[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6440【なんでもあり [無断転載禁止]©2ch.net (697レス)
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537: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:02 d AAS
前世の記憶を持って生まれたエレンは、遠い遠い昔に恋人だったリヴァイを捜していた。
リヴァイも記憶を持っていたので、必死になってエレンを捜してくれていたのだが、なかなか出会うことができず、エレンが大学に進学するために上京し、一人暮らしを始めたころ、ようやく再会することができた。
壁に囲まれた世界で、巨人を倒すために命をかけて戦い続けた日々の中、エレンは調査兵団の希望であった兵士長リヴァイに恋をした。
共に戦う仲間としての信頼が深くなっていくにつれて思いは強くなり、溢れだしそうになった時にリヴァイも同じ思いを持っていることを知った想いを伝えあい、恋人になってもおもわしくない戦況の中、共にいることが出来ないまま命を落とした哀しい過去。
この平和な日常で、再びリヴァイに会えたことは、エレンにとって最高の喜びだった。
リヴァイも同じだったのだろう。
あの頃、伝えることのできなかったエレンへの想いを、隠すことなく伝えてくれる。
過去の世界でリヴァイは無口な人だった。
だがそれは彼の立場がそうさせていただけのことで、本来のリヴァイはそれほど無口というわけでもないのだ。
他愛ない話もするし、冗談だって言う。エレンに対して惜しみなく言葉で愛情を伝えてくれる。
省13
538: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:02 d AAS
ようするに、リヴァイは恋人であるエレンに対して、周囲がドン引きするほどの甘い言葉を臆面もなく言い放つ、ちょっと……、いや、かなり恥ずかしい人になっていたのだ。
                                        

「お前の手は柔らかいな」
「リヴァイさんと比べたら、ですよ」
「俺の好きな柔らかさだ」

ガト―ショコラとプリンアラモードをすべてリヴァイの手によって食べさせられたエレンは、ようやく恥ずかしさから解放されたとホッとしたが、片手はリヴァイの手によってテーブルの上で柔らかく握られたままになっている。
ふにふにと手の甲を突いてきたり、少し強めに握ってきたり。とにかく触れているのが嬉しいとでもいうように、離してくれない。

「これからどうします?買い物でも行きましょうか」
「そうだな。買いたいものがあるなら行こう」
「特にこれといってあるわけじゃないんですけど、たまには出かけたいところとかないですか」
省4
539: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:02 d AAS
だが、このリヴァイは正常運転であり、しかもこれくらいは序の口である。ボクシングでいうならジャブ。
軽い軽いジャブだ。
このカフェでは有名となりつつある二人の会話を周囲の人間が耳を澄ませて聞いているのだが、エレンしか眼に入っていないリヴァイはそんなものは関係ないし、エレンはエレンでまさかそこまで注目されているとは思っていなかった。
さすがにリヴァイに食べさせてもらう時は周囲の眼が気になったが、自分たちの会話を聞いて身悶えしている人がいるとは思っていない。
                  
「ねぇ、あの二人って一緒に暮らしてるんでしょ?」
「そうよ。半年前にリヴァイさんがエレン君を必死に口説き落として暮らし始めたの」
「なら、ずっと一緒にいるんじゃない」
「バカね、仕事で離れてる間が辛いのよ」
「どんだけ……」
省15
540: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:03 d AAS
切ない表情でリヴァイが握っているエレンの手を両手で包み込んでしまう。赤くなったエレンは恥ずかしそうだがどこか嬉しそうだ。
背筋が寒くなるほどにくさいセリフだというのに、許されてしまうのはアレである。いわゆる但しイケメンに限る……というやつだ。
                  
「すごいわね…。私、今日初参加だけど、まさか本当にこんな人いると思わなかったわ」
「初参加なの?ラッキーじゃない。でもTwitterとかではかなり有名でしょ」
「都市伝説みたいなものかと思ってたの」

今日初めて参加した女性は、とんでもない美形が、超可愛い少年に甘い言葉を囁くというTwitterが賑わっていることを知り、友人に誘われてこの店に辿りついた新参者だった。
午前中からこの店に入店し、ケーキを楽しみつつ友人と話が盛り上がって長居していたら、二人が現れて、気が付けば周囲の席がすべて埋まっていた。

「カッコいいとは聞いてたけど、あそこまでカッコいい人と思わなかったし、恋人もあんなに可愛い子だと思わなかったわ」

さらに言えば、ここまでリア充爆発しろと思えるとも。
省11
541: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:03 d AAS
一見、この女性たちにつながりなど何もない。
服装も違う、年代も違う、趣味、嗜好も違う。
なのに、彼女たちの一体感というものはすごかった。
                                       
「これを見ないと落ち着かなくなってしまったのよ。もう、中毒よね」
「わかる…!全身を駆け回る甘味がクセになるのよ」

周囲のざわつきなど耳に入っていないリヴァイは今日もエレンに思うがままの言葉を伝える。

「夕食は俺が作るからな」
「たまには俺が作ります。リヴァイさん、仕事で疲れてるのに……」
「お前がうまそうに食ってくれるのが俺の疲れを取ってくれるんだ。お前はただ座って待ってくれてりゃいい」
省15
542: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:03 d AAS
「リヴァイさん、引っ張らないで」
「こっちに来ないか?」
「いかないですよ。今日は向かいあわせが良かったんですよね」
「もう十分だ。やっぱりお前が隣にいねぇと落ち着かねぇ」
「我慢してください。これ、飲み終わったら出ましょう」
                  
まだ残っている紅茶を示してリヴァイを説得するエレンは、困った顔をしながらも幸せそうだ。恋人に甘い我がままを言われて喜ばないわけがない。

「今から買い出しに行きましょうか。ちょっといいスーパーで買い物しましょう」

リヴァイの好きなワインを買って、それから二人で家に帰ろうと。

「荷物は持つなよ。俺が持つ」
省10
543: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:03 d AAS
紅茶を飲み終えたエレンが席を立ち、出口に向かうために足を進める。
リヴァイはエレンよりも出口に近い席なので、エレンが通り過ぎた後に立ち上がるのかと思いきや、横を通り過ぎようとしたエレンの腰を掴み、そのまま引き寄せて自分の隣に強引に座らせてしまう。
                  
「ちょ、リヴァイさん」
「お前が悪い」

エレンの肩に顔をうずめて、甘えるように眼を閉じて擦り付け、独特の色気のあるあの低音ボイスで囁いた。

「腹が減った。俺の好物が喰いてぇ」
「好物ですか?じゃあ、ついでに買って帰りましょう」
「俺が喰いたいのはとびっきり甘いこれなんだが」

ちょん、とリヴァイの指がエレンの唇をつつき、リヴァイの言っていることを理解したエレンの顔が真っ赤に染まる。
省8
544
(1): (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:03 d AAS
「こんなところで何言ってるんですか。ほら、出ましょう」
「もう少し」
                  
エレンの腰を引き寄せ、まだリヴァイは離す気がないようだ。

「家に帰ってからでいいじゃないですか」
「いやだ。今から買い物に行くなら、こうやって抱きしめることは出来ねぇだろ」
「だから、家に帰ってから……」
「エレン」

リヴァイがエレンの顔を覗き込み、唇が触れそうなほど顔を近付ける。

「お前の唇は俺とキスすることと、俺に愛してるって言うためにあるんだ」
省11
545: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:04 d AAS
今まで、すべての光景をこの目に焼き付けてきたこのカフェのウエイトレスとして、私は負けない、と何と戦っているのかわからないが彼女は、立ち向かう。
だが、相手は強敵。
                  
「好き…ですよ。じゃなきゃ、一緒に住んでません」
「俺はお前のことが好きなんじゃねぇ。愛してるんだ」

クリティカルヒット。ウェイトレスは400のダメージを受けた。

「もうダメ……。腰が抜けて……」
「全身が練乳に漬かってる感覚が……」

新参者たちはすでに戦闘不能状態だ。常連客もすでにヒットポイントは残っていない。
今日もこのカフェで、甘さにやられた女性たちの屍が大量生産されてしまうのだろう。
省7
546: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:04 d AAS
しかも70年しかと言いましたね。
短いんですか?70年は短いから足りないと言っているんですね。
ありがとうございます。
膝と腰が同時に砕けたウェイトレスに、その場の誰も責めることなど出来ないだろう。
彼女はよく頑張った。そう褒め称えてやりたい。
ようやくリヴァイが納得したのか二人で席を立ち、会計を済ませるためにレジに向かったのを、壁に縋りながら必死に立ち上がって「ありがとうございました」と震える声で送り出したは、カフェの店員として優秀だった。
                                          

手を繋ぎ、二人寄り添って歩く後ろ姿を見送った店内では、店中の女性客が脱力し、その後、ブラックコーヒーの注文が殺到することとなる。
平和な休日の光景であった。
 秋も終わり、深夜の風はすっかり冷たいが、空にまたたく星はいっそう澄んで夜道を照らしている。
省8
547: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:04 d AAS
 そんなことを考えながら自宅の扉を開けたリヴァイは、すぐに違和感に気がついた。
 エレンの靴があり、リビングの電気がついている。
 しかしいつもならばエレンがおかりなさいのハグをしに犬のように走ってくるのだが、それがない。
 消灯を忘れて寝たのだろうかとリビングに入り、リヴァイはそこでソファに突っ伏しているエレンを発見した。
「……エレン?」
 寝ている。しかもただ寝ているのではく、上半身は何故か裸でビニール紐がぐるぐると巻かれてあった。
 ズボンのベルトは外されテーブルに放られており、そのテーブルにはガムテープとはさみが置かれていた。
 どういうことだ。何がしたかったのか謎だが、とにかくこのままでは体が冷える。リヴァイはエレンの肩を揺さぶった。
「おいエレン起きろ。風邪引くぞ」
「ん……」
省4
548: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:05 d AAS
 寝室へ入り、エレンをベッドへ座らせたリヴァイは布団をあけてエレンの体をそこに滑り込ませてやった。
 ズボンと下着も脱がせる。
 そこまでしてもエレンは目を開けない。
 どうも大分飲んできたようだ。
(今日のお楽しみはなしか)
 少々残念に思いながら、エレンにそっとくちづける。
 そうしてからリヴァイは音をたてないようベッドを離れた。
 コートを脱いで所定の位置へかけ、リビングで部屋着に着替える。
 シャワーを浴びるつもりだったが、その前に冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しエレンの眠るベッドへ戻った。
 それほど飲んできたのなら水を飲ませておいたほうがいいだろうと思ってのことだ。
省9
549: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:05 d AAS
 吸い込まれるように、飽きず何度も音をたててくちづけていれば、エレンの反応も段々しっかりしてくる。
 このままやっちまうか。しかしシャワー浴びてえなと迷っていると、唇を離したエレンがふにゃりと笑った。
「リヴァイさんだあ」
 とろけた無防備な笑顔にリヴァイの心臓がどくりと音をたてた。
 だから反応が遅れた。
「しばってえ」
「あ?」
「しばるー」
 くすくす笑っている。
 言葉も舌ったらずで思った以上に酔っているようだ。
省24
550: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:05 d AAS
 そのままうにゃうにゃと不明瞭なことを言いながらエレンが胸板に頬ずりしてくる。
 あやしてやりながら、リヴァイはもう片方の手でスマホを操作した。
 自分が恋人の寝顔を撮るようになるというのも予想外だったが、全身タイツの意味を調べるはめになるのはもっと予想外だった。果たして検索結果が出る。
 曰く、全身タイツとはその名の通り頭から足先までの全身をタイツで覆ったもので、日本では新しいジャンルのプレイとしてポルノ界の片隅を風靡しており、ZENTAIという名称で海外でも認知度が高まっているとのこと。平和か。
 そもそもエレンはそれを買ってきて何をどうしたかったのか。
 今日のオレは一味違いますって、一味どころじゃねえだろ、これ。
 あの馬面とどんな飲み会してきやがった。いや。誰に断ってエロ話してきた。
                                        
「エレン、起きろ」
 きつく呼んで強めに肩を揺さぶる。眠りの粉をかけられて再度深いところへ行こうとしていたエレンが重たげに瞼を開く。
省13
551: (ワッチョイ 88b9-xmDs) 2016/04/07(木)20:05 0 AAS
きよったか
552: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:05 d AAS
「だって、だってドイツのやつらひどいんです。あれは飲み物じゃねえしそれは食べ物じゃねえ。そこは手袋じゃねえし、ましてブーツでもねえ。ヘルメットでもねえんだよ!! なに考えてんだあのジャーマン!!」
「お前のダチがなに考えてんだ」
「E・Tパロでポルノ撮るなよ! どこだよ抜きどころ! あいつら全員くちくしてやるー!!」
                                          
 わっと泣き伏すエレンの背をリヴァイは仕方なく撫でた。
 ちょっとPTSDになってんじゃねえかよ。
 リヴァイを喜ばせたいと悩み、友人に相談し、準備して帰りを待ち、裸でポルノの話をしているというのに色気というのがどこにもない。
 斬新な……と抱きしめていると、落ち着いたエレンが今度は静かにしゃくりあげる。
「……イギリスもひどいんです……」
 国境越えた。
省16
553: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:06 d AAS
 残念な酔っ払いだ。大変残念な酔っ払いではあるが――――実に悪くない。。
「ほら、いい子だからもう寝ろ」
「んん……でも……アメリカの奴らだって……」
「大西洋を越えられる程夜は長くねえ。おら」
 エレンを抱き直し、幼児を寝かしつけるように布団の上からぽんぽんしてやる。
 元々眠たかったエレンは抵抗せず瞼を閉じた。リヴァイの腕の中でごそごそと寝心地のいいように体を動かし、隙間なくひっついてひとつ大きく満足気な息を吐く。
                                         
 しばらくそうしていると、やがて規則正しい寝息が聞こえてきた。
破壊神のような話をした当の本人の癖に、その寝顔はあまりに無垢で幼く、リヴァイはSDカードを交換せねばならなかった。
 トーストの焼ける匂いで目が覚めた。
省18
554: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:06 d AAS
 エレンはわたわたと昨夜の記憶を掘り起こした。途切れ途切れだが、多分ほとんど覚えている。
 オレ、すっげえリヴァイさんに絡んでなかったか!?
「エレン」
 呼ばれ、振り向くと戻ってきたリヴァイがペットボトルを渡してきた。苺ミルクだ。
 珍しいもの買ってるなと思いつつありがとうございますと蓋を開けてあおる。
 落ち着きたいのと喉が渇いているのと、リヴァイの視線から逃れたいのもあって心持ち視線を外しながらごくごく喉を鳴らしていると、リヴァイがベッドに座った。
 心持ち楽しそうである。
「それで、どこからにする」
「?」
「滅ぼすんだろ。ドイツとイギリス」
省25
555: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:06 d AAS
 がばりと身を起こす。鼻と鼻が触れ合う距離でエレンはキッとリヴァイを睨んだ。ここだけは外せない。
「確かにSMだのなんだのはいきすぎでしたけど、でも、リヴァイさんはオレに何してもいいっていうのは本気なんです。遠慮なんてかけらもさせたくない。オレは経験不足でテクもないし、男だし、だけど、でも――オレだって男です」
                                          
 アイスブルーを見据える。
「リヴァイさんを気持ちよくしてあげたい」
 死ぬほど。
 エレンの、それが今出来うる精一杯で最大の愛の渡し方なのだ。
 このひとが運命だと思った。
 しかし一目惚れは理屈の欠如であり、運命に保証書はなく、愛が変化するものならば、この恋はふと覚める夢のようなものであることを考えなければならなかった。
 ならばエレンがどれほど焦がれようと、リヴァイが我に返ったように『これは勘違いだった』と言い出す日が来るかもしれない。
省13
556: (ワッチョイ 8db8-xmDs) 2016/04/07(木)20:06 0 AAS
はあん気圧で頭痛いは
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