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【腐女子カプ厨】巨雑6438【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (651レス)
【腐女子カプ厨】巨雑6438【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/
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629: 名無し草 (ワッチョイ 53a2-G+K4) [sage] 2016/04/06(水) 14:15:42.23 0 サンバビキニ着てもバレ来んならわいエガちゃんコスするで http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/629
630: 名無し草 (ワッチョイ 9fbf-pU0W) [sage] 2016/04/06(水) 14:28:27.78 0 >>518 ハーレムものの主人公好きになる気持ちやな>総攻め厨 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/630
631: 名無し草 (ワッチョイ 371c-G+K4) [sage] 2016/04/06(水) 14:37:10.71 0 わい無知性コスするで! http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/631
632: 名無し草 (ワッチョイ 53a2-G+K4) [sage] 2016/04/06(水) 14:52:38.42 0 >>631 tkbは絆創膏貼ってや http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/632
633: 名無し草 (ワッチョイ 371c-G+K4) [sage] 2016/04/06(水) 15:07:45.56 0 >>632 あかんデカいやつ買って来な http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/633
634: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:08:52.80 d 「ファーランさん、いつもご苦労様」 「いえいえ! また何かあればご連絡ください」 顔なじみの美人受付嬢に労いの言葉をかけられ、笑顔で有名企業のオフィスを出た。 オフィス向けプリンターや複合機のメーカーの修理担当として、様々なオフィスに呼ばれるのが俺の仕事だ。 たまに変な客にあたったり、客の都合で深夜残業になったりすることもある。 それでも、平均的な給料がもらえて、週休2日。上司や同僚も気の良い奴が多い。 手先が器用で笑顔が爽やか(と自分では思っている)俺には、ぴったりの仕事だと思う。 「もしもし、主任ですか? 今、ESネットさんの修理終わりました。この後は……えぇ、はい。明日は直行で壁外出版さんの定期点検で……本当ですか? じゃあお言葉に甘えて! お疲れ様です!」 オフィスビルの入り口から少し逸れた場所で上司に終了の報告をすると、明日は得意先に直行と言うこともあり、機材を乗せた社用車でそのまま直帰して良いというお許しを得た。 まだ夕方の5時。車を家に置いて飲みに行くか……。 スマートフォンを胸ポケットに入れて、ウキウキ気分で駐車場へ向かおうとした時だった。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/634
635: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:09:33.70 d 「ファーランさん、いつもご苦労様」 「いえいえ! また何かあればご連絡ください」 顔なじみの美人受付嬢に労いの言葉をかけられ、笑顔で有名企業のオフィスを出た。 オフィス向けプリンターや複合機のメーカーの修理担当として、様々なオフィスに呼ばれるのが俺の仕事だ。 たまに変な客にあたったり、客の都合で深夜残業になったりすることもある。 それでも、平均的な給料がもらえて、週休2日。上司や同僚も気の良い奴が多い。 手先が器用で笑顔が爽やか(と自分では思っている)俺には、ぴったりの仕事だと思う。 「もしもし、主任ですか? 今、ESネットさんの修理終わりました。この後は……えぇ、はい。明日は直行で壁外出版さんの定期点検で……本当ですか? じゃあお言葉に甘えて! お疲れ様です!」 オフィスビルの入り口から少し逸れた場所で上司に終了の報告をすると、明日は得意先に直行と言うこともあり、機材を乗せた社用車でそのまま直帰して良いというお許しを得た。 まだ夕方の5時。車を家に置いて飲みに行くか……。 スマートフォンを胸ポケットに入れて、ウキウキ気分で駐車場へ向かおうとした時だった。 「おい、お前……?」 「え? あ……!」 呼びとめられて振り返ると、背が低く、目つきが鋭い、襟足を奇麗に刈り上げたスーツ姿の男が立っていて驚いた。 相手も驚いていた。 「ファーランか?」 「リヴァイ!」 こんなことを言うと頭がおかしいんじゃないかと言われそうだが…… 前世の仲間と再会した。 俺には前世の記憶がある。 中世のヨーロッパ風の世界で、なぜか人を襲う巨人がいるというファンタジックな前世だ。 俺もその巨人に食われて死んだ。 ……と言っても、巨人と戦ったのは死ぬ直前だけで、記憶のほとんどはスラム街のような場所でゴロツキをしていたことばかりだ。 明日はどうなるか解らない、必死に生きる毎日。 盗みや詐欺は何度したかわからない。 あまり良い記憶ではないが、前世に比べると今はなんと幸せなんだ、と現状に感謝できる。 それに、頼もしい仲間に出会ってからは前世の暮らしも悪くなかった。 その仲間というのが、リヴァイだ。 「再会を祝して!」 「乾杯」 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/635
636: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:09:37.51 d 再会してから一時間後、俺は社用車を自宅近くの駐車場に置いて、リヴァイは一度オフィスに寄って仕事を済ませ、サーラリーマン御用達の半個室のチェーン店居酒屋でビールのジョッキをぶつけあった。 「あそこで会ったってことは、勤め先はESネットか?」 「あぁ……よろしくお願いします」 「ちょうだい致します」 サーラリーマンらしく名刺を差し出され、俺からも名刺を渡す。前世のリヴァイのことを考えるとおかしくて仕方がない。 「おー! すげぇ重役!」 渡された名刺は、今をトキメク国内……いや、世界最大手のショッピングサイトを運営するESネットの常務取締役の名刺だった。給料良いんだろうな……今日はこいつにおごらせよう。 「お前こそ、このメーカーなら安定していていいじゃねぇか。それに俺はESの社長に学生時代からついていただけだ。そうだ、社長はお前も知っている奴だぞ」 「俺が? 前世の知り合いってことか?」 「あぁ」 リヴァイは前世と同じ独特の持ち方でビールを煽り、妙に楽しそうに口の端を上げた。 ESネットの社長……あまりメディアに出ないが、確かESはイニシャル……ん? まさか。 「エルヴィン・スミス……?」 「そうだ」 「はぁぁぁぁ? お前、あいつと仲良いのかよ!?」 エルヴィン・スミスといえば、前世では敵……というと語弊があるが、仲間では無かったはずだ。それがなぜだ? 「お前が死んだ後、色々あったんだ。あいつは常人には考え付かないことを考えるやつだ。仲が良いというよりも、信頼に足る面白い奴だ」 「俺が死ぬ直前のリヴァイとは全然違う……大丈夫か? 俺がいなくなったからって騙されたんじゃないのか? その色々あった部分を教えろよ」 「あぁ、そうだな……あれからなかなか面白いことが多かった。当時はクソみてぇだと思っていたが……」 それから2時間ほど、4杯のビールと枝豆、たこわさ、刺身盛り合わせ、焼き鳥盛り合わせ、串カツ盛り合わせ、ピザを消費しながら俺が死んだあとの世界の話を聞いた。 話の内容にも驚いたが、リヴァイがよく食べるようになっていたのにも驚いた。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/636
637: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:10:03.56 d 「そうか……そんなことが。まさか巨人の正体が……」 「あぁ。俺の理解の範疇を超えていたから、説明も上手く出来ていない部分もあると思うが……だいたいはこんな感じだったな」 「そんな面白いことになっていたなら、もう少し生きていたかったな」 「……すまないファーラン。あの時、俺が選択を間違えなければお前もイザベルも死なずにすんだ」 それまで、前世と変わらず表情は堅いながらも楽しそうに話していたリヴァイが、急に声のトーンを落とす。 「おいおいおいおい! 何言ってんだリヴァイ! あの時、お前があの選択をしてくれて俺は嬉しかったんだ。 あの計画は、俺が一番乗り気で、リヴァイは俺に合わせてくれているだけだと思っていた。 でも、あの時お前が自分で選択して向かってくれたから……まぁ、悪くない最後だったぞ?」 「ファーラン……」 「ほら、そんなことよりもっと楽しい話題ないのか? そうだ! 俺が死んだあと、恋人とかできたのか?」 俺もリヴァイも、この世界ではもう平和で幸せなんだ。 前世のことは引きずって欲しくない……そう思って茶化すように話題を変えた。 内心、リヴァイに恋人はできていないだろうと思いながら。 「あぁ、できた」 「ふへ!?」 思わず変な声が出た。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/637
638: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:10:08.75 d リヴァイに恋人がいたことも、その恋人が男だったことも衝撃だが、それ以上の衝撃で、嬉しくて、ついついビールが進んだ。 「で、そのエレンちゃんとは再会したのか?」 「あぁ、半年ほど前に再会して、先週から同棲を始めたところだ」 5杯目のジョッキを空にしたリヴァイの頬が少し赤い。現世でも幸せなのか。安心した。 「……だが、リヴァイ、お前今何歳だ? 15歳年下に手を出したら犯罪だろ?」 「安心しろ。現代では俺が今32歳、エレンは7歳年下の25歳だ。来週の水曜で26歳になる。いくら手を出してもかまわねぇ」 思えば、俺もリヴァイもこの時点でかなり酔いが回っていたんだ。 「手、出してるんだな?」 「あぁ。当然だろう? 再会したのはゲイバーだったんだが、会ってその日に手を出した。あいつに記憶はなかったが、イイ場所も変わっていなくてな…… 前世の記憶を頼りに快感だけを与えまくってやった。セックスでメロメロにしてからゆっくり口説いているうちに、エレンも記憶を思い出して……今は前世のように恋人同士として、平和に仲良く暮らしている」 「おぉ! 体で惚れさせたってことか。男として尊敬するな。後学のためにそのテク伝授して欲しいくらいだ」 そして俺からソッチの話を振った。 煽った。 煽ってしまった。 「お前は器用だから俺が教えなくても大丈夫だろう? それに俺のテクはエレン専用だ。エレン以外の前立腺の場所なんて検討もつかねぇ」 「前立腺か。聞いたことあるな。風俗でもソウイウサービスしてくれる子、いるらしいし」 「エレンの前立腺は指で言うとこの辺りまで埋めて第一関節をこう…これで3〜4回押し上げてやればガン勃ちでガマン汁漏らすくらいにはなるな」 ジョッキの水滴で濡れた指をリヴァイがクイっと曲げる。ただ指を曲げただけなのに妙に卑猥だ。 「マジか……俺、最近自分で擦っても勃つのが遅くなってきて…前立腺調べてみるかな」 「あぁ、いいかもしれねぇな。だが、ゆっくり開発していかないと、なかなか快感は拾えねぇから焦るなよ?」 「わかった。でも、指はともかくチンコ入れるのは勘弁だな。つーか、リヴァイのチンコが入るケツ穴があるのに驚きだ」 着替えや水浴び、怪我の治療の時に見たリヴァイのモノは、男としては羨ましい長さと太さだった。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/638
639: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:10:36.86 d そう、先程から摘まんでいるこの極太茄子の丸ごと浅漬けと同じくらい太い。 「慣らせば入るもんだ。エレンの孔も何もない時はキレイに締まっているが、柔らかくほぐせばこのオニオンリングの外周くらいに広がって上手に咥えこみやがる」 ……よし、このオニオンリングと茄子の残りはリヴァイに食ってもらおう。 そんな事を考えていると、不意にスマホが鳴った。LINEの音声通話の着信音だ。 「……悪い、俺の方だ。出ていいか?」 「あ、あぁ」 そうか。リヴァイもスマホを持って、LINEを活用するのか……! しかも、キノコのマークで有名な人気機種の最新型。 前世ではどちらかと言うとあまり物を持たず、流行りものには疎かったから意外というか、おもしろいというか、変わったなというか何というか……。 「どうしたエレン? あぁ、大丈夫だ。そう聞いていたから今、外で飯を食っている」 電話の相手はエレンちゃんか。 7歳年下のかわいくてスタイルが良くて、ケツの穴がオニオンリングの外周くらい広がるエレンちゃんか。そうか。 「昔の友達と偶然再会して……そうだ。前に話したファーランだ」 ん? リヴァイの奴、エレンちゃんにも俺のことをちゃんと友達って……しかも以前に話していたなんて……そうか、俺そんなにリヴァイに……照れるな。 「あぁ、体調に気をつけてがんばれ。アルミンにも無理はするなと釘をさしておけよ」 エレンちゃんはまだ仕事中か? 25歳って言っていたし、リヴァイが好きになるくらいだからきっとやる気のある元気な子なんだろうな。 ビールをちびちび減らしながらスマホの先のエレンちゃんを想像していると、不意にリヴァイの頬の赤みが増す。 「あぁ、声が聞けて良かった。今日もお前の声は悪くねぇな」 はい、出ました。 リヴァイの「悪くない」! これはイコール「好き」「大好き」「最高」だ。 しかも、声が聞けて良かった? リヴァイはこんな甘いことを言う奴だったか? エロい下ネタはクソネタの延長で言いそうな気もしたが……おいおいおいおい、エレンちゃんはリヴァイにこんなことを言わせるほどかわいいのか???? 「待たせたな。話していたエレンからだ。仕事で遅くなるらしく……なんだ?」 「いや、なんでも」 思わず緩みまくる頬を無理やり引き締めて、首を振った。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/639
640: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:10:40.86 d 「そうだ、エレンちゃんは何をしている子なんだ? 会社員か?」 「あぁ。会社勤めだ。最近、エレンの友人が立ち上げた会社が忙しいらしく、そっちに転職したところで……あぁ、このスマホを作っている会社だ」 「は? これ、今一番人気のスマホだろ!? 国内シェア50%とかいう……!」 先ほど気になったキノコのマークのスマートフォンMash。 リヴァイのスマホは最新型だが、俺も一つ古い型を使っているし、周りもスマホといえばだいたいがこのシリーズだ。 「そうらしいな。ちなみにエレンの友人も、前世で調査兵団にいた奴だ。アルミン・アルレルトって言ってもわからねぇとは思うが」 「いや、アルミン・アルレルトは知っているが……」 先日も最新のタブレットの発表会の映像がニュースで流れていた。マークと似たキノコカットの髪型が特徴的な青年だ。 おいおい。調査兵団出身者は経営の才能もあるのか? 「すげぇなみんな……他に誰かすげぇことやってる奴いないのか?」 「そうだな……エレンの幼馴染で調査兵団にもいたミカサってやつが今年のオリンピックに出るな。あとは大食いタレントのサシャ・ブラウスもエレンの前世の同期だな」 知ってる。 二人ともよくテレビで見る。 「エレンちゃんの代、豊作じゃねぇか。二人とも可愛いし……俺たちの代はエルヴィン・スミスだけか? 情けねぇな」 「いや……そうだな……ミケはわかるか? ナナバ、ゲルガーと3人でトロスト区に料理屋を開いている。 先月発売のグルメガイドで星を獲得していたな」 「それってまさかビストロSUN−SUN……か?」 「あぁ。たまに食いに行くがなかなか美味い。今度お前も行くか?」 あのガイドでトロスト区唯一の三ツ星店じゃねぇか! 予約が全く取れない名店の! 「行く。連れて行け」 「あぁ。あいつらもお前に会いたがるだろう」 「あと、ハンジは研究者で……奴の話からは何をしているのかサッパリわからんが、今度イグノーベル賞に入るらしい」 「ハンジ? あぁ、あの眼鏡の……それは想像通りだな」 想像通り過ぎて逆につまらない。まぁ、俺の人生も面白いかと言われると困るが。 「お前の方は誰か再会していないのか? 特に地下街の奴らには、俺の方は全く会えてねぇんだ」 「俺は1人だけだな」 「誰だ?」 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/640
641: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:11:08.81 d どのタイミングで言うか悩んでいたが……リヴァイのより一つ古い型のスマートフォンの画像フォルダを開いて、一枚の写真を選んでリヴァイへ向けた。 「これが、エルミハ区の実家で女子高生やってる妹だ」 リヴァイがスマホの画面を見た瞬間目を大きく見開いた。 「……イザベル」 画像は高校の入学式に母親とイザベルが、高校の門の前で撮った写真だ。 紺色のブレザーにチェックのスカート、イザベルいわく「前世と同じ髪型のほうが、アニキに見つけてもらいやすいだろ?」という二つに結んだ赤毛。 現世らしく鞄には人気のゆるキャラのマスコットが付いているし、化粧はほとんどしていないが、色つきのリップクリームに、俺が入学祝に買ってやった女子高生に人気のスポーツブランドのスニーカー。こいつはこいつで、現代を楽しんでいる。 「記憶もあるぞ。どうせならリヴァイアニキの妹に生まれたかったってのが口癖だ。今度会ってやってくれ」 「もちろんだ。元気そうだな」 リヴァイの顔がスマホに近づき、しばらく眺めた後、ゆっくりと離れていった。 「元気過ぎるくらいにな。バレー部で、友達も結構いるらしいから安心しろ」 「そうか。前は同年代の女友達なんてほとんど作れなかったからな。しっかり遊んで楽しんでいるなら嬉しい」 「遊び過ぎて勉強はさっぱりだが、スポーツ推薦が貰えそうで大学の心配がないから更に勉強せずに部活と遊びばかりで……兄としては嬉しいような悩ましいような、だな」 「イザベルらしいな。いいじゃねぇか。今はしっかりやりたいことをすればいいんだ」 「そうだな」 イザベルが前世で苦労していたことは知っているし、前世に関係なく、兄としてもあいつには楽しくやって欲しい。 「前世の奴らがそれぞれにやりたいことを見つけて活躍してくれているのは……まぁ、悪くねぇな」 リヴァイが残り少なくなったビールを飲み干して、穏やかに微笑んだ。 酔いでうっすら赤い顔に照れたような頬笑み。 あぁ、こいつも平和で幸せなんだなと思うと嬉しかった。 生まれ変わって良かったと……。 そう、しみじみと感傷に浸っていたのに、リヴァイの一言で折角の感動がどこかへ行った。 「しかし、やりがいある仕事につくのはいいが、忙しすぎてイチャイチャできねぇのは困ったもんだがな」 「それは、エレンちゃんのことか……?」 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/641
642: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:11:17.14 d さっきまでの笑顔はどこへ行った? 目が完全に据わってやがる。 懐かしい。 リヴァイは酒に強いし、地下街ではたらふく酒が飲めることも少なかった。 ついでに言うと、リヴァイは酒よりも紅茶が好きで、酒場に行っても紅茶を頼む様な奴だった。 だからこんな風に酔ったところは前世でも2、3回しか見ていない。見ていないが……。 これは、本気で酔いが回った時の目だ。赤ん坊なら泣きだすレベルの。 「転職して最初の1ヶ月は、毎日顔を合わせて晩飯を食えていたし、週に3回はペッティング、金曜と土曜と祝前日は必ずセックスできていた。 それが、スマホの新型発売と同時に上場してからは平日のイチャイチャは無し。土曜日の夜だけセックス……それも一晩に2回しかさせてもらえねぇんだ。あークソ! 溜まる」 強盗の脅し文句の様な低音ボイスでそんな事を言われても……1年以上彼女がいなくて1年以上セックスしていない俺はどうなんだ? おい? 「リヴァイ、お前今32歳だろう?」 「あぁ」 「俺も同じだが、性欲強過ぎるだろ」 「かわいい恋人が隣で寝ていやがるのに、勃起しない不能な男なんているのか?」 「お前、それを俺以外の前でいうと、刺されるぞ?」 「お前にしかこんな話できねぇよ」 喜んでいいのか、悲しんでいいのか解らない言葉に曖昧に頷いていると、普段からよくしゃべるリヴァイの口が更に調子に乗ってくる。 「しかし、エレンの体の負担にはなりたくねぇからな。土曜だけ、2回だけというのなら、1回ずつを大切にしてぇと思うだろう? 最近はエレンに似あう下着、猫耳、エプロン、ナース服、パンストなんかを用意するようにしている。エレンにも好評だ」 リヴァイは猫耳やエプロンやナース服やパンストに萌える奴だったのか? 前世にこんなものはほとんどなかったが… 「好評なのか?」 「あぁ。猫耳なら『リヴァイさぁ〜ん、オレ、猫なのに尻尾が前にあるの。何でかにゃぁ? 触って確かめてにゃん♡』とかかわいく言いやがる」 「いや、お前のドスの効いた声で言われてもかわいくないが……」 ビール……しまった、もうジョッキは空だ。 「エプロンの時は『お風呂もご飯もすんだから、オレの時間ですよね? た・べ・て』とか、ナース服の時は『あれ? ここ熱いですね? 膿がたまってるかもしれないですね? http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/642
643: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:11:42.74 d 治療にはオーラル、ハンド、アナルの3コースが選べます☆』とか、パンストの時は……何か言うまえに破いちまったな。とにかく可愛い」 「ノリノリだなエレンちゃん」 「あぁ、あいつも俺のことが大好きだからな」 「……そうか。よかったな」 ダメだ。俺の知っているリヴァイの許容量を超えた。 酒だ。酒のせいだし、酒を飲もう。 飲み物のメニューを真剣に眺めながら、店員を呼ぶボタンを押した。 「エレンがノリノリだと、俺も応えなければという気持ちが湧いてくる。最近は暗闇で光るゴム『ムード満点☆ベッドの上のスター●ォーズ! ライト●ーバースキン』も買ってみたが、暗い中でも存在感があって、出し入れする度に暗くなったり明るくなったりで楽しかった」 「ハーイ! おまたせしました〜」 リヴァイが喋りきった瞬間に、若い女の店員がやってきた。 喋りきった時で良かった。 「飲み物頼んでいいですか? プレミアムビール、大瓶で。リヴァイは?」 「ハイボール」 「プレミアムの大瓶とハイボールですね! ありがとーございますぅ! ご注文いただきました〜」 端末に注文を打ち込んだ店員が、大声で厨房に声をかけながら席を離れた。 瞬間。 また、リヴァイが口を開く。 「前世でもヤりまくったってのに、全然飽きねぇんだ。あの頃はセックスぐらいしか恋人同士の過ごし方は 無かったが、この時代ならいくらでも恋人同士で楽しめる遊びやスポーツもあるってぇのに……もしかしたらエレンの孔は名器なのかもしれねぇ」 「……」 もう、なんて返せばいいんだ? 呆れているうちに冷えた瓶ビールとグラス、ハイボールがやってきた。 「おまたせしましたー! プレミアム大瓶と、ハイボールですぅ」 「どうも」 「あぁ」 それぞれに受け取って、冷えた酒を喉に流し込む。 「……」 「……」 あぁ美味い。現代の酒は本当に美味い。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/643
644: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:11:46.43 d 「……孔だけじゃねぇぞ」 まだこの話続いてたのかよ! 「乳首だ。思わず吸いつきたくなる良い乳首だ」 「穴は解らねぇが、胸は女の方が良いだろう? ほら、柔らかくてふわふわで揉み心地が……」 「いや、エレンのまっ平らな胸に乳首があるからこそエロい。何度も言うが、吸いつきたくなる」 「乳首は吸うもんだが……女と違って母乳が出るわけでもないし」 「それはそうだな。授乳プレイしかできねぇな」 あぁ、もう酒でもだめだ。 瓶からグラスに注いだビールを一気にあおると、わざとらしくシャツの袖を捲って腕時計を眺めた。 「お! もうそろそろ終電だな! 出るか!」 「おい、乳首と授乳プレイの話はまだ終わってねぇぞ」 残念そうに言うな。すっかりセクハラおやじじゃねぇか。 「これからはまた、いくらでも会えるだろう? その話は次回の楽しみに取っておくから、な?」 「それもそうだな……次はミケの店に行くか。そこでエレンのピンクからうっすら色づいて来た乳首についてたっぷり語ってやる。楽しみにしていろ」 「あ、あぁ」 伝票を持って席を立つと、体幹のいいリヴァイにしては珍しく壁に手をついて体を支えながら入口へ進んだ。 これだけ酔っているんだ。次回までに乳首のことは忘れているだろう。 忘れていてくれ。授乳プレイは聞きたくないぞ。 会計を済ませて外に出ると、3月も下旬に入ったものの風は冷たかった。 いい感じに酔いがさめそうだ。 「そうだリヴァイ、そのうちエレンちゃんに会わせろよ?」 色々聞いてしまった手前、実際に会うと気まずい気もするが、リヴァイがここまで好きになった相手だ。 見てみたい。 リヴァイも自慢したいだろうし、次回にでも会えるんじゃないかと思ったが……リヴァイの表情はなぜか険しい。 「……ファーラン、お前を信用していないわけではない。だが、お前とは昔から気があっていた」 「ん? あぁ、そうだな」 リヴァイの言葉の歯切れが悪い。訝しげに見ていると、久しぶりのリヴァイの舌打ちが聞こえた。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/644
645: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:12:12.09 d 「俺が好きなものはたいていお前も好きだろう? それにお前の方がイケメンで爽やかで背も高い」 「リ、リヴァイ?」 急に褒めるなよ、照れるじゃねぇか。 「お前に会わせると、エレンをとられないか心配だ」 リヴァイが拗ねたような表情で視線を逸らした。 恋人への執着心の高さを見せつけながら俺のことを褒めるなんて……こいつも賢くなった……って、おい! 「いやいやいやいや! エレンちゃん男なんだろ!? 俺は根っからの女好きだから! 絶対に大丈夫だ!」 「彼女はいるのか?」 「い、今はいないが……まぁ、安心しろって! どんなに美人でも男には勃たねぇって!」 「しかし、エレンは可愛いんだ。性格も良い。スタイルもいい。セックスの具合も最高。声も、性格も。顔も、スタイルも、顔も、性格も、顔も、性格も、顔も、スタイルも存在そのものが可愛いんだ。油断できねぇ」 「可愛いのは解ったが、もう少し俺を信用してくれよ? 俺が友達の恋人を奪うような奴に見えるか?」 「…………」 おい、何だよその間。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/645
646: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:12:15.66 d 「見えねえ。そうだな。すまなかった。近々会わせる。俺の家に遊びに来い」 「あぁ、楽しみにしている」 「クソ、本当に終電が来るな。俺は地下鉄だ。ファーラン、お前は?」 「中央線だ。近いうちに連絡する。会えて良かった」 「俺も、会えて良かった。気をつけて帰れよ」 「リヴァイもな」 どちらともなく伸ばした手を握り合って、すぐに離した。 名残惜しい。 でも、この世界は平和だ。 明日急に死ぬ可能性は前世とは比べ物にならないほど低い。 きっとまた会える。 何度も。何度も。 「おやすみ」 「おやすみ」 背中を向け会うと、お互いの駅へと歩き始めた。 現代でも、これからまたリヴァイと楽しくやれる。そう思うと酒が入っている足取りは立体機動の様に軽やかだった。 ちなみに10日ほど後にミケの店へ一緒に行った際、「今日は車だから」と一滴も酒を飲まなかったリヴァイが、「授乳プレイは本当に素晴らしいんだ。 水曜がエレンの誕生日だったんだが……歳をとるごとに乳首から滴る母乳が似合うようになるんだ、エレンは尊い」と1時間近くじっくり語ってくれた。 リヴァイに再会できてよかった。 ……よかった。 …………よかった。 よかった、よな? END(笑) http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/646
647: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:12:40.67 d エレンくんお誕生日おめでとう!!!!!! お誕生日なのに、エレンくんが沢山出てくるような出てこないような話ですみません。 以下、こういう話になった「理由」を書かせて頂きます。 今回ファーランをメインにしたのには、リヴァイさんと仲良い人は何人かいますが、対等で、気兼ねなく「友達」と呼べるのはファーランくらいかなと考えたからです。 他の距離が近い人たちは「仲間」「家族」「運命共同体」の意識が強い気がします。 また、調査兵団の人はエレンのことを知っていますが、ファーランはエレンを知らないので「エレン」ではなく「リヴァイの恋人」という認識なのがとても美味しいと思うんです。 だって、恋人というステータス込みでの認識ですよ!リヴァイの、ですよ! 二人ひと組の認識ですよ! そして、エレンくんの誕生日だからこそ、あえての、エレンくんを知らない人(ファーラン)に向けてリヴァイさんが切々と語ると言う、愛情表現の仕方もあるかなと思ってこういう形にしました。 そんな風に色々考えたのに、ただの下ネタオンパレードですみません。 あらためてエレンくんお誕生日おめでとうございます!!!!!! http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/647
648: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 15:12:44.38 d それは男性向けファッション誌に載っていたとある記事がきっかけだった。 『嫉妬深い女の子のここが無理!』 まあ、ありがちなネタだよな。 若者向けに柔らかい表現で書かれた見出しの下には、その雑誌のモデルが実際体験した束縛話や読者が投稿してきた嫉妬深い彼女にまつわるエピソードなどが事細かに書かれている。 別に興味がないわけではないのだが、短い大学の昼休みにそんな気疲れしそうな記事はとても読む気になれない訳で。 タイトルだけを目で追い、ページをめくろうとしたとき、不意に隣でスマートフォンを見ていた友人が俺の手を押さえて声を発した。 「嫉妬深い女の子のここが無理、かー。そういや俺の彼女も嫉妬深くてさ…束縛が半端ないの。最近悩んでんだよな」 「へぇ、お前でも悩んだりするんだ」 どんな悩みなの?と正面にいた友人が笑いながら先を促し、飲んでいた紙パックのジュースをテーブルに置いた。俺も頬杖を付き、黙ったまま隣にいる茶髪の顔を眺める。 「それが、この前彼女の家に遊びに行ったときのことなんだけど…。彼女の家で飼ってる猫ちゃんと遊んでたわけ。 そしたら急に『猫と私どっちに会いに来たの?もう私のこと好きじゃないの?』って凄く怒られちゃってさ。あげく何故か浮気云々の話に発展して、最終的に携帯チェックされたんだよ…」 「やだ何それ怖い」 「そうか?それはお前が悪いだろ」 騒がしい講義教室にも関わらず、わりかし大きく響いた俺の言葉に、正面に座った黒髪と隣にいた茶髪野郎が驚いたような表情でほぼ同時にこちらを見た。 ん…?俺、なんか変なこと言ったか…? 間抜け面でこちらを見つめる二人に何だよと言う意味を込め眉を寄せてみせると、隣の茶髪野郎が恐る恐るといった感じに口火を切った。 「え?俺の何がダメだった?」 「猫とばっか遊んで彼女に構わないから怒ったんだろ」 「じゃあ携帯チェックされたのは?それも俺がダメなの?!」 「怪しまれるようなことしてたお前が悪い」 詰め寄るように顔を近付けてきた茶髪…もといサークル仲間の立花を押し返して、頬杖をつきなおす。 「えーっ!俺そんなことしてないのに?!」 「うるせぇな、叫ぶなよ」 「まあ、立花って見た目からしてチャラついてるからな。しょーがないんじゃね」 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459819775/648
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