[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6438【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (651レス)
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616: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:09 d AAS
 今朝のリヴァイは黒いコートを羽織っていた。
 それと同色の手袋をしながらミカサと同じようにマフラーに顔を埋めている。恐らくミカサもああやって寒さをしのいでいたのは、リヴァイの格好を真似ているからだろう。
親子で似た仕草をしている彼らを微笑ましく思い口元が緩んでしまう。
「偉いのはお前のほうだろう。よくもまあチビをあんな簡単に手なずけるな」
 リヴァイは感心した様子で息をつく。吐き出した吐息は白くふわりと舞った。
「それが仕事ですから。でもミカサはすごく楽なほうですよ。ちゃんと良い子にしてくれますから」
「……そうか、ならよかった」
 ほっ、としたのだろう。瞬間、表情を綻ばせたリヴァイにエレンは目ざとく気が付いてしまった。
                                        
 「あ、」と思った時にはもう遅かった。彼の表情から目を離すことが出来なくなってしまう。
省6
617: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:09 d AAS
 今朝のリヴァイは黒いコートを羽織っていた。
 それと同色の手袋をしながらミカサと同じようにマフラーに顔を埋めている。
 恐らくミカサもああやって寒さをしのいでいたのは、リヴァイの格好を真似ているからだろう。
親子で似た仕草をしている彼らを微笑ましく思い口元が緩んでしまう。
「偉いのはお前のほうだろう。よくもまあチビをあんな簡単に手なずけるな」
 リヴァイは感心した様子で息をつく。吐き出した吐息は白くふわりと舞った。
「それが仕事ですから。でもミカサはすごく楽なほうですよ。ちゃんと良い子にしてくれますから」
「……そうか、ならよかった」
 ほっ、としたのだろう。
 瞬間、表情を綻ばせたリヴァイにエレンは目ざとく気が付いてしまった。
省9
618: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:09 d AAS
 そして何を思ったのか、リヴァイは唐突にエレンへ向けて手を伸ばしてきた。
 手袋をしたままの黒い手がずい、と急に近づいてくる。
「うわっ、」
 思わずエレンは声をあげて目を閉じる。殴られる、と咄嗟に身構えたがそんなことはなかった。
 むしろ感じられたのは柔らかくて温かな感触だった。但し布越しではあったが。
 しかしリヴァイの手のひらの温もりであったり、ある程度の感触はなんとなくそれでも伝わってくる。
 エレンの前髪を少しあげてリヴァイは彼の額に自分の手を置いていた。
「熱があるってわけでもないみたいだな」
「あ、ありませんよ、そんなの!!」
 少し声を荒げながらリヴァイの手をエレンは振り払った。
省9
619: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:09 d AAS
「そりゃあミカサは寂しがるでしょうね。オレによく懐いていますから」
「まあ、そうだな。あいつもそう思うだろうしそれに俺も寂しいと思うんだがな」
 ほら、そうやってまた好き勝手に振り回して。
 こちらがどんな気持ちを抱いているかなんて知らない癖に。
 毎晩貴方のことを思ってベッドに寝転がった後に、どんなことをしているかなんてことも、全部、全部知らない癖によくもまあそういうことを言うものだ。
 呆れるところではあるが、リヴァイを手前にした以上浮かび上がっている感情はやはり彼への好意とこれからの関係の期待だった。
 しかしいずれの感情にせよ、愛情は結ばれることはないし関係が発展しないことなんて目に見えて分かっているのだが。
「冗談言わないで下さいよ。オレに会わなかったら寂しいだなんて」
 本気にしてしまいたくない。
 いちいち真に捉えていたら自分の身も心も持たないなんてことはよく分かっている。
省10
620: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:10 d AAS
「お前はミカサだけじゃなくて俺の話もよく聞いてくれるからな。助かっているんだ、お前がいると。癒し系ってやつだな」
「っ、……それ、褒めてますか?」
「褒めているだろう?嫌っていうくらいに」
 リヴァイは肩を竦めて首を傾げる。なんて性質の悪い人なんだろうか。これを無自覚で行っているのだから怖い。
 前の奥さんも自分と同じようにこうやって彼の無自覚に惹かれて好きになったんだろうか。はああ、とエレンは大きくため息をついて頭を抱えていた。
 リヴァイはエレンを気にすることなく、腕時計で時間を確認している。そういえば今日はいつもよりも長話をしているが仕事には間に合うのだろうか。
 帰りが遅い分リヴァイとミカサは時間に余裕を持ってやってくる。エレンが門の前で出迎えれば今のように少し話をしてから出社することもあるが、今日はそれがやけに長いように感じた。
「それじゃあ、今日もミカサをよろしく」
 やはりタイムリミットは来てしまったらしい。残念だがここまでだ。これ以上心臓を押し潰されなくても済むと分かり、エレンは胸を撫でおろした。
「分かりました。気を付けて、こちらは気にしないでください」
省10
621: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:10 d AAS
 リヴァイと顔を合わせたのは次の月曜日だった。
「おはよう、エレン」
「おはようございます」
 なんとなく気まずくて目を逸らしそうにもなる。無理矢理浮かべた笑顔がぎこちない。しかし首を傾げたのはミカサだけでリヴァイは特に気にしている様子もなかった。
「今日も寒いな」
「ええ、本当に」
 白い息を吐きながら思わず空を仰ぐ。冷え切った空気と分厚い雲が流れる空に嫌でも冬の気配を感じてしまう。
 今日はもしかしたら雪が降るかもしれない。朝の天気予報ではそんなことも言っていた。
 リヴァイの格好は普段と変わりはなかった。マフラーを首元に巻いて口元は少し隠れている。
「風邪を引くなよ」
省20
622: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:11 d AAS
 便乗して気持ちを伝えるとリヴァイは「俺のほうこそ大丈夫だ」と言って肩を竦めて笑う。
「俺が倒れたらミカサの面倒を誰が見るんだ?」
「その時はもちろんオレが、」
 そこまで口にして慌ててエレンは口を閉じた。厚かましい態度を取ってしまった自分を彼は恥じる。羞恥で顔が赤くなってしまい、それを隠す様にエレンは俯いた。
「何もそこまでしなくたっていいんだぞ。自分のプライベートくらい大事にしろ」
 リヴァイも気に障ったのだろうか。心なしか口調が強くなって叱られている心持になる。
「……でも、」
「本当に大丈夫だ。絶対にそんなことはないから」
 ちらりと視線を上げるとリヴァイはマフラーを上げて口元を隠していた。
「……でも、何かあったら連絡してくださいね」
省7
623: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:11 d AAS
 デジタル時計が表示している時間はそこまで悠長に構えていられる程の時間ではないように思える。
「いいんだ。今日は少しのんびりできるから」
 エレンに聞かれる前にリヴァイは彼の抱いた疑問の答えを提示した。
「そうなんですか?」
「たまにはこういう日もあるんだよ」
「それならもっと家でくつろいでから来てもいいんですよ?」
 一応園内では登校の時間帯というのは決まっている。 
 でも場合によってはその時間を過ぎての登校も認められているしリヴァイとミカサにも何度かそういったことはあった。
 ミカサだって出来る限りリヴァイと一緒に過ごしていたいと思っているはずだ。
 しかしリヴァイは首を振った。
省25
624: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:11 d AAS
 こんな時に呼び方を変えるなんてずるい。動揺して口ごもってしまう。
 駅に向かい立ち去ってしまったリヴァイの後ろ姿をエレンは見ることが出来なかった。
 どきどきと心臓が五月蠅い。彼と一緒にいるといつもこんな調子だ。
 ここまで心臓が早く動きっぱなしだったら、きっと自分は早死にしてしまうんじゃないんだろうか。
 それよりも再来週はどんな服を着ていけばいいのだろう。
 とりあえずミカサに会ったら他の子に言わないように口止めしないと。頭の中はぐちゃぐちゃになって混乱している。
 
リヴァイがいなくなった後も、他の園児たちが登校していたはずだったのだがそれ以降の記憶はあまり鮮明に残ることはなかった。
*****

 二週間後の土曜日なんてすぐにやって来てしまった。
省14
625: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:12 d AAS
 これが二度目の逢瀬だ。明日はリヴァイとの約束の日だったが、その前に無性に人肌が恋しくなってしまって彼を呼んでしまった。
 彼との相性は特別悪くはない。
 どちらかといえば良いほうだが完璧という程でもない。溺れない程度に良い。
 それくらいの相性のほうが身体だけの関係を続けるにはちょうどよかった。
 彼の左手の薬指に指輪が嵌められていることに気付いたのは今日が初めてだった。
 確か初めて出会った時には付けていなかったはずだ。
 恐らくエレンがそこまで深い付き合いを求めてはいないと分かったから、開き直って堂々と既婚者であることを曝け出しているのだろう。
「一つ聞いてもいいか?」
「どうぞ?」
 男はベッドの中で両手を広げる。
省19
626: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:12 d AAS
「でも君だって同じようなものだろう?本命がいるのに俺を利用するなんて」
 うっかり片思いの相手がいることを話さなければよかった。
 それにこんなやつと同類なんて思われたくはない。舌打ちを一つして顰め面を浮かべたが、エレンは言葉で否定をすることが出来なかった。
「悪い男だと思うか?」
 上目遣いで彼を見上げる。自分よりも体格がいい男はこうされることが好きだというのはエレンの経験上分かっていることだ。
 彼もそうだった。甘えているのだと勘違いをして気を良くしている。顔を近づけられてもエレンは拒まなかった。
 瞼を閉じて彼からの口づけを受ける。舌を差し込んだ後、すぐに引っ込めて唇を開けば男の舌が口内にねじ込まれた。音を立てて舌を絡ませながらエレンは男の首に腕を回す。
 体勢を変えて自分の身体の上に跨ってきた男の単純さにキスをしながら呆れてしまった。
「いや?むしろ魅力的だね、君のような男は」
 キスを終えて男はエレンの顔の間近で厭らしく笑った。色っぽさなんて感じない。
省12
627: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:12 d AAS
 男はなんて単純な生き物なんだろうか――自分を含めてだが。
 エレンは呆れながらもわざとらしく声をあげて善がって見せた。こういう時くらい楽しまないと。
「んっ、あっ……なあ、もっと……もっと強くしろよ」
 年下の癖に生意気だと言われかねないが彼は別だ。
 煽るような言い方をしたほうが彼は燃えるらしい。
 お望みだといわんばかりにきつく吸い上げ、根元を擦る彼の愛撫にエレンはまた甲高い声をあげてシーツを掴む。
 同類だとは言っていたがやはり彼は自分とは違った人間のようにしか思えなかった。
 自分は彼のことだけを見つめることが出来ない。セックスにだって集中出来やしない。
 どれだけ愛されてもその向こうにいるリヴァイのことしかエレンは考えられなかった。
 歪む視界の向こうで自分を見下ろすリヴァイを想像しながらエレンは男の口の中で果てた。
省2
628: (ワッチョイ 53a2-G+K4) 2016/04/06(水)14:13 0 AAS
つべのライオンホンマかわええ見飽きん
629: (ワッチョイ 53a2-G+K4) 2016/04/06(水)14:15 0 AAS
サンバビキニ着てもバレ来んならわいエガちゃんコスするで
630: (ワッチョイ 9fbf-pU0W) 2016/04/06(水)14:28 0 AAS
>>518
ハーレムものの主人公好きになる気持ちやな>総攻め厨
631
(1): (ワッチョイ 371c-G+K4) 2016/04/06(水)14:37 0 AAS
わい無知性コスするで!
632
(1): (ワッチョイ 53a2-G+K4) 2016/04/06(水)14:52 0 AAS
>>631
tkbは絆創膏貼ってや
633: (ワッチョイ 371c-G+K4) 2016/04/06(水)15:07 0 AAS
>>632
あかんデカいやつ買って来な
634: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)15:08 d AAS
「ファーランさん、いつもご苦労様」
「いえいえ! また何かあればご連絡ください」
顔なじみの美人受付嬢に労いの言葉をかけられ、笑顔で有名企業のオフィスを出た。
オフィス向けプリンターや複合機のメーカーの修理担当として、様々なオフィスに呼ばれるのが俺の仕事だ。
たまに変な客にあたったり、客の都合で深夜残業になったりすることもある。
それでも、平均的な給料がもらえて、週休2日。上司や同僚も気の良い奴が多い。
手先が器用で笑顔が爽やか(と自分では思っている)俺には、ぴったりの仕事だと思う。
「もしもし、主任ですか? 今、ESネットさんの修理終わりました。この後は……えぇ、はい。明日は直行で壁外出版さんの定期点検で……本当ですか? じゃあお言葉に甘えて! お疲れ様です!」
オフィスビルの入り口から少し逸れた場所で上司に終了の報告をすると、明日は得意先に直行と言うこともあり、機材を乗せた社用車でそのまま直帰して良いというお許しを得た。
まだ夕方の5時。車を家に置いて飲みに行くか……。
省1
635: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)15:09 d AAS
「ファーランさん、いつもご苦労様」
「いえいえ! また何かあればご連絡ください」
顔なじみの美人受付嬢に労いの言葉をかけられ、笑顔で有名企業のオフィスを出た。
オフィス向けプリンターや複合機のメーカーの修理担当として、様々なオフィスに呼ばれるのが俺の仕事だ。
たまに変な客にあたったり、客の都合で深夜残業になったりすることもある。
それでも、平均的な給料がもらえて、週休2日。上司や同僚も気の良い奴が多い。
手先が器用で笑顔が爽やか(と自分では思っている)俺には、ぴったりの仕事だと思う。
「もしもし、主任ですか? 今、ESネットさんの修理終わりました。この後は……えぇ、はい。明日は直行で壁外出版さんの定期点検で……本当ですか? じゃあお言葉に甘えて! お疲れ様です!」
オフィスビルの入り口から少し逸れた場所で上司に終了の報告をすると、明日は得意先に直行と言うこともあり、機材を乗せた社用車でそのまま直帰して良いというお許しを得た。
まだ夕方の5時。車を家に置いて飲みに行くか……。
省20
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