[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6438【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (651レス)
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475: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:01 d AAS
「え?」
「そういうプレイだからだ」
顎を撫でてリヴァイが続ける。
「負担をかけないようにだとか、そういうのも勿論あるが、優しいフリしたほうがお前の羞恥心を煽れるし、トロ顔だのイキ顔だのもじっくり見られる。
些細な表情の変化も見逃すつもりはねえし、お前、エレン、優しい言葉かけりゃあかなり恥ずかしいポーズだって言うこと聞くだろ。オレに得だ」
何故か偉そうに胸を張るリヴァイをエレンは呆然と見つめた。
開いた口が塞がらない。なんか、もしかしてもしかしなくとも。
(……お、オレ……もしかして、凄い勘違いをしてたんじゃ……)
「それを知っちまったお前は、今後更なる羞恥と屈辱に耐えるハメになるわけだ」
いい墓穴を掘ってくれた。満足そうにトドメを刺すリヴァイに、エレンはゆっくりと崩れ落ちた。
省15
476: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:01 d AAS
「苺ミルクが好きだが、興味無いフリをする。紅茶は砂糖を入れたい。コーヒーはカフェオレぐれえにしねえと飲めない。本当は淋しい癖に、なんでもないフリして実家に帰る。オレの前で大人ぶりたいんだ。違うか」
「あ……あぅぅ……」
口をぱくぱく開閉させる。違わない。大人なリヴァイの前で、ガキっぽいと思われたくなかったから少しだけ見栄を張っていた。
けれどまさか気づかれていたなんて。
「いいじゃねえか」
羞恥に丸まろうとするのを持ち上げられ、膝の上に乗せられる。
赤くなった顔を下から覗き込まれて、エレンは視線を彷徨わせた。
「遠慮したり、見栄張ったりすんのはカッコつけたいからだ。惚れた相手には特にな。俺だって同じだ」
「……リヴァイさんも?」
意外だと目を見張れば当たり前だと呆れたように返答される。
省6
477: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:01 d AAS
自分が本当に欲しかったものは、きっとこれだったのだ。追いつきたい。
認めて欲しい。
果てしないような広い差を、なんでもいいからどうにか埋めたかったのだ。
エレンはそっとリヴァイの首に腕をまわした。
「リヴァイさん」
「ん?」
「……リヴァイさん、テディベア好きでしょ」
リヴァイが固まった。
静止した青のなかにある驚愕の色を見下ろし、エレンはにんまりと笑った。
「テディベアとか、子猫とか、可愛いぬいぐるみ大好きですよね。隠してるけど、知ってるんですよ。オレ」
省16
478: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:02 d AAS
「リヴァイさん。あの、もうひとつだけ」
「まだ納得してねえのか」
「んんっ、いえ……納得はしました、ケド、やっぱもうちょっとテクニシャンにはなりたいです」
手を止めたリヴァイがエレンを覗き込む。そういや昨夜もそんなこと言ってたなという呟きに頷く。
「だってリヴァイさん、オレのフェラじゃイかないじゃないですか」
くちびるを尖らせてみせると、リヴァイはああ成程とエレンを抱き直した。
「射精だけが快楽じゃねえだろうが。オナニー覚えたての猿じゃあるめえし」
「お、大人の発言だ……」
性を覚えたての猿ことエレンはおののくのみである。しゃぶられるとすぐイってしまうのをどう思われているのか、怖くて聞けない。
省7
479: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:02 d AAS
口も悪くてぶっきらぼうだけど、エレンの不安は台風の後のように一掃されていた。
いつか近い未来、エレンはまた不安になったり、勘違いしたり、暴走したりしてしまうんだろう。
リヴァイのことを好きでいる限り、幸せでいる限り、失うことを恐れずにはいられない。ただ……
「リヴァイさん」
「ん?」
微笑んだエレンは、とびきりの内緒ごとを話すように囁いた。
「これから、何百回も、何万回も、オレとSEXしてくださいね」
リヴァイが瞠目する。エレンは喉の奥で笑った。
リヴァイがエレンとの未来を考えてくれているのならば、自分が迷ってちゃ駄目だ。
省20
480: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:02 d AAS
どんな洗い方されんだ!? あわあわとエレンはうろたえた。
どうしようなんか虎の尾を踏んだ。いや、もしかしたら最初から踏んでいて、リヴァイの忍耐が切れただけだったのか。
未知への恐怖に本能が逃げたがるが、そもそもこれは最初からエレンが望んでいたことではなかったかと思うと体が動かない。
まだ朝なのに、これから何をされてしまうのか。
何を教えられてしまうのか。
怯えたままリヴァイにしがみつくままなエレンは、しかし脱衣所で鏡に映る自分の顔を見て唖然と口を開けた。
さぞや青ざめているのだろうと思った自分の顔が、はしたないくらい真っ赤だったのだ。
「降ろすぞ」
声とともに抱っこから降ろされる。ふんわりしたマットの上に降り立ったエレンは、浴室のドアを開けるリヴァイのシャツを掴んだ。振り向いたリヴァイが鋭く反応する。
「なんだ。反論は却下する」
省11
481: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:02 d AAS
リヴァイが二年と少しという長期に渡る出張から帰ってきたのはもう冬から春に季節が切り替わる時のことだった。
エレンの誕生日には間に合った、とリヴァイは内心胸を撫で下ろしている。
それでも前日というギリギリのところである。本当に間に合って良かった。間に合って良かった。
自分自身の誕生日から年末正月にかけて、エレンと二年ぶりの再会を果たし一緒に過ごした日々が既に懐かしくなっている。
その後のエレン不足からリヴァイの疲労はピークを通り越して砂漠である。
早急にエレンという名のオアシスを欲している。
だが空港にエレンの姿はない。仕方がなかった。
帰国日が最後まで曖昧であり、エレンに知らせることすらままならなかったのだ。
エレンには自宅のあるマンションで待っていて欲しいと伝えてある。
空港からタクシーをすっ飛ばして家に帰ろうと思っていたリヴァイに、思いがけないものが目に入った。
省11
482: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:03 d AAS
とりあえずリヴァイはエレンにメッセージを送った。
『リヴァイさん! おかえりなさい!!』
「ああ、エレン。今すぐ会いてえすぐ帰るから」
『はい! お待ちしてますね』
その文字列が目の前のエレンとポスターのエレンの言葉が重なった。
リヴァイはタクシーの運転手をびびらせながらそれからすぐさま帰宅を果たした。
が、扉を壊す勢いで開けたリヴァイの前に仁王立ちしていたのは、かのエレンの幼馴染、ミカサ・アッカーマンであった。
リヴァイは扉を開けたまましばし固まった。エレンも出てくる様子がない。どこに行った俺のオアシス。
省6
483: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:03 d AAS
ポスターのことといい、エレンには聞きたいことも話したいこともしたいことも山ほどある。
「てめえが俺の家にいる理由にはならねえな。エレンはどうした」
「さきほど、アルミンとジャン達の車でとある場所に連れて行った。あなたにはエレンを探してもらう」
「……なんだと?」
「ヒントはこれ。私はあなたにこれを渡すためにエレンに許可をもらってここにいる」
恐らくは首謀者はアルミンだ。
エレンからリヴァイの帰国を聞いてからずっと考えていたのだろう。
つまりこれは、ささやかな意趣返しというわけだ。
完全に焦らされている気分だ。
ミカサから受け取った紙には、ヒントというよりも暗号が書かれている。
省6
484: (ブーイモ MM9f-Iq2g) 2016/04/06(水)12:03 M AAS
ごはんの時間やで
485: (スプー Sd9f-FRpl) 2016/04/06(水)12:04 d AAS
明日はジョンの誕生日やで
バレ来てもそっちに夢中にならんで覚えといてや
486: (ワッチョイ 53a2-G+K4) 2016/04/06(水)12:05 0 AAS
そういや雪まつりもやったけど北海道進撃イベントあっててええなあ嘘予告ガチャおもしろそうやん
スイパラの見たけど味はどうやろか北海道は食べ物おいしいイメージあるけどスイパラは普通かね
487: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:06 d AAS
駐車場に寄り、自分の車を発進させる。
「……まあこれは単純なやつだな」
リヴァイはこの文字列を見てすぐにピンときた為、その場所へと車を向かわせた。
「お前か」
「うおっ」
ジャンはびくっと肩を跳ねさせて振り返る。不機嫌最高潮のリヴァイにビビり、思わず座っていたベンチから転げ落ちる。
びゅうびゅうと昼過ぎの風が吹き付けるデパートの屋上はまだ寒い。風邪をひいたらどうしてくれるのか。
だが、思いの外早いリヴァイの到着に風邪は回避できそうだ。精神的に死にそうだけども。
省5
488: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:06 d AAS
アルミンに協力を要請された時は冗談じゃないと思ったが、エレンがこのおっかない大人を待ち続けてる間喧嘩をふっかけても張り合いがなかったことを思い出すと、勝手に頷いていたから全くあの死に急ぎは質が悪い。
リヴァイは、で? と顎をしゃくった。
「ここにエレンがいるわけじゃねえんだな」
「は、はい。これを渡すようにと」
半分震えながらもメモを渡すジャンからひったくるようにメモを受け取ったリヴァイがまたしてもチッと大きく舌打ちをする。
「……ここでてめえを締め上げればとっととエレンの場所を聞けるのか?」
「か、勘弁してください!! 俺も教えられてないんですよ!!」
「……そうか。分かった。巻き込んで悪かったな」
「い、いえ……」
そう言って背を向けたリヴァイに、ジャンは一気に身体の力を抜いた。
省6
489: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:06 d AAS
なんてことはない。アルミンはちょっとだけ怒っているだけだ。
『だってエレンがあんなに苦労して会いに行ったんだもの。リヴァイさんにだって頑張ってもらわなきゃ』
お前らはほんとエレンのことしか考えてねえな、とジャンは溜息を吐くと、天を仰いだ。
デパ地下でケーキでも買って帰ろう。
「……さて」
リヴァイは車に戻るとメモを開く。
『128,603+8,709,959=?』
省14
490: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:06 d AAS
ことりと可愛らしく首を傾けたアルミンに、リヴァイはただ溜息を吐くだけだった。
「お疲れのところすみません。実は実行するときにエレンにもちょっと怒られたんですよ。でもエレンも勝手に旅に出たのを悪いと思っているみたいで僕たちを邪険にできない。だからエレンもあなたに会いたいのを堪えて付き合ってくれてるんです」
怒らないであげてくださいね、と言われてリヴァイは少し目を細めただけだった。
怒りはしないが、少しだけベッドの上で啼かせてしまう可能性は大いにある。
「これで最後です。エレンを迎えに行ってください」
最後に渡されたメモは何の変哲もないただの地図だった。
ふわりと、リヴァイの鼻を春の温かな香りが掠めていった。
省21
491: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:07 d AAS
かつかつかつ、と磨き抜かれた革靴が階段のコンクリートを駆け上がってくる音を聞いて、思わず立ち上がった。
「エレン!!!」
「リヴァイさん!!!」
息を乱し、空港からそのままあちこち駆けまわって来てくれたリヴァイにエレンも駆け寄って、桜吹雪の中強く抱き締め合った。
「お前な……ほんと、お前らな……」
「すみません……お疲れなのに、こんなことになっちまって」
「いやいい……とにかくお前に会いたかった。エレン、ただいま」
ただいま、という言葉にエレンは瞳を潤ませた。待っていた、その言葉を。ずっと待っていた。
省16
492: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:07 d AAS
「ほんとに一度だけって約束で……、まさか採用されるなんて思ってなかったんですが……」
「お前が妙な奴に絡まれないか心配だ」
「大げさですね……」
「ふざけんな絶対寄ってくる」
エレンは苦笑するばかりだが、リヴァイの心配は尽きないだろう。
「なんせ写真の出来はすごく良かったからな」
「あ、確かに自分でも自分じゃないみたいで、なんか不思議でした」
「なあ、何を考えて写真を撮ったんだ」
「……っ」
言葉に詰まるエレンの腰を更に引き寄せる。
省12
493: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:07 d AAS
十八歳の誕生日に恋人ができた。
相手は近所に住む母親の従弟で、リヴァイという。
エレンより十五歳年上の彼は、外資系の会社に勤めていて、月の半分くらいは出張で家を空けている。
そんな彼を小さな頃から大好きで、逆を言えばリヴァイしか好きじゃなかった。
物心ついた頃から、リヴァイの膝は自分のもので、両親が苦笑するくらいだった。
当時は学生だった彼も、エレンが小学生の頃に社会人になり、会える機会がぐんと減った。
「しょうがないでしょ。リヴァイ君だって、いつまでもエレンのお守りだけをしてる訳にはいかないんだから」
しょぼくれて膝を抱えて座っているエレンに、母親が呆れたように腰に手を当てて溜め息をついた。
「だって、リヴァイさん、今度プラネタリウム連れてってくれるって言った。野球も一緒に観に行ってくれるって……」
あれもこれも、みんなエレンがねだったことだ。
省7
494: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:07 d AAS
今、リヴァイに会いたいのだ。
「だって……約束したし」
ナントカの一つ覚えのように呟いて、エレンは閉められてしまった玄関を見上げる。
もう三か月、リヴァイに会っていない。限界だ。
そう思ったら、エレンは涙がじんわりと滲むのを感じた。
学年が変わる前には、毎週のようにリヴァイと会っていたのに。
リヴァイの家は、エレンの家から徒歩で五分ほどの場所だ。
丘の上に建つ一軒家で、子供のエレンでも迷う事はない。何度もエレンは、母親には内緒でリヴァイの家の前まで行ったがいつも留守だった。
「今日は、いるかな」
エレンは、リヴァイの家に向かって歩き出す。
省13
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