[過去ログ] エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART2〜 (980レス)
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136(2): 04/01/27 10:31 AAS
宮脇孝雄さんが座談会で
宮脇 僕はミステリを大量に読んでいる時に、けっこういいかげんな読み方を覚えましたから。
半分読んで登場人物がだいたいそろったなあというところで、結末をこっそり読む。
都筑道夫さんが出版社に勤めていた頃、原書の版権をとるときに、洋書が山ほど送られてくるので、
とても全部読み切れない。そこで都筑さんは、本の最初と結末を読んで面白ければ、
中身を読むというふうにやっていらしたそうなんです。
あとで犯人とわかる人物が、半分くらいたっても登場してこないようなミステリは、
たいがい出来がわるいんですよ。最後の10ページで新しく登場した人物が犯人だった、
というミステリもありますし。
だいたい半分まで読めば登場人物は全部出てきますから、それで安心して伏線がとどれるわけですね。
省5
137(1): 書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw 04/01/27 12:12 AAS
当初は斬新に見えたバークリーのスタイルも、後にはセイヤーズにパターン化の批判を
受けてしまう。確かに鼻に付いて来る罠。
「靴に棲む老婆」で思い出深いのは、このタイトルで探して見つからなかった、
あの夏の暑い日だね。ポケミスは既に品切。
ビッグシティの本屋をくまなく回ったが、
どこでも「エラリー・クイーン作でそういうタイトルの本はありません」という返事。
138(1): 04/01/27 18:01 AAS
>>136
つまりクイーンの原書にも登場人物表がついていた可能性が高いということだね。
ただそうだとしても
それがクイーン自身の作か、アメリカの出版社が勝手に作ったものか
まではわからないが。
139(2): 99 04/01/27 19:38 AAS
>>136
へー宮脇さんがそんなことを。すると>>138さんの言うとおり、
原書にも表が付いていた可能性は高いですね。
この流れでふと疑問に思ったのは、お邸の見取り図なんかは
原書からそのまま取ってるのかどうか、ということ。
何かわかるかなと思って、世界ミステリ全集第3巻クイーン編巻末の
鮎川哲也と石川恭司、稲葉明雄、小鷹信光の座談会を読んでみたんだけど
ここで石川氏がライツヴィルの地図について、あれはクイーンの記述をもとに
青田さんが作ったと書いてあったんですよね。するとあの地図は原書に
ついていたものではない、ということになる。
省4
140(5): 04/01/27 20:56 AAS
>>137
私も「靴に棲む」のタイトルで探した記憶があります。
気が合いそう。
141: 書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw 04/01/27 21:43 AAS
>アメリカの出版社が勝手に作ったものか
この発想は理解出来ない。
アメリカ法に無知なのにもほどがあるという気がする。
142: 04/01/27 22:19 AAS
五領ケ台高校はアメリカ法を教えてくれるんだ・・・へぇー
143(4): 04/01/27 22:37 AAS
おれも創元文庫を持ってるが、>>114がイマイチわからん。
>>134にもあるが、「オランダ」も「ギリシア」に匹敵するくらい
登場人物表の人物が多いわけだが、
114が「ギリシア」でミスディレクションと言っているのは、
「オランダ」にも共通していることなのか?
144: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
145: 04/01/27 23:39 AAS
↑
削除依頼ずみ
146(1): 99 04/01/28 00:07 AAS
>>143
はたして登場人物表が創元の案によるものなのかどうか
疑わしくなってきましたが、>>134さんの仰るのはおそらく
物語の構造に捉えた上でのご発言かと思われます。
気になるのでしたら、再読してみられるのも一興かと。
私は久々(10年ぶりくらい)に再読して、かなり感動しましたよ。
147(1): 04/01/28 00:33 AAS
>>139
ライツヴィルの地図のことだが、
HM文庫「災厄の町」の訳者後書きの後に編集部の付記があり、
…そこで今回は巻頭に<上町>の地図を載せてみました。
この地図は『ダブル・ダブル』の原書(リトル、ブラウン社版)に載っていたものなので…
とある。座談会で話題になったという地図はこれとは別?
もっとも上記の後に
…この地図を載せるにあたり、訳者の青田勝氏には大変お骨折りいただいたわけですが…
とあって、青田氏が大きな役割を果たしているのは確かなようだが。
148(2): 04/01/28 01:14 AAS
私は「チャイナ橙の謎」の原書を読んだことはありませんが、
>>112さんが引用している
ディヴァシー嬢……病人と−−そして、希望をはぐくんでいる。
というくだりは、
Miss Divacy (Divasy?)......nurses a person------and hopes.
の和訳ではないでしょうか?
(動詞) A......and B
で、まず A と言い、続けて対照的な B と加えることで落とす、というのは
英文ではよくある言い回しですし、この場合は
nurse a person:病人を看護する
省3
149: 99 04/01/28 01:16 AAS
>>147さんのレスを読んで思い当たったことがありました。
私が持っている『ガラスの村』の原書がまさにLITTLE.BROWNの
1954年初版のものなんですが、ハヤカワ文庫『ガラスの村』の
「シンの辻」地図は、明らかにこの地図を元にしています。
訳は青田勝氏ですから、>>139や>>147さんの指摘から考えるにも、
もともと原書に地図は付いていて、それを日本語に直すのに
青田氏が尽力した、ということなのでしょうね。
こうして傍証が揃ってくると、登場人物表も原書に付記されていた
可能性が強まってきますね。まぁクイーンのような厳密な証拠に
基づいた上での結論とは、とても言えませんが。
150: 04/01/28 02:06 AAS
なににせよ原書が手に入りにくいのが問題なんだな
151(5): 112 04/01/28 02:08 AAS
解答を発見。
創元推理文庫の登場人物表は、カバーの折り返し部分と扉の裏(2ページ目)の2カ所にあるが、
俺が>>112を書き込んだときは、カバーの折り返しの方しか見ていなかった。
そこにこういう紹介があるのだが、
マーセラ・カーク……死体を見て卒倒し、あるいは卒倒したまねをする。
さっき扉の裏の方の登場人物表を見たら、こう記載されていた。
マーセラ・カーク……死体を見て卒倒し、あるいは卒倒したまねをする。(fainted or feinted)
省4
152(1): 112 04/01/28 02:09 AAS
・・・と偉そうなことは言えないね。
目の前にあった事実を見過ごしていたわけだから。
ヘイクラフトの <もし私が知ってさえいたら> の典型と藁ってやって下さい(汗
153: 書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw 04/01/28 12:27 AAS
「靴に棲む老婆」こと「生者と死者と」をパラパラと見てみた。
こういう傾向の作品を書かせたら、やはりクリスティに及ばないという感を強くした。
>なににせよ原書が手に入りにくいのが問題なんだな
日本におけるクイーン人気が異常な感もある。(あくまでヲタの間でのことだが(w )
クイーンに限らず、カー、ヴァンダイン等本格のマエストロの作品は、
今は、欧米ではほとんど読まれていないのが実状である。
世界的な作家になったアガサは別格なんだな。
ハードボイルド御三家の方も、ロスマクあたりは存在さえ忘れられているとのこと。
154: 04/01/28 12:33 AAS
流石にヴァン・ダインは見かけないが、
クイーン、カーあたりはクリスティに比べれば少ないものの
欧米の本屋でも見かけるよ。実際旅行した時にはチョコチョコ買ってくるし。
「ほとんど読まれていない」というのは言いすぎだね。
それともリサーチした結果言ってるのかな?
155: 書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw 04/01/28 12:41 AAS
154はポール・アルテがカーの著作を数冊しか入手出来なかったエピソード
を知らないのだろうか?
>欧米の本屋でも見かけるよ
>「ほとんど読まれていない」というのは言いすぎだね。
上記の理論展開もおかしく、本屋に一応ある→よく読まれている
という結論は成立しない。こういった点、十分に心しておけ。
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