[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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445: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)21:25 d AAS
 むしろさらに愛おしいと思う。友人たちが可愛い女性に欲情するように、エレンも好きになった男に同じように欲情をした。その頃辺りからだろうか。
 周囲のことをそれほど気にすることがなくなったのは。
 さすがに自分の性癖を簡単に打ち明けることは出来なかったが、昔よりはまだマシだ。
 自分は男が好きだ。男しか好きになれないとはっきりと受け入れてしまうとこれまで悩んでいたことが少し馬鹿らしくも思えた。
 だからエレンは生まれてから一度も女性を抱いたことはない。
 これから先も間違ってもそんな気は起らない。だから結婚もしないし子供を授かることもないだろう。
 両親には申し訳ないと思うが自分の気持ちも変えられない。
でも子供は好きだったからなるべく彼らと接することが出来る職業に就きたいと思った。
 そしてエレンは保育士を志し晴れてその夢を叶えることが出来て今に至っている。
 やりがいのある仕事だし飽きも来ない。そして何よりも子供たちと過ごす毎日は楽しく、自分が後ろめたさを感じながら生きていることを忘れさせてくれた。
 ちょうど社会人になってから恋人とは上手くいかないようになっていた。新しい恋人が出来て短い付き合いばかりだ。
 そんなことを馬鹿みたいに何回も繰り返していくうちに、次第に付き合い自体が面倒になって身体だけの関係を重ねるようになっていた。
 週末には夜に行きつけのバーに通ってその夜の相手を探すことだってあった。

 体中が空っぽになって何をやっても満たされない。自分は一生このままなんだろうと思っていた。
 リヴァイがミカサを連れて保育所へやって来たのは。
 小さな女の子の手を引いてやって来たその父親の姿に、エレンは目を奪われた。

「おはようエレン」
 翌朝、いつものようにリヴァイはミカサの手を引いて保育所にやって来た。
 入り口に立ってやって来た子供たちを出迎えていたエレンは二人の姿を見るや否や満面の笑みを浮かべる。
「おはようございますリヴァイさん。それにミカサも」
 にっこりと笑いながら彼女を見下ろすとミカサも嬉しそうに笑った。
 滅多なことで笑わない子だったがエレンが相手をすると別だ。彼にだけは特別、彼女は笑うことが多い。
 リヴァイ曰く、自分と一緒に家にいる時よりもエレンといる時のほうがいい笑顔をしているらしい。
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