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カセットデッキをしみじみ語る会 69台目 (1002レス)
カセットデッキをしみじみ語る会 69台目 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1646642094/
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355: 名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ e3e2-0EpI [219.127.30.251]) [sage] 2022/03/13(日) 08:44:50 ID:0cH7zJWD0 ソニー(東京通信工業)は第二次世界大戦後に創業した会社で、大きな会社は既に存在していたので、当初はセコくないと生き残れなかった。 また米国相手にトランジスタラジオで商売を始めたので、米国的な権利意識が強い会社で、会社が大きくなってもセコさが残っている。 交流バイアス技術(今も使われているあの録音バイアスのことである)は世界のあちこちで発明され、日本では安立電気の五十嵐悌二、石川誠、東北帝国大学の永井健三による特許(通称永井特許)があったが、ソニーはいち早く永井特許に目を付けると権利を購入し、日本の同業他社には使わせなかった。 それで他社はソニーのテープレコーダーに音質で全く太刀打ちできなかったのである(今でも使われている技術が使えないのだから当たり前)。 他社は相当頭にきていたがソニーは強硬で、赤井電機が類似の「新交流バイアス」を使ったテープレコーダーを発売するとソニーは告訴した(結果は「和解」)。 他社は永井特許の期限切れを狙って研究開発を進めていたが、戦争により特許が充分使えなかったという理由で特許期間が5年間延長されることになり(これは永井特許に限ったことではない)、他社は怒り狂った。 あまりに風当たりが強くなったのでソニーはようやく永井特許をライセンスするようになった(もちろん有償)。 このときの記憶が後のビデオ戦争に影響したことはいうまでもない。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1646642094/355
362: 名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ e3e2-0EpI [219.127.30.251]) [sage] 2022/03/13(日) 09:32:34 ID:0cH7zJWD0 >>337 昔、安藤博という人がラジオの高周波回路の特許を持っていて、多極管を使うとだいたい抵触してしまう。 当時は特許に対する考え方が現在と違っていたと思われるが、とにかく普通に作れば特許に抵触してしまうので、ラジオ業界は非常に困っていた。 松下電器がラジオを作ったらやはり抵触した。 そこで松下幸之助は1932年にその特許を25,000円で買い取った(1932年の25,000円は現在の20,000,000円以上に相当する)。 で、翌日にその特許を無償で公開してしまったのである。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1646642094/362
363: 名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ e3e2-0EpI [219.127.30.251]) [sage] 2022/03/13(日) 10:22:37 ID:0cH7zJWD0 >>355 この永井特許はソニーにとって「大当たり」だった。 交流バイアス技術はドイツや米国でも独立に発明されていた。 1952年、日本が連合国軍占領下を脱したちょうどその年に、ソニー(当時まだ東通工)がバルコム貿易が輸入した米国製テープレコーダーが永井特許を侵害していると申し立て、東京地裁が日本橋高島屋など3箇所で仮差押えを行うという事件が起きた。 敗戦国の中小企業が米国企業を訴えたというので当時ニュースになった。 すぐに米国から弁護士が来て調べたらとんでもないことがわかってきた。 米国ではイリノイ工科大学アーマー研究所のカムラスによる交流バイアス特許があり、米国らしくライセンスビジネスで儲けていたのである。 永井特許は実は米国にも出願されていたのだが、それは戦争の混乱でうやむやになってしまった。 しかし永井氏の英語論文がカムラスの特許より早く米国で公表されていたのである。 これが本当ならカムラスの特許は成立しないことになり、ライセンスビジネスが根底から崩れてしまう。 そこでアーマー財団は東通工に対し大幅に譲歩し、「技術援助契約」を結び和解した。 すなわち、カムラス特許は譲らないが、東通工は米国でカムラス特許を無償で使用できる。 日本国内では永井特許が有効で、交流バイアス技術を使用する米国製テープレコーダーは東通工にライセンス料を支払う。 米国に輸出される日本メーカー製テープレコーダーについては東通工がアーマー研究所の代理人としてカムラス特許の実施許諾権を持ち、ライセンス料の半分は東通工に支払われる、ことになった。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1646642094/363
364: 名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ e3e2-0EpI [219.127.30.251]) [sage] 2022/03/13(日) 10:37:44 ID:0cH7zJWD0 後にマランツを買収するスーパースコープのタシンスキー兄弟が東映にスーパースコープシステムを納入するため来日したとき、東通工のテープレコーダーの音質に驚愕し、米国内での販売代理店契約を結んだ。 マランツを買収してから高品質の製品を安く作るために日本メーカーにOEMさせることを思い付き、日本のスタンダード工業を買収して日本マランツとした。 マランツブランドはスーパースコープからフィリップスに売却され、日本マランツもフィリップス傘下となったが、結局この日本マランツが全世界のマランツの権利を持ってフィリップスから独立、デノンと合併してD&Mとなった。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1646642094/364
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