声が聞こえた 夢の森ドリームフォレスト 直後に感じるのは清らかなマナのり 吹き抜ける風のように広がっていくそれは黄金と白銀が彩る古代都市を緑の森へと塗り替えていく そしてそのままマナの奔流は私の放った矢に追い付き瞬間矢は栗色の小鳥へと姿を変えた 小鳥は私の迷いも決断もまるで知った事じゃないと言わんばかりにどこか高くへと飛び去っていった その光景に私は思わず気が抜けてその場に座り込んでしまった これは結界魔法だ それも破魔とか防壁のような防御魔法とは違う 糸を結んで輪を作るようにこの世界の中にもう一つの輪を世界を結ぶ本物の結界魔法だ ミライユ殿ここは現在と過去が入り混じり死した者とも対話できる場所 我に出来るのはここまで後はそなた次第だ そしてミライユさんは自分のお姉さんと出会った 私にはついぞ出来なかったミライユさんの純心を彼女の姉はいとも簡単に引き出してしまった だけど こんな残酷な事があっていいのか ミライユさんのボタンの掛け違いが姉の家族の死だったとしたら あのお姉さんが言うような正しい道に戻る術なんて初めから無かったって事じゃないのか 失ってしまった事に耐えてそれでも正しい道を選べば良かったってそう思う人もいるかもしれない でもそう思えるのはきっとその人が強いか鈍いからだ 人は強く生まれるか弱く生まれるかなんて選べない 自分以外の誰かの悪意がいつ誰に降り注ぐのかも選ぶ事なんて出来ない だったらミライユさんはどうすればこんな事にならずに済んだんだ? 考えても答えは出ない いやきっと答えなんてない 答えがないからこそ残酷なんだ だけど答えがあるからこそ残酷な事もある そうこうなってしまった今私に出来る事はもう殆ど無い 殆どないだけで確かにあるんだあってしまう うわぁぁんっ! 助けて怖いよぉ痛いよぉお姉さまマスターっ!! ミライユさんが堰を切ったように泣き出した それはつまり完全に魔力の制御を失ったという事 竜テッラさんだっけ彼女の巨体が落ちてくる 少し遅れて彼女と同じように持ち上げられていた岩が降ってくる 私は動かない動く必要はない ただ頭上を見上げた 白い横薙ぎの閃光が私達の頭上を駆け抜ける
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