[過去ログ] ◆雑談スレ317◆ムンムンはツートラック、正恩はツーブロック [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
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11: ロールニャッハー ◆1By9FOEJrlOJ @無断転載は禁止 2017/08/14(月)22:03 ID:6l+5my8Z(5/8) AAS
で、日本の蓄電池事情を語るに欠かせないのが、新エネルギー・産業開発機構(NEDO)。
その歴史は古く、70年代のエネルギー危機によりエネルギーの多様化、次世代化を先進的に行う、国内の行政的司令塔として設立されたのが1980年。
で、現代まで至る蓄電池関連の国内行政方針は、そこから1990年までの10年間行われた『ムーンライトプロジェクト』に端を発する。
その指揮により、理論までは至りながら本国アメリカでは実用化出来なかったNAS電池(2002年、日本ガイシ)とレドックスフロー電池(2001年、住友電工)の商用化に成功。
そのあたりは、ほとんど日本の独壇場。
面白い利用例としては、2002年に実用化されたばかりのNAS電池が、ワールドカップのスタジアムで非常用電源として採用されてたなんて話も。
NAS電池は、300℃って稼働温度が厄介だが、エネルギー密度が高く、コンテナ化なども可能なので、トラックに積んで移動用電源として利用できたりもするってのは前文でも触れた。
他にも、企画段階ではあるが、電力整備の弱い途上国の無電化地域へ電力をもたら福音的技術として輸出しようかなんて話も。
ともあれ、このふたつは技術として一段落してしまった感がある。
先端となると、リチウムイオン(三菱重工業、東芝)やニッケル水素(川崎重工業)、あるいはそれらの複合(日立)がメインの研究開発対象になってくる。
ついでに、ここでNEDO主導のなかで若干イロモノっぽいw、あまり聞き慣れないだろうプロジェクトにも触れておきたい。
まずひとつ、フライホイール蓄電システム(鉄道総合技術研究所、クボテック、古河電工、ミラプロ、山梨県)。
原理は、まあ簡単に言うと電力を超伝導などで浮かせた(摩擦損失のほぼ無い)ホイールの回転エネルギーに変換しちゃおうっての。
大エネルギーの高速回転でも崩壊しない、CFPR(炭素繊維強化プラスチック)を円盤に採用とか、色々試行錯誤中。
海外での事例だと、スイスの重電大手ABBがこの技術をアラスカに提供し、運用実験してるなんて話もつい最近あった。
それを山梨の電力、特に再生可能エネルギーの調整とリンクさせちゃおうっての。
ふたつめ、圧縮空気蓄電(早稲田大学、エネルギー総合工学研究所)。
これは過去に何度か触れた。
空間に電力で圧力を作り、『空気圧』に変換して蓄電するっての。
これは、東伊豆の東電設備、特に風力とリンクさせている。
最後に、話はNEDOからズレるが、凄く未来な技術。
リチウムイオンの『次世代』かも知れないもの、リチウム空気電池。
原理としては、従来のNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)などの複雑な極構造を廃し、負極はリチウム、正極は『空気』。
容量は、最早行き詰まっている従来のリチウムイオンの10倍強の、『究極の電池』と言われている。
但し、放電電圧に対し充電電圧が高いため、(充電の効率が悪く)エネルギー効率が悪いのと、リチウムの負極がすぐ劣化してしまうのが課題で、実用化には程遠いのが現状だった。
ここは、基礎技術ではむしろ日本よりも最先端(だが製品が全然ダメw)のアメリカも、現在大注目な分野。
そこでのブレークスルーを、ホントについ先月くらいに日本の『物質・材料研究機構』が成し遂げたかも知れない。
改善点は、電解液の開発と、正極の空気部分へナノカーボンチューブを採用したところ。
それらの技術により、充電電圧が下がりかつリチウムも痛みづらくなった。
その結果、効率は60%から77%に、充放電サイクルも20回以下から50回程度まで進歩した。
これが日本発で実用化すれば、マジで日本が世界を征服出来て大東亜共栄圏さえ成し遂げられるかもw
かつての圧倒的先進性は陰りを見せてるとはいえ、まあ我ら日本も堅実に、一歩一歩未来へ歩んでいるんだよって、そういうお話。
ま、ただ、大発見と思いきや、実はとんだ食わせものだったり、時にはあからさまに詐欺まがいだったりすることもあるのも、電池業界では日常茶飯事w
それが、次章『アメリカ編』のテーマのひとつでもある。
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