【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4 (196レス)
【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/
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133: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/04(土)08:05:39 ID:53s 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 64) --- This is Chokmah in Briah, the influence of Chokmah in the Mental World. これは「ブリアー」の「コクマー」、「精神世界」の「コクマー」の影響である。 Cancer is a watery sign, so Cups apply. 「巨蟹宮」は水の宮であり、したがって「杯」が当てはまる。 This is a card of feeling and romance (particularly in material things) which has the potential for energy misspent. これは、精力が無駄に費やされる可能性を持つ、感情および情事(特に物質的な物事たちに 関して)のカードである。 Fish, generally, refer to the Goddess Venus, the Dolphin relating more specifically to Neptune and the Sun God Apollo. (*69) 「魚」は、一般的に、「(金星の)女神ビーナス」に関連しており、「イルカ」は、さらに 具体的に言えば、「海王星と太陽の神アポロ」に関連している。(*69) --- ここまで --- ちなみに、(*69)はNOTES/注記の項で、 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 270) --- 69. Manly Palmer Hall, An Encyclopedic Outline of Masonic, Hermetic, Qabbalistic and Rosicrucian Symbolical Philosophy, California, 1957, LXXXV. 69. マンリー・パルマー・ホール著、『フリーメーソン、ヘルメス哲学、カバラ主義、 そして薔薇十字の象徴的哲学の百科事典的な概要』、カリフォルニア、1957年発行、85ページ。 --- ここまで --- とあります。 この辺りの話は、『"T"の書』の記述を基にしていますので、きちんと勉強したい人は、 『The Golden Dawn/黄金の夜明け魔術全書』は必携です。 なお、この「ブリアー界」の「Mental World/精神世界」のイメージですが、カバラの 話と、カード占いの話とでは、かなり次元が違ってくることに、ご注意ください。 つまり、カード占いの方が、圧倒的に低次元というか、我々により近い次元の話になる というか、要するに、そういうふうに解釈されます。 この辺りのギャップは、儀式魔術を学んでいる人にとっては、若干違和感があるかと 思いますが、世間とはそういうものですので、あまり気にしないでください。 この手の「聖なるもの」と「俗なるもの」の微妙なバランスこそが、魔術カバラの持つ 醍醐味なのですから。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/133
134: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/05(日)11:25:54 ID:ySO 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 64) --- On the Golden Dawn card the Solar (male) symbolism is implicit in the gold color of one Dolphin, while the silver in the other is Lunar (female). ゴールデン・ドーンのカードでは、「太陽(男性)」の象徴性は、一方の「イルカ」の 金色に暗示されると同時に、もう一方の銀色は「月(女性)」である。 --- ここまで --- 「"T"の書」では、この「杯の2」のカードは「Harmony of masculine and feminine united. /女性的なるものと男性的なるものの結合の調和」と記述されています。 結局のところ、「魚」とか「イルカ」とか、「金星の女神ビーナス」とか「海王星と太陽の 神アポロ」との関連とかは、それほど重要ではないんですよね。 大事なのは、「Load of Love/愛の主」の称号にふさわしい、「男」と「女」の関係性に あるわけです。 そしてそれがゴールデン・ドーン版では「金と銀のイルカ」に、ウェイト版では「黄色の 服の男性と青い服の女性」であり、トートでは「二匹の魚」に象徴されるわけです。 この場合、「男性性」は「カバラ」の「ブリアーのコクマー」に、「女性性」は「デカン」 の「巨蟹宮の金星」という、割とバランスの取れた配属になり、それゆえに強力なパワー も秘めているわけなのですが、「ブリアーのコクマー」が割と高い次元にある一方で、 「巨蟹宮の金星」は、どちらかというと俗っぽい点もあるわけです。 そういう意味でも、適当にバランスが取れている時は、なかなか良い関係なのですが、 いったん夫婦喧嘩状態になってしまうと、色々とやっかいなところが出てくるわけです。 そして、そうならないように、「ブリアーのコクマー」が色々と気を利かせてあげて、 「巨蟹宮の金星」をうまく裏からリードしてあげるようにするのが理想的です。 ちなみに、こういう「男性性」と「女性性」は、男女どちらにもあるものですので、 「男」だからとか「女」だからとか、そういう偏見は持たない方が無難ですよね。 大事なのは、そういう肉体的な性別の関係ではなく、あくまでもお互いを思いやるという、 バランスの取れた関係性なのですからね。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/134
135: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/06(月)06:34:18 ID:BSH 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 64) --- They work together to bring light to our world, which is also the nature of the sign Cancer, and reinforces the meaning of the card as a harmony of male and female. それらは、我々の世界に光をもたらすために共に働き、それはまた巨蟹宮の性質でもあり、 そして男性および女性の調和としてカードの意味を補強する。 --- ここまで --- 金色の「太陽(男性)」は昼に、そして銀色の「月(女性)」は夜に、共に地上に光を もたらすものとして、天空に仲良く存在しています。 ついでに言うと、「巨蟹宮」の守護星は「月」です。 とはいえ、このままでは「金星」の存在が消えてしまっていますので、金色のイルカを 「太陽」ではなく、明け/宵の明星の「金星」に置き換えてしまうことも可能です。 ただし、この場合は、「金星」の「女性性」と「月」の「女性性」がモロかぶりすることに なって、百合百合しい妄想的世界観が繰り広げられることになることになります。 まあ、それはそれで、かなりおいしいネタなのですが、ここでは自粛した方が良いですね。 さて、このカードの本質は、「男性性」と「女性性」の「harmony/調和」ということなの ですが、元々「ブリアーのコクマー」は、それ自体に高次の「男性性=コクマー」と 「女性性=ブリアー」を内包しており、それが低次の「巨蟹宮の金星」の働きで、ほどよく 調和されて表現されているという感じになります。 そして全体的に見ると、どちらかと言うと「女性性」の方を強く感じるカードですが、 それは「巨蟹宮の金星」という、我々に近い次元、すなわち俗っぽい方が、我々には 強く感じられるからであって、その内部には、しっかりと「男性性」も有しています。 つまり、見かけは優しいけど、中身は頼りがいのある人物という感じですかね。 とはいえ、「巨蟹宮」も「金星」も、こじらせると割と面倒くさいところがあるので、 その悪い面が出てくると、俗っぽいところで、ちょっと色々と面倒なことになってくる ということですよね。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/135
136: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/07(火)06:38:49 ID:1yD 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 64) --- The water springs from a pure source, the upper Lotus, and pours down into the cups, ultimately reaching our material earth. 水は、上部の「蓮」である、純粋な源泉から湧き出し、カップの中に流れ落ち、最終的に 我々の物質的な地に届いている。 The idea is that Water ([he]) can only flow through the energy provided by the Chokmah-Fire ([yod]). この考え方は、「水([he])」は、「コクマー−火([yod])」により供給される精力を 通じてのみ流れることができるということである。 It is a joyous and loving partnership. それは、喜びに満ち、愛情のこもった協力関係である。 --- ここまで --- 「pure source/純粋な源泉」というのは、「World of Pure Spirit/純粋な精霊の世界」 すなわち「ブリアー」の上位世界である「アツィルト」のことを意味しています。 そして最終的に「material earth/物質的な地」すなわち「アッシャー」の「マルクト」 に到達するということですよね。 「水」というものは、「流れ」を象徴します。 そして、この「流れ」を生み出す動力源は、「水」自身ではないわけです。 地上の水は、太陽で暖められ、蒸発して高所に向かい、雲を形成します。 雲から雨が形成されて水となって流下し、地球の引力により引き寄せられて、 山を下り、川となって、大地を潤し、最後に海へと流れます。 この「太陽の精力の恵み」が無いと、「水」は「氷」となってしまい、流れることも、 生命を育むことも出来なくなるわけですので、そういう意味でも、この地球上に存在する 「流れる水」と「太陽のエネルギー」には、深い関係性があるわけですよね。 そう、地球が「水の惑星」そして「生命の惑星」と呼ばれるのは、この「地球」と「太陽」 の絶妙な位置関係のおかげであって、距離が近すぎると灼熱の惑星「金星」となり、距離が 遠すぎると砂漠の惑星「火星」になってしまうわけで、お互いに、付かず離れずの絶妙な 位置にあるわけです。 そういう意味でも、「ブリアーのコクマー」と「巨蟹宮の金星」というのは、男女の絶妙な 距離関係というか位置関係を表しているとも言えるわけですよね。 そして、それが「joyous and loving partnership./喜びに満ち、愛情のこもった協力関係」 というものを築くコツにもなるわけです。 え、そういうのって、面倒くさいですか? まあ、異性と付き合ってみれば、そういう面倒臭さがわかりますよ、きっと。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/136
137: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/08(水)06:35:02 ID:vEl 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 64) --- The Crowley card is based entirely on that of the Golden Dawn. クロウリー氏のカードは、ゴールデン・ドーンのそれに完全に基づいている。 And in the Marseilles card we find the apparent design roots of both. そして、マルセイユ版カードにおいて、我々は両方の明白な図案の根源を見い出す。 --- ここまで --- トート・タロットの「杯の2」は、基本的にはゴールデン・ドーンの「"T"の書」に準拠 しています。 ただし、「"T"の書」と「トートの書」では、男と女を表す「一対のイルカ」と描写されて いますが、トート・タロットの図案は、なぜか男女の区別がつかない「二匹の魚」として 描かれています。 おそらくは、ハリス夫人が、男女同権を強く意識して、自分なりに改変してみたのだと 思うのですが、ワタシにはこれが二匹のコイキングに見えてしまって、いまいち有り難み に欠けてしまっているのでした。 ちなみに、右に「巨蟹宮」、左に「金星」の占星術記号が描かれていますので、右側が 男性性、左側が女性性を表していることには、違いがないと思われます。 一方、マルセイユのカードですが、カードの上部の左右に二匹の魚のようなものがいて、 上部と下部に花のようなものがあって、それらが茎で繋がっていて、さらにその左右に 二つのカップが並ぶという基本様式は、ゴールデン・ドーン版とトート版の図案に、 そのまま受け継がれています。 そして、若干アレンジされてはいますが、ウェイト版にも、しっかりと受け継がれています。 つまり、「杯の2」のデザインは、ゴールデン・ドーン版もトート版もウェイト版も、 いずれもマルセイユ版がベースとなっていると断言して良いということですよね。 とはいえ、モチーフは同じながらも、その絵柄は三者三様であり、それぞれの個性が 出ているので、こういう絵柄の比較って、なかなか面白いと思うのでした。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/137
138: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/09(木)06:31:34 ID:gTQ 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 64) --- In his exoteric version, Waite emphasizes the divinatory meaning of love, marriage and partnership. (*70) ウェイト氏は、彼の大衆向けの版において、「愛情、結婚、および協力関係」の占いの意味 を強調している。(*70) --- ここまで --- ちなみに、(*70)はNOTES/注記の項で、 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 270) --- 70. Waite says that his use of the Lion's head above the Caduceus of Hermes is a "variant of a sign which is found in a few old examples of this card." Arthur Edward Waite, The Pictorial Key to the Tarot, New York 1959, 222. 70. ウェイト氏は、ヘルメスのカドケウスの杖の上にライオンの頭があるのを彼が使用して いるのは、「このカードの少数の古い例で見つけられる、記号の異なるもの」であると 述べている。アーサー・エドワード・ウェイト著、『タロット図解』、ニューヨーク、 1959年発行、222ページ。 --- ここまで --- とあります。 ウェイト版は、ゴールデン・ドーンの「"T"の書」をベースにしてはいますが、より占いに 利用しやすいように、色々と独自の象徴を取り入れています。 一つは、「男」と「女」の関係性を明確に記述するために、右のカップに人間の「男性」 を、そして左のカップに「女性」を描いています。 そして、上位世界を表す上部の「蓮」は、羽根の生えたライオンの頭になっており、 二本の水流は、カドケウスの杖に絡みつく、二匹のヘビの姿になっています。 この手のデザイン的というか象徴的なバリエーションは、以前から色々とあったようで、 ウェイト氏にとっては、ゴールデン・ドーンの「"T"の書」に記述されたデザインも、 その手のバリエーションの一つであったという感じですかね。 とはいえ、ウェイト版の小アルカナの象徴のチョイスは、ウェイト氏やピクシーたんの 趣味による部分も多くて、割と気まぐれなところがあるので、あまり深く追及しない方が 良いかと思います。 まあ、占いって、フィーリングというか、ノリが大事なのですよ。 カードからの神託を受けるには、理論うんぬんよりも、どう感じるのかが大事ですからね。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/138
139: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/10(金)06:32:03 ID:YBu 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) --- TWO OF SWORDS, Lord of Peace Restored (Moon in Libra). 剣の2、復興された平和の主(天秤宮の月)。 Angels of the Decan: Yezalel ([lamed][aleph][lamed][zayin][yod]) and Mebahel ([lamed][aleph][he][beth][mem]). 「デカン」の天使たち:イェザレル([lamed][aleph][lamed][zayin][yod])とメバヘル ([lamed][aleph][he][beth][mem])。 --- ここまで --- 「Two of Swords/剣の2」は、ゴールデン・ドーンでは「天秤宮の第一デカン」と「月」 に割り当てられています。 また、「Angels of the Decan/デカンの天使たち」は、 ・天秤宮の第一デカンの前半(0°〜5°)= Yezalel:YZLAL/イェザレル ・天秤宮の第一デカンの後半(5°〜10°)= Mebahel:MBHAL/メバヘル が割り当てられているということです。 なお、「"T"の書」の解説では、カードの上下には短剣に支えられた月と天秤宮のシンボル が描かれていることになっていますが、ウォン氏のゴールデン・ドーンのカードでは、 意図的に省略されていますので、気になる人は、自分自身で描き加えておいてください。 さて、剣のカードですが、一般的には、人々に災難をもたらすものとされています。 この「剣の2」の意味は、そこまで悪くはありませんが、やはり将来に向けて、警戒して おくべきカードとなります。 天秤は、ちょっとしたことでバランスが崩れて傾いてしまいますし、月も刻々と形が変化 している不安定な天体ですので、結構ハラハラドキドキする展開が続くのでした。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/139
140: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/11(土)09:09:16 ID:5XB 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) --- This is Chokmah in Yetzirah, the influence of Chokmah in the Astral World. これは、「イェツィラー」における「コクマー」、「星幽界」における「コクマー」の 影響である。 Swords are generally negative and destructive, but the balancing effect of Chokmah makes this a positive card. 「剣」は一般に否定的で破壊的であるけれども、「コクマー」の釣り合い効果は、これを 肯定的なカードにする。 --- ここまで --- 「イェツィラー」の「コクマー」や、「星幽界」の「コクマー」という組み合わせから、 カードのスートである「剣」の性質をイメージすることは、ちょっと難しいのですが、 とりあえず無理やりカップリングさせてみたのが、この「剣の2」という組み合わせです。 結果的に、かなり複雑な意味を持つ、いまいちわかりにくいカードになっていますが、 これは、「コクマー」と「剣」が、うまく融合できずに、あちこちで相性の悪さを露呈して いるということですので、お互いに、そういうものだと思って付き合っているような、 そういうカップリングということなのですよね。 ということで、普通の状態では、優性の「コクマー」の性質が出て、割と平穏な感じでは あるのですが、裏には劣性の「剣」の性質が引き籠もっている状態なので、微妙な緊張感が 感じられるという、何とも居心地の良くないカードとなっています。 そして、この「内に籠もったマグマ」が、将来的な大噴火に至るのか、そのまま冷えて固まる のかは、あくまでもその後の展開次第ということなんですよね。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/140
141: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/12(日)05:56:30 ID:BUe 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) --- Swords, which might otherwise be clashing, hold together a flower in both the Golden Dawn and Crowley cards: The Golden Dawn uses the Venusian red rose of peace; Crowley chose a five-petaled lotus. その他の点ではぶつかり合っているかもしれない「剣たち」は、ゴールデン・ドーンでも クロウリーのカードにおいても、花を一緒に支える。:ゴールデン・ドーンは平和の 「金星の赤色」の薔薇を使う。;クロウリーは、五つの花弁を持つ睡蓮を選んだ。 Balance is affirmed by the cross of light behind which, on Crowley's card, implies that this is the balance of active energies. 均衡は、背後の光の十字により断言され、これは、クロウリー氏のカードおいては、 肯定的な精力の均衡であることを暗示する。 --- ここまで --- 基本的には、お互いに歩み寄ることの無い冷酷な「二本の剣たち」ですが、この高尚なる 「平和の象徴の花」を掲げるという点においては、利害が一致し協力し合うという関係です。 構図的には、十字架に磔にされたイエスを、両側から剣で突き刺すようなイメージもある わけですが、実際のイエスの処刑では、剣で突き刺して殺すようなことはしていませんし、 このカードも、薔薇自体を突き刺しているような感じではありません。 なお、「Venusian red/金星の赤色」というのは、「Venetian red/ベネチアン・レッド」 をもじったものではないかと思います。 色合いとしては、若干茶色がかった赤い色であり、その色の野生種の五弁の赤い薔薇が、 ゴールデン・ドーンのカードに描かれているのでした。 ちなみに、ハリス夫人は、カードに五つの花弁の青白い睡蓮っぽいものを描いていますが、 『トートの書』には、「五つの花弁の青い薔薇」と記載されています。 つまり、この睡蓮っぽいものは、野生の「薔薇」をイメージして描いた可能性もあります。 いずれにしても、微妙なパワーバランスの上に成り立っている、冷戦時代の和平の象徴と いう感じで、ハラハラしてくるような展開ですよね。 そう、全ては次のカードの展開に、かかっているということなのでした。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/141
142: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/13(月)06:40:27 ID:Drz 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) --- The divinatory meaning is suggested by the position of the Moon in Libra. 占いの意味は、「天秤宮」の「月」という位置により示唆される。 The Moon is a very changeable and erratic planet which assumes some stability in Libra. 「月」は、「天秤宮」においては多少の安定性を帯びる、非常に変化しやすくて不安定な 惑星である。 The effect is one of subtlety, grace and compromise. 効果は、繊細さ、優美さ、および妥協のうちの1つである。 So in divination, this card means a quarrel made up and arranged, the restoration of peace. それで占いにおいては、このカードは、「作り上げられ準備された口論、平和の復興」を 意味する。 --- ここまで --- 「月」は、基本的には、天球上の位置の変化や形状の変化か早く、移ろいやすく不安定で、 女性的な面を持つ天体です。 一方で、「天秤宮」は、安定したバランスを保つ効果がありますので、その「天秤宮」に おいては、そういう不安定な「月」でも、一定の安定性を見せることがあるということです。 ただし、その安定性は、「天秤宮」という一過性の効果であって、「月」の本質まで変わる ということではなく、あくまでも表面的なものでしかありません。 そういう一定の安定性、というか限定的な平和を得るためには、ある程度の「妥協」というか、 ある種の「○○なんだから、しょうがないよね」的な割り切りが必要となるわけですが、 この手の感覚的な割り切りというのは、割と厳格な「天秤宮」にとっては、実はあまり 好ましいことではないのも確かなのです。 結局のところ、お互いに完全に納得したわけではないモヤモヤした状態で、とりあえず 「平和」というスローガンの前で、スタンドプレイ的にライバル同士が手を結ぶという、 実によくある王道的停戦パターンになってしまうという感じになってしまいがちなのです。 とはいえ、たとえそれが芝居がかった平和であっても、それはそれで貴重な第一歩となる 可能性を持っているのも確かです。 そして、その「作られた和平」のゆくえは、次のカードの出方にかかっているということ なのでした。 やっぱり、なんか落ち着かない、ドキドキしてくるような展開ですよね。 ということで、続きはウェブでww http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/142
143: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/14(火)06:48:33 ID:zh2 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) --- Waite's card implies all of this, but also indicates the underlying tension which Crowley shows in his swirling forms behind the Swords. ウェイト氏のカードは、これの全ての意味を含むが、また、クロウリー氏が「剣たち」の 背後の彼の渦を巻く形状たちで表している根本的な緊張も示している。 The truce here may be somewhat tenuous. ここでの休戦は、いくぶん希薄であるかもしれない。 --- ここまで --- 「"T"の書」では、前述のような割とポジティブな意味だけではなく、割とネガティブな 意味も掲載されています。 つまり、このカードは、通常は「正」の面を見せてはいますが、時として潜在的な「負」 の面を見せることがあるということです。 そして、その二面性は、ウェイト版とトート版には、それなりに暗示されて描かれていると いうことなのですよね。 ウェイト版においては、その手の緊張感は、「目隠しされた女」、そして背後の「さざ波」 と「岩礁のある海」、そして「大きく欠けた月」により示されています。 まあ、どう見ても、平和が長続きするような安穏とした状態には見えないですよね。 また、トート版においては、交差した2本の剣の背後にある、4つの風車のような形が描かれ ており、そのうちの一つだけが、他と異なる向きになっています。 この風車のような形状は、「剣」の属性である「風」を暗示していると思われますが、 風が再び吹き始めた時には、この構図のバランスは、完全に覆ることが容易に想像できます。 いずれにしても、「嵐の前の静けさ」としか見えないわけですので、この「剣の2」のカード が最終結果に出てきたら、思わす「最終結果」のその先のカードを、ちらりとめくって 見たくなるのでした。 まあ、こんな中途半端な状態だと、やっぱり先を見たくなりますよね〜。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/143
144: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/15(水)06:36:59 ID:Vvi 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) --- TWO OF PENTACLES, Lord of Harmonious Change (Jupiter in Capricorn). 五芒貨の2、調和する変化の主(磨羯宮の木星)。 Angels of the Decan: Lekabel ([lamed][aleph][beth][kaph][lamed]) and Veshiriah ([he][yod][resh][shin][vau]). 「デカン」の天使たち:レカベル([lamed][aleph][beth][kaph][lamed])とヴェシリア ([he][yod][resh][shin][vau])。 --- ここまで --- 「Two of Pentacles/五芒貨の2」は、ゴールデン・ドーンでは「磨羯宮(やぎ座)の 第一デカン」と「木星」に割り当てられています。 また、「Angels of the Decan/デカンの天使たち」は、 ・磨羯宮の第一デカンの前半(0°〜5°)= Lekabel:LKBAL/レカベル ・磨羯宮の第一デカンの後半(5°〜10°)= Veshiriah:VShRYH/ヴェシリア が割り当てられているということです。 このカードも、「"T"の書」の解説では、カードの上下には木星と磨羯宮のシンボルが 描かれていることになっていますので、気になる人は、自分自身で描き加えてください。 さて、この「五芒貨の2」のカードですが、前述の「剣の2」と同じように、決して悪い カードではありませんが、なんとなくバランスが取りづらいというか、いまいち安定感に 欠ける要素が多分にあるものとなっています。 まあ、物質化して間もないカードですので、まだきちんと足が地に着いていないという こともあるですが、それ以上に、「2:コクマー」が潜在的に有している「二重性」が、 この最下層である「アッシャー界」において、明確に見えてきたということなのかも しれません。 そう、この「コクマー」って、元々は「表」と「裏」のある性格なのです。 そして、そのバランスをうまく取ることが、この「2」という数札のテーマになっている という感じなのでした。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/144
145: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/16(木)06:41:10 ID:rVr 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) --- This is Chokmah in Assiah, the influence of Chokmah in the material world. これは「アッシャー」における「コクマー」、物質的世界における「コクマー」の影響で ある。 Jupiter, a very benevolent Planet in traditional astrology, is not well placed in the Sign of Capricorn, meaning that its good influence can only be exerted as an organizer. 伝統的な占星術においては非常に慈悲深い「惑星」であるとされている「木星」は、その 良い影響が組織者としてのみ発揮されることができることを意味する「磨羯宮」の中では、 あまり良い境遇ではない。 --- ここまで --- そもそも、「磨羯宮(やぎ座)」の守護星は「土星」ですので、「人馬宮(いて座)」の 守護星である「木星」は、いまいち居心地が悪いわけです。 結局のところ、あまり性格の合わない両者を、どうやって折り合いを付けていくかという ことになるわけで、結果的に何かあった時には、その仲の悪さが露呈してしまうことに なりがちです。 とはいえ、そういう意見の対立って、決して悪いことばかりではないんですよね。 色々な境遇において、その持てる能力を最大限に発揮していくことは、それなりに大事な ことだと思いますし、ポジティブ思考で、あれこれチャレンジしてみるという姿勢も 大事なことだと思うのでした。 でもまあ、そういう不安定に見える人は、安定志向の人たちから見ると、なかなか理解 しづらい面もありますので、何事もバランスというものが大事だということです。 そして、そのバランスの部分で、「コクマー」が重要な働きをしているということにも なるわけですよね。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/145
146: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/17(金)06:54:16 ID:Is2 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) --- It assures the harmony of an interaction of dualities inherent in the Chokmah energy as it applies to earth. それは、それが地上に適用される時には、「コクマー」の精力に固有の二重性たちの 相互作用の調和を確実にする。 What was a perfectly unified energy in Atziluth, is now a completely expressed duality; energies in alternation. 「アツィルト」において完全に統合された精力であったものは、今では、完全に表現された 二重性;交互変化する精力となる。 --- ここまで --- 「アツィルト」の「コクマー」、すなわち「棒の2」は、「白羊宮の火星」が配属され、 「アツィルト」=火、「白羊宮」=火、「火星」=白羊宮の守護星という、実に完璧に 一体化され統合された状態にあったわけです。 それが、「アッシャー」の「コクマー」においては、全く違うもの同士が組み合わされ、 それらがそれなりに調和された状態となっているということですよね。 元々、「コクマー」の数値は「2」であり、様々な固有の「双対するものたち」が、この 「コクマー」の中に埋め込まれています。 それらは、「アツィルト界」では、まだエネルギー準位が高いために完全には分離できて いない状態にあるのですが、「アッシャー界」まで下って冷えてくるに従い、徐々に分離 して固まってきてしまったような状態です。 とはいえ、「コクマー」の二重性というものは、あくまでも「ペア」となっているもので あって、全く異質のものが組み合わされたということではないわけで、その結果、何らか の拍子に、それらが入れ替わることもあるわけです。 よくあるものは、「好き」と「嫌い」の関係とか、「攻め」と「受け」の関係とか、まあ 全く違うように見えて、実は同じ根を持っているようなものですよね。 そして、そういう同根の二重性というものが、この「コクマー」の特徴であり、見る方向 とか、相手との関係とか、とにかく色々と周囲のものに影響されて刻々と変化していくと いう、カメレオンみたいな色相の変化を見せるというのも、それなりに面白いところです。 え、いまいち良くわかんないカードですって? まあ、タイトルが「Lord of Harmonious Change/調和する変化の主」ですので、視野の 狭い、いやいや一途な人から見れば、どれか一つに決められない優柔不断なヤツに見えて しまうことは、ある程度はしょうがないのでした。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/146
147: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/18(土)19:31:11 ID:d0f 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) --- Once more it appears that the Marseilles card is the pattern for the three modern cards, the later versions having simply closed the "S" shape into a perfect symbol of infinity. 再度、マルセイユ版カードは、3つの近代のカードたちの原型となっており、後代の版では、 「S」の形を単に閉じて無限の完全な象徴にしたものが現れている。 The Snake with its tail in its mouth, the Uroboros, is a very ancient symbol of wisdom (meaning of the Hebrew word Chokmah). その尾をその口に入れた「蛇」、「ウロボロス」は、(ヘブライ語「コクマー」の意味の) 「知恵」の非常に古い象徴である。 But this serpent is in the form of a figure eight, the same infinity sign found over the head of THE MAGICIAN. しかし、この「ヘビ」は、8の字の形であり、「魔術師」の頭の上で見つけられる同じ無限の 記号である。 --- ここまで --- この「五芒貨の2」には、ある特徴的な形が描かれています。 マルセイユ版では、Sの字形のもの。 ゴールデン・ドーン版とトート版には、8の字形、つまり無限大記号の「ウロボロス」。 ウェイト版では、8の字形、つまり無限大記号の紐のようなもの。 そして、このゴールデン・ドーン版とウェイト版とトート版8の字形の原型は、マルセイユ 版の「Sの字」であるということです。 ちなみに、何でこの「Sの字」が、無限大記号や「ウロボロス」になったのかと言うと、 それはこのカードが終わりなき「変化」を意味しているからということなのです。 要するに、頭も性格も悪くは無いんだけど、なんか落ち着きの無いカードなんですよね。 近くにこんな人がいると、ちょっと扱いに困ることになりそうなのでした。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/147
148: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/20(月)06:40:30 ID:NCT 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 66) --- In divination it means the harmony of change. 占いにおいては、それは「変化の調和」を意味する。 But in esoteric studies, it suggests the underlying patterns of alternation in all matter, and the profound relationship between opposites. しかし、秘伝的な研究たちにおいては、それは全ての物質の中にある交互変化の根本的な 様式たち、そして、対になるものとの間にある深遠な関係を示唆している。 --- ここまで --- 「the harmony of change/変化の調和」というのは、「"T"の書」の占いの意味の最初に 出てくるキーワードであり、この他にも種々のキーワードが羅列されています。 そして、この占いのキーワードって、割と漠然としていて、あまり一貫性が無かったり するわけです。 結局のところ、こういうキーワード自体は、あくまでも「スナップショット」的なイメージ であって、占いの際には、その奥にある自分では気づかない意味を探しだしていくという ことになるわけです。 そして、その際には、この「esoteric studies/秘伝的な研究たち」の理論的な知識を 活用することで、それなりに理解可能なものを導き出すこともできる、かもしれません。 とはいえ、人間の行動って、理解可能なものばかりではないですからね。 占いにおいて、よくわかんないまま、よくわかんない結論を出しても、それが人々の役に 立つのであれば、それはれそれで価値のあるものではないかと思うのでした。 まあ、占いというものには、人それぞれの価値観があるので、ワタシがあれこれと言う ようなことではない、ということですよね。 でも、「カバラ」のことを知らずして、「カバラ占い」を名乗ることは、やっぱり別の問題 だと思うのでした。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/148
149: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/21(火)06:58:13 ID:4ey 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 66) --- THE KINGS 王たち --- ここまで --- ここも、前と同様に「2. CHOKMAH: Wisdom/2. コクマー:叡知」の節の中の、新しい項と なっています。 そして、ここからは、「コクマー」に配属されたもう一つの属性のカード、すなわち コート・カードの「王」のカードの解説となります。 このサブタイトルの後には、前と同様に「"T"の書」からの引用が続きます。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 66) --- The Four kings or Figures mounted on Steeds [Golden Dawn and Crowley versions] represent the Yod forces in the name of each suit, the Radix, Father and commencement of Material Forces. 4人の王たち、もしくは重要人物たちが、[ゴールデン・ドーン版とクロウリー版では] 馬に乗り、物質的な力の「根源」であり、「父」であり、そして始まりであり、各々の スートの名における「ヨッド」の力たちを表す。 A Force in which all the others are implied and of which they form the development and completion. 他の全てのものの中にある「力」が暗示され、そしてそれら(他の全てのもの)は、 それ(中にある「力」)から発達と完成を形成する。 A force swift and violent in action, but whose effect soon passes away, and therefore symbolized by a figure on a steed riding swiftly, and clothed in complete armour. 活動時においては、迅速で暴力的な「力」ではあるが、その効果はすみやかに消え去り、 それゆえに、疾走する馬に乗り、完全な甲冑を着用した人物により象徴される。 --- ここまで --- まあ、相変わらず漠然とした書き方ではありますが、言いたいことは何となくわかるかと 思います。 要するに、「万物の父」という存在であり、普段は子供らの知らないところで仕事をして いて、あまり表には出てこないけれども、何かあった時は駆けつけて、ちょっと強引では あるけれど、一気に物事を解決してしまうという、ちょっと頑固だけれども、それなりに 頼りになる父親像をイメージすると良いかと思います。 でもまあ、暴走し始めると、結構迷惑な存在ではあるんですけどね。w http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/149
150: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/22(水)06:50:39 ID:Rwm 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 67) --- KING OF WANDS, Lord of the Flame and of the Lightning, King of the Spirits of Fire, King of the Salamanders.(Last Decan of Scorpio ? first two Decans of Saggitarius). 「棒の王」、炎と稲妻の主、火の聖霊たちの王、サラマンダーたちの王。(天蠍宮の最後の デカン−人馬宮の最初の2つのデカン)。 The King of Wands is Fire of Fire, Specific Fire in Primal Fire on the Tree of Life. 「棒の王」は、「火」の「火」、「生命の木」における「根源的な火」の「特有的な火」 である。 --- ここまで --- 「棒の王」に配属されるデカンは、天蠍宮(てんかつきゅう、さそり座)の20°-30°と 人馬宮(じんばきゅう、いて座)の0°-20°となります。 また、「Salamander/サラマンダー」というのは、「火とかげ」とも呼ばれ、火の中に住み、 火を司る精霊のことです。 ウェイト版では、この「サラマンダー」が、玉座の背、王のマント、そして玉座の上に、 描かれています。 ちなみに実在の動物では、「サンショウウオ」が「サラマンダー」という名前を持って いますが、こっちは両生類ですので、水は大好きですが、火は大の苦手です。 あと、「棒の王」は、「生命の木」においては ・「棒」=「アツィルト」=「Primal Fire/根源的な火」 ・「王」=「コクマー」=「Specific Fire/特有的な火」 に配属されていますので、コート・カードの中では、最も「火」の力が強く、それゆえに 根源的なものであり、その点では、次元は違いますが、「棒のエース」に似た性質も 持っているとも言えます。 まあ、見た目もそうですが、熱血漢で、結構暑苦しいリーダータイプの人間を想像すれば いいかと思います。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/150
151: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/23(木)06:38:04 ID:WyI 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 67) --- The Marseilles King is seated on a throne, and holds a wand in his right hand. マルセイユ版の「王」は玉座に腰掛け、そして彼の右手に棒を持つ。 Waite's King is also seated, and holds the same fertile Wand found in the Rider Ace of Wands. ウェイト版の「王」もまた腰掛け、ライダー版の「棒のエース」に見られるのと同じ 繁殖可能な「棒」を持つ。 His crown indicates flames, as the Serpents behind and on his robe refer to Chokmah. 彼の王冠は炎たちを表し、同じように、背後および彼のローブにある「蛇たち」は、 「コクマー」を参照する。 --- ここまで --- 「王」のデザインは、マルセイユ版とウェイト版が「玉座に座す姿」である一方で、 ゴールデン・ドーン版とート版は「馬に乗る姿」で描かれるという違いがあります。 これは、普段はどっしりと構えている(=玉座に座す)が、何か事があった時には直ちに 臨戦態勢に入れるようにしている(武装して馬に乗る)という、コクマー特有の二面性が あるために、どちらの姿をメインにしておくかというのは、原作者の趣味に依るという ことです。 ワタシとしては、「王」は、あまり前線には出ずに、陣地でどっしりと構えておいて もらった方が、色々とやりやすいです。 ちなみに、ウェイト版の「火とかげ」のデザインは、「ウロボロス」と同じく、頭と尻尾 が連結した姿となっており、これは以前述べたように「知恵(=コクマー)」を表すもの となっています。 また、玉座の背にある「獅子」は、ウェイト版においては、「棒の王」に関係するものと されています。 おそらくは、「獅子宮」が「火」の属性を持つことと、「王」にふさわしい風格を持つ ということなのだと思われます。 ちなみに、ライオンのオスは、普段は狩りには出ずに、どっしりと構えていますよね。 で、何かあった時には、前線に出てきて、敵と戦うということになるわけです。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/151
152: 名無しさん@おーぷん [] 2015/04/24(金)06:50:34 ID:60a 「セフィロトの図案たち」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 67) --- The Golden Dawn and Crowley cards symbolize the dynamic, outrushing, pattern of this energy with the Moorish (Arabian) black horse which leaps through the flames. ゴールデン・ドーンとクロウリーのカードたちは、活動的で、ほとばしり出るような、 この精力の様式を、炎を貫いて飛び跳ねるムーア人の(アラブの)黒い馬で象徴している 。 The King's crest is a winged horse head. 「王」の頭頂は、有翼の馬の頭である。 --- ここまで --- 「王」のカードに「馬」を用いるゴールデン・ドーン版とトート版は、どちらも「黒い馬」 を採用しています。 ちなみに「Moorish black horse/ムーア人の黒い馬」という表現ですが、「ムーア人」と いうのは、元々は北アフリカに住む人々で、イスラム化した後、アラブ人が乗っていた アラブ種の馬を得て、アラブ人と共にスペインに侵攻してイスラム国家を設立しています。 そして、ムーア人はアフリカ系ですので、肌の色が黒いので、「黒い馬」というイメージに 合う、「ムーア人のように黒い、アラブ種の馬」という感じではないかと思います。 ちなみに、このアラブ種の馬は、サラブレッドの祖先となっている馬ですので、馬好きな 人であれば、名前は聞いたことがあるかと思います。 さて「winged horse head/有翼の馬の頭」ですが、「"T"の書」には、兜の上、胸当て、 肩当て、そして長靴に、有翼黒馬頭の紋章が付けられることになっています。 ゴールデン・ドーン版では、胸当てのみに、その紋章が見られます。 トート版では、兜の上、胸当て、肩当て、長靴だけでなく、馬の手綱と鞍の部分にも その紋章が描かれています。 つまり、トート版の方が、「"T"の書」の記述に近いものになっています。 ちなみに有翼の馬といえば、天馬ペガサスをイメージしますが、ペガサスは白馬です ので、直接の関係は無いと思われます。 http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/152
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