[過去ログ] 【社会】日本の書店がどんどん潰れていく本当の理由 ★3 (1002レス)
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2(4): 名無しさん@1周年 2018/12/10(月)12:21 ID:1b+S/DbO0(1/3) AAS
取次とは、その効率がよい雑誌で日本全国の書店やコンビニエンスストアなどへの配送網を作り、そこに書籍を載せることで成り立ってきた仕組みなのである。
欧米で出版取次と呼ばれる業態(ホールセラー、ディストリビューター)は
書籍専業の流通業者であり、雑誌と書籍の流通を組み合わせた取次システムは、日本にしか存在しないと思われる。
このように、雑誌流通が書籍流通を支える内部補助の構造によって、日本では書店に毎日、1冊から書籍を届ける流通体制が維持され、
さらに書籍の流通費用を低く抑えることで、書籍の価格が諸外国に比べて極めて安く設定されてきた。
ちなみに、書籍だけで成立させている先に挙げたアメリカやドイツでは、書籍の価格は日本に比べると1.5倍から2倍以上する感覚だ。
■雑誌市場縮小が書店と取次に打撃
かつて、日本の出版市場は「雑高書低」と呼ばれていた。雑誌の販売額が書籍を大きく上回っていたためだ。
出版業界の売り上げがピークを迎えた1996年には書籍の販売金額1兆931億円に対して、雑誌の販売金額は1兆5633億円と1.5倍ほどの規模だった。
効率のよい雑誌の売り上げが大きかった当時、出版業界の収益性は高く、それが書店の旺盛な出店の原動力にもなっていた。
省9
4(2): 名無しさん@1周年 2018/12/10(月)12:21 ID:1b+S/DbO0(2/3) AAS
雑誌の収益によって成立してきた取次システムと書店経営は、どだい書籍の収益で支えることはできない構造になっている。
総合取次各社は、書籍の販売比率が雑誌を超えると、ほぼ一様に出版流通事業が赤字に転落している。
経営統合で大阪屋栗田となる以前の大阪屋は、2000年代、アマゾンジャパンやジュンク堂書店との取引によって書籍売り上げが増加し、総合取次各社の中で唯一、総売上高も増収で推移した。
それにもかかわらず、この間利益は減少を続け、結局、事実上の経営破綻に追い込まれた。
最大手の日本出版販売と2位のトーハンも、ここ数年で出版流通事業が赤字に転落したことを発表しており、
日販の平林彰社長は、自身が入社した30年以上前から書籍部門は赤字だったことを明らかにしている。
■再生のヒントはアメリカの独立系書店
省11
5(2): 名無しさん@1周年 2018/12/10(月)12:21 ID:1b+S/DbO0(3/3) AAS
一例を挙げると、ニューヨーク市のブルックリン地区で2010年に50坪で開店した書店「グリーンライト・ブックストア」は、カフェや雑貨などはほとんどなく、
ほぼ書籍の販売だけで営業しているが、開業以来成長を続け、2016年に同じブルックリンに2店舗目を開店した。
同店では客単価が28ドルと日本の2〜3倍、粗利益率は40〜50%とこちらもほぼ2倍で、
経営者の話から計算すると年間の売上高は約2億円、粗利益額は約1億円に達する。
日本の書店の粗利益率は20〜25%程度なので、1億円の粗利を稼ぐとしたら年商5億円必要だが、
書籍の平均価格1200円程度、商品回転率が年間2回転以下という日本で50坪の書店がこの売上金額をあげることは考えられない。
このように、アメリカの書店はもともと雑誌を扱っていなかったため、書籍だけで経営が成り立つ収益構造がある。
このおかげで、アマゾンとの競争で大手書店が店舗を減らす中で、小規模な書店が新たに開業し、成長できるのである。
日本で、直ちにアメリカと同じ価格と利益の水準にすることは難しい。
しかし、いくつか現実に粗利改善を果たしているケースはある。
省8
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